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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20730

知事定例記者会見(平成26年1月30日)概要

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日時

平成26年1月30日(木曜日)10時30分~10時54分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成26年1月30日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. マレーシアにおける知事トップセールスの結果について
  2. 銚子電鉄への支援について
  3. 大規模災害に対する消防防災訓練について
  4. 平成25年度「千葉県伝統的工芸品」の新規指定について

知事発言

 マレーシアにおける知事トップセールスの結果について

知事

おはようございます。
はじめに、今月21日から26日にかけて実施いたしましたマレーシアにおけるトップセールスの結果について、お話をいたします。現地では、「ドゥー・ユー・ノウ・チバ・ジャパン?」を合言葉に、盛りだくさんの千葉の魅力をPRしてまいりました。

まず、現地の旅行業者、食品バイヤーと、千葉県ミッション団との商談会では、冒頭、私からイチゴ狩りやショッピング、おいしい農産物など、千葉の魅力を紹介した後、熱心な商談が行われました。
また、マレーシア政府関係者などをお招きして開催した「千葉の夕べ」には、千葉県議会議員団の皆様も参加され、終始和やかな雰囲気の中で、マレーシアと千葉の絆をさらに深めることができました。
イオンマレーシアのミッドバレー店等において開催されていた「千葉フェア」では、千葉県産のさつまいもや落花生、イチゴを直接、お客様にお配りし、大変好評をいただきました。また、イオンマレーシア社長に、今年の夏に「千葉の梨」を試験販売することについて同意していただくなど、大きな成果を得ることができました。
このほか、現地の有名な高級日本料理店と組んで、県産品を使用したスイーツメニューを開発し、現地のトップモデルにも協力していただき、記者会見で発表したところでございます。

今回の訪問では、政府の要人とも、意見交換してまいりました。
ナズリ観光文化大臣とは、私から、若者同士の交流の重要性を訴え、相互交流について合意するとともに、県内とクアラルンプールにおける、それぞれのフェア開催の実現に向け、協力していくことを確認したところでございます。
また、親日家として知られるマハティール元首相にお会いし、日本の進むべき方向について、「西から学ぼうとすると失敗する。オリジナリティを活かせばよい。」との話をいただきました。本県においても、千葉にしかないものを磨きかけていくことが大事だということを改めて感じました。

経済発展の著しいアジア地域をターゲットにした観光客の誘致や県産品の輸出促進は、本県経済の活性化にとって大変重要であることから、今回の成果を最大限に活かしていくとともに、フォローアップも行ってまいりたいと、そのように感じております。

 銚子電鉄への支援について

知事

次に、銚子電鉄への支援について、お話しいたします。
県では、利用者の減少により運行の維持が危ぶまれている銚子電鉄に対し、来年度から、国や銚子市と協調し、鉄道の安全・安定運行に必要な設備投資に要する経費を補助することといたしました。

銚子電鉄は、東日本大震災等の影響により、厳しい経営状況に置かれており、昨年末、鉄道の安全対策の強化と運行の維持、収益の改善などを柱とする「経営改善計画」を策定し、今後、観光鉄道としての取組みが強化されることとなっています。
そして、今月17日、銚子市の越川市長や銚子電鉄の竹本社長が支援の要望にお見えになり、私からは、「チームで頑張っていきましょう」と話をし、検討してまいりました。

銚子電鉄は、沿線住民の大切な通勤・通学の足であるとともに、県内でも有数の歴史ある鉄道として、レトロな車両や南欧風の異国情緒漂う「犬吠駅」など特徴のある駅舎から全国の方々に親しまれ、観光立県を目指す県にとっても、大切な財産となっています。また、銚子電鉄の自助努力に加え、地元銚子市では、同社を応援しようとする団体や個人が協力する体制が作られることとなっております。

こうした状況を踏まえ、この度、県といたしても支援していくことを決断いたしました。国と地元と一体となって、チームで銚子電鉄を盛り上げ、千葉県の魅力をさらに高めていきたいと思っております。

なお、銚子電鉄では、今月11日に脱線事故が発生しました。26日に運転が再開されましたが、二度と事故を起こすことがないよう、安全確認等を徹底し、鉄道事業者の使命である安全運行の確保に万全を期していただきたいと思っております。

 大規模災害に対する消防防災訓練について

知事

次に、大規模災害に対する消防防災訓練についてでございます。
県内にも多大な被害をもたらした東日本大震災から間もなく3年を迎え、この間、県でも被災地の復旧・復興に全力で取り組んでまいりましたが、一方で、時間の経過とともに防災意識の低下が懸念されております。災害発生時の被害を最小限にとどめるためには、自助・共助・公助が一体となり、相互に連携しながらも継続的に防災対策に取組む必要があり、県においても、大規模災害に備えた消防防災訓練を実施しますので、御紹介をいたします。

1つ目は、明日と明後日の両日、千葉市消防総合センターと千葉県消防学校を会場として実施する「千葉県消防広域応援隊」合同訓練でございます。
県では、市町村の区域を越える大規模災害が発生した際、広域的な人命救助、消火活動を行うため、県内に31ある全消防本部で構成する「千葉県消防広域応援隊」を設置しており、毎年、合同訓練を実施しているところでございます。本年も、86部隊316名が参加して、ヘリコプターを使った情報収集訓練や建物火災消火訓練、救出救助訓練などを実施いたします。

2つ目は、船橋市と共催で、来月12日に、船橋駅周辺において実施する「帰宅困難者対策訓練」でございます。
県では、災害時における帰宅困難者の受け入れ・安全確保体制などを検証し、今後の対策に役立てるため、昨年度から、駅周辺の事業者の協力を得て、「帰宅困難者対策訓練」を実施しているところでございます。本年度は、40機関約300名が参加して、駅や集客施設での一時保護訓練、帰宅困難者支援施設への避難誘導訓練や受け入れ訓練などを実施します。

県では、これらの訓練を通じて、防災対策の一層の充実に努めてまいります。県民の皆様におかれましては、災害から自らを守るため、今一度、身近な防災対策を点検していただくとともに、地域における防災訓練などに、積極的に参加していただきたいと、そのように思っております。

 平成25年度「千葉県伝統的工芸品」の新規指定について

知事

次に、風土と生活の中で育まれ、受け継がれてきた、伝統的工芸品について、お話をいたします。
県では、伝統的工芸品産業の振興を図るため、昭和59年度に指定制度を創設し、これまで177件の優れた工芸品を指定してまいりました。
今年度、新たに、3件を指定することとなりましたので、御紹介申し上げます。

1つ目には、千葉市の浮原忍さんが製作する「ちば黒文字楊枝」・「肝木房楊枝」でございます。
黒文字楊枝は、千葉県でも産出する「黒文字」という、弾力性に富み、折れにくい樹木を材料に用い、美しい細工を施した楊枝で、見栄えがすることから、お茶席で和菓子などにも添えられます。

2つ目は、松戸市の中村航太さんが製作する「江戸組紐」でございます。
中村さんは、松戸市内で約120年間続く老舗の4代目として、「絹」と「手組み」にこだわり、先々代が残した製作絵図などを元に、その技術を受け継いでおります。複雑に組まれた数百本の糸が優雅さを生みだし、着物や羽織に彩りを添えます。

3つ目は、流山市の山田吉徳さんが製作する「節句人形」でございます。
山田さんは、雛人形の着せ付けや、振り付けを行う「着付け師」でございます。飾る場所をとらないコンパクトな雛人形の開発や、七五三の着物の生地を人形の着物に作り替えるなどきめ細かくお客様の御要望に合わせております。

指定工芸品の製作実演や展示販売が行われる「千葉県指定伝統的工芸品展」を、来月26日から3月3日まで「そごう千葉店」で開催いたします。「千葉県の物産観光展」も同時開催され、会場には、千葉県の魅力が一堂に会しますので、皆様、是非、お越しのうえ、御堪能ください。

冒頭でお話ししました、マレーシアでのトップセールスの際、伝統的工芸品の一つである「木象嵌」を、ナズリ観光文化大臣とマハティール元首相に、お土産としてお渡ししたところ、大変喜んでいただきました。
伝統的工芸品は、現代の生活に豊かさと潤いを与えてくれます。県では、引き続き、伝統的工芸品産業の振興と普及を図ってまいりたいと、そのように思うところでございます。

私からは以上でございます。よろしくお願いします。

質疑応答

記者

マレーシアに御同行させていただいてありがとうございました。

知事

ありがとうございました。

記者

マレーシアの関係で何点かちょっとお伺いしたいんですけれども、今回、訪問した中でいろいろ成果があったかと思うんですが、知事として最も印象に残っていらっしゃる成果を上げるとしたらどれになりますか。

知事

成果としてはですね、まずイオンマレーシアで、今回ね、タイ国において梨のセールスしたことも含めて、それが大変受けたという話をして、マレーシアのイオンさんが、それならば、まず梨を入れようじゃないかと、試験的にまずやってみようじゃないかと。これはね、私、大変大事だと思うんです。なぜならば、千葉県の梨を食べてもらったら、絶対うまいと思うに決まっていますし、絶対もっと食べたいと思っていただけると思う。言うなれば、より一層、富裕層に取り込めると思いますから、まずイオンさんに置いていただくということは、大変大きな突破口になるんではないかなと、そのように思っているところでございます。

それから、青少年の交流ですね。私どもが、ぜひマレーシアの学生の皆さんを10名招待させていただいて、交流というのはお互いの交流がなければだめだと。お互いに知ることが大事であるということをお話ししたら、ナズリ大臣は、じゃあマレーシアからも国費で千葉の学生さんを10人招待しようじゃないかと。そのようなお話を賜って、でも私は言ったんです。一過性ではだめですと。こういうものは将来、10人から15人、20人と。言うなれば継続的にやっていってこそ意味があるんですと。そうしたら大臣も賛成をしてくれました。これは大変大きかったのかなと、そのように思っております。

それから、千葉県のミッション団、経済とか観光ミッション団が、初めてミッション団に参加した方も多かったのですが、熱心に商談が行われていたと。こういうのってすぐ結果が出るものじゃありませんけども、これはね、私はいい熱の帯び方をしているのかなと、そのように思っているところでございます。

それから、国会議員時代からルックイーストとおっしゃっていたマハティール元首相ですね、このマハティールさんが、あのころの日本と、そしてバブルがはじけたとかそんなことはあったけれども、今、安倍総理のアベノミクスがぐっと上がってきて、経済もよくなっている。この辺をどのように見るのかなと、私は非常に興味を持っていまして、私、政治家としてはマハティール元首相にお会いできたということは大変有意義だったと思います。

マハティール閣下がですね、日本の経済が、今ぐっとよくなってきたのは、言うなれば、日本は西を向かずして、やっぱり日本人独自のマネジメント、日本人独自でおやりになったから、このように来たんだと、そのようにおっしゃってくれました。それと同時に、ルックイーストの話をしたときにね、やっぱり戦後日本人の勤勉さ、日本人の努力、そういうものに非常に感銘して、これでやっぱりマレーシアの国づくりをしようと思ったと、そういうお話等を受けたことが、大変、私には勉強になりました。

記者

今度、逆に、今回の訪問で、どのような部分が課題だったか、あるいは今後トップセールスをやっていく上で、こういうところは改善していったりとか、あるいは千葉をこれからもマレーシアにずっと認知していってもらうためには、今後どのような方策をとっていこうとされているのかというところをちょっと教えていただきたいんですけれども。

知事

例えばですね、物産においては、私、イオンさんのところで、現地の人たちにイチゴを食べてもらったり、さつまいもを食べてもらったり、大変好評でございました。それと、イオンのメリー社長の話を聞くと、日本のものは確かに、梨でも何でも大きいし、きれいだし、おいしいと。ただ、高いと言うんですね。それはそうですね。マレーシアは、初任給を聞いたら、約5万円ぐらいなんですね。それが例えば1つ700~800円なり1,000円といったら大変高価でございます。

それで、向こうさんがおっしゃったのは、例えばさつまいもだって、このぐらいで、すごくきれいなさつまいもじゃなくたっていいじゃないかと。日本のはおいしいんだから、例えば小さなさつまいもでもいい、ちょっと曲がったのでもいいんだと。安価に出してもらいたいと。そうすると、庶民ももっともっと手が届くようになるんじゃないかなと。これはね、私、大変勉強になった。私ども、輸出するということは人様に出すことですから、より一層いいものをと考える。ということは、ある意味ではどうしても高価になってしまう。でも、味は同じなんだから、まずね、多少小さなものでも、ちょっと曲がったものでも、出していただいて、庶民の皆さんにね、味わっていただくことが大事かなと、そう思ってしっかり勉強させてもらいたいと、そのように思いました。

記者

最後に、今後トップセールスするに当たって、どのような場所を想定されているかというところを伺いたいんですけれども。

知事

私はやっぱりね、本当は全世界と言いたいところですけれども、そういう訳には参りませんので、まずはアジアですよね。アジアにおいても、私は、親日的な国をですね、より一層友情を深めてまいりたいなと。でも、私は何度も言うように、これは絶えず一方的であってはいけないと。ですから、マレーシアが今度、三井さんのアウトレットでマレーシアフェアをやるといったときに、私は向こうの大臣にも言ったんです。そういうときは、私ども県も一生懸命応援しますと。私も時間さえ合えば行って、今回これだけマレーシアの皆さんによくされた。皆さん、千葉のことをマレーシアはこれだけやってくれたということを宣伝して、どうぞ皆さんもマレーシアへ行こうじゃないですかと、マレーシアのこういうものがおいしいですからぜひ食べようじゃないですかと、そういう私は、ぜひ宣伝をさせてもらうと、私はそのように言いました。それは非常に喜んでくれました。会場では拍手も来ました。でも、私ね、そうだと思うんです。だから、親日的国だったら、それをより一層、お互いに受け取りやすいですし、ですから私は、アジアの中でもこれからもいろいろ勉強させていただいて、富裕層も含めてですね、親日的な国にどんどん進出していきたいなと、そのように思っています。

記者

インフルエンザとノロウイルス、感染症の流行がかなり拡大していますけれども、県としてどういった対応をされているか、それとあと、県民の方々へのメッセージをちょっとお願いしたいんです。

知事

鳥インフルエンザ、ああいうのっていうのはころころころころ変わるみたいだね。いろんなものに抵抗力を持ってどんどんどんどん変わるので、大変難しい対策だと聞いております。今、中国でまたはやっております。やっぱり特に私は県民の皆さんに、渡航するときに、中国に行くときに、何しろ鶏だとかそういうのと接するようなことはね、生きている鶏ですよ、まずそういうことをしないように考えていただきたい。また、県では全養鶏農家に対してリーフレットを出して、何しろ注意をしていただきたいと、そのようにお願いしているところでございます。

あと、鳥の異常の有無の確認と異常時の早期通報の徹底、それから衛生管理の、もちろん当たり前のことですけれども、遵守の徹底でございます。このように、お国もやっておりますが、千葉県としてもしっかりと周知してまいりたいと、そのように思っているところでございます。

記者

袖ケ浦福祉センターの虐待問題なんですけれども、運営法人のほうで過去に暴行していた職員が現在の常務理事にまで昇進していたということが明らかになりまして、県立施設でもありますし、常務理事、職としてはナンバー2ですけど、実質トップであるということで、県としても退職者OBが毎回理事長についているわけで、県のそういった監督責任を指摘する声もあるんですが、その監督責任について、知事はどうお考えになっておられますか。

知事

それは記者さんの言うとおりで、これはしっかりと精査しなきゃいけないと、そのように思っております。ですからね、私ね、まず当時の県の対応、その後の県の対応、これが十分だったかどうかということを第三者委員会でしっかり精査してもらって、そして、適切に県は対応すべきだと、そのように思っています。また、しなければならないと。また、それと同時に、こういうことが二度と起きないように、より一層大事なことは、今回徹底的に精査し、特に第三者委員会の方に公平な目で見てもらって、助言を受けて、それをしっかりとやることが県として、私は重要だと、そのように思っております。

記者

ありがとうございます。

記者

おはようございます。銚子電鉄への支援の関係なんですけれども、まだ具体的に決まっていないかとは思うんですけど、補助対象の金額、幾らぐらいまでなら出せるのかというところと、予算措置は当初予算で盛り込むのかどうかというところをお願いします。

知事

金額等ですか。担当。

職員

交通計画課でございます。まず、予算額についてでございますが、26年度の当初予算といたしまして865万円を予算要求しているところでございます。なお、この補助についてですが、銚子電鉄が今般作成いたしました経営改善計画の期間内をその補助の対象期間と考えておりまして、平成26年度から終期の35年度までの間で、総額として1億1,362万円程度見込んでいるところでございます。以上でございます。

記者

もう一点、指定廃棄物の最終処分場の問題なんですけれども、宮城県のほうで3つの市町が示されましたけれども、その地元では強い反発が起きているようなんですけれども、千葉県の今後の指定に向けても、相当協議の難航が予想されると思うんですが、知事の今後の見通しについて。

知事

宮城県のいろいろ御事情もあると思います。千葉県においても、いろんな事情は、お国に対しても十分説明しているところでございます。いずれにしても、鋭意検討を進め、早期に最終処分場を確保していただきたいと、そういうところでございます。

ちょっと戻りますけれども、私ね、地方の外交というのも大事だと思いますね。台湾、タイ、マレーシアへ行って、やっぱりお国同士というと、すごくハイレベルになっちゃうじゃないですか。例えば地方でそこに行ってやると庶民レベルになれるんですね。ですから、庶民レベルでお互いの笑顔とか信用だとか、そういうのを積み重ねていくとですね、それは絶対に私、大きくなるなと。これから地方の外交というのはものすごく大事なのかなと、そのように感じました。ありがとうございます。

 内容についてのお問い合わせ先

  • マレーシアにおける知事トップセールスの結果について
    →総合企画部報道広報課【電話】043-223-2256
  • 銚子電鉄への支援について
    →総合企画部交通計画課【電話】043-223-2062
  • 大規模災害に対する消防防災訓練について
    →防災危機管理部危機管理課【電話】043-223-2191
  • 平成25年度「千葉県伝統的工芸品」の新規指定について
    →商工労働部観光企画課【電話】043-223-2419

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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