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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20733

知事定例記者会見(平成26年3月20日)概要

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日時

平成26年3月20日(木曜日)10時30分~10時52分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成26年3月20日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 千葉県防災基本条例の施行について
  2. 「地域の誇り」表現コンテストの表彰について
  3. 「平成25年度第2回千葉ものづくり認定製品」の認定について
  4. 「赤ちゃん休憩室」等の設置について

知事発言

 千葉県防災基本条例の施行について

知事

おはようございます。
はじめに、「千葉県防災基本条例」の施行についてお話します。

東日本大震災から3年が経ちました。この震災は、本県に大きな被害をもたらすと同時に、私たちに貴重な教訓を残しました。それは、災害発生時の被害を最小限にとどめるには、県や市町村などによる「公助」に加え、自らの身の安全を自ら守る「自助」と、隣近所でお互いに協力しながら地域を守る「共助」の取組が不可欠であるということです。これを踏まえ、県では、昨年12月、自助・共助の取組み等を一層推進するため、県民、事業者、自主防災組織、県などの役割や取組むべき事項を定めた「千葉県防災基本条例」を制定し、来月1日から施行いたします。

条例では、災害に備え取組んでいただきたい予防対策や、発災時における応急対策などを具体的に定めています。例えば、予防対策として、県民の皆様には、常日頃から、避難場所や避難経路、家族との連絡手段などの確認や、食料・飲料水などの備蓄に努めていただくこと。事業者の皆様には、災害発生時の事業の継続や早期再開をできるよう、事業継続計画を策定するなどの準備に努めていただくこと。自主防災組織の皆様には、地域の住民が防災知識の習得を図れるよう、防災訓練の実施や防災情報の提供に努めていただくこと。など、減災につながるそれぞれの具体的な取組事項を定めております。

県では、ご家庭や職場、地域において、自助・共助の取組みを一層進めていただくため、啓発用リーフレットを配布するとともに、県民だよりや、県のホームページなど、あらゆる機会を捉えて条例の周知・啓発に努めてまいります。また、条例の施行に合わせて、県内5カ所で先進的な自主防災組織の活動事例の発表などを行う「地域防災力向上セミナー」を開催する予定でございます。この条例の施行を機会に、県民一人ひとりが防災意識を高め、災害に強い千葉県づくりに取組んでまいりましょう。

 「地域の誇り」表現コンテストの表彰について

知事

次に、「地域の誇り」表現コンテストの表彰についてお話をいたします。
県では、県民の皆さまに、地域の良さやそこで暮らす素晴らしさを再確認していただき、地域への愛着と誇りをもっていただくため、県内の小中学生を対象に、「郷土への思い」や「ふるさとの思い出・体験」をテーマにした作文を募集いたしました。応募総数は、2,355作品にものぼり、どの作品も、千葉がいかにすばらしいか、なんて素敵なところなんだという自信と誇りにあふれており、私としても大変うれしく思っております。

この中から大賞を受賞されたのは、栄町立布鎌小学校5年生の猪瀬美空さんで、題名は「水神社と私」でございます。この作品は、地域にある神社と御本人とのつながり、愛着、思い入れが、あふれんばかりに書かれておりました。

その他、優秀賞5名、佳作10名の皆さんが入賞されております。なお、この後、11時30分から、本庁舎5階の大会議室において、入賞された皆さんへの表彰式を行います。また、入賞作品は、後日、県のホームページに全文を掲載いたします。

県民の皆様には、今回の思いあふれる作品を、是非ご覧いただき、「千葉に生まれ、千葉に住み、本当によかった」と、地域への「誇り」と「自信」を深めていただきたいと思います。

 「平成25年度第2回千葉ものづくり認定製品」の認定について

知事

次に、「千葉ものづくり認定製品」について、お話をいたします。
県では、中小企業が開発した優秀で独創的な製品を「千葉ものづくり認定製品」として、これまでに106製品を認定し、販路開拓の支援をしています。

今回、新たに、6件の製品を認定いたしましたので、御紹介いたします。
「株式会社オーファ」が開発した特殊な表面処理で、チタンの「耐摩耗性」、「耐熱性」、「耐久性」を向上させた「フレッシュグリーン処理チタン製二輪摺動部パーツ」
「ナプソン株式会社」が開発した製造ラインにおいて、触れずに品質評価ができる「タッチパネル用フィルム導電膜のシート抵抗測定装置」
「株式会社ベルリング」が開発いたしました消防車の軽量化と利便性の向上に役立つ「消防車用カーボン製ハイルーフ」
「丸山金属工業株式会社」が開発いたしました世界最小クラスで、最高品質を誇る「軽薄短小「パチン」と止まる丸バネホック」
「有限会社光精工」が開発いたしました高精度な切削加工技術で実現した「ドーナツ型の筋トレ器具「くるくるパンプアップ」
「鈴木特殊化工株式会社」が開発いたしました異なる素材の接合技術が活かされた「折りたためる植木鉢・野菜や果実を袋で育てる「ベルポット」

なお、本日、12時から、県庁1階多目的ホールで、各製品の展示を行います。ぜひ、千葉県の優れた製品を直接御覧になっていただきたいと思います。千葉県には、高い技術力、開発力を誇る中小企業がたくさんあります。県では、こうした企業を積極的に支援し、地域経済の活力向上を目指してまいりたいと、そのように思っております。

 「赤ちゃん休憩室」等の設置について

知事

次に、「赤ちゃん休憩室」等の設置について、お話をいたします。
県では、乳幼児連れの親子が安心して外出できる環境づくりと、子育て家庭を県全体で応援する雰囲気づくりのため、「『チーバくん』を活用した子育て応援事業」に参画いただいた各企業からの寄付金を活用し、県庁舎におむつ替えや授乳ができるスペース「赤ちゃん休憩室」を整備いたしました。

設置場所は、本庁舎2階の県政情報コーナーと地域振興事務所8施設、健康福祉センター11施設、児童相談所4施設の計24施設で、3月24日から御利用いただけます。また、本庁舎2階には、お子さんが楽しめる場として、「チーバくんギャラリー」も開設し、ぬり絵コーナーの設置やチーバくんグッズの展示などを行います。

乳幼児をお連れの皆様、お出かけの際は、どうぞ県庁舎や各出先機関の「赤ちゃん休憩室」を御利用ください。私からは以上でございます。

質疑応答

記者

まず、浦賀水道での外国船籍の衝突事故の影響で、油が、昨日の段階で富津のほうに流れ着いているという状況のようなんですけども、この件に関しまして、現状と漁業にも被害が出ているのではないかということで、その確認と今後の補償、対応などについて、知事のお考えをお聞かせください。

知事

昨日ですね、警察のヘリコプター映像や職員の現地確認により富津市に油が漂着していることが確認されました。この油というのは、もちろん風によってこっちへ行ったり、あっちへ行ったりするものでから、そういう風の影響もあるのでございますけれども、このほか、富津市から館山市までの沖合には油が浮流していることが確認されております。今、申し上げましたとおり、風向きの潮流によってはさらなる漂着が懸念されているところでございます。
県といたしましては、一昨日、第3区海上保安本部長から要請を受けて、直ちに防災危機管理部長を本部長とする応急対策本部を設置し、庁内各関係課と連携してですね、対応に、今、必死に当たっているところでございます。何としても、油の除去作業、これを早くやらなきゃいけません。そのためにもですね、私たち、関係機関としっかり協力して対処してまいりたいと、そのように思っております。詳しくは担当部局、お願いいたします。

職員

危機管理課でございます。現在の油の状況ですけれども、今朝、海上保安庁のほうから連絡がありましたけれども、基本的には富津市、竹岡、金谷港から上総湊までの漂着の状況については、我々のほうでも現地のほうからそれ以上に広がっているという確認は来てございません。あと、海上のほうですけれども、東風なものですから、若干沖合の浮遊している油については、三浦半島寄りのほうに移動はしているようですけれども、大きな変化はその後、無いというふうに、海上保安庁のほうから連絡は受けております。
県の体制ですけども、先ほど知事が申し上げたとおり、応急対策本部を設置しまして、関係部局で連携して対応に当たっております。昨日は、浜金谷沿岸については、県土整備部の君津土木事務所、港については港湾事務所の職員等が防除作業に当たっております。
今日、天候によりまして、今、様子を見ておりますが、防除作業のほうを引き続き実施してまいる予定でございます。以上でございます。

知事

何しろ漁具にですね、油が付着しているところが見られますので、一部では操業を取りやめているところもあります。引き続き、漁業協同組合からの情報を、しっかり私たち、受けとめながら油流出の状況を注視しつつ、適切に対応してまいりたいと、そのように思っております。

記者

続きまして、先日、旭市のほうで食肉公社の火事がありました。この公社では流通の5割ぐらいを担っていたということなんですけれども、この火事による影響と、代替策というか対応というのはどのようになっているんでしょうか。

知事

何しろこの食肉公社、県内の処理の5割を受け持っているんですね。ですから、他のセンターのほうに、5件ありますので、そちらのほうに全部今、適切に対応するようにお願いしているところでございまして、私からも流通に支障がないように、対応を指示したところでございます。県としても経済的にも、また消費者にとっても、これは大変重要なんでございまして、しっかりと対応せねばならないなと思います。担当部局、その辺のことを。

職員

農林水産部畜産課です。今回の件につきましては、火災発生時より県の職員を現場に派遣しておりまして、状況の確認をしつつ、現在屠畜がとまっておりますので、予定されていた家畜の屠畜がスムーズに行われますように、千葉県屠畜場協会、ここに要請を行いまして、他の5つの屠畜場での屠畜受け入れをお願いしたところです。現在、3屠畜場で休日、明日、明後日、21、22の臨時開場といったような受け入れ体制をとってくれるというようなお話を受けているところです。以上です。

知事

そういうことでございます。

記者

私からもう一点。今、カジノの解除に向けて国の動きが若干出てきて、地域住民のほうでも盛り上がりを見せていて、県のほうでも来年度予算で、場所は特定せずに調査費ということで予算をつけていらっしゃったかと思うんですけれども、改めて千葉県に呼びたいという知事のお気持ちがどの程度あるのかということを。

知事

記者さん、ご案内のとおり、IR推進法案、国会でしっかり通してもらわないことには話にならない。ただ、カジノにおいてはシンガポール等、昔ですけれども、ラスベガスから、いろんなところで私もそれなりに見てきたつもりでございます。ただ、カジノ解除ができて非常に難しいところがある。しかし、これを大いに期待している方もいらっしゃるわけですから。それと同時に、今度はカジノによっての、例えば依存症、青少年に与える影響、それを危惧なさっている方もいらっしゃるわけですから、県としてもただ放置しておくんではなくて、まずですね、どんなときにでも備えられるように、とりあえずは、今、県のできる範囲の中でしっかりと精査していかなければならないんじゃないかなと、そのように思っているところでございます。

記者

今日、発表になりました赤ちゃん休憩室についてお伺いします。今回こういうふうに県庁と出先機関にこうしたスペースを設けるきっかけはどういったことだったんでしょうか。

知事

記者さんご存じのとおり、「子育て応援!チーパス事業」ってございますね。いうならば、私たちはいろんな角度から私たちの宝であるお子さん、特にですね、今、ベビーちゃんを育てるときのお母さん方を少しでもいろんな形で応援していきたいなと、そう思うと同時に、まず千葉県がこういうことをやるということは大事なのかなと、これを一つのモデルといいますか、こういうことも今、県は考えているよと、こういうやり方で支援することもできるんだよと、そういうような考え方で、まずは今回設置したところでございます。また、これを実際に始めて、お母さん方、また県庁に来た方の意見も賜りながら、いろんなところにですね、呼びかけてまいりたいなと、そのように思っております。

記者

関連しまして、現在、インターネットでマッチングをしたベビーシッターによりお子さんが亡くなるような事件も起きてますけれども、それに関連して子育て支援策が国のほうで十分に予算がつけられてないのではないかと、いろいろな問題が上げられていますが、知事の目からごらんになって、子育て支援で最もこれから力を入れていくべきところというのはどの辺でしょうか。

知事

子育て支援、それは平たく言えば、予算がいっぱいあれば、これにこしたことないし、いろんなこともできると、私はもちろんそのように思っています。ただ、支援には、例えば今回いろいろ問題になっている、事件になりました、こういうベビーシッター、いうならばマンパワーのことも出てきますね。そうすると、今度は人間と人間とのいろいろな今回の事件のように、お互いに信じた、こっちは何とかわけのわからないことをやろうとか、そういうものが出て、これをはっきり子どもが巻き込まれるということが本当に許せないし、また、大変残念なことだなと思います。もちろん予算をふやすことは一番大事でございます。それと同時に、このサイトというんですかね、私、自分がそういうものを余りやらないから、よくわからないんでございますが、そのサイトにまで行政がどこまで突っ込むかというのは、これまた非常に難しいところがあるんで、これはやっぱりお国が、こういうことをもしっかり精査しながら、ある程度の指針をつくっていただくということも大事ではないかなと思います。また、県としてもですね、行政としてどこまで関与できるのか、また県として違った形でどのように支援できるのかということも考えていこうと、そのように思っております。

記者

空港の件で1点だけお伺いしたいと思います。成田空港と羽田空港ということなんですが、来週また新しいダイヤが出まして、羽田空港の国際線の発着枠が拡大を、便数がふえてしまうと。一方で成田の便が多少減ってしまうというところがあると思うのですが、そこで成田のほうの振興をというところで、地元の方たちのお話も盛り上がっていて、来月圏央道の新しい区間の開通式なんかもあるかと思うのですけども、その辺を含めて、知事として成田空港をこれからどう盛り上げていくかみたいなことを一言いただけないかなと思うんですが。

知事

まず基本的に、成田と羽田といい意味の競争はいいけど、あっちはこうだから冗談じゃない、あっちがこうだからこうだと、こういう考え方は私はしたくないんです。なぜならば、言うなれば日本の表玄関を成田と羽田で一緒になって手を組んで、一緒に守っていこうじゃないかと、これが基本な考えでございます。それと同時に人もそのように、お互いにいいところもあるし、悪いところもあります。だから羽田は羽田でいいところもあるし、悪いところもある。成田は成田でいいところもあるし、悪いところもある。これを補完できるところをお互いにして、しっかりとやっていこうというのが私の基本でございます。確かに今、羽田はどうしても首都の空港でございますから、マスメディアも含めて、そっちのほうに集中しがちでございますが、私はそういうものに余り一喜一憂するんではなく、まず千葉県の足元をしっかり固めて、30万回達成をも含めて、国内便をしっかり充実させることも含めて、道路をしっかり充実させることも含めて、そういうことをやることが、何だかんだ言っても、容量は成田空港は大きいので、それと同時に、これは私の友人の話でございますが、各国のパイロットも、成田空港ほど降りやすい、使い勝手のいいところはないという、こういう評判が高うございます。そういう利点を我が成田としてもうまく使っていかなければならない。どうしても時間的な制約があるものですから、そういうことも私たちは考えながら、今できることをしっかりやることが、イコール成田と羽田が組んで、日本国の表玄関を守るんだと、そういうことになると思います。
ですから、今はしっかりと成田空港の足腰を固め、そしてですね、一つ一つ千葉県はやっていくと、そのように思っております。

 内容についてのお問い合わせ先

  • 千葉県防災基本条例の施行について
    →防災危機管理部防災政策課【電話】043-223-2180
  • 「地域の誇り」表現コンテストの表彰について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2208
  • 「平成25年度第2回千葉ものづくり認定製品」の認定について
    →商工労働部産業振興課【電話】043-223-2717
  • 「赤ちゃん休憩室」等の設置について
    →健康福祉部児童家庭課【電話】043-223-2355
    →総合企画部報道広報課【電話】043-223-2253

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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