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更新日:令和2(2020)年8月6日
ページ番号:314691
(おおなぎなた)
重要文化財(工芸品)
昭和34年6月27日
夷隅郡大多喜町大多喜481(千葉県)・県立中央博物館大多喜城分館保管
刃の長さが80.6cm、茎の長さは130.6cm、反りが3.8cmの大薙刀である。
無銘であるが法城寺派の刀工によって、南北朝時代(14世紀)に製作されたと考えられている。法城寺は但馬国、現在の兵庫県朝来郡和田山町岡田に本拠を置いた刀工の流派で、中でも法城寺国光は薙刀の名人として知られている。
同時代の大薙刀は全国的にも類例が少なく、また、茎(刀剣の柄の部分)の形が製作当時のままで、寸法をつめていない「生ぶ茎」は珍しく、製作当時の状況がよく分かる貴重な資料である。本品は鎌倉時代から登場した大薙刀の中でも屈指の名品として知られている。
なお、他に有形文化財に指定されている大薙刀は、「銘備州長船住盛景」(福島県いわき市、飯野八幡宮所蔵)、「銘盛光」(岡山県牛窓町、遍明院所蔵)がある。
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