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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:396769
(かぶきかつらせいさく)
歌舞伎鬘製作風景
国選定保存技術
令和2年10月9日
松戸市
川口清次
歌舞伎鬘製作は、歌舞伎の舞台で用いる鬘の地金(土台)を作り、それに植毛等を行う技術である。鬘製作者(鬘師)は、髪の毛を結い上げる歌舞伎床山とともに、鬘を完成する上で不可欠な工程を担っている。
現在、鬘合わせを担当できる鬘師は少数であり、重要無形文化財「歌舞伎」の伝承を支える上で、歌舞伎鬘製作の技術について保存の措置を講ずる必要がある。
保持者は、再利用する鬘の髪を洗毛する作業など、基礎から着実な経験を重ね、やがて羽二重通しや蓑編みといった鬘製作の主要な工程を担当し、昭和の終わり頃からは、鬘合わせにも従事するようになった。役柄に応じた幾多の鬘の種類を熟知し、俳優からの注文にも迅速に対応する同人の高度な技術を支持する声は高く、また、若手技術者の指導・育成にも尽力している。
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