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更新日:令和6(2024)年10月17日
ページ番号:315273
(たかなししていえん)
(野田市撮影)
国指定名勝
平成13年8月13日
野田市上花輪字西光野486-3ほか((財)髙梨本家)
髙梨家は寛文元年(1661)に醤油の醸造をはじめたと伝えられる旧家で、江戸時代を通じて上花輪村の名主を務めた。髙梨氏の邸宅は、江戸川を西に望む台地の上にあり、明和3年(1766)に建築された長屋門や文化3年(1806)に建築された書院が残っている。屋敷の中心部分はこの書院で、これにつらなるかたちで主屋やなどの建物があり、庭園とともに名勝として指定されている。
庭園は屋敷の後ろを巡る堀割や屋敷林と、主屋を中心に渡り廊下で連結された多くの建物とで構成されているが、各部屋からの景観を考慮して飛石や景石を配置し、四季を楽しめるように樹木が植裁されている。昭和時代初期に主屋や茶室、庭園の改修が行われ、近代的な意匠も加わり、江戸時代以来の環境と良好に融合しつつ、独特の庭園が形成されている。また、江戸時代の初期から醤油醸造に関わった上層農民の屋敷構えを現在に伝える貴重な文化財である。なお、庭園は建物とともに指定されており、上花輪歴史館として一般に公開されている。
平成21年(2009)には追加指定を受けており、江戸川に続く道わきに並ぶケヤキ並木が、「名勝 髙梨氏庭園」の一部となった。
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