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更新日:令和5(2023)年12月26日

ページ番号:396605

知事定例記者会見(令和2年10月22日)概要

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日時

令和2年10月22日(木曜日)10時30分~10時49分

場所

中庁舎10階大会議室

動画 令和2年10月22日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 関東地方知事会議の結果について
  3. 「CHIBA”おもてなし”多言語コミュニケーションシート」について
  4. この時期にお勧めの耳より情報(県立美術館「魔法の手ロッカクアヤコ作品展」の開催について)

令和元年10月25日の大雨から1年

知事

昨年10月25日、大雨による災害から間もなく1年が経過いたします。この災害による崖崩れなどで、11名の方がお亡くなりになりました。改めて心からお悔やみを申し上げます。県ではこの大雨を含めた一連の災害から復旧復興に全力で取り組むとともに、今後の災害対応に万全を期してまいりたいと、そのように思っております。それでは、発表項目の説明になります。

新型コロナウイルス感染症への対応について

知事

はじめに、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話をいたします。本県における新規感染者数は、10月に入ってからも直近7日間平均で30名を超える状況が続いているところでございます。また、15日には約2か月ぶりに50名を超える新規感染者が確認されるなど、依然、警戒が必要であると感じているところでございます。さらに、東京都においても、新規感染者数が200名を超える日があるなど、感染者数が多い状況でございます。医療提供体制については、昨日時点で、病床稼働率は約31%、重症患者の受入れ率は約17%、ホテル稼働率は約10%となっております。最近の新規感染者の発生状況を見ると、東葛地域、千葉地域で8割を超えているところでございます。また、年齢別では20代、30代の合計で5割近く、50代、60代以上の合計で約3割となっており、幅広い年齢層の感染が見られます。9月以降のクラスターの発生状況では、病院や福祉施設、飲食店のほか、工事現場や事務所、学校など、場面が多様化しており、家庭内感染も含めて、生活の中での多くの感染が起きているという状況でもございます。このようなことからも、誰もが新型コロナウイルス感染症にかかる可能性があります。誰もが感染を広げる可能性があるということを心に留めてください。「新しい生活様式」を実践していただくよう、お願いを申し上げます。新型コロナウイルス感染症への対応も長期間となり、感染拡大防止対策と社会経済活動を両立することが、ますます重要になってまいりました。「うつらない、うつさないためのマスク」の着用、こまめな手洗い、換気などの基本的な対策を実践し、十分な睡眠、バランスの良い食生活、適度な運動などを心がけましょう。引き続き、県民の皆様の御理解、御協力をよろしくお願い申し上げます。

関東地方知事会議の結果について

知事

次に、昨日開催された「関東地方知事会議」について、お話をいたします。今回の会議では、一都九県のうち、7都県から新型コロナウイルス感染症関連の提案がなされました。私からも、感染症拡大の影響を踏まえて、「雇用調整助成金及びテレワーク導入支援の柔軟な見直し」について、国に要望することを提案したところでございます。県内の多くの事業者では、事業の継続と雇用の維持が深刻な課題となっている中、しっかりと従業員の生活を守っていくことが重要でございます。しかしながら、感染症の収束が見通せず、事業活動への影響が長引くことが懸念されている中、雇用調整助成金の上限額を1万5,000円に引き上げるなどの特例措置の適用期間は、本年12月末までとされております。また、感染症拡大に伴い導入が進んでいるテレワークについては、働き方改革の推進や、新しい生活様式の定着のみならず、災害時の事業継続などに寄与するものであり、さらなる導入促進が望まれているところでございます。そこで、本県からは、雇用調整助成金については、必要とする事業者が十分に活用できるよう、特例措置が適用される期間のさらなる延長や、支給の迅速化などの制度の柔軟な見直しを図ること、テレワーク導入に係る補助制度について、活用を希望する企業が確実に支援を受けられるよう、対象期間の延長や追加の予算措置などを講じることについて、国に要望するよう提案し、皆様の御賛同を得たところでございます。このほか、医師確保やプラスチックごみ削減などに係る国への要望が提案され、全会一致で了承されました。今後は、それぞれの要望が実現されるよう、一都九県が連携して国に強く働きかけてまいります。

「CHIBA”おもてなし”多言語コミュニケーションシート」について

知事

次に、「CHIBA“おもてなし”多言語コミュニケーションシート」について、お話しします。東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、成田空港を有し、海外からの玄関口となる本県では、いち早く外国客の受入環境を整えておく必要があります。このため、県では、観光関連産業で働く方々と海外からのお客様が、紙に示した単語や文章を指を差すだけで簡単に会話ができる、コミュニケーションシートを作成したところでございます。このシートの特徴は、3つあります。

1つ目は、タクシー、バス、宿泊施設、飲食施設、物販の5つのシーン別に、関係団体からいただいた御意見をもとに、よく使われるフレーズ等を生かした実用的なシートとなっております。

2つ目は、通常時と緊急時それぞれの場面に適したフレーズを用意し、感染症対策や災害発生時にも活用することができます。

3つ目は、専用のウェブサイトで、使いたい言語やフレーズに変更し、オリジナルのシートを作成することができます。なお、ウェブサイトは、本日から公開しております。

今後、海外からの入国制限が段階的に緩和されていきます。外国人観光客の方々とのコミュニケーションツールの一つとしてこのシートを御活用いただき、最高の笑顔とおもてなしの心で千葉県にお越しいただく皆様をお迎えいたしましょう。私たちも外国に行ったときはそうですけど、ちょっとした言葉をかけてもらう。例えば「Hello」とか。私たちがよくアジアなんかに行くと、「こんにちは」なんて運転手さんに言われたりするとほっとして、この国に来て良かったなとか好印象があるものでございます。そういうことを頭に入れながら笑顔でお迎えしたいと思っております。

この時期にお勧めの耳より情報(県立美術館「魔法の手ロッカクアヤコ作品展」の開催について)

知事

最後は、「この時期にお勧めの耳寄り情報」でございます。県立美術館では、今月31日から来年1月11日まで、「魔法の手ロッカクアヤコ作品展」を開催いたします。ロッカクアヤコさんは、ポルトガルを拠点に、世界各国でライブペインティングや個展を行うなど、世界的に高い評価を得ている千葉県出身の若手作家でございます。アクリル絵の具を使って、手や指でキャンバスや段ボールに直接描くという独特のスタイルを持ち、自在なタッチとカラフルな色彩にあふれた作品を生み出しております。今回は、未発表の作品を中心に、最新作を含め160点余りを一挙に展示するという、国内初の大規模な作品展となります。特に、会場となっている千葉県立美術館で生まれたインスピレーションをもとに制作した幅7メートルの大作は、これまた圧巻でございます。ぜひ、ロッカクアヤコさんが生み出す、みずみずしい輝きを放つ色彩世界をお楽しみいただきたいと、そのように思います。私からは以上でございます。

質疑応答

記者

2点ありまして、1つは新型コロナウイルスについてです。先ほどもお話がありましたけれども、感染者数は依然として緩やかに増え続けています。そのことについての知事の受け止めと、また県民への呼びかけについてもしあれば。

知事

本当にこのコロナウイルス、何とかしたいと。これだけ私たちの生活に影響してくると、もう、どうなるんだろうといらいらしているところもある、それもまた事実でございます。我が千葉県は、新規感染者数は、10月に入ってからの直近7日間平均で1日当たり30名を超える状況が続いており、依然警戒が必要だなと、そのように思っております。どうしても東京が収まらないと、隣県、言うならば千葉から東京へ日に70万人以上の人が往来しているわけでございますから、これは一都三県でしっかりとやっていかなければならないと、そのように思っているところでございます。

記者

2点目です。こちらも先ほどお話がありましたが、10月25日の豪雨災害から間もなく1年となることについての知事のご所感と、あと、大雨に対する県の取組や今後の課題などについて、もしあればよろしくお願いします。

知事

本当に10月25日、もう1年たとうとしているところでございます。今、もう10月は来ないだろうという人が多いのでございますが、最近の台風というか、想像を超えるような雨風、これはまだ11月2週ぐらいまでは私たちも予断を許さないといいますか、本当に注意をしていかなければならない。県としても、何しろ先手先手、空振りは構わないから先手を打つのだという気持ちを持って、万全を期しているところでございます。例えば、まず河川です。昨年10月25日の大雨では河川関係の大きな被害があったことから、住民の迅速な避難行動が大切だと考えているため、県では本年5月末までに浸水想定区域地図、ここに出ておりますけれども、公表し、6月からは危機管理型水位計を27河川34か所で運用開始するとともに、令和3年5月までに土砂災害警戒区域等の指定を完了すると、そのように取り組んでいるところでございます。いずれにいたしましても、本当に想定外というのは事あるごとに出てくるのでございますが、私たち一人ひとりが十分に気をつけていかなければならないのかなと、そのように思ってございます。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いいたします。私からは、コロナの影響で業績が悪化する航空業界のお話について少しお伺いしたいと思います。昨日から全日空グループが今年度期の見通しが過去最大の赤字幅になるというニュースが報じられておりまして、成田空港周辺の地域経済への影響というのはどういうふうにお考えでしょうか。

知事

こういうコロナ禍で、航空会社も大変だと思います。これは日本だけの問題ではありません。世界の問題でございます。その中において、会社は経営していかなければいけませんから、それぞれ知恵を絞っていろいろなことを考えるのは、これはまた当然かと思います。ただし、この新聞を見ますと、羽田を優先だとか、羽田に集約するという話も出ております。それは、経済、これからのことも考えて、いろいろお考えになるだろうとは思います。しかし、ここで考えていただきたいのは、私どもは成田空港を擁しております。しかし、この成田空港というのは、言うなれば羽田と両方のいいところをしっかりと組み合わせて、そして、日本の表玄関を担っているのだと、対応しているのだという自負心もあります。ですから、その辺の羽田と成田、成田と羽田のバランスというものを考えていただきたいなと。これは一企業だけでなかなかうまくいかない。こういうコロナ禍においては難しいと思います。ですから、やはりこれは千葉と東京だけの問題ではありません。日本国の表玄関の問題でございますので、国はしっかりと経済面も含めてお考えを賜りたいと、そのように思っております。また場合によっては、千葉県としても千葉県の考え方を言ってまいりたいと、そのように思っています。

記者

続いてですが、成田空港に関しては滑走路新設を含んだ機能強化計画というものが進んでいると思います。コロナ禍で航空需要の減少というのは、機能強化計画が既に進んでいますけれども、影響というのはどういうふうにお考えでしょうか。

知事

ワクチン、特効薬等も今は世界でやっております。これができたら、私は、すーっと前の環境に戻っていくのではないかと、希望的観測も含めてですけれども、そのように思っております。ですから、私どもは、今ここをいかに感染者を少なくするか、いかに感染拡大を阻止するか、そして、いかに私たちが今を耐えるか、これをまずやっていかなければならないなと、そのように思っています。お国もコロナウイルスと経済活性化の両立というのは、ものすごく重要視しています。いろいろな形での緩和も今進んできております。そういう面も見て、それと同時に私は千葉県は成田空港を抱えているので、検疫等、これは国はきちんとやっていただきたいし、特定の都道府県に過度な負担をかけないようにお願いしたいなと、そのように思っています。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。私から、東京オリンピック・パラリンピックに関連してお伺いしたいのですが、先日、ロシアの情報機関が大会関係者や大会関係の団体にサイバー攻撃を行っていたというのをイギリス政府が発表しましたが、まず御所感と、県関係で確認されている被害があるかどうかというのをお願いします。

知事

現在のところ、県においてはサイバー攻撃による実害は生じておりません。私たちの小さい頃などは、こんなことなんて考えたこともなかったし、夢だったのですけれども、実際にこういうことが起きて、やはりどんどん進歩すると必ずそれを悪用するやつが出てくる。もう、いたちごっこになっているんですね。本当に困るところでございますが、県としてもこのような被害から守るために、情報システム等の安全を維持するため、技術的、人的、物理的な視点に立ったセキュリティ対策を併せて講じていかなければならないと、そのようにしております。

記者

あと、また話が変わるのですけれども、先日、都道府県の魅力度ランキングというのをブランド総合研究所が発表されました。それで、千葉県は21位で、前回からやや順位を下げているのですが、その受け止めをお願いします。

知事

大体毎回20位前後でいつも来ているのですが、栃木県さんは最下位で怒って、どうやって調べているんだとか、いろいろ言ったと聞きます。その気持ちも私は分かりますね。だから、こういう発表をするときに、どうしても順位が上のほうはいいけれども、下のほうはつらいところもあるので、ある程度、こういうことを目指しながらやっていただけたらまたランクが上がるのではないかとか、そういうアドバイスもあったらいいのかなと、そのように思いました。

記者

ありがとうございます。

知事

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2610
  • 関東地方知事会議の結果について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2207
  • 「CHIBA”おもてなし”多言語コミュニケーションシート」について
    →商工労働部観光企画課【電話】043-223-2419
  • この時期にお勧めの耳より情報(県立美術館「魔法の手ロッカクアヤコ作品展」の開催について)
    →環境生活部環境政策課【電話】043-223-4648

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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