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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:315506
(あさひもりきょうづかいぶつ)
県指定有形文化財(考古資料)
昭和39年4月28日
鴨川市清澄322-1(清澄寺)
経塚が発見された場所は、県内では誕生寺とともに日蓮聖人とゆかりの深い寺として知られる清澄寺(せいちょうじ)境内にある。大正12年(1923)8月に、日蓮聖人の銅像を建立するため旭森山頂を工事中に常滑壺が発見され、その中には銅造の経筒が納められていた。
経筒のうち1点はほぼ完形で、別の筒は破片となっていた。完形の経筒は、外筒・内筒の二重構造となっており、筒の高さは17cm、外筒の厚さは約1.2mm、内筒の厚さは約0.8cm、底径は5.1cmを測る。また、蓋には宝珠形のつまみが付けられている。
経筒の破片は、合計約50片あるが、経筒の断片には印刻が認められ、「□応永三□、□月吉日、典□□之、・・・」と判読することができる。
外容器の常滑壺は、高さ41.4cm、口径14cm、底径17cmを計測する完形品で、肩部に灰釉がかかり、器形は肩部が張り、見るからに重量感のある作りである。底部の中央には径1cmほどの穴があるが、これは水抜きのために人為的にあけたものと考えられている。この常滑壺は、経筒銘文から応永3年(1396)頃と考えられている。
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