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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20711

知事定例記者会見(平成25年5月16日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成25年5月16日(木曜日)10時30分~10時55分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成25年5月16日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 圏央道の整備について
  2. 第63回九都県市首脳会議について
  3. 平成25年度「県民の日」行事の実施について
  4. 障害のある人へのやさしい取組みの募集について

知事発言

 圏央道の整備について

知事

おはようございます。初めに、圏央道の整備について、ご報告いたします。
昨日、国の予算が成立し、圏央道の大栄から横芝間について、昨年度1億円の予算が、今年度は15億円計上されました。
これはニュースで言うと地味なニュースでございますが、しかし、これは明日の千葉県、いや明日の首都圏を考えた場合、大変大きなニュースでございます。
私も、昨年度は1億円でしたから、ここさえ何とかなれば、言うなれば首都圏を通らずして西日本に入る国際空港の代替道路ができるという思いから、何とか5億円、いやいや何とか10億円、いやいや思いっ切り15億円まで頑張ろうと、そう思いまして、私自身も太田国土交通大臣を初めお国のほうにいろんなパイプでお願いいたしました。
しかし、もちろん関係者の皆さんが、まさしく一致団結してお国のほうに一生懸命働きかけてくれた、そのおかげだと思っています。本当によかった。ですから、私はこれを大きな起爆剤として、一日も早く着手、一日も早く完成、これを目指さなければならないと、そのように思っております。
いよいよ今年度から事業が本格的に動き出すための大幅予算が確保されたことは、大変喜ばしいことでございます。
併せて茨城県稲敷から神崎間10.5キロメートルについて、年度内の開通予定が発表されました。
これにより、北関東や東北地方を結ぶアクセスが強化され、成田空港や北総地域の活性化が図られるものと期待しております。
圏央道の全線開通に向け大きな一歩を踏み出すことになります。

 第63回九都県市首脳会議について

知事

次に、都内で開催された「九都県市首脳会議」について、ご報告いたします。
今回の会議で、千葉県からは、「首都圏中央連絡自動車道等の早期全線開通と東京湾アクアラインの通行料金の恒久的な引下げ等について」を提案しました。
東京都と神奈川県からも同様の高速道路整備や通行料金の低減等についての提案があり、九都県市の総意として国に要望することが、全会一致で決定しました。
私からは、「圏央道は、アクアラインと一体となって、東日本と西日本を結ぶ大動脈であり、都心と成田空港を結ぶ東関道の代替ルートとしても重要である。
そこで、大栄・横芝間について、早期に完成させる必要がある。
また、現在、社会実験中のアクアラインの通行料金の恒久的な引下げを、是非、実現していかなくてはならない。」と、申し上げました。
他の提案では、相模原市の「子どもの笑顔を守る共同宣言」について、私からは、「いじめは根が深い問題であり、宣言をするだけでなく、根絶させる努力が必要である。また、同時に、大人が取組むだけでなく、子ども同士で解決させるという視点も大事である。」と意見を申し上げ、宣言文については、九都県市でアピールしていくことになりました。
このほか、「地方分権改革の推進」や各都県市の提案が了承され、国に要望することを決定いたしました。
以上、「九都県市首脳会議」について、ご報告をいたしました。

 平成25年度「県民の日」行事の実施について

知事

次に、「県民の日」行事について、お話しいたします。
「県民の日」は、「県民が、郷土を知り、ふるさとを愛する心をはぐくみ、共に次代に誇り得るより豊かな千葉県を築くことを期する日」でございます。
これは、明治6年6月15日に、当時の木更津県と印旛県が合併して千葉県が誕生したことに由来するもので、今年は、千葉県生誕140周年にあたる記念すべき年でございます。
この「県民の日」を中心として、県内各地域に、ご当地グルメコンテスト、まち歩きツアーなど、地域の魅力を再発見できる、魅力いっぱいの行事が開催されます。
また、県内の博物館やスポーツ施設など205の施設でも、県民の日に関連して無料開放や割引が行われます。

このうち、2つの地域行事を、ご紹介いたします。
1つ目は、山武地域の行事でございます。
5月25日土曜日に、九十九里町片貝中央海岸で、「九十九里浜ビーチフェス」が開催されます。
地域特産の食材を使ったご当地グルメの祭典「さんぶナンバーワン・グランプリ」や、九十九里の特産品を販売する「ビーチマーケット」、「九十九里浜ビーチレース」などが行われます。
2つ目は、千葉・市原地域の行事でございます。
県民の日当日である6月15日にフクダ電子スクエアで「ジェフのコーチに教わっちゃおう親子サッカー教室」を開催いたします。
千葉市、市原市をホームタウンとするプロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」のコーチから、直接、技術指導を受けることができます。
今月末まで参加者を募集しています。
このほかにも、県内各地域で魅力あふれるイベントが企画されていますので、多くの県民の皆様に参加していただき、ちばの魅力を再発見していただきたいと思います。

さらに、昨年に引き続き、「千葉の元気発信CM・ショートムービーコンテスト」を開催いたします。
「千葉を元気に!千葉から日本を元気に!」をテーマに、今年もたくさんの映像作品が県民の皆様から寄せられました。
最優秀作品は、京葉線の電車内のモニターや、東京駅や渋谷駅にある大型ディスプレイ、海浜幕張駅前の大型ビジョンなど、様々な場所で、千葉県の魅力を県内外にアピールする映像として活用していきます。
県民の皆さんが、千葉の魅力を再発見し、ふるさと千葉への愛着をより一層深めていただけるよう、「県民の日」の行事を盛り上げてまいります。

 障害のある人へのやさしい取組みの募集について

知事

次に、「障害のある人へのやさしい取組み」の募集について、お話をいたします。
県では、「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」に基づき、市町村や県民とともに、誰もが暮らしやすい社会を実現するための取組みを進めています。
今回は、その一環として、条例に定められた3つの仕組みのうち、「障害のある人にやさしい取組みを応援する仕組み」を実施するものでございます。
具体的には、県内で、障害のある人に対するやさしい取組みを実践している事業者や民間団体等の取組みを募集し、これを広く紹介いたします。
優れた取組みに光を当て、全国に発信することを通じて応援していこうとするものでございます。
募集期間は、本日から7月31日までで、県内で行われる、障害のある人に対する理解につながる取組みであれば、どなたでも応募できます。
県のホームページや障害福祉課などの窓口にある応募用紙に記入して、お送りくださいませ。
なお、前回は、平成21年から22年にかけて実施し、全部で136件の応募がありました。
そのうち、特に優れた13の団体の取組みを認定いたしました。
中でも、障害のある人もない人も共に参加するミュージカルを公演しているNPO法人には、練習現場を訪問して、私が直接、激励するとともに、認定書を交付いたしました。
この他にも、「障害のある人に無理のない行程の旅行や介助付きの旅行を企画している旅行会社」や、「障害のある人が利用しやすい賃貸物件の斡旋などをしている不動産業者」など、いずれも障害のある人の社会参加を促し、障害のある人への理解を深めていくようなすばらしいものばかりでございました。
今回もまた、私から、優れた取組みの発表を行いたいと考えております。
結果は、来年2月頃にホームページにおいて掲載する予定でございます。
皆様のご応募を心よりお待ちしております。
私からは以上でございます。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。すみません。2点お伺いさせてください。
1点目が、今月の初旬から君津の土木事務所で不正な入札があったのではないかということで、県警の捜査が始まっているところですが、このことについて、県警への協力を含め、県としてどのような対応をとっていらっしゃるかということ。
2点目が、先日、プレスリリースいただいた県内のゴールデンウイーク中の観光入り込み客数についてなんですが、震災の前の水準まで戻ったということで、このことについて、知事の所感をお伺いさせてください。

知事

工事の入札をめぐり、県幹部が事情を聞かれているという記事もございました。しかし、現時点におきましては、今後の捜査をしっかり見守ってまいりたいと、そのように思っているところでございます。
確かに現段階においては、詳細は承知しておりません。もちろん警察の捜査に対しても全面的に協力してまいりたいと、そのように思っております。

それからゴールデンウイークでございます。これは、本当によかったですね。特に圏央道開通で九十九里、35.1%増えたと。これはやっぱり基幹道路というのはやっていかないと。これは今観光という形で出ておりますけれども、私は防災も含めてこれからもしっかりやって、それと同時に、基幹だけではなくて、言うなれば毛細血管のほうも徐々に取り組んでまいりたいと、そのように思っております。
また、千葉県はおおむね非常によい状況でございます。酒々井のアウトレットも大変な混みようだと聞いております。
また、木更津におきましても、大変な賑わいでございます。ただ、どうしてもアクアラインが混んでいるぞと、そういうお叱りも受けるところでございますが、おおむねよかったのかなと。どうですか、担当部局、何か補足することがございましたら。

職員

観光企画課でございます。今、知事から申し上げましたように、おおむね非常に震災前の状況まで戻ってきているというふうに考えております。これも天候等の影響もありますが、また、観光施設のほうでも、花の時期をうまくこのゴールデンウイークに合わせたりとか、そういったような努力もしております。積極的なPR等もしておりますので、県も引き続きこういったことで積極的PR等を行っていきたいというふうに考えています。以上です。

知事

これはやっぱり関係者の方がものすごい努力をしているんですね。例えば藤だとかバラだとか、芝桜、うまくこのゴールデンウイークに合わせてやった。そういう一つ一つの、地域の人たちが、皆さん来てくださいと、心を込めていろいろとやっていけば、こうやっていい結果ができるのかなと、私、思っています。
ですから、今回、そういう観光地、観光施設等もいい結果が出たというのは、皆さんが一つ一つ努力した結果なのかなと、そのように思っているところです。

記者

よろしくお願いします。まず、日本維新の会の共同代表、橋下徹大阪市長が、太平洋戦争時の従軍慰安婦制度について、物議をかもす発言を、当時は軍の規律のために必要であったという発言をしました。これについて、知事のご感想、あるいはお考えをお聞かせください。

知事

報道を見ますと、橋下さんは、自分の個人的な意見だと、そう述べていると聞いております。また、これね、橋下さん、一流の政治手法だと、私は思います。ですから、私はここで改めてそれに対してコメントする気はございません。

記者

もう一点、今、円安がかなり進んでいまして、102円までいくというような状況で、千葉県としましては、観光客の呼び込みには大分有利といいますか、アドバンテージになってくるのかなと思うんですけれども、円安の影響については、どのようにお考えでしょうか。

知事

最近、テレビでも、円高、円高でどうしようもない、どうしようもないと。今度は円安になったら、円安でどうしようもない、どうしようもないと、そんなものなんですよ。だって、アクアラインだって、初め何しろ車が通らない、閑古鳥が鳴いて、どうしようもない、どうしようもない。最近おかげさまで増えるようになったら、混んでどうしようもない、どうしようもないと、こうなるものです。言うならば、メリットとデメリットというのは、どうしてもあるのでございます。ですから、やっぱり日本の事情をも考えながら、政府はそれをうまく天秤にかけながら、私は、施策をやっていただきたいと。
それから、私たち、例えば今円安で株価が上がった、それから輸出もどんどん増えたとか言って、ところが、末端のほうでは、まだそんな恩恵を受けていないと。そんなすぐにですね、私、いつも言う。余りにもすぐに結果を期待する。それは、3カ月なり半年、ちょっと長いと1年ぐらいかかるものでございます。ですから、私は、そういうムードをしっかりしたものにしていただくように、お国には頑張ってもらいたいなと。それと同時に、私たちも焦らず、ここは踏ん張りどころでございます。私たち自身も頑張っていかなければならないと、そのように思うところでございます。

記者

BSE問題について伺います。全頭検査についてなんですが、7月1日から検査対象年齢の、月齢の実施年齢の対象が上がる、48カ月になるのを機に、国のほうは全頭検査をやめるように要請していますけれども、千葉県として、今後どのようなスケジュール感でどういった方針を持って臨んでいくのかを教えていただければと思います。

知事

私ども千葉県といたしましては、関係団体、消費者、生産者の皆様のご意見を賜りながらしっかりと考えていかなければならないと、そのように思っているところでございます。全頭検査を継続するか否かにつきましては、まさしく今、私が述べたように、皆様のご意見を賜りながら段階を踏んで、しっかりと判断していかなければならない。安心・安全はもちろん重要でございます。

記者

関連でですけれども、この全頭検査に関しては、どこの県が最初にやめるかというのが、みんな、隣がやめないから自分たちもやめないという状況になっていて、なかなか段階を踏むにしても、どこかで隣県などを見ながらやっていかなくてはならないという状況なんですけれども、知事として、今の段階で、政治判断といいますか、食品安全委員会との関連性を別にして、政治的な判断というのは必要だと思われますか。

知事

私は、これはみんなと競争をやっているわけじゃありませんので、周りがどうのこうのと、そういう案件ではないと思うんです。ですから、あくまでも千葉県は千葉県独自として、生産者、消費者、皆様の意見を聞きながら、これは段階的にやっていかなければならないと。それと同時に、お国の判断等も私たち、しっかり照らし合わせながら、私は判断してまいりたいと、そう思っているところでございます。

記者

よろしくお願いします。先ほどの慰安婦の件に関連してですけど、橋下さんへの感想は別として、知事ご自身は慰安婦問題について、どうとらえていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。

知事

私は、お国がしっかりとした歴史認識のもとにおいて適切に対処していただきたいと思います。もちろん人権は大事でございます。

記者

おはようございます。成田空港が開港から35周年を迎えて、20日にイベントがあるかと思うんですけれども、圏央道の開通ですとか、羽田空港との関係も踏まえて、成田空港の今後の活性化について、知事のお考えをお聞かせください。

知事

成田空港の今後の活性化、さっき言ったように、大栄・横芝間の、これは今大きな原動力というか、これが一日も早くつながること、これが大きなキーになってくるんではないかなと、そのように思っております。
それと同時に、何としても、活性化のためには、人と物の流れを、より一層スムーズに、より一層盛り上げなければなりません。この間も、成田市長を初め皆さん関係者ともお会いいたしましたけれども、前から言われていますように複合施設ですから、MICEだとか、いろんな話も出ているところでございます。ですから、まずね、私、この成田空港、LCCも含めて今、盛り上がってきていますから、こういうところをしっかりとした形をつくって、経済性を見ていかなければならないと、そのように思っているところでございます。

記者

それと、先ほどゴールデンウイークの観光が、震災前の数字に回復したということですけれども、夏に向けて、やはり海水浴場の観光客の呼び込みというのも非常に重要だと思うんですけれども、この辺でまた、知事の、得意の砂浜のフィールドで何かまた観光PRみたいなことをするお考えはあるんでしょうか。

知事

ただ、上滑りしないように気をつけなきゃいけない、私も。でもね、これは地元の方の要請とか、周りが「頼むよ」、「ひとつ走ってくれや」とか言われれば、私も考えますよ。でも、今回は、昨年より盛り上がるんじゃないかと思いますけどね。というのは、先ほど言ったように、圏央道の開通も含めて非常に便利になってきました。ですから、ここで大事なのは、何回も言うようですけれども、やっぱり来ていただいた人に、また来てもらいたいように思わせる、言うなればおもてなしの心というのを私たち忘れちゃいけないんです。これをしっかりやっていなければ、いくらすばらしい砂浜であろうと、俺が走ろうと転ぼうと、客なんか来やしないんです。ですから、私は、これを機に、より一層、例えばお手洗いの整備も含めてでございますけれども、加速してまいりたいと、そのように思っているところでございます。何としても、今年の夏は、より多くの方に九十九里のほうに、私はぜひ来ていただきたいなと、そのように思っているところでございます。

記者

ありがとうございます。

記者

圏央道のことについて教えてほしいんですが、先ほど少し説明もあったんですけれども、今回、国の予算の15億円という額の意味といいますか、スケジュール感とかそういったものも含めてどういった見通しになるか、もう少し具体的に言うと、どういうことなんでしょうか。

知事

これは記者さんもよくわかっていると思うけれども、用地取得から始まりますよね。それはどう考えたって、そういう事業をやるときに、持っている財布が5億と10億ではおのずと違ってきます。言うなれば、出発ね、そのときの瞬発力が違うことも事実でございます。これはですね、私は、細かいところまで把握しておりません。ただ、言っていることは、今、オリンピックの可能性があるんですから、オリンピック前までは何とかこれをつくろうじゃありませんかと。昨日、猪瀬さんに、私言ったところです。そのようにやっていかないと、外国から来たお客様、東関道、もし何かあった場合において、どうにもならないじゃ、みっともないんですよ。代替道路としての圏央道、アクアライン、これをしっかりやることもオリンピックに対してのおもてなしの一つではないかなと思います。細かいスケジュール、担当部局、お願いします。

職員

道路計画課でございます。大栄・横芝間につきましては、昨年度、設計・用地説明会を開催し、全て終えているところでございます。そうしたことから、今年度はそれに続きます幅杭の設置、用地の取得に向けて鋭意事業を進めていく、そういうふうに聞いております。

記者

よろしくお願いします。従軍慰安婦の先ほどの件なんですけれども、しっかりとした歴史認識のもとで適切に対処すべきということなんですけれども、韓国とかともめているというところで歴史認識も難しいところがあると思うんですけれども、もう少し具体的に言うと、どうすべきとお考えですか。

知事

これは歴史の問題というのは、はっきり言って、私、歴史学者じゃありませんし、私の持っている私見というのが全てではございません。ですから、お国として、その辺をしっかり精査していただいて、正しい歴史認識のもと、適切に対応していただきたいと、そういうことでございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 圏央道の整備について

→県土整備部道路計画課【電話】043-223-3281

  • 第63回九都県市首脳会議について

→総合企画部政策企画課【電話】043-223-2207

  • 平成25年度「県民の日」行事の実施について

→環境生活部県民交流・文化課【電話】043-223-4160

  • 障害のある人へのやさしい取組みの募集について

→健康福祉部障害福祉課【電話】043-223-2935

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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