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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:315505
(もくぞうじぞうぼさつざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和45年1月30日
鴨川市大幡854(竜江寺)
像高約68.5cm。ヒノキ材の寄木造。頭部は耳の後ろで前後につなぎ合わせて体部に首を差し込んでいる。体幹部は前後につなぎ合わせ、両肩以下の体側部もつなぎ合わせている。表面は漆箔仕上げで、円頂、白毫相を表し、耳朶は紐のようで穴が開いている。右肩から左腕に偏衫をつけ、衲衣は左肩を覆い、右肩に少し掛かって腹前にわたり、端は再び左肩に掛かり、大きく折返って背中へ垂れている。U字形に開いた胸前に裙の紐の結び目を覗かせ、手首まで通した衣の袖は両脇に長く下げている。裳裾を膝前から台座正面に垂らした法衣垂下の姿をしている。右手は肘を曲げ、胸の前脇で錫杖を持ち、左手は肘を曲げて胸の前脇で宝珠を掌に載せる姿勢をとる。細部に至るまで入念に仕上げられ、写実的な表現にされ、宋風後半の様式を受け継ぐ写実的な表現である。像底の底板に張られた漆下地面に応永8年(1401)の墨書銘があり、南北朝時代末から室町時代初期の造像と考えられる。
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