ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年12月26日

ページ番号:407807

知事臨時記者会見(令和2年12月22日)概要

知事発言へ質疑応答へお問い合わせ先へ

日時

令和2年12月22日(火曜日)16時50分~17時7分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和2年12月22日知事臨時記者会見(動画)

項目

  1. 病床確保計画におけるフェーズ4への移行について

病床確保計画におけるフェーズ4への移行について

知事

我が千葉県、県民の皆様の大変な努力によって、コロナウイルス新規感染者は2桁を維持してきたのでございますが、最近になってこれが3桁になってまいりました。そして、本日の新規感染者数は152名となり、過去最多となりました。直近7日間平均で12月8日には74.0人だったものが、12月15日には112.6人、さらに本日時点では133.9名となり、急激に増加してまいりました。千葉県といたしましても、非常に緊張感を持って、私どもしっかりと対応していかなければならない。そのために、県民の皆様にも御協力を賜りたいと、そのように思っております。このような中、年末年始を控えて、新型コロナウイルス感染症患者専用の病床をどうしても増やしていかなければならないと、そのように判断したところでございます。

そこで、本日は東葛南部圏域、東葛北部圏域、及び千葉圏域をそれぞれ「フェーズ4」へ移行することを決定した次第でございます。医療機関の準備期間も考慮して、移行時期は東葛南部圏域及び東葛北部圏域は12月29日から、千葉圏域は1月5日からといたします。なお、これは一般医療、救急医療への影響をできる限り少なくしなければなりません。ですから、重症者用の病床は増やさず、一般病床のみ増やすことといたしました。

千葉県といたしましては、この「フェーズ4」は県の病床確保計画の最高レベルでございます。この状況が続けば、一般医療も含めて千葉県の医療提供体制に非常に影響が及んでまいります。言うなれば、これは医療の緊急事態と、そのようなことでございます。

そこで、県民の皆様に改めて御協力をお願いするところでございます。この年末年始は、通常ならばみんなでお祝いして、今年はいい年だったとか、どうだったとか、よし、新しい年を迎えたからこうだとか、一杯やりたいというお気持ちも十分に分かります。でも、今回だけは、皆さんで静かな年末年始にしようじゃありませんか。今回を乗り越えれば、私は何とかなるんじゃないかなと、そういう意味において御協力を賜りたいと、心からお願いするところでございます。

忘年会、新年会は見送りを検討し、例えばその中でオンラインでの開催なども工夫してやってもらえればと思っております。そして、会食は4人以下の単位でお願いします。食事の際は会話で感染しやすいですね。飛沫が飛んだりします。会話を楽しむ際は、なるべくマスクを着用、またはハンカチで口元を押さえるなど、いろいろ工夫をお願いしたいと、そのように思っております。

また、どうしても帰省や参拝があります。田舎でおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんが、「おまえが帰ってくるのを楽しみにしてるよ」とか、そういうのがいろいろあります。でも、これね、帰省も含めて、その地域のいろんな事情もあると思います。それもしっかり把握しながら、感染防止対策をきちっとして、そしてまた、できるならば日にちを変えるとか、そういういろいろ工夫して、何しろ慎重に行動をしてください。

参拝なんかもそうですね。例えば初詣なんかも、これは1月中が正月なんだという意識を持っていただくならば、日にちをずらすことも可能ではないかなと、そのような工夫をお願いするところでございます。

また、これは大事なんですが、重症化リスクが高いとされる高齢者、基礎疾患をお持ちの方と同居されている方、同じ屋根の下でどうしても濃厚接触になりがちのところもあるんです。でも、ここをちょっと一人ひとりが御注意して、家の中でもマスクをしたり、そして、なるたけ距離を持っていたりとか、食事のときは静かにお願いするとか、そういういろいろ工夫をなさっていただきたい。言うなれば、大変恐縮ですが、静かな年末年始をお過ごしくださいということをお願いを申し上げます。

最後に、東葛地域、千葉市の酒類を提供する飲食店の皆様に改めてお願いを申し上げます。明日23日から1月11日まで、午後10時から翌朝5時まで営業はしないよう御協力をお願いいたします。全ての期間、御協力を頂いた中小企業の方には、一律80万円の協力金を支給いたします。どうか御協力をお願いします。以上でございます。よろしくお願いします。

質疑応答

(記者)

お願いします。私から2点あるのですけれども、まず、「フェーズ4」をこのタイミングとしたのは、1週間の平均感染者数が1日100人という指標は前に超えていたと思うのですけれども、このタイミングにしたのはなぜかというのが1点。そして、もう1点が、今回、「フェーズ4」に千葉、東葛で上げることによって、一般医療にどのような影響があるとお考えか、お聞かせください。

(知事)

記者さんおっしゃっているとおり、12月上旬から増加の傾向が続いておりました。そして、病床稼働率が50%近くなってきた。ですから、これは今手を打っておかないと大変なことになる。そのような意識からでございます。それから、今、50%がどんどん、今日も増えています。千葉県においては過去最多です。どんどん増えていくと、どうしても病床を確保しなきゃならない。そうなってくると、これは一般の医療提供体制にも影響してくるということで、それで千葉県の場合は、重症者、このベッドをなるたけ増やさないように、他の救急医療とかそういうものに対して、影響のないようにしているんでございます。ちょっと説明してあげてください。

(職員)

一般医療に関しては、まず、通常の救急医療に影響を与える可能性が強いと思っております。通常の救急医療ですが、三次救急に関しては救命救急センターさん、全部で14で連携を保って何とかやっていただこうと思っています。三次救急で一番大切なのは、ICUの病床、重症化病床になりますので、重症化病床はなるべく一般医療、救急医療に使えるような形で残しておきたいというのが一つになります。また、二次救急になりますと、一般病床はかなり使っていますので、二次救急のほうにかなり影響が出てくるのかなということを今一番心配しています。あと、救急以外は、例えばがんの手術などは、大きい地域の中核病院が新型コロナウイルス感染症を担っていただいていますので、中核病院に病棟単位で新型コロナウイルス対策に使っていただくという形になりますと、例えばがんの手術を延期しましょうとか、そういうような話にもなってきます。そういう意味で、県民の方に救急、一般医療ともに影響が出てくると思いますので、何としても早い段階で「フェーズ4」から「フェーズ3」に下げたいということを考えております。

(知事)

何しろ一番怖いことは、緊急を要するといいますか、例えばがんの、がんだけではなくていろんな手術等も遅らせるとか、今はちょっとできないとか、こういうふうになってはいけないと思いますし、そういうことを私ども十分注意しながら、今いろいろ計画を練っているところでございます。

(記者) 

もう1点だけ、千葉と東葛以外のほかの地域の「フェーズ4」への移行というのは、今のところ。

(知事)

やっぱり千葉県って広いですよね。房総から九十九里とか、あちらのほうと相当違うんですね、数が。ですから、これからどのようになっていくかしれませんが、取りあえず今は東葛とか千葉市、これは今本当に切羽詰まっているところでございます。逼迫している状態でございます。ですから、まずはそれから手を打とうと、そういうことでございます。

(記者)

最後にもう1点だけ。医療関係者の中にはかなり医療体制が逼迫して大変な状況にある方もたくさんいらっしゃると思いますけれども、そういった方への知事からの思いみたいなものがありましたら。

(知事)

本当に、僕は報道等で見させていただいたり、また事実、専門家の皆さんにもお話を聞きました。本当に頭が下がる思いで、何とか御協力を賜りたいという気持ちです。ですから、県としても、協力金も含めていろんな体制も含めて応援していますし、これからもさせていただきたいと、そのように考えております。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。私からは1問あります。知事は昨日、1都3県の知事のテレビ会議に参加されましたけれども、その中でほかの自治体から、例えば年末年始に協力してくれる医療機関に対して協力金を支給するという考えを発表しているところもありました。例えば、県では既に空床確保等で医療機関に対して支援はされてはいると思うのですが、この年末年始に向けて、そういった新たな取組をするお考えがあるかどうか、お聞かせください。

(知事)

今それはやっております。そして私も、どのようにするかということを今指示しています。数日中に、もちろん年末年始の前にお知らせいたします。早く決めます。

(記者)

分かりました。あと1点、繰り返しになってしまいますけれども、年末年始にかけて人の動きが非常に活発になる時期かと思います。そうした中で、改めて県民に向けて注意喚起をお願いできますか。

(知事)

年末年始というのは、一人ひとりいろんな事情もあるし、いろんな行動もあると思うんですが、これはまさしく何百年に一回なんだと、特に年末年始、ここだけ皆さん我慢してくださいと。だから、なるたけお家で過ごして、あまり外部に出ないで、それから3つの密じゃありませんけれども、あまり人のいるようなところ、それから、まあ一杯飲みたい気持ちも分かりますが、これは今回は少し我慢していただいて、飲むなら自宅で少し一杯やるとか、そういう形で一人ひとり、私どもがこうしろああしろと言うのではなくて、県民の皆さんが一人ひとり、こうやって俺たち、自分のできることで我慢して、そして新規感染者を増やさないようにしようよという、そういうお考え、また努力をしていただきたいと、そのように思っております。

(記者) 

ありがとうございました。

(記者) 

1問です。さっき「医療の緊急事態」という言葉を使われていましたけれども、医療現場というのがいかに今切迫した状況にあるのかというのをお願いします。

(知事)

これは先ほど申し上げましたとおり、新規感染者が増えれば、おのずとベッド数だとかそういうものが足りなくなるのは、これはもう当たり前でございます。でも、今度は重症用のベッド、これをしっかり考えていかないと、それを増やしていっちゃうと、一般の救急だとかそういうものにも影響してくるんでございます。ですから、そういうことを考えながら私どもはやっているところでございます。はい、どうぞ。

(職員)

まず、新型コロナウイルスで、一般医療で考えていただくのは感染制御です。院内感染対策です。通常の疾患とは違って十分にやってもわらないといけないし、そこはかなり医療機関さんの負担になってきています。医師個人、看護師個人、個々人がそれだけ一つひとつ手間をかけて患者さんを診ていくという形になっています。その中で今度「フェーズ4」になりますと、1,000病床ですね。千葉県は皆様、病床が少ないのは御存じだと思います。その中の貴重な1,000病床を新型コロナウイルスに使うという形になります。そして一般救急もやっていただく、通常医療もやっていただく。それだけ医療機関、医師、看護師、また医療従事者全員に負荷がかかっている。その患者さんは毎日発生してきています。毎日休めるような状況ではない。その点、御理解いただけると大変ありがたいと思います。

(記者)

コロナを受け入れる病院の現場から、実際今、700床、800床ということで総病床数、ベッド数が出ていますけれども、この全てのベッドがなかなか使えるわけではないと。看護師さんが足りなかったりお医者さんが足りなかったりで、すぐにこれを提供できないというような声も上がっているようですけれども、そこについての知事の御認識を伺えますでしょうか。

(知事)

それは記者さんがおっしゃっているとおりで、マンパワーが今大変不足しているんですよ。だから簡単に言うと、ベッドがあるから、もうそれでいいんだじゃないわけです。それにかかりっきりの看護師さん等が増えてくるわけですよ。その辺をしっかり考えてやっていかないといけない。ですから、私ども、医療機関等にその辺をしっかりと連絡を取りながら、またお願いをしながらやっているところでございます。

(職員)

若干付け加えると、私ども毎日、医療機関さんと対話を行っています。その中で、例えばA医療機関は、今まで20ベッドみられたんだけれども、重症患者さんが入ってくる、あるいは看護スタッフが足らない、15しかみられないですけど、ちょっと5床減らしてくれませんかと、そういうような御質問を頂くと、そこの病院さんで20から15に対して、ほかの病院さんが5ベッドみていただけないかという形で、ベッド数750とか1,000という形で出しているのは、かなり中身は流動的なものだというふうに考えていただけたらと思います。医療機関さんとは毎日対話を続けて、その内容を変えております。

(知事)

今、こういうような状態なので、いろいろと組み合わせたり、頭を使って、医療機関の皆様に対してお願いしているところでございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 病床確保計画におけるフェーズ4への移行
    →新型コロナウイルス対策本部【電話】043-223-2315

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?