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更新日:令和7(2025)年2月3日
ページ番号:733032
(ちばけんりつあわこうとうがっこうきゅうかんりとう(むげんかん))
千葉県立安房高等学校旧管理棟(外観)
千葉県立安房高等学校旧管理棟(校長室の中心飾り)
県登録有形文化財(建造物)
1棟
令和6年2月7日
館山市八幡385(千葉県)
千葉県立安房高等学校旧管理棟は、昭和6年(1931)に建てられた、県立安房中学校(現、県立安房高等学校)の木造校舎の一部を、昭和56年(1981)の新校舎建設に伴って移築保存した建物である。管理棟中央の玄関部分と左手の事務室と校長室及び右手の応接室と宿直室、保健室が残されている。
大正12年(1923)の関東大震災で当初の校舎が倒壊したことにより建設されたもので、災害の経験を活かし、木造校舎でありながら高い耐震性を持つよう設計されている。設計者は不明であるが、当時、京都・大阪を中心に関東でも小学校の建設に携わっていた村松組が施工を請け負ったとの記録が残る。
玄関を突出させ、校舎背面側に片廊下を通したシンメトリーの平面で、外壁の下見板はペンキ塗りである。建具など造作は簡素にまとめられているが、校長室や応接室の方形を組み合わせた中心飾りや天井周囲の蛇腹には当時流行したアールデコの意匠も採用している。洋風のカーテン装置などの造作も残る。洋風のモダンデザインを取り入れており、県指定文化財である千葉県立安房南高等学校旧第一校舎とも類似する建物である。県立安房南高等学校旧第一校舎と建てられた時期も近く、安房地域における昭和初期の学校建築の様相を知るうえで重要な建造物である。
現在は、『無弦館』(記念資料館)として、OB等の記念品が展示され、活用されている。
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