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更新日:令和5(2023)年7月13日
ページ番号:314901
(きゅうしせきけじゅうたく)
県指定有形文化財(建造物)
昭和53年2月28日
千葉市(千葉市)
四関家は、室町時代以降中野村(現千葉市若葉区中野町)を所領した酒井氏の家臣で、酒井七騎と呼ばれた武士の家柄である。大坂の陣にも従軍したと伝えられ、後に土着帰農して名主を勤めたといわれる。
この住宅は、桁行(間口)12間半、梁間(奥行)6間で、屋根は草葺寄棟造である。間取りは、向かって右の桁行6間が6室からなる居住部となっており、残りの左側が「ニワバ」と呼ばれる土間である。
居住部の6室は「オクノマ」「ナカノマ」「ゲンカン」「ザシキ」「ナンド」「カッテ」と呼ばれ、「オクノマ」は8畳で、冠婚葬祭などの接客の中心となる部屋である。「ナカノマ」は、15畳で冠婚葬祭などの接客の場となる部屋である。「ゲンカン」は来客用で、仏間を取り込んだ8畳半の広さを持ち、「ザシキ」は、いわゆる居間で、囲炉裏を含めて12畳である。「ナンド」は13畳で当主夫婦の寝室、「カッテ」は家族の食事や団らんの場で、囲炉裏を含めて8畳である。
明治時代以降の改造があるが、建築年代は様式から18世紀中頃と考えられる。すでに200年以上を経過しているが、ナンド入口の1段高くなった中敷居が2か所とも残り、各室共古民家の面影をよく伝えるほか、各部の意匠仕上げも優れ、県内古民家の中でも大規模で特に優れた建築ということができる。
なお、現在解体保存中である。
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