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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:314893
(そでがうらしよしのだの きよかわそうさんしゅつの せきついどうぶつかせき)
県指定天然記念物
平成20年3月18日
千葉市中央区青葉町955-2(県立中央博物館)
袖ケ浦市吉野田周辺に分布している約22万年前(第四紀)の下総層群清川層下部のシルト岩または細粒砂岩の地層から、ハナガメおよびヤベイシガメ、ニホンジカ、ナウマンゾウなど、総計190点以上におよぶ脊椎動物化石群が発見された。
中でも、ハナガメの化石は、台湾からベトナムにかけて生息するハナガメ属唯一の現生種と比べて、顎の形態や甲羅の模様が異なること、さらに、甲羅が大きい(甲長33cm)ことなどの特徴から、新種のニホンハナガメとして登録された。
このニホンハナガメは、背甲・腹甲はもとより、頭骨、下顎骨・頸椎・上腕骨・左後肢など、体の大部分が良好な保存状態で産出した極めて珍しい全身骨格標本からなる化石である。
このニホンハナガメの化石と、同じ地層から発見された日本固有の絶滅種であり、日本では2例目となるヤベイシガメの背甲・腹甲の化石、そして、日本で発見されている化石標本の中では最古のニホンジカの角・中手骨・中足骨・下顎骨の化石などの計18件95点の化石が、貴重な学術資料として、さらには後世に残すべき遺産として、指定されている。
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