ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年12月26日

ページ番号:400183

知事定例記者会見(令和2年11月12日)概要

知事発言へ質疑応答へお問い合わせ先へ

日時

令和2年11月12日(木曜日)10時30分~11時13分

場所

中庁舎10階大会議室

動画 令和2年11月12日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 「九都県市首脳会議」の結果について
  3. 献血のお願いについて
  4. この時期にお勧めの耳より情報(千葉県立中央博物館ミニトピックス展「習志野隕石」の開催について)

新型コロナウイルス感染症への対応について

知事

はじめに、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話をさせていただきます。本県における新規感染者数は、昨日現在、直近7日間平均で1日当たり50名となり、今月7日には2か月半ぶりに60名を超え、昨日も65名となりました。東京都においても、新規感染者数がさらに増加しているとともに、全国的にも急速な感染拡大が懸念されており、より一層の警戒が必要となっているものと認識しているところでございます。医療提供体制については、昨日時点で、病床稼働率は約30%、重症患者の受入れ率は約13%、ホテル稼働率は約19%となっているところでございます。

これからの季節は、例年では、季節性インフルエンザの流行時期となります。新型コロナウイルス感染症とインフルエンザは、同じように飛沫感染に注意が必要でございます。まずは、マスクの着用と適度な換気を心がけてください。特に発熱等の症状のある方は、外出を控え、周りに飛沫を飛ばさないようマスクをしっかりと着用することが大切でございます。

さらに、接触感染にも注意が必要です。例えば、ウイルスが付いた手で、無意識に顔を触った際には、目や鼻、口から感染してしまうことがあります。石鹸と流水で手を洗うことでウイルスを減らすことができますので、「外にあるものに触った時」や、「外から帰った時」、「咳やくしゃみ・鼻をかんだ時」、「食事の前」など、忘れずに手を洗いましょう。

これから年末にかけて、飲酒を伴う会食を楽しみにしている方もいらっしゃるとは思いますが、大人数での長時間に及ぶ飲食や飲酒は感染リスクが高まります。大声はなるべく出さないようにすることや、換気が適切になされているなどのガイドラインを遵守したお店を利用すること、体調が悪い人は参加しないなど、会食の際の注意事項を守っていただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。

くどいようですが、県民の皆様にお願いでございます。これ以上の感染の広がりを何としても抑えるためには、こまめな手洗い、「うつらない、うつさないためのマスク」の着用、換気などの基本的な対策を実践することが大切でございます。また、感染症に対する抵抗力を高めるためにも、バランスの良い食生活、適度な運動、十分な睡眠などを心がけましょう。

なお、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症との同時流行に備えた外来診療体制については、別途、新型コロナウイルス感染症対策本部会議で方針を決定し、またお知らせをいたします。

「九都県市首脳会議」の結果について

知事

次に、昨日開催された「九都県市首脳会議」について、お話をさせていただきます。今回の会議では、九都県市の最重要課題は、新型コロナウイルス感染症への対応であるとの共通認識から、テーマを絞って意見交換を行いました。私からは、特に国においてしっかりと取り組んでいただきたい4つの事項について、意見を申し上げました。

1点目は、「季節性インフルエンザとの同時流行への備え」についてでございます。本県では、県民の皆様がかかりつけ医等の身近な医療機関で診療を受けられるよう、体制整備を進めているところでございますが、国においても、医療機関がより多くの発熱患者等を受け入れやすいよう、診療報酬の引上げなどの支援をお願いしたいと思います。

2点目は、「水際対策」でございます。国では、入国制限の一層の緩和が進められていますが、成田空港を抱える本県においては、県民の皆様の不安を払拭するためにも、徹底的な水際対策が必要でございます。陽性者の入院先の確保や、入国者の14日間の健康状態の確認については、国が責任を持って行い、特定の県などに過度な負担が生じないようにしていただきたいと申し上げたところでございます。

3点目は、来年の「東京2020大会」における感染防止対策でございます。競技会場や選手村だけでなく、各地で予定されている事前キャンプを含めて、関係者の入国から出国まで一貫した感染防止対策が行われるよう、関係省庁が連携して対応していただきたいと申し上げました。

最後は、「観光振興への支援」でございます。本県でも、地域経済の回復に向けて、宿泊料金の割引や、地元特産品を活用した「おもてなし」に対する支援など、県独自の観光キャンペーンを展開しているところでございます。一方で、感染症の収束が見通せず、経済への影響が長引くことが懸念されているため、国において、「Go Toキャンペーン」の継続や、地方の取組への支援などを引き続き行っていただきたいと申し上げました。

今回の会議では、感染拡大防止と社会経済活動の両立に向け、私が発言をしたことを含め、必要な事項について、国に対して要望していくこととしました。併せて、九都県市が一丸となって、働き方改革や新しい生活様式を踏まえた社会づくりに引き続き取り組んでいく姿勢を社会に発信していくため、共同宣言を全会一致で発表したところでございます。

献血のお願いについて

知事

次に、献血についてのお願いを申し上げます。国内では、1日に約3,000人の患者さんが輸血を受けていると言われております。安定的に血液を届けるためには、1年を通じて、より多くの方に継続して献血に御協力をいただく必要があります。しかし、献血者の健康を守るため、400ミリリットル献血では、男性は年3回までとされているなど、1人が1年間に献血できる回数や量には限りがございます。

特に、冬場から春先にかけて風邪などで体調を崩す人が多いことや、年末年始は学校や企業などの協力が得られにくいことから、献血者数が減少し、血液が不足する傾向にあります。さらに、今シーズンは新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、イベントの中止や延期、企業の在宅勤務など、献血会場の設置が困難な状況が続いており、血液の確保がさらに厳しくなることが予想されているところでございます。

そこで、県民の皆様に、改めて献血への御協力をお願い申し上げます。献血は、県内6か所の献血ルームや、ショッピングセンターなどを巡回する献血バスで受け付けております。千葉県赤十字血液センターのホームページでは、献血のスケジュールが御確認いただけます。また、混雑を避けて安心して献血していただけるよう、事前予約をお勧めしております。皆様の善意の献血によって、病気やけがをされた多くの方の尊い命が救われます。献血は「命をつなぐボランティア」です。県民の皆様の御協力をお願い申し上げます。

この時期にお勧めの耳より情報(千葉県立中央博物館ミニトピックス展「習志野隕石」の開催について)

知事

最後は、「この時期にお勧めの耳寄り情報」でございます。今回は、来年2月28日まで、県立中央博物館で開催しているミニトピックス展「習志野隕石!」を御紹介いたします。

今年7月2日に、関東東海地方の各地で「火球」が観測され、習志野市及び船橋市で隕石の落下が確認されました。県内では2例目となる隕石の発見でございます。この隕石は、11月1日に「習志野隕石」として国際隕石学会に登録され、隕石発見に関わった県立中央博物館と、科学的分析を行った国立科学博物館で同時に実物を初公開いたします。

今回の展示では、火球の観測から隕石の発見に至った経過や、その後の分析で明らかになった隕石の種類や特徴についても御紹介をいたします。さらに、県立中央博物館では、昭和44年に県内で最初に発見された「芝山隕石」も併せて展示していますので、こちらもぜひ御覧ください。宇宙の成り立ちを解明する上で、大変重要な意味を持つ隕石は、どこから地球にやって来たのか。展示を御覧になって、遠い宇宙の謎に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。私からは以上でございます。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。先ほどもありましたけれども、全国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していて、千葉でも昨日、新規感染者が65人と増加傾向にあります。第3波とも一部で言われているこの現状の受け止めと、県民への呼びかけというものがあればよろしくお願いします。

(知事) 

これは、お医者さんによってもいろんな見解が分かれるところでございますが、まず、基本といいますか、多くのお医者さん、またそういう方がおっしゃっていることは、マスク、それから小まめな手洗い、これは最低限やってほしい。それと、あとはやっぱり換気ですね。今日またある新聞には出ておりましたけれども、湿度の問題、そういうようなことも出ておりました。ですから、県民の皆様には、最近このように拡大しておりますが、少なくともこの基本だけは守っていただくようお願いをいたします。

(記者) 

よろしくお願いします。私のほうからも、木更津駐屯地に配備されているオスプレイについてお伺いしたいと思います。10日から敷地外での飛行訓練が始まるということでして、ただ、この日にホバリング中に警報音が出て、今のところ訓練が中止、延期されています。その状況についての受け止めというのがまず1点と、あと、市などによると、次の飛行訓練の予定というのがまだ見通せていないと。国からの情報共有のあり方について、その2点についてお願いします。

(知事) 

防衛省のほうから、当日中に、「警告表示を確認したため、場外飛行を取り止め、再度点検を行うこととした」との連絡は受けております。原因については今調査中と聞いております。それで、もちろん県としての受け止めは、飛行に当たっては、県民の安心・安全、これは当然のことでございますが、これが第一であり、また飛行の再開に当たっては、十二分に万全を期していただきたいと、そのように思っております。

(司会) 

それでは、知事のほうからお話でございます。よろしくお願いいたします。

(知事) 

私ごとでございますが、知事選への対応について、なぜ今日に至ったのか、これまでの経過、対応について少し時間をいただき、お話をさせていただきます。知事は3期、多選はよくない、これは私の基本的な考えであります。ですから、私は前回の選挙で、県民の皆様に、「皆さん、この3期目は私の集大成です。ですから、今回何とか森田で頼む。もう二度と頼みません」、こう県民の皆様に私お願いいたしました。この言葉は、私にとっては公約と同じぐらい重い言葉でございます。

そうしている中、千葉県においては、房総半島台風、それから新型コロナウイルス等々の大変なことが起きてしまいました。これは、今まさに県民の皆さん、そして私たちが一緒になって戦って、これを乗り越えなきゃいけないと私は強く思い、また県民の皆様にお願いし、ここまで来ております。

そうしている中、前回応援してくださいました自民党さんのほうから、知事選はどうするのか、出るのか出ないのか。出るんだったらそれでよし。出ないんだったら、もう時間もない、返事が欲しいというお話を頂きました。しかし、私にとっては、今この大変な時期に、県民一丸となってやらなきゃいけないときに、私ごとで万が一にも隙間風が吹くようなことがあってはいけないと、そのように思い、私は、現時点におきましては答えることはできません。ただ、党の組織としてのお立場もあるでしょう。だったら、どうぞ候補者を探してください、いい候補者を探してくださいと、そのように私からお願いをしたのでございます。

房総半島台風、甚大な被害を受けました。私たちは、あの経験をいがして、同じ轍は踏まない、二度と起こしちゃいかんと。「空振りは許されるが見逃しは許されない」、この言葉を県庁みんなで共有し、そしてまた、今年も来るぞと、11月の1週までは気を抜いちゃいかんと、万全の体制で臨むように私は指示しておりました。まあ、何とか今年はうまくいくような感じになってまいりました。

それから、新型コロナウイルスでございます。最近は少しまた増えてまいりました。でも、私、一都三県の連携、それから、まさに我が千葉県におきましては、県民の皆様の努力、それから医療提供体制のより一層の意思疎通、連携、これは相当充実してきたのかなと、そう考えているところでございます。

それと、もう一つ考えなきゃいけないのは、今の千葉、そしてこれからの千葉のことをしっかり考えなきゃいけないと、そのように思いまして、私は菅総理大臣が総理に就任した明くる日、面談させていただきまして、そして10月には昼食を挟んで約1時間、千葉の案件、もちろんコロナはそうでございますが、道路ネットワーク、それから介護人材、そして観光等を相談、お願いをしてまいりました。大変勇気づけられました。

それと同時に、今度は東京五輪でございます。先日、森会長に私面談させていただきまして、「千葉県はこの成功に向けて一生懸命今頑張っています。それと特にサーフィン、地元では盛り上がっていますし、やっておりますが、でも、会長、これとてお国の支援がこれからももっと必要になってきますから、よろしくお願いします」と、そのように私、お願いしました。そうしたら、分かったと、何しろ森田頑張れと、そんなようなことで励まされました。

私は、ここで今私のできる整理整頓はやったのかなと、そしてまた私の公約、政策を振り返ってみますと、アクアライン800円の実現、それからパラリンピック・オリンピック8競技誘致、そして東南アジアの農産物のトップセールス、それから成田空港機能強化第3滑走路、そして治安、移動交番、防犯ボックス、それから道路ネットワーク、私は全力で突っ走ってまいりました。この成果が出たのも、まさに県民の皆様の熱いご支援があったからです。たまものです。本当に私は心から感謝しております。そして、私は自分の身の丈以上、それよりも、こんな大きいものをできたということは、本当に県民の皆様、そして議員の皆様、関係者の皆様に感謝し、また私は幸せ者だなと思ったところでございます。それぞれ鑑みて、私は自分の考えどおり、知事は3期、今ここで終止符を打つべきと、そのように決めたことでございます。

まだ来年の3月まで任期があります。まさしく、私、本当に皆さんの御協力を得ながら、あとこの残った任期で、最後の青春力で乗り越えたいと、頑張りたいと、県民のためにと、そう思っているところでございます。途中において記者の皆さんには、私、適切な言葉を返せなかったことを、私のほうも手順があったということでお詫び申し上げます。ありがとうございました。いずれにいたしましても、来年の3月まで4~5か月あります。どうぞ御協力をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

(記者) 

2点お伺いしたいのですけれども、1つ目は、不出馬を表明されたということだと思いますけれども、その上で、先ほど多選はよくないとおっしゃいましたけれども、自民党の県連のほうでは擁立を目指していた鈴木大地さんが出馬を断念されて、いまだに候補者選びが難航している。

(知事) 

そうだなぁ。頑張ってほしいな。

(記者) 

一部で森田さんへの待望論もあるかとは思うのですけれども、それでも4期目という選択肢はある得なかったのでしょうか。

(知事) 

確かに、うれしいことに待望論があったことは事実でございます。でも、やっぱり僕は政治家というのは――私は異業種から来ました。大変生意気なようですけれども。だからこそ、私は自分の信念というか考え方は大事にしなきゃいけないと、そういう気持ちを持っています。ですから、自分に従って、自分で判断をしたわけでございます。

(記者) 

その上で、本日表明をなさいましたけれども、なぜ今この時期に決意されて、また、表明をされたのでしょうか。

(知事) 

先ほど申しましたように、台風を11月の1週まで県庁一丸となって、ここまでは来るぞと、可能性はあるという、これが取りあえず1週は過ぎた。相当可能性が少なくなった。それと、コロナウイルス対策。まだ先は見えませんが、私は医療体制、連携、意思疎通等も含めて、相当充実してきた。それと、経済ですよね。お国のGo Toキャンペーン、それから県独自の支援策も含めて、これで多少なりとも光が見えてきたなと。もう御返事するのは今しかないと、そのように思ったのです。それと、私は自分の公約等を、おかげさまでほとんど実現させていただきました。または、動線を引いた進行形でございます。よかったなと思っています。

(記者) 

ありがとうございました。

(記者) 

よろしくお願いします。今後については、政治活動もしくは芸能活動をどのようにされるお考えでしょうか。

(知事) 

今、私、何しろ3月まではそういうのを考えるのをやめようと。何しろ、今、一生懸命、県のためにやっていかなければいけないと、そのように思っております。でも、まあ気持ち的には、まず何がどうというよりも、私、休んで旅行ができなかったですよ。前、ちょうど夏休みのときに、私、どうしてもフランスに行きたいときがございまして、夏休みにフランスに行ったのはいいんですけれども、台風が来るということで、1週間の休みを、1日で1泊してまた戻ってきたんですよ。ああいうのを経験しているものですから、4月になったら、ゆっくり旅行したいなという気持ちはあります。

(記者) 

お願いします。今年は、8競技を誘致したオリンピックが延期されまして、それで9月には、森田知事と非常に関係の深い菅政権が発足したわけですけれども、こういう環境の中で出馬しないということで、未練というのはなかったのでしょうか。

(知事) 

僕は、ありません。というのは、3期目に出たときに、これが私の集大成だと。そして、県民の皆さんに、今回は森田と書いてくれ、もう二度と頼まないと、そこまで言っておいて、私がまた出ますよなんていうのは、周りはともかくとしても、私自身が許せなかったものですから。だから、菅総理も、もう1期やったらどうだと、はっきり言って言われましたよ。また俺が応援に行くぞと。菅総理だけなんですよ、私を今まで応援に来てくれているのは。そう言われたんですけれども、私の考えを言ったところ、私の性格を知っているもんですから、「まあ、そうだな。森田さんらしくスパッとやれよ」、そのような言葉をもらいました。

(記者) 

もう1点なのですが、森田知事は、最初に知事選に出られたときから、分裂選挙というものを経験されて知事になっていますけれども、今の自民党の知事選の候補者の擁立状況というのは、どのような……。

(知事) 

私も詳しいことは正直言って分かりません。ただ、鈴木大地さんが挙がったときに私が得た情報は、99%大丈夫だと聞いていて、私、なぜ鈴木大地さんかというと、五輪を迎えるわけで、あの方は御案内のとおり金メダリストです。そして、スポーツ庁長官もおやりになった。もっといいのは、千葉県出身である。そういうことも考えて、ああ、こういう爽やかな人にやってもらったらいいなと、そういう気持ちは持っておりました。ですから、ぜひ自民党県連さんも今非常に動いているところでございますから、ふさわしい人を選んで候補者にしていただきたいなと、心から願っています。

(記者) 

ありがとうございました。

(記者) 

先ほど、知事の県政を振り返って、実績の面を強調されていたのですけれども、ここはやり残したとか、ここは本当はもう少しやりたかったなというようなところ、そういう思いがあったらそこを教えてください。

(知事) 

私、千葉県というところは、非常に自然災害の少ないところで、これは私も含めて、県庁の職員も含めて、また千葉県全体においても、足りない部分があったと思います。ですから、私どもが言ったのは、何しろあの経験を忘れてはいかん。同じ轍を踏んではいかん。だから先ほど言いましたように、県庁一丸となって、空振りはいいんだよ、見逃しは許さんぞと、それでやってきたから、私は今は万全だと思っています。

(記者) 

あともう1点、今後千葉県との関わりというのは、どういうふうにされていくお考えなのかということと、次の知事なり次の県政についての期待感というのは、どういうところがあるでしょうか。

(知事) 

これからの千葉との関わりは、まあ千葉県民でございますから、取りあえず民間人としてもちろん応援させていただきたいです。それから、次の候補者の方の要望ですか。まず立候補するときに、これは手前みそで大変恐縮ですが、私はアクアライン800円が実現できなかったら、これが一丁目一番地だし、命をかけて、できなかったら1期でやめるんだという、それぐらいのものを私は持っていました。だから、立候補者の皆さんに、千葉にとってどうしてもこれが必要だと、俺はこれに命をかけるぐらいのものをぜひ出していただきたいなと。これは自分のことを言っているんじゃないです。誤解なさらないで。

(記者) 

すみません。追加であともう1点。今回、知事の進退について、特に前回の選挙で知事を推した自民党の方から、聞いていないよみたいな話もあったのですけれども、そういう相談などはどういうふうに。

(知事) 

それは、県連の渡辺会長、それから、幹事長の河上さんとはちゃんとお話をし、私もこういう人間ですから、それはちゃんと手順は踏んでおります。

(記者) 

分かりました。ありがとうございました。

(記者) 

いくつか聞かせてください。まず、なぜ多選は良くないというふうに森田知事はお考えなのか、というところをお願いいたします。

(知事) 

皆さんはどうか知りませんが、人間、情熱ってそんなに長くもたないと思うんですよね。一つのものをやるんだと思ってだーっとやってきた。そうじゃない方もいますよ。私の場合は、3期12年が限界だなと思っていましたし、それと同時に、知事というのは、非常にその地域においては大きい権限を持っています。ですから、変にそういうものに慣れてもいけないというような、これは私の考え方です。ですから、それよりも、自分がワーッと燃えたら、次の方にまた新しい知恵を入れる。それによって県がより一層良くなれば、それがいいんじゃないかなと、そのように思っていました。

(記者) 

アクアラインとかオリンピックの話が出ました。今、知事のウェブサイトにも公約の達成状況が整理されて載っていますけれども、今振り返ってみて、森田知事だからできた、あるいは自分でなければできなかった、あるいは知事らしくこんなことを意識したみたいなところを教えてください。

(知事) 

私だからできたなんて、そんなおこがましいことは言いません。ただ、私、いろんなことをはっきり言って公約達成できたのは、もちろん、県民の皆様の熱い応援を頂いたからですけれども、あとはやっぱり、参議院時代、衆議院時代、私、一生懸命雑巾がけをやって、いろんなところに勉強というか教えていただいた。そういうときの縁といいますか、アクアライン800円化のときも、今の菅総理が、「森田さんは国会議員時代頑張ったから、やってやろうや」と、大体、菅総理が口火を切ってくれなかったら、アクアラインというのは800円にならなかったですからね。麻生総理は、「何言ってるだ」と。私が言ったのは、800円にしなかったら、このアクアライン、千葉県は要らないから、こんなのぶっ壊してくれと言ったんですよ。そうしたら、麻生総理が、「ばかやろう、森田。おまえ何を言ってるんだ」と言っている中で、先ほどの菅総理のお言葉を頂いたんです。そして、アクアラインが800円になったときに、麻生総理が「ばかやろう、俺はなんか森田にだまされたみたいだな」とか言って、でも、あの2人がいなかったら、800円なんていうのは実現できませんでした。そういう意味においては、これはもとをただしていくと、衆議院、参議院、言うなれば国会議員時代に培った御縁といいますか、友情といいますか、それが役に立ったのかなと、そのように思っているところでございます。

(記者) 

もう1点。昨日、スポーツ紙で「森田知事 政界引退」みたいな見出しもあり、「少し休みたい」という御発言がありましたけれども、政界への関わり、あるいは政界引退というところまで今もうお考えなのか、その辺りをお聞かせください。

(知事) 

今は何しろ3月まで県民のために、さっき言ったように最後の「青春力」をもって頑張ろうと、そう思っているので。ただ、気持ち的にはさっき言ったように、少し休んでまた旅行に行きたいよねと。急に戻って来いなんて言われないような旅行がしたいよねと、それはそうでございます。まだそういうことは考えておりません。

(記者) 

最後にもう1点だけ。その「青春力」というお言葉が、本当に森田知事節かなということを思いながら私も今聞いておりましたけれども、3月までにこれを何とか成し遂げたいとか、これだけはどうしてもやりたいというものがありましたら教えてください。

(知事) 

これはやはり、何としてもコロナウイルスですよね。感染者を少しでも減らすようにしなければいけないし、また、皆さんと連携してコロナを倒さなければいけないという気持ちがいっぱいでございます。それと、千葉県は道路ネットワーク等。本当は、私は農産物のアジアへのトップセールスをまだまだやりたいです。アジアにおいては、タイ、マレーシア、シンガポールにも行きました。ベトナムもそうですけれども、日本の農産物が高く評価されているんです。行けば行くほど売れるんですよ。だから、本当は私はそれをやりたかったなと思います。でも今のコロナの事情もございますので、そういうことはできません。だから、これは4月を過ぎたら、また違った形で応援してまいりたいなと、そのように思っております。

(記者) 

ありがとうございました。

(記者) 

 不出馬をお伝えになさったと思いますけれども、御家族からは、何かねぎらいの言葉とか……。

(知事) 

うちの家内は、実は私が俳優のときに結婚しているんですよね。だから、はじめの頃から「私は政治家の人と結婚したんじゃない」と言って、ずっと反対されてきて、今回、そういう意味では本当によかったと。それより、取りあえず元気で戻してあげたいよ。戻ってくれてうれしいと言っていました。ただ、そこで注文をつけられました。「絶対3月までは千葉県民のために120%、150%頑張るんだよ」と言われて、お尻を叩かれました。

(記者) 

菅さんや森会長には何か連絡などを入れて、言葉のやり取りがあったのでしょうか。

(知事) 

今日の前にですか。

(記者) 

はい。

(知事) 

いや、私からはこれが終わってから。お手紙等も出さなければいけないなと、そのように思っております。特に当時の麻生総理ははんこを押してくれたわけですから。やっぱりそういうものはしっかりやっておかなければならないと、そのように思っています。

(記者) 

最後にもう一つお願いします。知事を3期されて一番大変だったことと、貫いてきた信念みたいなものが何かありますか。

(知事) 

そうですね、やはりつらかったことは、災害のときに、私たち県庁がどうしてもそういうことに十分な注意ができていなかったこと。ただ、あの災害において死者がいなかったことは幸いだったなと。関連のことはありましたけれども、そう思います。それは大変残念でした。ただ、その後、それをぴしっと手本にして、経験にしてやってきたことは事実です。これは職員の方が本気になって、もちろんいつも本気でしょうけれども、森田に恥をかかしてはいかんということで頑張ってくれましたよ。特に両副知事、高橋さんと滝川さん、頑張ってくれて私は感謝しております。あとはうれしかったことだっけ? うれしいことは、アクアラインの通行料を800円にできたときだよ。こんなうれしいことはない。それと同時に、33年ぶりに木更津に小学校ができた。コストコもできた。それから、アウトレットもできた。土地も上がった。人口も増えた。これを聞いたときにどれだけうれしかったか。でも、アクアラインで一番うれしかった。交通表示に「渋滞中」と出たとき、あんなの見たことなかった、今まで。これが出たときに、「うわぁ、渋滞するんだ、ここ」というね。でも、最近はまたこれが一つの何とかしなければいけないことになっていますけれども、そういうことでございます。

(記者)

ありがとうございました。

(記者) 

お願いします。3期12年というのはもともとからあったと思いますけれども、台風とかコロナもあって、最終的に知事の中で、今回このタイミングで次は出ないと言おうと決めたタイミングというのはどの辺りだったのでしょうか。

(知事) 

まず私、はじめから3期12年と思っていませんでした。当時の記者さんとのやり取りを見ていたら分かると思いますけれども、どんなに頑張っても3期だよということは言っているんですね。それから、何でしたか。

(記者) 

その3期というのを最終的に決めたのは。

(知事) 

僕は皆さんに、「今回は森田で頼む。もう二度と頼まない。今回は集大成だ」と、そう言ったときに私はもう決めていました。だから、3期目はいろんなことを、道路関係も含めて、職員の皆さんに本当に負担をかけたけれども、がんがんやってきたんですよ。

(記者)

それをこのタイミングで発表されようと最後に決めたのは。

(知事) 

それは先ほど言ったように、台風、11月の1週まで、どんなことがあっても被害を出さないという思いで、取りあえずは来なくてよかったなということと、コロナはどうしてもまだ収束が見えないですよね。その中においても、医療体制、県民の皆様の御努力、一都三県の連携を含めて、まあまあ充実してきたのかなと。それから、国のGo Toキャンペーン、県の旅行者への支援等が功を奏してきて、非常に光が見えてきた。これからこの光が上がって行くなと。それが大体ほぼまとまってきたから、「よし、今だ」と、そう思ったんです。

(記者) 

ここで、次は出ないと一番最初に知事から伝えた方というのは、どなたに伝えられたのですか。このタイミングで。

(知事) 

いつも言っていたからね。いつも、もういいんだよ、何しろ3期で燃えるんだと。変な話、記者さんの中にもそういうことを聞いた人はいると思うけど、僕はいつも言っていました。ただ、正式に言ったのは、菅総理かな。就任してあくる日に会ったときに、総理から「どうするの?」と。「菅総理、私こういう考えです」と言うと、「いやいや、いつもどおり俺が応援に行くから、もう1期やれよ」と言われたけれども、こうですと言ったら、大体私の性格は知っているから、「まあ、森田さんらしくすぱっと判断しろよ」と、こう言われました。

(記者) 

ありがとうございます。もう1点だけ、すみません。まだ任期が残っているところだと思いますけれども、これまでの県政運営、御自分の中で点数をつけるとどういうふうにつけられますか。

(知事) 

それは俺が言えないだろう。それは皆さんが言ってくださいよ。でも、それは誰だって自分に甘いからね。俺は及第点だと思っているよ。でも、それは私だけではなく皆さんに判断していただきたいと、そのように思っております。

(記者) 

ありがとうございます。

(知事) 

どうも皆さん、また協力をお願いします。ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2610
  • 「九都県市首脳会議」の結果について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2207
  • 献血のお願いについて
    →健康福祉部薬務課【電話】043-223-2624
  • この時期にお勧めの耳より情報(千葉県立中央博物館ミニトピックス展「習志野隕石!」の開催について)
    →教育庁教育振興部文化財課【電話】043-223-4127

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?