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更新日:令和5(2023)年8月8日

ページ番号:314883

金銅透彫六角釣燈籠

(こんどうすかしぼりろっかくつりどうろう)

金銅透彫六角釣燈籠

種別

県指定有形文化財(工芸品)

指定日

昭和61年2月28日

所在地(所有者)

千葉市若葉区大宮町3869(栄福寺)・千葉市立郷土博物館保管

概要

 高さ24.3cm、基盤の最大幅25cmの秀麗な透彫り細工による燈籠で、笠・火袋(火明かりの入る部分)・基盤とも鍍金の銅薄板で作られ鋲留めや差し込みで組み立てられている。笠は一枚の銅板を2段で開き笠になるように作られ、頂上には六葉座に4cm四角の銅板を敷き上に請花を配した宝珠を載せ、吊るすための環台としている。6角柱形に作られる火袋は、各面とも斜め格子地に千葉氏の紋所である九曜星文が透かし彫りされている。1面は蝶番による扉仕掛けとなっており開閉ができる。

基盤の裏面に「奉寄進下総国臼井庄本城妙見堂金灯炉者也 原式部太夫平胤栄敬白 天正二年可甲戌三月二十五日」の銘文が刻まれ、天正2年(1574)に原式部太夫平胤栄によって寄進されたことがわかる。寄進者の原胤栄は、臼井城(現在の佐倉市臼井)の城主で千葉氏の執権として活躍した。原氏はもともと千葉氏の一族で、千葉氏宗家を支えた宿老の一門、胤栄の父で胤貞の代の16世紀後半に勢力を拡大し臼井城の城主となっている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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