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更新日:令和5(2023)年12月26日

ページ番号:342504

知事臨時記者会見(令和2年5月22日)概要

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日時

令和2年5月22日(金曜日)10時30分~10時58分

場所

中庁舎10階大会議室

動画 令和2年5月22日知事臨時記者会見(動画)

項目

  1. 緊急事態宣言に伴う措置について

緊急事態宣言に伴う措置について

知事

皆さん、こんにちは。新型コロナウイルス対策、我が千葉県は、何しろ慌てず、焦らず、慎重に。そして、何よりも県民の皆様の御理解、御協力を得るんだと、そのような思いでずっと対応してまいりました。1都3県においては、我が千葉県は良い方向に向いております。それは何よりも、県民、事業者、そして医療関係者の皆様の大変な御苦労と御協力のたまものと、心から感謝申し上げます。しかし、その一方で事業者の多くの方から、また県民の皆様から、もう何とかしてほしい、もう耐えられないとか、経済の疲弊等、いろいろな意見のあることも事実です。私は今まで緩和するとか、そういう言葉は使いませんでした。それはどうしても私たち、そういう字を見たり言葉を聞くと、心が緩むところも出てまいります。しかし、ゴールデンウィークから2週間、そしてまた、最近の感染者の推移を見ていますと、また減少に転じています。ここで県民の皆様に、今少し明かりが見えてきたと、その明かりを私たちと一緒になって協力して乗り越えようじゃないかと、そのような気持ちを込めてこれからの県としての方向性、御理解をいただくことを今日お話をさせていただきます。

まず、フリップ1でございます。今ちょっとお話しいたしました「直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数」でございます。5月8日以降、国の目安よりも低く抑えられております。しかし、この感染症は決して油断はできません。ここで、「ああ、大丈夫かな」と思ったら大変なことでございます。県といたしましても、県民の皆様により一層頑張っていただかなければ困ると、そのように思っているところでございます。そして、先ほど申しましたように、明るい光が多少見えてきました。施設の使用停止要請の段階的な解除、私ども、道しるべを作りました。A、B、C、Dと、このように分けて作ったところでございます。まず、第1段階として、文化的・健康的な生活の維持に必要な施設、図書館、博物館等、これを解除してまいりたいと、そのように思っております。なぜかと申しますと、「3つの密」の発生抑制が比較的容易であること等を勘案して、専門家の皆さんの御意見を賜りながら決定したところでございます。そして、おおよそ1週間の推移を見て、B、大学、映画館等、クラスター発生歴がなく、「3つの密」の発生抑制が比較的容易な施設でございます。これに向かって私どもは参りたいと。それはこれからのおおよその1週間の推移をもって、また、専門家の皆さんの御意見を賜りながら決定してまいりたいと思います。それからCと、このように私どもは考えております。C、Dと段階的に、おおよそ1週間ずつ精査しながら考えようと思っております。ただ、本当に状況等がガラッと変わることもあります。千葉県においてもクラスターがバーッと出ることもあります。なかなか私たちの思っているとおりにいかないこともあります。そのときにおきましては、もちろん変更等もあることを県民の皆様にも御了承賜りたいと、そのように思っているところでございます。

それから、今言ったように、何かこれから起きることもあるんだと。解除したけれども、またひとつこれは無理だよと、再度協力要請をせねばならないというときもあると思います。指標といたしまして、私どもは、「警報」として第1段階、それから「再要請」と考えているところでございます。「警報」は、「新規感染者数」、直近7日間の平均が5人以上、「1週間単位の増加比」、直近1週間とその前の週との比較が1.0を上回る、「PCR検査の陽性割合」が3.5%以上、そうなったときにおいて「警報」を出させていただきます。そしてまた、先ほど申しました「新規感染者数」が10人以上、それから、「1週間単位の増加比」が1.5を上回る、それから、「PCR検査の陽性割合」が7%以上、そうなったときにおきましては「再要請」をさせていただきます。そうならないように、私たち、県民の皆様とともにしっかりとこれに取り組んでいかなければならないなと、そのように思っているところでございます。

そしてまた、どうしても生活様式が変わってまいります。しかし、解除になったからといって、もう大丈夫だ、ではございません。解除に当たりましては、もちろん「3つの密」、これを何とか頼みますよと。それから、クラスターのないように、それと同時に、外出するときもなるたけなら不要不急の外出は控えてくださいと、そういうことは堅持してもらいたいと思っております。それから、お部屋で結構有効なのは、換気だそうでございます。これからは日もいいことでございますから、なるたけ換気をするということが大事だと、そのようにも聞いております。また、咳エチケット、これはいつも言っていること。あと手洗い等でございますね。こういうことをしっかり守りながら、一つ一つ段階を経て、皆様とともに、県民の皆様の協力を得て解除をしてまいりたいと、そのように思っているところでございます。以上でございます。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。まずお伺いします。知事、これまで要請の解除に関しては、千葉県が解除すると東京都や神奈川、他県から人が流入してくるということでおっしゃっていました。今回、段階的に解除するに当たって、その辺りの懸念というのはどのようにお考えでしょうか。

知事

これは、完全にこうだというところは、はっきり言ってないですよ。でも、今、推移を見ていくと、これはいい方向に動いていると。それと同時に、他都県から流入を極力防ぐような形。それは、例えば先ほど言いましたように、美術館だとか、博物館だとか、はっきり言って一部の業者のように、そこが閉まったから、開いているところにどっと来るという可能性は少ないと思うんですね。それと同時に、人数の制限、それからソーシャルディスタンス等も含めて、非常にやりやすいと思っております。また、県境をまたいだ人の移動については、1都3県、連携して引き続き外出自粛をお願いしているところでございます。

記者

それと、今回、4つのグループに施設を分けたり、「警報」だとか「再要請」の基準というのを伺いましたが、これはどういった知見を生かしてこのような基準を策定したのでしょうか。

知事

指標については、国の指定解除の基準を参考に、また3月から4月、本県の患者の発生状況等を分析して、専門家の皆様の御意見を頂いて判断したところでございます。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。まず、施設の再開のめどがたってきたことについて、経済の回復というか、経済がまた上向きになっていくことへの期待感というのもあるかと思うのですけれども、経済に対するプラスの影響というのは知事はどう御覧になっていますでしょうか。

知事

これ、記者さんね、どんな専門家でもこれが正解だというのは非常に難しいと思うんですね。ただ、私は今まで県民の皆様に、我慢、頑張ってくれと言ってきましたから。それと同時に、今度は前のように少しずつ戻れるのだなと、要するに明るいムードになってきたから、私は経済においても下がることはないと思います。上がっていくのではないかなと。それと同時に、やっぱり千葉県は明るくなきゃよくないと。明るさも少しずつ出てくるのかなと、そのように思っております。

記者

分かりました。あと、先ほどの御発言の中で、引き続き不要不急の外出は控えてというような言及がありましたが、美術館や図書館、博物館なども人によっては不要不急に当たるのではないかというようなものになるかと思うので、その辺はいかがですか。

知事

そこまで細かくいくと非常に難しいところもありますが、基本的にはそういう気持ちを持っていただきたいと。今回少しでも、第一段階として、第一ステップとして、こういうところならば許容範囲で、それこそ今の状況をしっかり理解して、御自分で判断していただきたいと思います。

記者

最後に一点、区分Dの施設に関しては再開が大分遅い時期になってしまうと思われるのですけれども、その辺のDの区分施設に対する追加の経済支援策などは何か御検討されていますでしょうか。

知事

Dグループというのはクラスターの発生歴があったり、またそれに類する近い施設等もあるんですよ。ですから、今後の感染状況、推移等でしっかり見ていかなければいけないと思いますし、慎重に行うべきだと思っております。でも、私たち、社会で生きていく上にいろいろな楽しみもありますし、一つ言えば、経済の活性化もありますので、その辺は国の動向、周りの状況も見ながら、適宜考えてまいりたいと、そのように思っています。

記者

分かりました。ありがとうございます。

記者

今日は休業要請のこともそうだったのですけれども、外出自粛に関する緩和のイメージはどうですか。

知事

まず、先ほど申しましたように、文化的というか、図書館、美術館、博物館、その辺りから私は第一歩を踏み出していいのではないかなと、そのように思います。あとは、もうここまで来ました。それぞれの方が責任を持って、そういうことがないように、それと同時に、そういう施設に対しても、「3つの密」を守る。しっかりとそういうことが起こらないようにする。それからクラスターが起こらないようにする。ソーシャルディスタンスも含めて、換気も含めて、そういうことをお願いする。要するに、両方でしっかりやったならば、私は、そういう今回第一歩を進む施設においては、非常に少ないのではないかなと思っています。

記者

ありがとうございます。あと、再要請ですけれども、再要請の指標の目安というのは、1つではなくて2つ以上。

知事

そうです。これはやっぱり総合的に考えなきゃいけないと思うんですよね。1つだけがこうだから、2つがこうだからというのではなくて、3つですよね、総合的に全部考えて。それと大事なのは、専門家の意見も聞かなければいけないし、国の動向も含めて、それを総合的に考えて判断をいたします。

記者

再要請されるときは、経済支援というのはセットで出されるおつもりなのでしょうか。

知事

東京さんがおやりになっている休業支援、協力金ですよね。そういうのは我が千葉県ではやっておりません。言うなれば、全ての中小企業、大変困っているところに、多少なりともということで今まで支援しているところでございます。ですから、これからも再要請した場合においては、どこがどう、これがどうじゃなくて、中小企業が本当に困っている、そういう場合においてはしっかりと県としても検討してまいりたいと、そのように思っております。

知事

分かりました。ありがとうございます。

記者

外出自粛要請については、基本的な考え方として、緊急事態宣言が解除された後に外出自粛要請を解くという、こういう考え方でよろしいですか。

知事

基本的にはですね。今のところですが、千葉県は良い方向に行っているので、私の範疇の中で、できるようなことはまたいろいろと考えてまいりたいと、そのように思っております。

記者

分かりました。あと、飲食店に対するアルコールの提供自粛の協力要請をしていると思うのですけれども、こちらの解除というのはどのくらいのめどになるのでしょうか。

知事

解除ですね。私も本当に生ビールが好きなものですから、飲みたいと思うときもありますよ。でも、こういうときです。そういうことは、何度も言いますけれども、今までの自粛をお願いしてまいりたいと、そのように思っております。

記者

これ、どのぐらいのタイミングで解除されるかというところでいうと。

知事

先ほど言ったように、流れが今のままで来ればいいですよ。でも、急にドーンとなってきた場合に、「何だ、おまえ、あのときこういったじゃないか」と言われても、私困ってしまいます。ですから、千葉県というのは、何しろ慎重に、慎重にと、私いつも言っているんですよ。奇を狙う必要はないんだと。そういう意味において、記者さんからしてみれば、まどろっこしいなと、そう思うところもあると思いますが、これからも周りの状況を見ながら、皆さんの意見を聞きながらやってまいりたいと、そのように思っています。

記者

AからDの区分に入れるのはちょっと難しいんですか。それとも、東京と合わせるとか、そういうことになりますか。

知事

東京に合わせるということじゃないですよ。

記者

アルコールも。

知事

はい、それは違います。だから、私は都、他県に対しては、もちろん参考はさせていただきます。参考はさせていただきますが、すぐこうする、ああするという、同じようなことを全てするということはありません。それは業種によってはひょっとしたらあるかもしれません。

記者

分かりました。最後に一点ですけれども、先ほどから「専門家の意見を賜り」ということでおっしゃっていますけれども、専門家というのはどういった方を。

知事

それは医療関係とか、企業関係とか、そういうふうにあります。

記者

会議形式でやっているのでしょうか、それとも、個別に意見を賜るとか。

知事

それは事務方のほうがいろいろと聞いておりますし、今度は私もそういう人に電話なりして聞きたいなと、そのように思っております。

記者

分かりました。ありがとうございます。

記者

お願いします。先ほど、区分AからBが1週間ごとに検討して、C、Dというふうに段階的にやるというふうにお話があったのですが、すると、逆に国の緊急事態宣言が、特にDのところまでたどり着くには結構時間がかかると先ほど他社から質問がありましたけれども、緊急事態宣言が解除された後も休業要請が続く業種があるということでしょうか。

知事

これはですね、緊急事態宣言が解除されたとしても、今度はやっぱり千葉県の状況、様子が今みたいな感じだったらいいですよ。でも、何かあった場合においては、これは県として考えなきゃいけないときもあると思います。

記者

分かりました。あともう一つ、「1週間ごとの検討を行い」のところですけれども、再要請の基準は示されていますが、解除する場合の基準というのは、例えば、こういう指標がというのは何かあるのでしょうか。

知事

解除の場合は、まずは1週間の感染者の推移ですよね。これを見なければいけないと思います。ですから、急にクラスターでドーンと上がったとか、どんどん、どんどん上がっていくとか、これだったらすぐ解除というわけにまいりません。そういうようなものを含めて、私ども慎重に考えてまいりたいと。いずれにいたしましても、これは県民の皆様の御協力がなければできませんので、まずは、私ども今、移動交番等そういうものでお願いしますと回っておりますけれども、そういうことも手を緩めずやってまいりたいなと、そのように思っております。

記者

最後に、A、B、C、Dの区分で分けているのを拝見しましたけれども、これまで法令、規制とか、パチンコ店が結構休業指示の対象になっていたので、パチンコ店を今回DではなくてCに入っていると思います。従前からの働きかけからすると、パチンコ店はどちらかといえばDに入るのかなと思いますが、なぜCだったのでしょうか。

知事

ちょっと待ってね。例えばCというのは、クラスター発生歴のない施設だとか、それに類じないということで、一応パチンコ店も入っているんだと、そのように理解しています。ただ、これはね、先ほどから何回も言うようですけれども、状況を見てやらなければいけないと思っております。それと同時に、業界の人たちが最近、しっかりした自分たちのガイドラインをつくって持ってきております。ですから、そのガイドラインもしっかり精査しながら、状況を見ながら判断していこうと、そのように思っております。

記者

分かりました。ありがとうございました。

記者

今回の新たな指標、考え方について、県民の方にどのように協力してほしいかとか、知事のメッセージを改めてお願いいたします。

知事

本当に千葉県は1都3県の中では良い方向に向かっております。それは、まさに県民、事業者、医療関係者の皆様の本当に素晴らしい努力と御協力を賜ったものと、改めて感謝申し上げます。やっとちょっと光が見えたんです。そこに向かって、今度は私たち一致団結して、これを大きな光にしなければいけない、乗り越えなきゃいけない。ですから、これを、もういいんだではなくて、少し光を見ながらも今まで言われたことを、「3つの密」も含めて、外出等も含めて、それを頭に入れてやってほしいと。そして、そういうことをきちっとやることが、第2段階、第3段階につながっていくんだと、それをどうぞ御理解賜りたいと、そのように思っております。

記者

分かりました。あともう一点、昨日、安倍総理大臣が25日にも千葉県などの緊急事態宣言の解除を検討するという考えを発表しましたけれども、これについての森田知事の受け止めをお願いいたします。

知事

これはですね、25日というのは私も本当にエッと思ったんですけれども、ただ、国が言う以上それなりの知見があるだろうし、それなりのお考え、総理がおっしゃるんですから、その内容をしっかり聞かなきゃならないと思いますが。県といたしましては、とりあえずこの数日の、1週間の推移をしっかり見ていってやっていくと、そのように考えております。

記者

良かった、うれしいとか、まだ早いんじゃないかとか、そこら辺の何かお感じになったお気持ちはありましたか。

知事

何もなければうれしいですよ。でも、本当に何が起こるか分からないですし、まず私たちの気持ちをしっかり持つということが大事かなと。だから、半分うれしいけど、半分怖いなと言うのが偽らざる気持ちでございます。

記者

ありがとうございました。

記者

お願いします。今、飲食店において酒類の提供が19時までというのが続いていると思うのですけれども、これについては緩和というのはいつ頃していこうかなというめどはありますでしょうか。

知事

やっぱりこの道で言えば、まずA、これが解除になってからの推移も見て、そして今度はB、Cへ行きますよね。その辺の推移をしっかり見極めてやりたいと思っています。でも個人的には、本当に私もビールは好きですし、早く解除したいなという気持ちはありますけれども、今こういうときですから、何とか考えて御協力を賜りたいと、そのように思っております。

記者

大阪みたいに、9時までの酒類だったらOKだよみたいな段階的な引き下げとか、今のところどういうふうに、B、Cの辺りで考えていると。

知事

大阪さんは大阪さんで、いろいろ考えがあると思います。千葉県の場合はどうしても東京の大きな影響を受けるところもありますから、ただ千葉県のみというのではなくて、東京、神奈川、埼玉、その辺の状況もしっかり考えながらやっていかなきゃならないと思います。

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