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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20835

知事定例記者会見(平成30年2月1日)概要

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日時

平成30年2月1日(木曜日)16時00分~16時34分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成30年2月1日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 平成30年度当初予算案について
  2. 平成29年度2月補正予算案について
  3. 平成30年度組織及び定数の見直しについて

知事発言

 平成30年度当初予算案について

知事

はじめに、平成30年度当初予算案について、御説明いたします。
「資料1平成30年度当初予算案について」を御覧くださいませ。表紙の部分に、当初予算案の特徴を記載しております。
30年度当初予算は、新たな総合計画の策定後、初めての通年予算であることから、計画に掲げた施策の着実な推進を図るため、子ども・子育て世代への支援や、社会基盤の整備などをはじめ、各分野にわたり、「くらし満足度日本一」の実現に向けた事業を計上しているところでございます。
また、「県有建物長寿命化計画」に基づく施設の老朽化対策を進めるほか、「行政改革計画・財政健全化計画」を踏まえた取組を行ってまいります。
予算規模は1兆7,288億8,100万円で、前年度と比べ0.2%の増加でございます。教職員人件費の千葉市への移譲などの特殊要因を除くと、1.8%の増加となっているところでございます。
次に、資料4ページ、「当初予算の主な施策」についての御説明をいたします。
はじめに、「子ども・子育て世代への支援の充実」でございます。
保育の基盤整備については、保育士の給与改善のための補助について、民間保育所のある全市町村で実施できるよう、予算を増額するほか、保育士のキャリアアップ研修の対象人数を拡大し、さらに、賃貸物件を活用した保育所整備に対する補助制度を創設いたします。
また、子育てに関する相談などを行う「子育て世代包括支援センター」の設置への支援を行うほか、予期しない妊娠などにより不安を抱える女性への相談事業を新たに実施いたします。
さらに、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの増員、不登校対策支援チームの設置、特別支援学校の過密化対策としての学校新設などを行うほか、私立学校経常費補助については、県単独の補助単価を高校・幼稚園ともに前年度から1,000円ずつ引き上げます。
右側の5ページは、「医療・福祉の充実」でございます。
まず、障害児・者の自立と社会参加に向けた先進的なサービスを提供している「千葉リハビリテーションセンター」について、建替えに向けた調査・検討を行います。
また、医師・看護師を確保するため、修学資金の予算を増額するほか、住み慣れた地域で安心して医療を受けられるよう、在宅医療連携拠点や訪問看護ステーションの設置等への助成、歯科衛生士の就職準備金の貸付を新たに実施いたします。
このほか、がんセンターの新棟建設工事や、社会福祉センターの再整備に向けた基本設計、生活困窮世帯の小中学生等を対象とした学習支援、介護人材の確保対策などを実施します。
6ページをお開きくださいませ。「くらしの安全・安心の確立」でございます。
詳細な津波情報を市町村に配信し、迅速な避難行動を支援するため、「千葉県津波浸水予測システム」を新たに整備します。
また、消防学校・防災研修センターの建設工事を進めるほか、緊急輸送道路の通行を確保するため、沿道の建物の耐震診断に対する補助制度を創設いたします。
警察施設については、館山警察署の建替えに着手するほか、警察署等の耐震化や、交番・駐在所の建替え・改修についても予算を増額して整備を進めます。
このほか、オリンピック・パラリンピック開催時の運用を見据えた移動交番車の増車、防犯ボックスや防犯カメラ設置への助成、性犯罪・性暴力被害者の方々への相談支援など、それぞれ予算を増額して体制の拡充を図りたいと思っております。
右側の7ページは、「商工業の振興・雇用」でございます。
中小企業振興資金について、平成30年度も過去最高の融資枠5,700億円を継続し、立地企業補助金についても、本県に進出する企業数の増加などに対応し、予算を増額いたします。
また、中小企業の人材確保に向けた大学・高校・中学などとの連携を強化するほか、中小企業の事業承継に対する支援や、「クラウドファンディング」への助成に係る補助上限額の引き上げなどを行います。
このほか、子育て等により離職した女性への再就職支援や、「働き方改革」を進めるための取組を実施いたします。
8ページをお開きくださいませ。
「農林水産業の振興」については、農地の集積等による生産性の向上を図るための体制を強化するほか、米価の安定や飼料用米の需要に対応するため、補助制度の拡充を行います。
また、酪農家の労働環境の改善や、園芸産地の生産性向上に向けた施設整備等に対する助成について、予算の増額や制度の拡充を行います。
イノシシ等の有害鳥獣対策については、捕獲への助成に係る予算の増額や補助単価の引き上げ、イノシシの棲み家となる耕作放棄地等の草木を伐採する取組に対する支援などを行います。
さらに、水産業の振興を図るため、漁港施設整備の予算を増額するほか、銚子漁港内の加工施設の整備に対する助成を行います。
9ページは、「社会基盤づくり」でございます。
県民生活の利便性向上や経済活性化につなげるため、道路ネットワークの整備について、予算を大幅に増額いたします。
平成30年度は、道路ネットワークの基幹となる圏央道の大栄から横芝間の事業進捗を強化するとともに、銚子連絡道路と長生グリーンラインについては、事業中の区間の整備推進とあわせ、これに続く新たな区間の事業化に向けた調査に着手いたします。
北千葉道路については、成田市区間の橋りょう工事を進めるとともに、市川市から船橋市区間については、環境アセスメント・都市計画変更の手続を進め、早期事業化を目指します。
また、基幹となる道路整備の効果を波及させるためのアクセス道路や、市町村の要望が多い地域に密着した道路についても、整備を強力に推進し、平成32年度までに52カ所の供用開始を目指すとともに、新たに30カ所の事業に着手いたします。
さらに、交通安全対策のための歩道や信号機、道路環境の維持・向上のための舗装道路修繕や環境美化対策、鉄道駅のエレベーターやホームドアの設置に対する補助についても、予算を増額し、整備を促進するところでございます。
また、県有建物長寿命化計画に基づき、大規模改修等に本格的に取り組むほか、道路などの基盤施設についても事後的な修繕から予防的な修繕に転換し、施設の長寿命化を図ります。
10ページをお開きくださいませ。「千葉の魅力発信」でございます。
東京オリンピック・パラリンピックに向け、ボランティアの育成や大会の機運醸成などの取組みをオール千葉体制で推進するほか、競技会場となる幕張メッセの改修や、サーフィン会場となる一宮町釣ヶ崎海岸地区の自然公園施設の整備を行います。
また、千葉県を訪れる方々に対する「おもてなし」の機運の醸成や、観光地の魅力向上に向けたトイレ・案内所等の整備、4回目となる「ちばアクアラインマラソン」の開催などにより、本県の魅力発信を図ってまいります。
11ページは、「環境・文化・スポーツ施策の推進」でございます。
県立図書館について、サービスの向上や機能強化などの観点を踏まえ、新たな図書館の整備に向けた基本計画を策定いたします。
また、生態系への影響や農林水産業へ被害を及ぼすおそれのある特定外来生物について、捕獲数を増加するとともに、専門のコーディネーターを配置するなど、対策を強化いたします。
さらに、オリンピック・パラリンピックの開催を契機として、アスリートの強化・支援やオリンピック・パラリンピック教育、障害者スポーツの普及・振興を進めるとともに、総合スポーツセンター野球場や、障害者スポーツ・レクリエーションセンターの改修工事などを実施いたします。
以上が、当初予算に計上した、主な施策です。
次に、12ページをお開きくださいませ。
「一般会計の歳入の状況」でございますが、前年度と比較して、県税は、千葉市への税源移譲や企業業績の回復等により、全体で316億円の増加、臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税は、地方財政計画などを踏まえ、90億円の減少、などとなっております。
次に、14ページをお開きくださいませ。
「歳出の状況」についてでございます。社会保障費は、高齢化の進展等により、61億円の増加、投資的経費は、道路予算の増額や直轄事業負担金の減などにより、差し引き37億円の増加、などとなっております。
次に、16ページ・17ページをお開きくださいませ。
平成30年度の県債発行額は1,976億円で、前年度と比べ79億円の減少、県債残高は3兆1,000億円となり、前年度末と比べ、160億円の増加となる見込みでございます。
当初予算につきましては、以上でございます。

 平成29年度2月補正予算案について

知事

続いて、「資料2平成29年度2月補正予算案について」を御覧くださいませ。
2月補正では、国の補正予算に対応する事業を計上するほか、人件費、社会保障費など、実績を踏まえた減額を行いました。
また、企業業績の好転などに伴い、県税収入が増加したことから、財政調整基金については、取崩し額を減額して、前年度と同程度の残高を確保できる見通しであり、さらに、県有施設の長寿命化など、今後の財政需要の増加に備えて基金の積立を行います。
この結果、一般会計の補正予算規模は、77億3,200万円の減額となりました。
資料の2ページ以降に、歳入の内訳と歳出の主な事業を記載しておりますので、御覧いただきたいと思います。
2月補正予算については、以上でございます。

 平成30年度組織及び定数の見直しについて

知事

続いて、「資料3平成30年度組織及び定数の見直しについて」の1ページを御覧くださいませ。
平成30年度の組織について、限られた人的資源を重点的に配置し、効率的な業務執行や施策展開ができるよう、組織の見直しを行いました。
また、再任用職員の減少を補い、必要な労働力を確保するため、定数条例の改正を行います。
主な組織改正について申し上げます。
はじめに、知事部局の組織改正でございます。
まず、東京オリンピック・パラリンピックに向け、ボランティアなど多くの県民に参加いただき、大会を成功に導くため、環境生活部に「オリンピック・パラリンピック推進局」を新設いたします。
また、局内に、大会組織委員会との調整などを担う「開催準備課」と、事前キャンプの受入準備などを担う「事前キャンプ・大会競技支援課」を新設いたします。
次に、オール千葉での「おもてなし」の機運を醸成するため、観光企画課に「オール千葉おもてなし推進班」を新設します。
次に、IoTやAIなどの先端技術の利活用を促進するため、政策企画課に「ICT戦略班」を新設いたします。
2ページをお開きください。
高齢化が進む中、増大する医療ニーズに対応できる医療提供体制の構築に向け、健康福祉政策課の「医療・介護連携室」を「地域医療構想推進室」に改め、体制を強化いたします。
次に、児童相談所について、平成29年度からの5年間で児童福祉司などを約200名増員し、体制強化を計画的に進めることとしており、平成30年度においても40名程度を増員いたします。
次に、教育庁の組織改正でございます。
学校の大規模改修などを集中的に行うため、財務施設課を「財務課」と「教育施設課」に再編いたします。また、更なる学力向上やいじめ問題などに的確に対応するため、指導課を「学習指導課」と「児童生徒課」に再編いたします。
次に、県立高等学校の再編に一定の目途がついたことから、「県立学校改革推進課」を廃止し、「教育政策課」と「特別支援教育課」に関連業務を移管いたします。
最後に、千葉県職員定数条例の改正でございます。
定年退職者の減少などにより、再任用短時間勤務職員の大幅な減少が見込まれております。現行の総労働力を維持するためには、常勤職員で補充する必要があることから、常勤職員の増加に対応するための条例改正案を、2月議会に提案いたします。
私からは、以上でございます。ありがとうございました。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。
新年度の予算、一般会計ですけれども、5年連続で過去最大を更新している編成になりますが、一方で社会保障費とか施設の老朽化対策費というのも膨らんでいます。どのような点に工夫、配慮されて予算編成に当たったという点と、特にこの予算の中で知事が思い入れがある分野を教えていただければと思います。

知事

そうですね、この総合計画「元気プラン」に掲げた、まずこれを着実な推進を行ってまいりたいと、そう思っているところでございます。そしてまた次代をしっかり考える。次代に対して責任を持つためにも、子ども・子育て世代への支援、充実をしっかりやらなければいけませんね。保育士の確保、保育所の整備のための支援、それからまた私学助成、そういうこともしっかりやらなきゃいけない。
それと同時に、私は、経済というのは人とモノの流れがスムーズに運んでいかなきゃならないということで、道路ネットワークの整備、これに力を入れております。それで、大体、基幹はおおよそ目途がついたなと。だから、この基幹に今度はアクセスする道路、これをしっかりと整備してまいりたいなと、そのように思うところでございます。
また、県有建物長寿命化計画、施設の老朽化対策ですね。これも、もう大体みんな建って40年ぐらいかな。私の公舎も45年位経っているんだよ。そんなんでこんなになっちゃってるけどね。そんなようなことで、今、老朽化がものすごく、まとまって来ちゃってるんです。そういうことも今しっかりやっておかなきゃいかんかなと、そのように思っているところでございます。
特に力を入れた点というのは、今ちょっと挙げたところでございますが、特に次世代の子どもたちを考えると、子ども・子育て世代、これをもしっかりやっていかなきゃいけないなと、そのように思っているところでございます。

記者

わかりました。ありがとうございます。

記者

お願いします。
財政の状況ですけれども、県税の収入等が好調で、入ってくる分が増えていることに加えて、県債の発行も新年度は減らす見込みだという中で、その一方で、県債の残高は過去最高を引き続き更新する見通しだということで、決して財政にゆとりがある状況ではまだないのかなという感じはしますけれども、このあたりの財政の状況、今後の健全化に向けた取組等、知事のお考えをお伺いできますでしょうか。

知事

記者さんおっしゃるとおり、これは平たく言えば、しっかりとふんどしを締めていかなきゃいけないなと思っているところでございます。
平成30年度当初予算では県税収入が初めて8,000億円を超え、過去最大となったことはまた事実でございます。これはお国が言っているとおり、緩やかな経済の回復かな。それと同時に、本県のさまざまな取組が少しずつ実を結んでいるのかなと思っているところでございます。
いずれにいたしましても、地方交付税が減額になっております。今後、高齢化の進展による社会保障費増、公共施設の老朽化対策、先ほど言ったように、こういう歳出も増加、これは黙っていても来るわけでございます。ですから、引き続き財政健全化の取組を進め、気を引き締めて財政運営をやっていかなければならないと、そのように思っているところでございます。

記者

あと、オリンピック・パラリンピックが2年後に迫っている中で、新年度でいうと、合わせて34億円ぐらいが関連する事業として盛り込まれているのに加えて、組織改正で体制強化というところも図っているというあたりで、オリ・パラへ向けた知事の取組の思いというのを改めてお伺いいたします。

知事

そうですね、やっぱり思い出すのは、私、東京五輪のときは中学校3年生でした。またこうやってオリンピックを見れるというか、自分自身も携わるなんていうのは夢にも思ったことはなかったので、今回このような形で千葉県民、まさに「チーム千葉」で携わることができるということは、大変幸せだなと。だからこそ、これは悔いのないように、それと同時に、このオリンピック・パラリンピック後も、この私たちが頑張ったものがちゃんと実になるようにやっていかなければならないと、そのようにまずは思っているところでございます。
しかし、大会開催2年前でございます。特に会場の整備、選手の育成、それから大事なのは、おもてなしですね。おもてなしの向上でございます。おもてなしというのは、もちろん心のおもてなしもあります。しかし、お手洗いだとか、それから歩道の雑草ですね。あれは除草しなきゃいかん。言うならば、きれいにしようじゃないかと。そういうことも含めてしっかり考えていこうと。
それから、障害者スポーツの振興を図るため、市町村へのコーディネーターの派遣や特別支援学校を拠点とした地域交流を実施するなど、一層の機運醸成を図ってまいりたいと、そのように思っております。

記者

最後に、毎回恒例ですが、今回の予算を一言で何々予算と言うと、どんな予算でしょうか。

知事

みんな頑張ったな。だから、じゃあ、頑張れの二乗で、「頑張れ2」でどうだ。「頑張れ2予算」で。

記者

わかりました。

記者

よろしくお願いします。
今の最後の質問と関連するのですけれども、森田知事にとって3期目で、かつ2年目の予算になると思うのですけれども、どういう色合い、性格の予算だということをお伺いしたいのです。例えば、攻めなのか守りなのか、はたまた着実な公約の実行なのかと。表現はいろいろあると思うのですけれども、3期2年目の知事にとっての新年度予算の位置づけをちょっと教えていただけますでしょうか。

知事

これは記者さんね、3番目に言ったのかな。要するに、私は公約というよりも、やっぱり今県民にとって必要なものを一つずつ一つずつやっていくという。ですから、私は1期、2期において、大きな公約もありましたよ。いろんなものがありました。みんなで頑張って、私はどんどんどんどんクリアしてきました。でも、その中で見過ごしていた、これはもっとやっておかなきゃいけないんだと、そういうこともあったのも事実でございます。ですから、そういうものもしっかり光を当てる。それを私は3期目の中で予算として計上し、みんなでそれを乗り越えていこうじゃないかと。そんなような思いでこの予算に取り組んだところでございます。

記者

よろしくお願いします。
私からは県税収入の関係で1点お伺いします。今回、県税収入が大きく伸びた一因として、地方消費税の配分基準の見直しによる増収というのが挙げられると思います。今回の税制改正では千葉県がそのまま162億円の増収になった一方、東京都が減額になるということで、結構、地域間で大きな違いがございましたけれども、今回の地方消費税の制度改正をめぐる知事の御評価についてお聞かせください。

知事

まあ、僕はいいのではないかなと思いますけど。東京はいっぱい財源があるから。それより、やっぱり私たち少しでも、こういうつらいときですからね、平たく言えば、お願いしたいなということですよ。

記者

ありがとうございます。

記者

前の質問と関連するかと思うのですが、表紙にも書いてあるとおり、総合計画の策定後の初めての通年予算ということもあるので、財源とかも限られた中、総合計画に盛り込まれたプランとか、知事の思いがどの程度今回の予算では反映できているか。100%なのかもしれないですが、どの程度反映できていて、一方で3期目の3年目以降はどのようにこの予算をつなげていきたいかみたいなところを教えてください。

知事

それは記者さん、金額的には、例えば自分では2万円と思っても、いろいろやっていくと1万円かなと。でも、それに対して私たちがみんなでこれを少しでも財政的にも措置しなきゃいけない、これを引っ張っていかなきゃいけないと、その思いは100%です。
ですから、今度は財政面においても、いろんな形においても、両方において100%になるようにやっていかなければならないし、それと同時に、今度はまた3期目になっていけば、もっとこっちのほうも、これも忘れていたなとか、これに光を当てないと将来、次世代のためにならないなと思うのは、これからも出てくると思う。それをしっかり私たちがつかむことが私は大事だと思う。また、それに取り組んでまいりたいと、そのように思っています。

記者

よろしくお願いします。
農林水産予算に関してお伺いしたいのですけれども、今回、TPP11ですとか、日本とEUのEPA等で県内でも最大30億円程度の影響が出るという試算も出されていて、30年度の当初予算でも農林水産業の競争力強化のための取り組みというのが多くあるのですけれども、改めて今回の試算に対する知事の受け止めと、今後、農林水産業の対策としてどのように取り組んでいくかということをお聞かせいただきたいのですけれども。

知事

TPPとか、日EU・EPAだとか、いろいろお国のほうで尽力していることは、私は敬意を表します。何事もそうですけども、プラスがあってマイナスがある。ただプラスだけ喜んで、マイナスは何でも「冗談じゃねえ、冗談じゃねえ」じゃなくて、マイナスの部分をいかに私たちがマイナスにならないように、少しでもマイナスを少なくするように、そしてプラスの部分はもっとプラスにするようにということを考えていかなければならない。これは私、基本だと思うんです。
ですから、農林水産業においても、特に畜産ですかね、我が千葉県においては非常に難しいところもあります。だったら、このマイナスの部分をどうやって、今度はお国と話して、そしてまた畜産業者の人たちがやる気を持って前向きに行けるかということを考えるのが行政であり、また、それを財政の面でも私はお国のほうにお願いしてまいりたいと、そのように思っているところでございます。

記者

ありがとうございます。

記者

先ほどの質問の答えの中で、1期、2期で見過ごしてきたものがあるのも事実というお答えでしたけれども、この見過ごしてきたものというのは具体的に挙げていただいてよろしいですか。

知事

ごめんなさい、言い方がちょっと。あれは見過ごしたというのではなくて、もうちょっと、ああ、そうだと。自分であのとき一生懸命やっているつもりだったけれども、まだまだ足らなかったなという意味で言ったのでございます。
ですから、例えば待機児童の部分ももっと、今回入れておりますけども、保育所の整備等も含めて、もう少しこれからは力を入れていかないとだめだなと、そういう思いに駆られたという意味でございますので、よろしくお願いいたします。

記者

待機児童問題ということですかね、一つ挙げるとしたら。

知事

そうですね。これね、やっぱりどの県でもみんなゼロを目指しているんですよ。でも、やっぱり女性がどんどん進出してくださっていますし、そういうことも私たちしっかり頭に入れながらこれに対応していかないと、これはやっぱりお国とも連携しながらもしっかりと対応していかなきゃいけない。それは年々大変になっていくという意味でございます。

記者

あともう1点お伺いします。道路整備なんですけれども、今回も道路ネットワークの整備というので手厚く予算を計上すると思うのですけれども、その一方で、やはり財源といいますか、建設国債などかなり発行額もこれで増えていくと思います。次世代の子どもたちへの、これは成長戦略の中で資産になる一方で、ツケも先送りされていく形になると思いますけれども、そういった財政負担が重くのしかかる中で、あえて千葉県にとってこういった道路整備が必要かという、そういった考えについて教えてほしいのですけれども。

知事

それはもう記者さんは、俺なんかよりも十分わかっていると思うんだけれども、やっぱり、これは本当に微妙なバランスなんですよね。例えば会社で言うならば、今の会社があって、「おい、どうする。これしかないけど、設備投資どうしよう」と。「でも、これをやるとこれだけお金が出るじゃないか」「でも、設備投資しないと前には行かないな」「でも、これはどうなんだ」とか、その辺の微妙なバランスというのは、私はものすごく大事だと思うんです。
ですから、今回の、私は先ほどもお話ししましたけど、道路というのは、これは経済もそうですけれども、防災の面においても基幹道路というのは非常に大事だと。それと同時に、千葉県の場合は非常に広いわけですね。だから九十九里、銚子から房総においても、今度は基幹道路に対するアクセス、これを考えていかなきゃならないと思っております。
でも、記者さんの言うとおり、「だったらおまえ、こっちのもどうしてくれるんだよ」と、それは確かにあります。だから、その辺を私たちバランスを考えながら、また次世代のためにどのようになるのかということを一つ一つ考えるということが私たちの課題でもありますし、私たちは一生懸命それはやってまいりたいと、また県民の皆様の理解を得るように努力してまいります。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。
チバニアンに関してですけれども、市原市がチバニアンの地層の保護と研究の両立を目指して、国の天然記念物の指定を目指して申請をしたということですけれども、これについての知事の受け止めをお聞かせいただければと思うのですが。

知事

教育委員会が申請は妥当とした旨の意見をつけて、昨日国に提出したということは承っております。
これね、私やっぱり千葉というのはすごいなと。チバニアンも含めていろんなものがこれから出てくるんじゃないかな。私はものすごく、大きく言えばポテンシャルですよね、それは期待しているんでございます。
市原市田淵の地層が国の天然記念物として保存、活用されるようになれば、また多くの子どもたちが、チバニアンも含めて科学に興味を持つことにつながるんではないかなと、そのように思っております。
私なんかは宇宙が大好きなもので、この間も、宇宙がどうだとかこうだとかと話題になれば、宇宙人がいるんじゃないかとか、UFOはどうなっているんだとか、そんなように興味を持つことと同時に、こうやって県がこういう地層の面に関しても話題を提供するということは、子どもたちの科学意欲、学ぶ意欲につながるのではないかなと、そのように思っております。

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  • 平成30年度当初予算案について
    →総務部財政課【電話】043-223-2076
  • 平成29年度2月補正予算案について
    →総務部財政課【電話】043-223-2076
  • 平成30年度組織及び定数の見直しについて
    →総務部行政改革推進課【電話】043-223-2038

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所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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