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更新日:令和7(2025)年2月3日
ページ番号:733145
(きょうにんじ りきしぞう(たけしいはちろうのぶよしかんれんさくひん))
県登録有形文化財(彫刻)
1対
令和6年2月7日
鴨川市広場1413(宗教法人鏡忍寺)
武志伊八郎信由(初代伊八。以下、「伊八」という。)は、江戸時代後期に活躍した彫物大工である。その作品は、上総、安房地方の社寺建築を中心に遺されており、現代では特に波の表現が特徴的であると評価されることが多いことから、広く「波の伊八」として知られている。作者銘・紀年銘や作風から、伊八が手がけたと考えられる作品を「武志伊八郎信由関連作品」と呼ぶ。
本作は、当初は旧祖師堂屋根両側面の妻飾りとして、大虹梁の中心を支えるような姿で取り付けられていたが、平成18年に旧祖師堂が解体されたため、取り外された。その折、蟇股の裏面に「武士伊八」「武師伊八」等の銘が残されていたため、はじめて伊八作品であることが明らかになった。本作は、建物の建立年代から明和8年(1771)頃、伊八19歳頃に制作されたものと推測され、伊八の現存する最初期の作品であると考えられる。
現在は、現祖師堂内に展示されており、見学することができる。右側が阿形、左側が吽形で、当初は東側に阿形が、西側に吽形が設置されていた。鏡忍寺の力士像は、伊八の最初期の作品であり、後年の作品と比べると未熟な点も認められる。伊八の作風の変遷をたどる上で貴重な事例である。
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