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更新日:令和5(2023)年4月14日
ページ番号:314890
(あらやしきかいづか)
国指定史跡
昭和54年3月13日
千葉市若葉区貝塚町726-1ほか
現在の千葉港に注ぐ都川の流域にある台地上には、縄文時代の貝塚が数多く分布している。特にその支流である葭川や坂月川流域に多くみられ、大規模な馬蹄形や環状の貝塚が密集する地域として有名である。
荒屋敷貝塚は、約5,500年前の縄文時代中期から、約3,500年前の後期にかけてできた貝塚で、北側と南側は、都川に注ぐ小さな川があり、その小川にはさまれた標高約31mの広大な台地上に位置している。貝塚の直径は約160mで、南に向かって開口した、環状に近い馬蹄形貝塚である。ハマグリ、アサリ、キサゴ等の東京湾の干潟でみられた貝類が主体で、なかでも直径1cm以下のイボキサゴが多くみられ、また、イワシをはじめとする魚類の骨も発見され、活発な漁労が営まれていたことがわかる。
昭和48年(1973)以降、千葉県教育委員会及び千葉県文化財センターによって3次にわたる発掘調査が行われたが、主要な部分は原状のまま保存されている。
この台地上には、他に草刈場貝塚、台門貝塚など、荒屋敷貝塚と同じ時期の貝塚が多く所在し、「貝塚町貝塚群」とよばれている。また、これらの貝塚との相互の関連から、縄文時代の集落の形態や社会構造を解明するうえで重要な地域となっている。
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