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更新日:令和5(2023)年12月26日

ページ番号:389178

知事定例記者会見(令和2年8月27日)概要

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日時

令和2年8月27日(木曜日)10時30分~11時6分

場所

中庁舎10階大会議室

動画 令和2年8月27日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. コメ新品種「粒すけ」のデビューについて
  3. 「ちばと一緒に!」キャンペーンの実施について

新型コロナウイルス感染症への対応について

知事

はじめに、新型コロナウイルス感染症への対応について、お話をいたします。本県の新規感染者数は、今月6日にこれまでで最多となる76名となり、その後も高い水準が続いており、昨日現在でも1週間の平均で43名となっているところでございます。最近の感染状況を分析いたしますと、東葛地域の感染者は約7割。一方で、8月に入り、これまで感染者がいなかった市町でも感染者が発生し、県内49市町に感染者が広がっているところでございます。10代、20代、30代の若い方が約5割。一方で、60代以上の感染者が約2割と増加、感染経路不明者が約5割、都内往来が約4割といった特徴が見られ、家庭内や職場での感染も見られております。また、水産加工施設や病院、宿泊施設においても新たなクラスターが発生しており、特に病院では、16名の感染者が確認されているところでございます。県では、感染の拡大を最小限に抑えるため、国のクラスター対策班とともに県のクラスター対策チームを派遣し、対応に当たっているところでございます。新型コロナウイルス感染症感染者の受入れを行っていただいている医療機関においては、引き続き厳しい状況が続いており、これ以上の感染拡大を防ぐことが必要でございます。こうした状況を踏まえ、県民・事業者の皆様に、次の点について改めて御協力をお願いするところでございます。イベントの開催については、段階的に上限人数の緩和を進めているところでございますが、現段階では、当面9月末まで、現在の「屋外の場合は5,000人以下」、「屋内の場合は5,000人かつ定員の半分以下」という制限を維持することとしました。ただし、延長期間は今後の感染状況等により見直しするところでございます。イベント主催者の皆様は、引き続き「3つの密」が発生しない席の配置、マスクの着用など、基本的な感染防止策を講じていただくようお願いをいたします。県民の皆様には、マスクを着用せずに会話すること、大声で会話することは、できるだけ避けていただきたい。おおむね5~6名以上の多人数での会食を自粛するよう、お願いいたします。対策が徹底されていない施設等は利用しないことをお願いいたします。特に、接待を伴う飲食店、酒類を提供する飲食店、カラオケが設置されているお店の利用に当たっては、対策の徹底をまず確認することをお願いいたします。事業者の皆様には、時差出勤やテレワークなど、人との接触を減らす取組をすること。体調が良くない従業員は出勤させないこと。店舗等における感染防止対策を徹底することを、改めて強くお願いするところでございます。こうした状況がいつまで続くのかと、皆さん先が見えない不安を感じていらっしゃると思います。この状況を脱するためには、県民・事業者の皆様が基本的な感染防止対策を行い、「新しい生活様式」を実践していただくことが大変に大切、重要でございます。御自分の命、大切な方の命を守るため、引き続き、御理解、御協力をお願いいたします。

最後に、私から県民の皆様に改めてお願いがあります。新型コロナウイルスは、誰もが感染する可能性があり、誰もが気づかないうちに人にうつしてしまう可能性がある感染症でございます。感染された方やその御家族、感染のリスクと戦いながら頑張ってくれている医療機関の皆様やその御家族へ、いわれのない差別や偏見の目を向けることは、絶対にやめていただきたい。お願いします。

コメ新品種「粒すけ」のデビューについて

知事

次に、コメ新品種「粒すけ」のデビューについて、お話をいたします。千葉県が13年かけて開発したコメの新品種「粒すけ」が、いよいよデビューを迎えます。「粒すけ」は、大粒で、炊いたお米は白く光沢に優れている、程よい粘りと弾力がある、魚、肉、寿司、どんぶりなど、いろいろな料理に合うオールマイティーな食感があるといった特徴があります。また、昨年のプレデビューキャンペーンでも、「粒が大きくて食べ応えがある」、「冷めてもおいしい」など、多くの皆様から高い評価を頂いているところでございます。このたびの「粒すけ」のデビューに当たり、来月3日に、ホテルポートプラザちばにおいて、メディア関係の皆様を対象としたイベントを開催いたします。イベントでは、「粒すけ」開発担当者からの誕生秘話や、料理研究家の方などに考えていただいたメニューやレシピを御紹介いたします。私も出席して、「粒すけ」の魅力を余すことなくお伝えしたいと、そのように思っております。さらに、10月上旬からはキャンペーンも実施します。県内の飲食店、約40店舗で提供される「粒すけ」を使ったメニューを食べた方に、抽選で県産の農林水産物などをプレゼントいたします。この機会に、デビューしたばかりの「粒すけ」をぜひ味わってみてください。おいしい千葉の新米の季節が始まりました。本県には、「コシヒカリ」をはじめ、千葉のオリジナル品種として、「ふさおとめ」や「ふさこがね」もあります。「粒すけ」をきっかけに、ぜひ千葉のおいしいお米を召し上がっていただき、千葉のお米のファンになっていただきたいと、そのように思います。

「ちばと一緒に!」キャンペーンの実施について

知事

最後に、「『ちばと一緒に!』キャンペーン」について、お話をいたします。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、商工業や農林水産業など、県内の産業は大きな影響を受けているところでございます。特に、県内の宿泊施設については、県の調査によると、対前年比較で4月、5月は90パーセント以上の減となるなど、極めて深刻な状態でございます。新型コロナウイルスへの対応は長丁場になると言われており、「新しい生活様式」を日常生活に取り入れながら、経済の回復や地域の活性化に向けて、しっかりと取り組んでいく必要があります。そこで県では、県民、企業、行政が一体となって、「新しい生活様式」の実践や定着、県内外からの応援を頂き、県内産業の回復に向けた取り組みを推進する「『ちばと一緒に!』キャンペーン」を実施するところでございます。このキャンペーンでは、「『ちばと一緒に!』まごころのチカラ」を合言葉に、チーバくんをデザインしたシンボルマークを統一的に使い、「新しい生活様式」の実践例の紹介や、観光、農林水産物のプロモーションを行ってまいります。まず、観光関連の取り組みでは、抽選で宿泊料金のキャッシュバックが受けられる「ディスカバー千葉宿泊者優待キャンペーン」や、お得なフリー切符で県内を巡る「サンキューちばフリー切符販売事業」などを実施いたします。これらは、当分の間、県民の皆様に千葉県の魅力を再発見していただくキャンペーンとして展開いたします。先日、県内の宿泊施設においてクラスターが発生しましたが、ここで経済回復への歩みを止めるわけにはまいりません。県内の宿泊施設では、ガイドライン等を踏まえた感染症対策に、引き続きしっかりと取り組んでまいります。また、農林水産物については、実りの秋に向けておいしく育った新米や梨など、旬の味覚が出回る9月を「販売促進月間」と位置づけ、「いちばん米!ちば米!新米キャンペーン」など、農産物や畜産物の販売促進キャンペーンを集中的に展開するところでございます。私も先頭に立って「新しい生活様式」を実践しながら、千葉県のPRをしてまいりたいと、そのように思っております。一日も早く「元気な千葉」を取り戻せるように、県民、企業の皆様と一緒に、温かな「まごころのチカラ」で、この難局を乗り越えてまいりましょう。ありがとうございました。私からは以上でございます。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。まず、コロナの関係から何点か伺わせてください。8月の新規感染者が昨日までに1,200人を千葉県内では超えております。これは、第1波と言われる4月の月間人数、及びまた増え始めている先月の人数の約倍に近いと伺っています。これについてのまず知事の受け止めをお伺いさせてください。

知事

そうですね、我が千葉県、最近は徐々に減ってはきているんでございますが、直近この1週間、40名を超えている状況でございます。何といっても東京に隣接している千葉県で、隣接県でございます。そして、1日の往来が70万人以上、東京との関係があるわけでございます。これは本当に1都3県が収まっていかないと、みんなが収まらない。東京がやっぱり収まらないと千葉も収まらないと、最近そのような感がするわけでございます。何しろ、いずれにいたしましても、千葉県は千葉県でできることをしっかりやる。また、県民の皆様に何度も言っておりますけれども、例えば最近特に言われているのは、みんなでワイワイ、言うならばちょっとしたパーティーですね。多人数でのパーティー。これはほんとに気持ちは分かりますけども、ぜひこういう時期でございますから、4~5人を目安に、それ以上の多数の飲食、会食は控えてもらいたいと、そのように思っているところでございます。いずれにいたしましても、これは全国的には徐々に下がってきているとも聞いておりますが、ここはまた正念場だと思います。県といたしましても、しっかりと対処してまいりたいと、そのように思っております。何か説明ありますか。いいですか。よろしくお願いします。

記者

今の中で、5人以上の会食についても少し触れておりましたが、一部の方から、一律に例えば5人以上の会食という表現ではなく、例えば宴会場、ホテルのような場所では、人数が多くても距離を保つなど対策が取れるので、一律の自粛要請というよりは、もう少し何か考えてほしいという声も出ているようなのですが、その辺りのお考えとかありませんでしょうか。

知事

分かりました。そういう話もあることは知っておりますが、まず私がなぜ5~6人と言ったのかは、やっぱり家族で会食というのは大体5~6人だろうというところから、私は一つの目安としてはいかがかと、そのように申したのでございます。宴会場、言うならば距離をとった会食等、ちょっと説明してあげてください。どうぞ。

職員

健康福祉政策課でございます。5~6名の目安としましては、やはり1テーブルで、大きな声でお話ししなくても会話ができるということでお願いしてきたということでございます。

知事

今、徐々に人数が減ってきているんじゃないかというのが少しずつ出てくると、もうちょっとこういうのがいいんじゃないか、ああいうのがいいんじゃないかと。確かにそのとおりでございますけれども、ここはやっぱり踏ん張っていただいて、もうちょっと我慢をいただきたいなと、そのように思っております。

記者

すみません、引き続きですが、冒頭の発言の最後に、差別的な発言や嫌がらせ等のお話がありましたが、具体的なケースなど把握されている事案があったら教えていただきたいのと、件数等がもし分かるようであれば教えていただきたいのですが。

 

知事

この差別的な発言だとか、回復したのに職場に来て拒否されたとか、あと医療従事者の家族への中傷なんて、私はもうほんとに人間としてあっていけないことだと思ってますよ。どれだけ医療従事者の皆さん、そして家族の皆さん、感染した方にほんとに頑張ってやってくださっている。これを私たち、まず心から感謝しなきゃいけないんですよ。そして、回復してまた元気になったら、思いっ切り働いてもらおうじゃないですか。それを「おまえ、来んな」なんて言うのは、これはまたおかしいですよ。ですから、私は初めの頃はよく「正しく恐れる」という言葉を使っておりましたけども、これはお国も言っております。ですから、私たちはちゃんとやるべきことをやって、そしてなおかつ、今のこういう状態をしっかりと支えてくれる人たちに対して感謝の念を持たなきゃいけないと、そのように思っております。初めの質問でございますが、特にそういうような相談は、県のほうには来ておりません。ちょっと説明してあげてください。

職員

健康福祉政策課でございます。昨日までに、県のほうの新型コロナウイルスに関します相談窓口ですとか、人権問題全般における相談窓口、あるいは精神保健福祉センターのほうに当事者等から寄せられた具体的な御相談はございませんけれども、現場のほうでいろいろそういったことがあるということはお聞きしております。また、千葉の地方法務局のほうからは、そういった御相談を複数よせられているということは入っているところでございます。

知事

でも、そういう中傷なんていうのは、私はほんとに残念でなりませんね。

記者

すみません、引き続きで何度も申し訳ございません。GoToトラベルに登録している勝浦市の旅館でクラスターが発生しました。先ほども少し触れておりましたが、この旅館でクラスターが発生したということの受け止めと、あと県の対応などを伺わせていただきたいと思います。併せて、「ちばと一緒に!」キャンペーンというのもスタートしましたが、このタイミングで。

知事

一つずつやろう。

記者

ごめんなさい。では、まずクラスターのほうを。

知事

まず、この旅館のクラスターの発生についてお話をさせていただきます。この旅館は非常に老舗で、大変しっかりした旅館で、業界のそういうガイドライン等も遵守し、そして感染拡大防止もしっかりやっていたと、私はそのように聞いております。でも、それだけやっていても、やっぱりちょっとした隙にこのコロナウイルスが忍び込んでくるという、これが今回のウイルスの本当に怖いところだと思います。ですから、今改めて私どもとしましても、業界団体等、それから事業者の皆さんに、もう一度このガイドラインの徹底、感染拡大防止をお願いするとともに、いらっしゃる方皆さん、自分の健康状態も含めて、そして万全を期して来ていただきたいということを再度お願いし、また場合によっては現地調査等も含めて、何しろ感染拡大防止に県としても努めてまいりたいと、そのように思っています。

記者

ありがとうございました。

知事

何か説明ありますか。いいですか。

記者

併せてになりますが、このような状況の中、新規感染者も日に日に減ってきているとはいいましても、先が見えない状況で、「ちばと一緒に!」キャンペーンを今日からスタートするということですが、これについて、この時期に始めるということに問題がないかという声もまた一部聞こえてくるのですが、いかがでしょうか。

知事

もちろん、人の命というのは、これが一番大事なのは当たり前のことでございます。しかし、経済、社会、言うなればこの経済というのも社会の命でございます。これを、もうここまで来るとやっぱり両立させていかないと、本当に社会が壊れてしまう。経済が壊れてしまう。そのような観点から、確かにそのような事案が出ていることもありますが、これを私ども何としても、このような発生がないように、感染拡大しないようにしっかりと対応策をしながら、そしてまた経済、言うならば地域の活性化というものを考えて、両立をさせていかなければならないのではないかなと、そのような思いでございます。何かありますか。いいですか。

記者

すみません、最後の質問です。そのGoToキャンペーン、東京都の発着についても加えるかどうかという検討を政府が来月にも行うという話が昨日出てきましたが、これについて知事のお考えを伺っていいでしょうか。

知事

そうですね、このGoToトラベルは、やっぱり東京が加わってもらわないと大きな成果は出ないんではないかなと私は思っていることも事実でございます。しかし、今の段階で東京の感染状況等を踏まえて、「いや、それは東京を入れたら感染拡大につながるんだ」と、そういう意見もあることは事実でございます。ですから、お国はしっかりとした知見を持って、東京を入れる、入れないというのを御判断賜りたいと、そのように思っています。

記者

ありがとうございます。

記者

私からは2点ありまして、1点目は、間もなく昨年秋の台風の豪雨から1年を迎えますけれども、昨年の教訓等を踏まえ、改めて県知事としてどう備え、県民にはどういうことを呼びかけたいでしょうか。

知事

昨年、房総半島台風、未曽有の台風被害を受けたところでございます。特に県民の皆さんが不安に思ったのは、電力の供給が長期にわたって停止したことでございます。ですから、この点において何としても電力の供給、これをしっかりと電力会社と今やっているところでございます。そして、あとは風水害ですね。これにおいても、今、相当数進んでいるところでございますが、やっております。それと、何としても大変な大きな傷を受けたものですから、今相当数、その被害を回復しているところでございますが、また来ると大変なことになります。ですから、私は大事なことは、昨年の経験を生かして、また反省をも生かして、しっかりとした市町村との連携、再度になりますが電力、倒木等、それからやっぱり風水害ですね。その辺を今担当部局と詰めているところでございます。

記者

もう一点は、安倍首相の在任が、連続が最長となりました。都道府県の側から見て、コロナ対応を含めた安倍首相に対する評価等、首相は健康の問題もあって、明日会見をするようですけれども、同じ組織のトップとして、執務、健康管理の点についても御見解をお伺いできればと思います。

知事

安倍総理は、就任以来アベノミクスをはじめ、私は特に外交、安全保障、アメリカとの関係ですね。より一層親密になったと、そのように評価しているところでございます。しかしながら、今、新型コロナウイルスを何とか阻止をしなければならない。それと同時に、経済もしっかりと再生させていかなければならない。この両輪をやっていかなければならないという大変なプレッシャーと御苦労があると思います。私の100倍ぐらいくたびれているでしょう。その中において、今、体調が良くないとか、そういう噂が出ておりますけれども、大体、政治家というのは、いつも体調なんかいいわけないんですよ。絶えず何かを抱えているんですよ。でも、その中においても、私、最近総理の顔を見ていると、また元気が出てきたなと、そのように思っていますし、そうであってほしいと私は思っています。こういうときです。何としても新型コロナウイルス感染拡大阻止、そして経済の回復。それには国の強いリーダーシップというものが必要でございます。安倍総理には健康に留意し、そして、頑張って踏ん張っていただきたいと、そのように思っています。

記者

分かりました。私からは以上です。

記者

よろしくお願いします。発表自体は昨日だった「ディスカバー千葉」とか「おもてなし提供事業」につきまして、ディスカバー千葉の対象を県民のみに絞り、「おもてなし提供事業」のPRについては、県内でと聞いていますが、これはもともと東京とかも含めた県外へのPRとか、県外の方を呼び込むというところも一つ目的だったかと思うのですけれども、これを県内だけに絞った判断の理由を改めて伺いたいと思います。

知事

それはもう、記者さんも十分お分かりだと思いますけれども、今このような状況において、例えば千葉県民がどこどこへ行くといっても、それは歓迎してくれる人もいますけれども、それと反対に非常に拒否感を持つ方もいらっしゃる。また、移動すればそれだけ感染の可能性も出てくる。そういうような意味において、まず、今回は、もっと千葉県ってすばらしいんだよと、「ディスカバージャパン」というのがあったけれども、まさしく「ディスカバー千葉」だよと、私、その思いからこのキャンペーンも含めて。初めは、もちろん東京も含めて全県の皆様にお願いしたいところでございますが、まずは県民対象というところから始めたということでございます。

職員

観光企画課でございます。今、知事から申し上げたとおりでございますけれども、現在の感染拡大の状況等に鑑みまして、特に観光と申しますのは、人の移動を伴いますので、この状況下で県域を越えた人の移動を積極的に誘客、PRというのは、なかなか困難な状況にあるということが一つでございます。また、これも今知事から申し上げましたとおり、逆にこのような時期にこそ、県民に県内観光の魅力を知っていただく、再発見していただくという機会でもあるという考えで、当面の間は県民向けでスタートするということになったものでございます。

記者

ありがとうございました。

記者

よろしくお願いします。今の点に関連してですけれども、今後、コロナの状況がどうなったら県外にも「ディスカバー千葉」を広げていこうというお考えでしょうか。

知事

そうですね、今、感染者数が40人台ぐらいですか、出ているところでございます。巷間言われているところは、徐々に減ってきているのだと、そういう話と、いやいや、こういうときは分からんぞ、また次が来るかもしらんぞと、錯綜していることもまた事実でございます。ですから、私としてみれば、そりゃあ一日も早くやりたい、開けたいんですよ。でも、これは結果論になるかもしれませんけれども、ですから私は一つの目安として、東京が例えば今の数字よりもぐーんと下がって安定してきたらいいのかなと。これはまた、ただ数字だけを見て私も言えないんですが、もちろん周りの状況も鑑みてこれはやりたい。やっぱりキャンペーンというのは、皆さんに門戸を広げて、皆さんに来ていただかなければ話にならないんですよ。ですから、今回はこういう状況ですから、千葉県民の皆さんということで。しかし、何しろ状況をしっかり見ながら判断してまいりたいと、そのように思っております。

記者

コロナと経済の関係でもう一点お伺いします。県がやっている最大40万円の中小企業支援策、今の申請と給付の状況はいかがでしょうか。

知事

結構、皆さん応募してくれていまして、予想以上の申請がございました。それは、しっかりと県としてもその辺はやるつもりでございます。どうぞ、その辺説明してあげてください。

職員

経済政策課でございます。中小企業再生支援金の状況でございますが、8月25日現在で約8万件の申請を頂き、約5万6,000件、約138億円を支給いたしました。

知事

やっぱり、記者さんも十分お分かりでしょうけれども、中小企業を今こういうときに県としてもできる限り応援していかないと。良いときはそんなに応援しなくてもみんな頑張ってくれるんですよ。こういうときこそ、県としても踏ん張りどころだなと。そして、県としても、大満足なんてことはないですよ。でも、できる限りのことをやって、中小企業の皆さんに、「よし、おれたちも頑張ろう」という気を持っていただきたい。そのような気持ちでございます。

記者

もう一点だけ。中小企業の支援金は当初は6万から7万件くらいの想定だったそうですが。

知事

そうそう、8万件ぐらい来ているんだね、今。

記者

想定を上回る申請が来たこの状況に対する受け止めと、あと追加の予算措置などをお考えでしたら。

知事

これだけ来たということは、これだけ苦しい方が多いわけですよ。だから、県よ、少しでも何とかしろと、こういうことだと思います。予算については、今、財政課とともにしっかり話をしているので。どうぞ、話してください。

職員

経済政策課でございます。私ども、今の事業の経営状況というのは大変厳しいものがあるということで、何かできないかということを絶えず考えているところでございます。再建支援金も含めまして、知事から先ほどございましたとおり、しっかりと対応してまいりたいと考えております。

記者

ありがとうございました。

記者

先ほど知事の発言の中で、旅館のクラスター発生に絡んで、現地調査を含めて感染拡大防止に努めたいというご説明がありましたけれども、この現地調査というのは、県内の宿泊施設に対して県として一斉調査みたいなものを行うという想定なのでしょうか。

知事

いやいや。説明してください。

職員

観光企画課でございます。県では各関連団体を通じての感染防止対策の周知、それから、今回の観光事業に関係して言えば、まずこの事業に参画している場合の前提条件として、感染防止対策を講じていることということで、そういう手続きを講じているところでございますが、実施に際しまして、実際に現場でその宿泊施設に赴きまして、感染防止対策が講じられているかを確認する必要があるということで、既に一部の宿泊施設には赴いて調査をしたところでございます。今回、集団感染が従業員同士というものが起きたりもしておりますので、さらに注意喚起をしっかりとした上で、引き続き現地調査を行ってまいりたいと考えています。

知事

まずは業界団体の方に改めて注意喚起することをお願いすると同時に、私どもも各市町村と連携をしながら、ここは少しどうなのかなとか、そういう情報等を得たなら、もちろん現地確認等も検討しているということでございます。

記者

分かりました。ありがとうございます。

記者

よろしくお願いいたします。私からは「粒すけ」について伺いたいのですが、これは「ふさこがね」に続く県の新品種ということですけれども、知事としては改めてこの「粒すけ」をどのように普及、広めていきたいかということと、これまでの県の品種と比べて異なるどういった特徴があるか、もしあれば伺いたいのですが。

知事

「粒すけ」って、お食べになったことがありますか。ないですか。ちょっと粒が大きいんです。それで、これをおにぎりにすると、私つくったんですが、非常に歯ごたえもいいし、それと同時に粘っこさというのかな、ちょっと甘みがあって、非常においしいなというのがまず私の第一印象でございました。それと同時に、いろいろな好みもあるわけですから、その中で千葉県のお米というのは、非常に皆さんの期待に応えられるお米がそろっているのではないかなと、そのように思っております。「粒すけ」は炒飯とかリゾット、カレーライスなんかにも合うと書いてあります。

記者

ありがとうございます。資料を見ますと、今年は3,000トン収穫量ということですけれども、今後どれぐらいまで増やしていきたいという計画はありますか。

知事

これ、どのぐらいつくりますか。ちょっと言ってください。もちろん増やすことは増やすんですが。

職員

生産振興課でございます。「粒すけ」の生産量でございますけれども、今年は約500ヘクタール、3,000トンの生産量ということで予定していますけれども、令和5年で2,000ヘクタール、1万2,000トンぐらいの生産量ということで考えております。ただ、今後、今年から本格栽培が始まりましたので、生産者の意向が、非常につくりたいという希望が多ければもっと早く面積が拡大していくと思いますので、今、面積拡大に向けて生産者に多く作っていただけるように取り組んでまいりたいと思います。

記者

ちなみに、今年の作柄の状況ですとかが分かれば伺います。

職員

今年は7月が日照不足と低温ということで、やや遅れたり、出穂、穂が出る時期がばらついたりしたのですが、8月に入りまして、こういう天候ですので、その後回復しておりまして、順調に収穫できるかなと思います。細かい作況については、農林水産省のほうで8月15日現在の作況を、例年8月末に国のほうから発表していますので、正式には間もなく国のほうが発表してきますので、そちらを待っていただければと思います。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2610
  • コメ新品種「粒すけ」のデビューについて
    →農林水産部流通販売課【電話】043-223-2959
  • 「ちばと一緒に!」キャンペーンの実施について
    →総合企画部報道広報課【電話】043-223-2265

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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