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更新日:令和7(2025)年2月3日
ページ番号:733213
(おおたほうしいせきしゅつどどうせいひん(ろくれいくしろ))
県登録有形文化財(考古資料)
1点
令和5年2月7日
夷隅郡大多喜町森宮8-3(千葉県)
古墳時代後期の六鈴釧である。千葉市太田法師遺跡の発掘調査において、7号墳玄室床面より出土した。石室からほかに出土した鉄製品はなく、当該品も盗掘等の影響で副葬時の位置から移動していると考えられる。
釧はほぼ正円に近い環状を呈する青銅鋳造製品。断面隅丸の菱形を呈し、外形をめぐる稜の部分に、等間隔に六つの鈴が付帯される。鈴は紐の向きと口の向きが並行であり、腹部に帯はない。六つある鈴のうち破損しているものは一つのみの完形品である。残存する鈴すべてに丸が残ることにより、現在でも音が鳴るなど、遺存状況は極めて良好である。現状は保存処理が施されており、状態は安定している。
千葉県内では、円環の合わせ目がずれた釧が木更津市西谷遺跡の土坑から出土した例や、五鈴の鈴釧が木更津市大山台33号墳の埋葬施設から出土した例などがあるが、六鈴釧は希少であり、遺存状況の良い本品は優品である。
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