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更新日:令和7(2025)年2月3日

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成田市立三里塚小学校赤煉瓦門(旧陸軍鉄道大隊駐屯地門)

(なりたしりつさんりづかしょうがっこうあかれんがもん(きゅうりくぐんてつどうだいたいちゅうとんちもん))

成田市立三里塚小学校赤煉瓦門(旧陸軍鉄道大隊駐屯地門) 

種別

県登録有形文化財(建造物)

登録内容

1基

登録日

令和6年2月7日

所在地(所有者)

成田市花崎町760(成田市)

概要

旧陸軍鉄道大隊駐屯地門(成田市立三里塚小学校赤煉瓦門)は、旧陸軍鉄道第二大隊が演習訓練の一環で千葉と三里塚を結ぶ軽便鉄道を敷設する際に三里塚に駐屯する駐屯地の門を、成田市立三里塚小学校に移築したものといわれている。明治43年(1910)頃に建築されたものと推測されるが、現位置への移築年代は確定できない。

中央に2本の親柱を立て、向かって右側に控え柱を設ける。門扉はすでに失われている。煉瓦の積み方は、イギリス積といわれる、長手積と小口積とを段を違えて交互に積む方式である。上端に、笠石を乗せる。袖壁が残ることで、両脇に土塁が続いていたことが分かる。千葉県内で、既に国登録有形文化財となっている習志野市の旧陸軍鉄道第二聯隊表門(現千葉工業大学通用門)、松戸市指定文化財の松戸中央公園門(陸軍工兵学校正門)と類似する煉瓦門である。

平成23年度の修理で中央の柱は改修されていたが、令和元年(2019)に耐震対策として解体補強工事を実施する際、過去の写真から当時の土台の形状や高さ等を確認し、移築した当時の姿への復元が試みられた。鉄筋コンクリートの柱を芯にして、建築当初の煉瓦を最大限再利用することにより、内部構造は煉瓦積みではなくなるものの、明治末期に建てられた煉瓦門の外観・質感を失うことのないように施工された。

明治40年代に軽便鉄道が成田市三里塚の地に敷設され、その建設に旧陸軍鉄道大隊(後の聯隊)が深く関わっていた歴史的背景は当該地域の歴史を語るうえで欠かすことのできない存在である。また、明治末期の煉瓦造の建築物は、成田市内においても稀有な存在となっており、移築されているとしても歴史的価値は十分に有しているといえる。現在は、小学校の門として地域のランドマーク的な存在となっており、地域の景観に欠かすことのできない存在である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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