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更新日:令和5(2023)年12月26日

ページ番号:389173

知事臨時記者会見(令和2年7月10日)概要

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日時

令和2年7月10日(金曜日)16時40分~17時7分

場所

中庁舎10階大会議室

動画 令和2年7月10日知事臨時記者会見(動画)

項目

  1. 新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく協力要請について

新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく協力要請について

知事

県民の新規感染者数が非常事態宣言解除後、最高の22人となりました。また、東京におきましては、連日200を超えているところでございます。特に千葉県は東京の影響が大変強うございます。そうした中、非常に危機感を持っているところでございます。

これから県内の状況等も御説明申し上げます。まず、フリップを御覧くださいませ。県内の最近の感染状況でございますが、直近7日間の平均1日当たりの新規感染者数は、12人でございます。直近1週間の新規感染者数に占める60歳以上の割合は、11%でございます。直近1週間の感染経路不明者数の割合は、58%でございます。次、フリップ2を御覧くださいませ。感染者の療養状況は、入院患者数は89名で、現在の確保病床数は458床でございます。ホテル療養者数は9名で、現在、6施設、736室を確保済みでございます。重傷者数はゼロ名となっております。次を御覧くださいませ。現在の感染状況でございますが、都内との往来のある方は51%、飲食機会のある方は38%、40歳未満の方は73%、東葛地域の方は70%となっております。やっぱり東葛地域というのは東京と隣接しておりますので、非常に緊張感を持っていなければならないと、そのように感じたところでございます。こうした状況を踏まえまして、本日、本部会議におきまして、県民、事業者の皆様に対し、特措法24条9項に基づいて協力要請を行うことを決定いたしました。

まず、県民の皆様へのお願いでございます。感染防止対策が徹底されていない施設の利用は控える。特に繁華街の接待を伴う飲食店は注意をする。特に若い方は、友人や家族に感染が広がらないよう注意して行動を取ってほしいと、そのように思っております。そのほか、いつも言っているとおり、発熱しているときは外出を控える、マスクの着用、手洗いなどの感染予防の徹底、飲食店の利用は「3つの密」を避ける、多人数の会食では大声の会話を控えるようお願いいたします。

また、事業者の皆様へのお願いでございます。事業者の皆様におかれましては、ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底していただくとともに、その旨を店頭やホームページで積極的に公表していただきますよう、併せてお願いを申し上げます。

最後に、今後を見据えた医療提供体制の整備について申し上げます。県として今後の医療提供体制整備については、先ほど本部会議でフリップのとおり病床確保の基本的な考え方を整理したところでございます。フェーズごとの病床数を決め、具体的には全療養者数が200人までのフェーズ1、400人までのフェーズ2、1,000人までのフェーズ3、2,000人までのフェーズ4を設定したところでございます。第1波を踏まえた推計に基づき、より実態に即した病床確保を図っていくことを目的としています。この考えをもとに、7月末をめどに医療提供体制を整備してまいります。何と言っても、このコロナウイルス、本当にどんなに注意しても、誰でも感染する可能性があります。だからこそ私たち、できることをしていかなきゃいけないし、行政としてもしっかりと体制を整えていかなければならないと思います。現在の県内の感染状況等から、感染者数がこの先200人を超すことも十分考えられることから、フェーズ2に対応できるよう、即応病床を現在の458床から500床まで増加させていくよう調整を行ってまいります。

また、今回協力要請等の判断基準指標は、モニタリングの指標を増やすことといたしました。今後はしっかりとこれらの数値を分析の上、総合的に判断し、県民、事業者の皆様への各種協力要請や医療提供体制の整備等の内容を検討してまいりたいと、そのように思っております。

感染拡大の防止と社会経済活動の両立のため、本当にこれは両方をうまくハンドリングすることは大変難しゅうございます。あるときには皆さんに大変な御苦労を、耐えることをお願いすることもありますが、しかしもちろん命は大事です。それと同時に経済も、私たち何としても皆さんと一緒に守っていかなければならない、また、もとに戻すようにしなければならないのかなと、そのような考えでおります。どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

記者

お伺いいたします。改めてなのですが、ここ数日、もともとの感染者が県内で増えてきている中で、昨日の段階で、知事は今の段階では特措法に基づく要請については、まだ大丈夫、しないとおっしゃってはいたのですけれども、1日でこの特措法に基づく今回の判断をされたという点についてお願いします。

知事

私は昨日の会見でも「まだ」と、そのように言ったことは事実でございます。しかしその後、こういうのはどんどん状況が変化するということも私重ねて申し上げたつもりでございます。その後、驚くような数字が東京からも出てきました。そして、我が千葉県も、先ほど述べたように、最高の22という数字も出てきました。今日は多少は減っているみたいでございますけれども、そのような状況下の中で、今、県民の皆様により一層のお願いをすることが大事だと。それと同時に、私たちも気を引き締めて、緊張感を持ってやるんだという意味も込めまして、法に基づいた協力要請をしたところでございます。

記者

ありがとうございます。ちょっと細かい点、確認ですが、今回の概略は、県内外を問わず、感染対策が徹底されていない施設への外出は控えてほしいと。さらに、特に繁華街の接待を伴う飲食店についても控えてくださいということですけれども、これは対策の徹底の有無を問わずということになるのでしょうか。

知事

いやいや、もちろん対策を。県といたしましては、そのような飲食業に対して、約2,000のお店がございますが、ガイドラインに基づいて、それと同時に、お店の、今こういう努力をしているんだということを、しっかりとホームページなり店頭なり表示をしてほしいと、そういうことはお願いしておるので、あとは皆さんが判断していただきたいと思います。いずれにいたしましても、東京で言われているように、夜の一定の業種、また地域というのは大変に感染拡大が大きいのでございますから、これは控えていただきたいし、かといって我が千葉県内においても、まだそういうところでクラスター等は起きておりませんが、いつ起きてもおかしくないんです。ですから、その事業者の皆さんに対しても周知は徹底してまいりたいと、そのように思っております。

記者

ありがとうございます。まだ要請が出されたばかりではありますけれども、解除の条件というのも考えていらっしゃるのでしょうか。

知事

今のところまだ。今、こうなってきていますからね。よろしゅうございますか。

記者

状況を見ながらという。

知事

そうですね。今はもう。

記者

あと、今回、再度の協力要請等の判断基準の見直しもされています。新たに5項目が追加されたと思うのですけれども、いずれも総合的に判断するための項目ということで、具体的な数値などは示されてはいないのですけれども、この中でも特に重視する項目というのはあるのでしょうか。

知事

そうですね、やっぱりいろんな状況下を見ていかなきゃいけないし、もちろん人数等もそうです。あと感染経路とか実際の病床等、そういうことも含めるということでございます。この3つを追加もいたしましたが、それのみならず、私は東京並びにほかの2県の皆さんの状況、それから国からの情報、そういうことも加味しながら判断してまいりたいと、そのように思っております。

記者

ありがとうございます。あと、今月4連休も控えていて、かつ、このほかにも「GoToTravelキャンペーン」も控えていたりと、結構外から観光客が来ることも想定されているのですけれども、改めて知事のほうから、そういった観光客に対してお願いしたいことがありましたらお願いします。

知事

そうですね、私いつも頭を下げるんですけれども、今まで皆さんに、それこそ「千葉県は風光明媚、海の幸、山の幸、人情ありますよ。いつでも来てください」とお願いしていたんですよ。でも、このコロナが発生してから、「控えてください」「県境をまたがないでください」と、こういうことをお願いしました。しかし、国も徐々に経済に重きを置いております。私たちはもちろん命が大事です。生きることも大事です。もう当たり前の話です。しかし、それと同時に経済というのもちゃんとやっていかなきゃいけない。千葉県におきましては、特に夏なんていうのは、本当は海水浴場も含めて非常に観光の大きな力なのでございます。ですから、今回は開設はできませんが、こういうことも踏まえて来年はどうしようかということも考えなきゃいけない。しかし、海はともかくとしても、あとの風光明媚等ございますので、そこはいつも言っているように、「3つの密」、ソーシャルディスタンス等も含めて、「ぜひ」とも言いづらいですけれども、来てくださるときはそういうことを注意しながら千葉県を楽しんでいただきたいなと。そして、来年は今の3倍も4倍も心を込めて皆さんをお迎えしますということはお約束いたします。

記者

ちなみに、ちょっと感染が増えてきている千葉県としては、今回「GoToTravelキャンペーン」が22日に始まるという、このタイミングについてはどう捉えているのでしょうか。

知事

これはね、なかなか予測も難しかったと思うんです。東京も急にばっと、200を超え出したのはこの2日ぐらい前の話でございますから。でも、私は世界的に見ても、8月から「GoToキャンペーン」を始めるんだと。約1か月前かな、これを言ったのは。そのころ発したと思うんでございますが、それは結果論になるところもありますが、私はさほど間違ってはいなかったのではないかと、うたい上げたのは。

記者

こちらからは以上です。

記者

東京で2日連続で200人を超えたということで、それへの受け止めを改めて教えていただきたいのと、あと、東葛地域の患者さんがやはり多いというのをどう受け止めているのか、教えてください。

知事

そうですね、私も大変に驚きました。また、今日の数字も大変驚いているところでございます。しかし、大事なことは、ただ人数だけを追っていくのではなくて、その内容というのもしっかり私たち精査していかなきゃいけないと思うんです。千葉県におきましても、その辺は非常に私たち注意しているんです。軽症者なのか、重症者なのか。それと同時に、現段階において亡くなる方はどうなのかとか、そういうこともしっかり見ながら対策を打っていかなければならないと思います。東京というところは、もちろん首都でございますから、経済の要でもありますし、大変抑え込むのは難しいと思いますが、これは何としても抑え込んでいただかないと、隣接県の私どもとしては大変つろうございます。東京が収まってこないと、私どもが収まるということはあり得ないです。そして、東葛地域、まさに隣接している地域ではございますが、それはどうしても、例えば千葉県で仕事をしていても、そのあと、「じゃあ、東京に飲みに行こうか」とか「近いからちょっと行こうか」とか、特に夜なんかは行ったりすることもあるわけですよ。もうこれは、移動の自粛なんて話も出ましたけれども、今このように国が解除して移動の自由をしているわけですから、これに網をかけるというのは大変に難しい。ですから、私はピンポイント、この体制で行こうよと。例えば東京に行くときに、夜の飲食、こういうエリアは最近非常に感染者が多いし危険だよとか、こういう業種は危ないよと言われるところは、それは控えてください。そのようにお願いしているところでございます。

記者

ありがとうございました。

記者

失礼します。今回、警報は出さないけれども、特措法に基づく協力要請は出すという状態になったわけです。一般の県民の方にはなかなか状況が分かりにくいかなと思うのですが、知事が今感じておられる危機感なり、こういう判断に至ったお考えというのをお聞かせください。

知事

やっぱり私なんかもそうですし、県民の皆さんもそうですけれども、法律に基づいてこうだと言ったほうが、非常に緊張感が伝わるのかなと。ある意味では「警報」よりも強く伝わるのではないかなと、今日の本部会議でもそのような話をもって判断したところでございます。

記者

あと、ちょっと細かい話になってしまうのですが、今回の要請の中に今までなかったアプリの活用というのがかなりいろんなところで設けられていますけれども、これは厚生労働省のアプリですか。

知事

どうぞ。

健康福祉部長

厚生労働省の、国の開発したものでございます。

記者

「COCOA」ですか。

健康福祉部長

そうです。

記者

ありがとうございます。

記者

今回、協力要請を出されるときの判断基準に5項目追加されました。これまではちゃんと目安として数値が出されていたと思うのですが、今回は判断基準に設けながらも数値を出さないというのは何か理由があるのですか。

知事

これは総合的に判断するという形でやっております。

記者

これまでも3項目出されていて、数値をこれまで超えなかった場合でも、状況を見る、すなわち総合的に判断されて数値を出さなかったと思うのですが、県民にとっても、県がこれを判断基準にするのであれば、ある程度数値を示したほうが県民にも分かりやすいのではないかと思うのですが。

知事

私、前にも何回も言っているように、3月、4月の状態と今はまた違う。これからまた1週間後はどういうふうに違うか分からない。ですから、はじめのころの目安というのは、一応今の段階においてこうだということ。それと同時に、変化することも踏まえる。それと、先ほど言ったように、いろんなことを加味して考えなければいけない。東京、隣県等、それから国の情報等、そういうことも含めて今回判断したんでございます。

記者

あともう1点、今回、特措法に基づく繁華街の接待を伴う飲食店についてのことですが、知事から見て特に注意してほしい業種というか、お店というのは何かありますか。

知事

幸い千葉県ではそういうところで、クラスターと言うんですか、まだ出ていないところでございますが、私からというより、巷間言われているいろんな業種が出ているわけですから、それはもう皆さんで判断していただきたいし、それよりもやっぱり「3つの密」が重なったりとか、大声を出して飛沫が飛ぶようなこととか、そういうのは非常に危険であるということは、個人個人がしっかり理解していただきたいと、そのように思っています。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。1都3県のテレビ会議の中で、森田知事は現状と、あと海水浴場のお話をされていましたけれども、このメッセージを1都3県の会談の中で入れた思いというのは、どういうところだったのでしょうか。

知事

これはやっぱり、私たち、夏といったら海なんですよね。千葉県も観光立県、これは大変大きなところもありますので、言うならば夏はそういうところにおいては稼ぎ時ですよ、経済面で言えばね。しかし、それをも抑えなければいけないのが今のコロナウイルスだと、そのように思っております。ですから、大事なことは、これから来年はオリンピックでサーフィンも来るわけです。そういう会場にもなっております。万が一でもそういうところに海難の事故があってはならないということ。そしてまた、埼玉だとか東京からも多く来る可能性もありますので、特にお子様、もちろん万全の体制は組みますけれども、監視員がいないんだよと、今回は危ないからもう自粛しようと、そういう気持ちを持っていただけるように、1都3県が協力しましょうということをお願いしたんでございます。

記者

分かりました。あと、指標の追加ですけれども、総合的な判断というのは、やはり数値を定めるのはなかなか難しいというような事情もあるのでしょうか。この辺、どうでしょうか。

健康福祉部長

数字を定めるのがやはり非常に難しいということも一つあろうかと思います。例えば、新規感染者数に占める60歳以上の割合というのは、重症化しやすい高齢者の方がどのぐらいの割合かと見るわけでございます。これが高いほうがもちろん危険なのですが、じゃあ何パーセントを超えたらどうかというような、そういう数字をなかなか一概に決めることができないというような事情もございまして、こうした項目については数値の目安を示さずに項目に追加させていただいたということでございます。

知事

でもね、記者の皆さんがおっしゃっていることは私も十分分かりますので、できる限り、皆さんにより分かりやすくするために、何かいい方法はないかということは考えさせていただきたいと思います。

記者

ありがとうございます。最後、オスプレイの関係で、先ほど木更津のほうに配備されたということでして、それについての森田知事の受け止め、コメントをお願いいたします。

知事

オスプレイに関しては、これは私、防衛省にいつもお願いしていることでございます。徹底した安全対策、それから、地域環境をしっかり守っていただきたい。それと情報をいただきたい。そのようなことをお願いしております。また、これに関しては、木更津市と連携を取りながらしっかりと対応してまいりたいと、そのように思っております。いずれにいたしましても、県民の安全・安心の確保、これは最も大事なことだと認識しております。

記者

ありがとうございます。

記者

お願いします。PCR検査のことについて、ちょっとお伺いをしたいのですけれども、最初は37度5分以上の熱が4日間出たら検査を受けられるという状況だったと思うのですが、最近は濃厚接触者であれば、無症状でも受けられるというように条件が変わってきていると思うのですけれども改めて、今、県だとどういうような状況にあればPCR検査を受けられるのかという、そこの条件を教えてください。

知事

もちろん、はじめは37.5度が4日間続いたらこうだとか、咳とあれがどうだと、そういうことはお医者さんに相談して、そして診てもらいなさいと、そういうようなことでしたよね。でも医学というのは、僕は素人だけれども、先生方も今回の対策については、例えばはじめ若い人はかからないんじゃないかとか、いろんなことがあった。だからどんどん変わってきていることも事実です。その辺詳しく。

職員

疾病対策課でございます。おっしゃられたように基準がどんどん変わってきているという状況でございまして、基本的に最終的には医師が判断をして、コロナウイルス感染症が疑われるというような方、その方が対象になってくると。今度、その方が陽性になったときには、濃厚接触者、これらの方全てが対象となるというような状況となっております。

知事

何しろ経路はしっかりと私どもやっております。そして、濃厚接触者の方は、徹底的に今やっております。そんなわけで、本当に県民の皆さん、努力してくださっていると感謝しております。

記者

分かりました。ありがとうございます。

知事

ありがとうございます。

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