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更新日:令和5(2023)年12月26日

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知事定例記者会見(令和2年4月2日)概要

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日時

令和2年4月2日(木曜日)10時30分~11時16分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 令和2年4月2日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 第三期千葉県教育振興基本計画について
  3. 千葉県科学技術功労者表彰等について

新型コロナウイルス感染症への対応について

知事

はじめに、先ほど開催しました千葉県新型コロナウイルス感染症対策本部会議の内容について、お話をさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症については、前回の本部会議において東庄町における集団感染への対応を協議したところですが、このほかにも県内各地で陽性者が確認されております。全国的な広がりなども踏まえながら、医療提供体制の整備や地域経済・県民生活への影響緩和などに早急に対応していかなければなりません。このため、本日開催した本部会議において、県内外における感染の広がり等の状況も踏まえた今後の対応を協議するとともに、国が緊急事態宣言を行った際に速やかに行動できるよう、対応すべき具体的な業務や手続の詳細を整理し、準備を進めることを指示いたしました。その概要についてお話を申し上げます。

医療提供体制を整備するため、昨日、災害拠点病院と公的医療機関56施設のうち38施設の管理者等に出席いただき、県庁で新型コロナウイルス感染症の入院病床確保に関する病院説明会を開催いたしました。出席者からの意見なども踏まえ、県内の発生状況を見ながら、当面の整備目標を56医療機関の一般病床の5%である850床、さらに次の段階として、1,500床が確保できるよう医療機関にお願いをしたところでございます。その整備に向けて医療機関と調整等を行うため、3月30日に対策本部内に医療調整本部を設置いたしました。

このことに関連して、私から県民の皆様にお願いがあります。病床の提供に協力してくださった医療機関に対し、従事者やその家族への差別的な発言などの風評被害が発生しております。新型コロナウイルス感染症対策に協力をいただいている医療機関に対するこのような行動は、厳に慎んでいただきますようお願いを申し上げます。

県立学校における新学期については、県内各地域における感染状況や専門家の意見を踏まえ、香取保健所管内の県立学校5校と、海匝保健所管内の県立学校8校は、今月12日、日曜まで臨時休校といたします。そのほかの地域については、万全の感染症対策の上、今月6日の月曜日に開始できるよう準備を進めることといたします。今後、県内の感染状況が急変した場合には、専門家や保健所等と連携し、地域の実状に応じた臨時休校等の措置を講じることもあります。入学式や始業式は縮小して実施するとともに、県立中学校、高等学校については、学校再開後、当分の間、短縮授業の上、時差通学とし、全校生徒の一斉登下校は行わないことといたします。そのほかの詳細については、この後、澤川教育長より説明をいたします。

新型コロナウイルスの感染拡大により、親の収入が不安定になったり、学校の休校などにより親子が家庭内で過ごす時間が増えたりするなど、児童虐待のリスクが高まることが懸念されております。子供への虐待は、家族間のストレスや経済的な問題、孤立など様々なことがきっかけとなります。子育てで悩んだ場合は、それを抱え込まず、児童相談所や市町村の子育て支援担当課など、周囲へ相談してください。児童相談所では、3月上旬の臨時休校以降、家庭訪問を強化しているところでございますが、虐待から子供を救うためには、県民の皆様の御協力が最も重要でございます。「虐待かも」と思ったら、ためらわず児童相談所虐待対応ダイヤル「189」「イチハヤク」に連絡してください。

新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況は刻一刻と変化しており、東京都における患者増加、特に感染経路不明の患者の増加に加え、県内においても感染経路不明の患者が、散発的とはいえ継続的に増加しているところでございます。また、県内の都市部でない地域への患者発生の広がりや、障害福祉施設で発生したクラスター、成田空港から入国する患者の増加などに伴う入院患者の増加への対応も課題となっているところでございます。医療関係の有識者の方々からは「県内全域への感染拡大の防止に向けて極めて重要な時期であり、県民の行動を変えていだくことが必要」などの御意見をいただいております。

そこで、私から県民の皆様に重要なお願いがあります。

第1に、新しいお願いとして、今週末の4日、5日の土日は、県内全域において不要不急の外出を控えてください。来週末も同じように外出自粛をお願いいたします。

第2のお願いになりますが、平日夜間の不要不急の外出も自粛してください。その上で、昼夜を問わず「3つの密」のいずれかに当たるような場所に行くことを自粛してください。

第3に、帰国者の皆様には「14日間の自宅待機等」を必ず行っていただくよう、強くお願いをいたします。

これらについては、特に感染の発見が難しい若年層の皆様に、慎重な行動をとっていただくことを強くお願いするところでございます。他人事と思わず、皆様の親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんなどの身近な高齢者を思い浮かべ、その方々に感染させないための行動をとってください。もちろん、若い方でも重症化する例はあります。最近の統計によりますと、ここ2週間でございますが、高齢者よりも70歳前の方のパーセンテージが高いんですね。ですから、若いからといって大丈夫だと、そういうことは決してないので、本当に自分がかかるんじゃないかなとか、やっぱり自分の命は自分で守る、それと同時に人に対して自分もやれることをやる、これを心していただきたいなと思います。また、企業の皆様には、「3つの密」を出来るだけ作らないよう、時差出勤やテレワークの実施にも御協力ください。手洗い・咳エチケットの徹底もお願いするところでございます。感染を広げず、感染症の流行を長期化させないためには、県民の皆様、お一人お一人に自分が感染しないよう、また、(万一感染した場合には、)自分が感染源とならないよう行動していただくことが、何よりも効果的であり重要でございます。県では、今後とも、何よりも県民の皆様の生命と健康を守ることを最優先に、そして県民生活や県内経済に及ぼす影響が最小となるよう努めてまいります。

第三期千葉県教育振興基本計画について

知事

次に、今月からスタートする第三期千葉県教育振興基本計画「次世代へ光り輝く『教育立県ちば』プラン」について、お話をいたします。

第二期計画の成果や課題を踏まえ作成した本プランでは、千葉県の将来を担う子供たちをちばの(教育の)力で、「県民としての誇り」を高める、「人間の強み」を伸ばす、「世界とつながる人材」を育てる、これら3つを基本理念として設定しました。また、「子供」、「学校」、「家庭と地域」、「県民」を柱とした4つの基本目標を掲げております。第1に「子供」に関する基本目標を、「志を持ち、未来を切り拓く、ちばの子供を育てる」とし、「学力向上」や「道徳教育」などを施策として明示しました。特に、学びの質を高め、情報活用能力を育成する「ICT利活用」の取り組みを充実させます。第2に「学校」に関する基本目標を、「『自信』と『安心』を育む学校をつくる」として、「活力ある学校づくり」や「教職員の資質向上と働き方改革」などに取り組みます。また、不登校、経済的な理由など、様々な困難を抱える児童生徒へのきめ細かな支援について、新たな重点施策に位置づけております。第3に「家庭と地域」に関する基本目標を、「家庭と地域の絆を深め、全ての人が活躍できる環境を整える」とし、「家庭教育への支援」や「生涯学習の充実」などに取り組みます。第四に「県民」に関する基本目標を、「世界を舞台に活躍する人材を育成し、『楽しい』そして『喜び』に満ちた社会を創る」とし、「グローバル人材の育成」や「障害者スポーツの推進」などに取り組みます。オール千葉でこの計画を進めることで、子供たちが「千葉に生まれ、千葉に住み、千葉で学んで本当によかった」と胸を張って言えるように、未来をより一層輝きに満ちたものにしていくことを目指して、全力で取り組んでまいります。

千葉県科学技術功労者表彰等について

知事

最後に、科学技術や本県工業の振興に関する表彰について、お話をいたします。

県では、科学技術の進歩、産業の発展、県民生活の向上等に顕著な功績をあげた方を「千葉県科学技術功労者」として表彰をしているところでございます。また、本県工業の振興に積極的な貢献をし、その功労が顕著であった方を「千葉県工業振興功労者」として感謝状を贈呈しているところでございます。いずれも今年度の受賞者が決定し、今月15日に表彰式及び感謝状贈呈式を行いますので、受賞者を御紹介いたします。まず、科学技術功労者でございます。ハイテック精工株式会社取締役事業部長の秦研二様でございます。秦様が開発された「部分熱処理技術」は、金属部品の一部分だけを高い精度で硬くしたり、割れにくくすることを可能とし、従来の熱処理ではできなかった金属部品の高性能化を実現いたしました。この技術は、日本が世界に誇る工作機械の主要部品などで利用されております。次に、工業振興功労者の5名でございます。二宮産業株式会社OBの多田匡冶様、野水鋼業株式会社の野水俊夫様、JFEスチール株式会社の中田守様、日本製鉄株式会社の野田辰治様、同じく、日本製鉄株式会社の末榮二様。5名の方々は、長年、工業団体の役員や工場の環境整備に関する業務等に従事され、その活動を通じて本県工業の振興に貢献されております。受賞される皆様には、心からお祝いを申し上げます。皆様の御功績と御活動は、千葉県にとって大きな誇りであり、深く敬意と感謝の意を表します。県では、今後もこれらの表彰を通して、その優れた功績を称えるとともに、広く県民の皆様にお知らせしてまいりたいと思います。

私からは以上でございます。質問をお受けいたします。

職員

質問をお受けする前に、1点だけ訂正がございます。先ほどの新型コロナウイルスのところなのですけれども、医療機関の一般病床の整備目標のところで、当面は5%である850床、そして、次の段階として「1,500床」と申し上げましたが、「1,700床」ということで誤りでございます。「1,500床」を「1,700床」に訂正をよろしくお願いいたします。

質疑応答

記者

よろしくお願いいたします。まず、学校再開に関してですが、今回、香取と海匝保健所管内は、休校期間を長くとるということですが、この2つの地域をこのような措置にした理由をお願いします。

知事

それは、言うなればクラスターですか、私たちが本当に残念と思うような、そういうようなことが障害者の施設において発生している。そして、言うなればその感染の拡大を防ぐために、その地域をそのような形をとることが適切ではないかと判断したところでございます。

記者

施設の集団感染は香取では象徴的ですけれども、海匝地域についてはいかがでしょうか。

知事

そうですね、これはいろいろな意見もある、判断もあるところではございますが、今のところ、そのように判断しているところでございます。これはいずれにしましても、今、一刻一刻と変わっているところでございますので、いずれの地域においても、これからの判断をしていくつもりでございます。

記者

今日の会議の決定では県立学校ですが、その他の市町村教委にも同様の措置を求めていくということでよろしいでしょうか。

知事

そうですね。だから、例えば東葛、南の地区においても、今後しっかり注視していくことが大事だと思います。これは、これからの状況によって臨機応変に判断してまいりたいと、そのように思っています。

記者

外出自粛要請ですが、平日夜間と週末の自粛、県内での外出自粛要請は初めてになるかと思いますが、このような判断になったのは、どのような点を。

知事

1都4県の知事共同メッセージも踏まえて、今、いろいろと周りの状況が非常に悪化しているということも踏まえて、東京への自粛だけではなくて、やっぱり都市部に近いところは東京の影響も受けます。それと同時に、最近どんどん、どんどん拡散している。そんな爆発的とかそういうことはありませんが、散発的に増えているところもありますので、これはその前に、やっぱり私ども手を打っていかなきゃいけないと。前から私はお願いしていますが、「3つの密」ですね。人が多く集まる。それと、小さな密閉空間とか、密接に話すとか、これは十分に注意していただきたいし、控えてもらいたい。そういうことは言ってまいりましたが、やっぱり夜の外出、言うなれば「3つの密」に該当するようなところが、非常に感染率が高いような事例も出ています。ですから、これらは、まず千葉県が先んじてやっておかなければならない。そのようなことで、平日もと言ったわけでございます。

記者

知事、昨日の九都県市首脳会議でもおっしゃっていましたが、国の措置は、現在の経済活動を続けることも大事だとおっしゃっていました。その辺りとのバランスといいますか、経済対策に対する景気手当だとか、その辺りはどういった考えを。

知事

私たちもそうですけれども、ワーッと感情的というか、周りにすごいことが出たときに、誰でもそれは焦ることもあるし、ワーッとなっちゃうんですね。でも、そのときに、ちょっと冷静さを保って周りを見るということも大事だと。それは、もちろんコロナウイルスを徹底的に倒さなければいけないし、それと同時に、社会生活、それから経済を疲弊させてはいけない。そういうこともしっかり見ながらやっていかなきゃいけない。それを大まかに見ていただけるのは、やっぱりお国だと思います。そして、私は千葉県ですから、お国の知見、情報、その動向を見ながら、それを千葉県に当てはめながらどうだということを考えながら、県の言うなれば専門家の人とか、いろいろな人の御意見を賜りながら、一つずつ、一つずつ、やっているところでございます。

記者

最後に、病床の確保についてお伺いをします。目標数を今回示して、事態が進展したときのことを念頭にということなんでしょうけれども、今後、東京都内では、「医療崩壊」という言葉が既に出てきています。そうした都内の患者を受け入れるということも今後あるかと思いますが、一方で、県民の感染者というのも増えているわけで、その辺りの優先順位といいますか、役割分担というのはどのように考えていますか。

知事

お国のほうでも、広域調整本部を設置することを検討していると聞いております。また、そのような話も聞いております。今後、国からの協力依頼があるものと考えますが、それはやっぱり千葉県の事情をしっかりと吟味してやりながら、協力できるところは協力していこうと、そのように思っています。

記者

よろしくお願いします。新型コロナウイルスについて何点かお伺いします。まず、休校の措置について、早いところでは6日から、遅いところでも12日から再開の御判断をされたと思いますが、都立高校などは、ゴールデンウィークまでの休校を決めたところで、千葉では大分早い、もう来週から始まるということで、保護者の方からの不安なども上がってくるかと思うのですけれども、その辺はどのように。

 

知事

東京の場合と千葉の場合と、同じように考えるのはちょっと難しいところがあると思うんです。後で教育長からお話があるとは思いますが、言うなれば、基本的に入学式、始業式をやって、そして開校をしていこうと。しかし、それは地域によって事情もあります。また、感染拡大の変化があったとしたら、それは臨機応変に考えていかなければならないと、そのように思っています。説明はありますか、担当部局。

職員

学校安全保健課でございます。この後、教育長から詳細な説明がございますが、子供たちには元気に学校に通ってもらいたいということで、万全の体制を整えた上で子供たちを迎えたいと思っておりますが、東京に隣接する東葛飾、葛南地区について、特に今後注視してまいりたいと思っております。

知事

これはやっぱり教育の問題ですから、本当にこういうときこそしっかりと実情を把握しながら、見ながら、やってまいりたいと思います。でも、第一はコロナウイルスを拡大させないということが優先でございますから、これをまず第一に考えさせていただきます。よろしいですか。

記者

冒頭の御発言の中で、政府の緊急事態宣言が出たときの対応について、県でも今協議していると。具体的な手続などを整備したというお話がありましたが、ここをもうちょっと詳しくお伺いしたいのですが、どのような議論が。

知事

お国の緊急事態宣言、今はいろいろな御意見が議論されているところでございます。ですから、私どもは、今いろいろな情報を収集して、それが出た場合には、どのように県は対応すべきか。それと、お国の言っていることをしっかりつかんで、それと同時に、県の実情をも踏まえながらいろいろ考えるということを、いろいろな想定を考えながらやろうと、そのように指示したところでございます。担当はありますか、何か言うことは。

職員

健康福祉政策課です。緊急事態宣言に関しては、広域のものと県内でも当然地域差が出てきますので、県内部分の地域差、それから東京都さんを含めた南関東全域の広域を踏まえ、そこら辺を含めて医療提供体制を、社会的活動を抑制していかに感染爆発を防ぐか。その2点を含んだことの詳細を今各課で考えております。

知事

お国が緊急事態宣言をして、その伝え方もどの程度の強さなのか、それと、この辺に関してはお国はどう考えているのか、何だかんだいってもお国の知見というのは全然私どもより上でございますから、そういうものをしっかり私たちは受け止めることが大事です。でも、そう言ったからといって、全部そのようにするというよりも、私たちはしっかりそれを消化しながら、千葉県には千葉県に合った施策をとっていかなければならないので、その想定を考えながら私が各部局に指示したところでございます。

記者

分かりました。ありがとうございました。

記者

よろしくお願いします。外出の自粛のところで伺いたいと思います。県内全域とあるのですが、これは都内とかは。

知事

都内はもう行かないということになっていますから。

記者

分かりました。平日・夜間の不要不急の外出は自粛してくださいというのも、都内と県内全域ということですか。

知事

もちろんですね。やっぱりそれは東京都の隣でございますから、千葉県でそうやるということは、そういうことも含まれます。よろしいですね。そういうことです。

記者

分かりました。ありがとうございます。不要不急というのが、人によって捉え方が難しいと思われる方もいますけれども、知事にとって不要不急というのは。

知事

これは、何ともね。だから、こういうことを議論するとなかなか出ないですよね、結果というか、これが正しいんだということが。でもそれは、まずおのずと、コロナウイルスに関して何とか叩かなければいけない、封じ込まなければいけない、というのはみんな同じだと思うんですよ。その観点に立って一人ひとりが判断していただきたいと、そのように思っています。

記者

分かりました。千葉県に来られる方に関してはどうですか。

知事

難しゅうございますね。これは、千葉県はこのように今態勢をとっておりますと、そういうことも理解しながら、あとは御自身の考え方、責任の下に行動をとってもらいたいと、そのように思います。

記者

ありがとうございました。

記者

よろしくお願いいたします。先ほど、森田知事、冒頭の御発言の中で、医療関係、医療従事者の方に対する差別的な発言に対しては、厳に謹んでほしいとおっしゃっていらっしゃいました。今後、患者が急増する場合に備えて協力を要請したからということ以外でも、常日頃からそういうことは心がけるべきなのかもしれないのですが、何か具体的に、例えばそういった声が医療現場から上がっているということなのでしょうか。

知事

これは、ちょっと前になりますけれども、民間のホテルが受け入れたじゃないですか、勝浦のね。そのときにもそのようなことがあった。例えば学校で、「おまえの親はあそこのホテルで働いているじゃないか」「コロナ、コロナ」とか、そう言われた。それは子供同士だから、ある意味、冗談も含まれているのかもしれませんけれども、人によっては大変重く感じます。そういうことがあってはならない。そういうことを私ども聞いたりしていますから、今度はもっと大変なことでございますから、改めて厳に謹んでほしいというのは、親がしっかりと子供に教育していただきたいと、そういうようなことでございます。そのほかいろいろ情報が入っていますか。はい、どうぞ。

職員

健康福祉政策課です。実は知事に今回御発言をお願いした経緯が一点あります。昨日、病院説明会をやっていまして、当初、三日月ホテルのときも、知事が御発言のとおり、いろいろないじめ問題等がありました。現時点でも患者さんを受け入れている病院で、いじめ問題とか風評被害が起こっているということがあります。今後、医療機関さんには御努力していかなければいけない。県民の命を守っていただく医療機関さんに、そういうようなことがあってはならないということで知事にお願いしております。以上、経緯になります。

知事

そうなんですよ。やっぱりこれは人間としてやっちゃいかんですよ。私たち大人も、改めて子供たちに言っていかなきゃいけないなと、そのように思っています。

記者

ありがとうございます。

記者

県内での当座の自粛の件です。そこの判断は、昨日の九都県市のやり取りがきっかけなのか、それとも、例えば、育成園の集団感染が分かったとか、あるいは感染者でも、感染経路の不明な患者さんが増えているということがありますが、そういったことが理由で判断されたのか。

知事

後者のほうですね。集団感染、それから、千葉県の場合は散発的だったんです。言うならば、街中の点と点で発生していた。ところが、あれだけの人数が出てきたわけです。これは大変ゆゆしきことだし、そして、私は専門家の意見とか、この間の会議とかそういうのも全部聞きまして、その中において、これは今打っておかなければならないなと、そう感じましてお願いしているところでございます。

記者

分かりました。ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。まず、自粛の判断のところで、これまで知事は、一方で経済影響、生活というのがあるので、そことのバランスが重要であるというお話もされていました。昨日、短観も出て、かなり景気が悪い状態になっている中で今回の県内も含む自粛ですけれども、ここら辺の影響とか手当てをどのようにお考えですか。

知事

報道等でも景気が相当落ちてきていると聞いています。ですから、私、誤解しないように聞いてもらいたいんですけれども、コロナを倒したら、倒したのは良かったけれども私たちの社会の経済も倒れた、こうなったらいけない。だからこそ、こういうときこそ、冷静に両方がうまくいくように、両方バランスをしっかり見る、そういう考えが必要だと思いながら、いつも私はそのことを言ってきたのでございます。そうは思いつつも、その推移を見ていかなければなりません。だからこそ、実はそういうことを思っているからこそ、今回先手を打って、東京とは事情が違いますが、先手を打ってこうすることが実は経済・社会をも、少しでも不安を取り除いていくのではないかなと、そのような思いでございます。

記者

あともう一点、病床の確保について伺います。今、250弱の病床があるといっても、結構、その中で既に患者さんが入っていますし、850まで増やすというと今後3倍に、1,700まで増やすというと7倍まで拡大しなければいけないですけれども、これが現実的に可能なのかどうか、知事の御見解をお願いします。

知事

これはできる限り可能にしていかなきゃならないと思っております。ですから、各医療機関の御協力も賜らなければいけないし、国ともしっかり相談していかなければならないと、そのように思っております。担当部局、ありますか。はい、どうぞ。

記者

健康福祉政策課です。おっしゃるとおり、今使っている病床をあけてくださいという話になりますので、当然、今以上という数字になってまいります。ですので、医療に優先順位をつけていってくださいという説明になります。先延ばしできる医療に関しては、できるだけ先延ばしていって、緊急性のあるものから患者さんを診ていただくということをお願いしております。

知事

その辺の判断が難しいんですよね。いかに有効に使うか。それはやっぱり、私たちは同じ日本人ですから、お互いに助け合う、これは当たり前のことです。でも、千葉県においてそういう重症者、それは私は千葉県の知事でございますから、千葉県民を優先するのは当然でございます。その中でも、言うなれば整理整頓し国に協力できるものがあれば、これはしなければならないと、そのように思っているところでございます。

記者

最後一点、今、若者へのメッセージということで知事からありましたけれども、この時期、例えば大学生であれば、新入生の歓迎会ですとか、あるいは入社式があって、みんな気持ち的に歓迎会を開きたいというような思いでいる県民の人も多いと思うのですけれども、その人たちへのメッセージというか、何かありましたらお願いします。

知事

これはね、別に若者のみならず、私たちも社会に出ていれば、一つの区切りだとか一つのお祝いだとか、それはやりたいんですよ。でも、はじめの報道が意外と若い人はうつらないとか、意外と軽症だよとか、そういう言葉が先んじて歩いてしまったのかなと。若い人たちは、ちょっとそういうのをはじめに聞くと、「おお、大丈夫だ」と軽いところもあるんですよ、自分の若い頃も含めてね。ですから、ここは「いや、違うぞ」と。先ほど私が言ったように、この2週間だったか、中高年よりも若い世代のほうが多くなった。ちょっとそれを言ってください。

職員

御高齢の方ですと、発症して重症感で気がついて行動等にすぐ出るんですけれども、若い方の場合は非常に症状がマイルドなので、そのまま活動してしまう。そこら辺を考えて、若い方に向けてメッセージを伝えなければいけないという形になっています。

知事

あと、感染した20代とか30代とか50代、前は高齢者、例えば70代、70以上が多いんだと、それがものすごく少ないじゃないですか、ほかの年代と比べて。ほかの年代は大体同じようにね。ここが実は今、誤解されているところなんです。何しろ高齢者が一番危ないんだということじゃないんですよ。各世代において危ないんですよ。ですから、若者も自分たちは大丈夫だということは決してない。それと同時に、今、私たちみんなで踏ん張らないとえらいことになりますから。これを十二分、まさしく若者たちに将来の日本がかかっていると言っても過言ではないと、私はそのように思っております。ですから、ここはちょっと我慢していただきたい。そのように思っています。

記者

ありがとうございました。

記者

よろしくお願いします。昨年9月から一連の台風災害がありまして、県内の観光業というのは大きな影響を受けていたと思うのですが、それに続いて一連の今回のコロナの問題があって、さらに今度は12日まで週末の外出自粛要請というのがありまして、これまでふっこう割とか、そういった国の制度を使っての支援はありましたけれども、県独自として、今後観光業に対して何らかの支援策というのを講じていくお考えはありますか。

知事

もちろんでございます。特に房総のほうは観光だとかイベント等も含めて、疲弊していることが事実でございます。私もこの間、お国のほうといろいろ話はして、観光業の復活のために、それから、それに付随してホテルだとか、旅館だとか、そういうのも疲弊していると。これをどのように盛り上げるか。また、県としてももちろんどういうものを支援するか、今いろいろ考えておりますので、お国としてもぜひとも財政的支援をお願いしたいということは、今、コロナ対策とは別に、ちゃんとそういうことは話は進めています。

記者

ありがとうございます。もう1点あります。あとオリンピックの話になるのですが、オリンピックが延期されて、幕張メッセは7月以降は利用がなくなったということで、もともと支払いが予定されていた約35億円ですか、これの支払いについてまだ大会組織委員会との間でお話をしているかと思うのですが、35億円払われないと、もしかしたら県が補填しなければならないとか、そういう事態が予想されるのですが、その点、幕張メッセの使用料、今年使わないですけれども、大会組織委員会に対してどのようなお話し合いをしていますか。

知事

これは、今、事務方ベースで話していると思います。まだ今話している段階なので。それで出てきたら、私は森会長、組織委員会と話そうかとは思っています。その辺の途中経過があったら。じゃあ、途中経過を言ってください。

職員

開催準備課でございます。一応、組織委員会のほうとはいろいろな課題の整理を始めておりまして、そういった使用料の話なんかも一応伝えてはおりまして、先方のほうも承知しているところであります。この辺はまた今後いろいろ話をしていく中で、調整なり検討なり進められていくところと考えております。

知事

これ、記者さんね、延期になったでしょう。それでまた開くときには、あけろやとなるわけです。これはまず前のことをちゃんと処理していかないと、非常に県としてもつらいし、やっぱりメッセに今までひいきにしてくれたお客様もいるわけですから、「何だい、県は頼むときだけ頼んで、あとは知らん顔か」と、これを言われちゃまずいですからね、これをもしっかりやることは大事だと思います。それと同時に、次のときはより一層お客様に迷惑をかけないように、準備期間の短縮も含めてお願いしてまいりたいなと思います。いいですか。

記者

はい。

記者

また新型コロナに戻ってしまうのですが、2点伺います。先ほど不要不急について、おのずと個々人で考えて行動してほしいということでした。週末は休みの方が多い、平日の夜間とはまたちょっと違うと思うのですけれども、不要不急にこういったことは当たらないみたいなものをある程度、東京都で小池知事がおっしゃっていましたけれども、知事の中で、例えばこういったものは不要不急に当たらないので、過剰に自粛すると、先ほども経済とか社会に影響するという話を伺ったところですけれども、こういったものは特に感染予防をして、ある意味では普段どおりでやってほしいという、何か具体例みたいなものがありますか。

知事

やっぱり「3つの密」というのはものすごく大事だと思うんですよね。要するに、集団というか大変大勢が集まるところとか、あとは密閉した、例えばみんなで歌を歌おうとか、いろんなところがあるじゃないですか。大概、狭いところに大勢の人が集まる。あとは、そういうところになると密接になりますから、近くで話すようになります。そういうことをまずは避けていただくということです。

記者

分かりました。もう一つは、臨時休校の関係ですが、香取は保健所管内の数字も多いので分かるのですが、海匝は、市川保健所とかの保健所管内から比べても、患者数だけで言えば少ないのですが、海匝管内が対象になっているというのが、こういった事実とか、こういった専門家の意見があったためここが加わっているんだというのを、ちょっと。

知事

担当、その辺について詳しく言っておいて。

職員

学校安全保健課でございます。これについても、この後、澤川教育長のほうで御説明いたしますが、北総育成園の関係の方で、知り合いが濃厚接触者であったりといったところが銚子方面のほうにも広がっておりまして、そういったところも含めての処置というふうに考えていただければと思います。

記者

分かりました。

知事

感染拡大の要素がちょっとあるんですよ。これは後から教育長が説明しますから。

記者

分かりました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2610
  • 第三期千葉県教育振興基本計画について
    →教育庁教育政策課【電話】043-223-4150
  • 千葉県科学技術功労者表彰等について
    →商工労働部産業振興課【電話】043-223-2726

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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