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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20707

知事定例記者会見(平成25年4月11日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成25年4月11日(木曜日)10時30分~10時54分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成25年4月11日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 千葉県がん対策推進計画について
  2. 防災教育用DVDと東日本大震災記録誌の作成について
  3. ~若者の適切なインターネット利用促進啓発DVD~「インターネット×リアル」について
  4. 富浦学園(本園)の完成について

知事発言

 千葉県がん対策推進計画について

知事

おはようございます。

がんの死亡者は年々増加しており、現在、日本人の死因の第1位であり、本県でも第1位となっております。

県では、平成20年に策定した「千葉県がん対策推進計画」を見直し、今回、29年度までの5年間を計画期間とする新たな計画を策定いたしました。

今回の計画は、「がんによる死亡率を減らすこと」はもちろんのこと、「がん患者とその家族が、がんと向き合いながらも、安心して暮らせる社会を目指す」ことといたしました。

この目標を達成するため、具体的な施策として、次の4つの施策に重点をおいて実施してまいります。

1つ目は、がん予防から治療まで、相談支援と情報提供の充実に取り組みます。

2つ目は、がんは、早期に発見するほど治癒率が高くなるため、検査の受診率向上に取り組みます。

3つ目は、医師の質の向上・育成とともに、体の痛みや心の痛みなどに対する緩和ケアの充実に取り組みます。

4つ目は、より有効な治療薬や治療方法などに対する研究の促進のための体制づくりに取り組みます。

がんをよく理解し、予防や早期発展に取り組むとともに、がんにかかっても、自分らしい生活が送れるよう、県民をはじめ、保健・医療・福祉に関係する団体、行政などが、「ちからを合わせてがんにうち克つちば」を目指していきましょう。

 防災教育用DVDと東日本大震災記録誌の作成について

知事

次に映像教材について、2つお話をいたします。

1つ目は、防災教育用の映像教材についてでございます。

さきの東日本大震災は、本県においても大きな被害をもたらしました。

この巨大な災害に立ち会った私たちは、被害状況や県の対応などの記録や、災害から学んださまざまな教訓を後世に正しく伝える使命があります。

そこで、県では、今回、この震災に関する「防災教育用DVD」と「記録誌」を作成いたしました。

「防災教育用DVD」は、県内の被災映像や被災された方へのインタビューを中心に編集しております。

また、学校における防災教育や地域における防災講習会などで、手軽に活用しやすいように、津波や液状化などのテーマごとに完結した構成となっております。

次に、「記録誌」でございますが、大震災の概要や被害の状況、県の応急・復旧対応から復興に向けた取組までの記録をとりまとめたものでございます。

この震災の教訓の一つとして、日頃からの防災教育の重要性が改めてクローズアップされました。

是非、このDVDと記録誌を防災教育に活用し、生命の大切さ、自然の脅威、災害時の適切な行動を学んでいただきたいというふうに思います。

 ~若者の適切なインターネット利用促進啓発DVD~「インターネット×リアルについて

知事

2つ目は、若者に適切にインターネットを利用してもらうための映像教材についてのお話でございます。

パソコンやスマートフォンなどインターネットに接続できる情報機器は、子どもたちにも、急速に広まっております。

世界中のサイトにアクセスして情報を集めることができる一方で、料金トラブルに巻き込まれるケースも増えております。県内の消費者相談窓口には、年間約7,000件もの相談が寄せられているところでございます。

そこで、県といたしましては、子どもたちにインターネットが抱えている危険性について気付いてもらい、健全にインターネットを活用してもらうため、教育委員会や警察本部とも連携し、教育用DVDを作成いたしました。

DVDのタイトルの「インターネットリアル」とは、街頭インタビューを行い、中学生・高校生が体験したインターネット被害の実話を収録したことなどから、つけたものでございます。

なお、県内で唯一、演劇科のある県立松戸高校の生徒たちにも出演していただいております。

DVDは、「高額請求」や「個人情報」などテーマごとに、10分程度のミニドラマで構成されています。

このDVDは、学校の授業のほか、一般の方向けの消費者教育講座などで活用をいたします。

便利な一方、危険をはらんだインターネットとの適切な付き合い方について、子どもたちと一緒になって学んでいただきたいというふうに思っております。

 富浦学園(本園)の完成について

知事

最後は、児童養護施設「富浦学園」について、お話をいたします。

この度、南房総市にある県立の児童養護施設「富浦学園」の居住棟が完成し、この4月から新しい建物で、子どもたちの生活がスタートいたしました。

富浦学園は、昭和24年に開設され、親の離婚や病気、虐待など、さまざまな事情により、家族による養育が困難な、2歳から18歳の子どもたちが、家庭に代わる家として生活しております。

これまでの建物は、老朽化が著しく、また、8人部屋であるために、狭さとプライバシーの確保が困難であるという課題を抱えておりました。

今回完成した、新しい居住棟は、子ども部屋を、2人部屋か個室とし、成長に合わせて、十分な空間とプライバシーが確保できるよう配慮いたしました。

また、8人ごとに、浴室やトイレはもちろん、リビング、キッチンを備えた一般家庭と同様のつくりとし、家庭的な雰囲気で生活を送ることができるよう配慮しております。

さらに、保育士や児童指導員などが、家事や育児を行い、できる限り家庭に近い、落ち着いた雰囲気のなかで、子どもたちを見守っております。

私は、就任してですね、すぐに富浦学園を視察いたしました。本当に先ほどお話ししたように、非常に狭い。それと同時にですね、申しわけないけど、十分にクリーンとは言えない状態でございました。その中でもね、先生方は一生懸命指導し、そして子どもたちが元気で頑張っている姿を見てね、これはね、何としてもより一層いい環境をつくってあげたい、そのように思って、今回ですね、このように完成したということは大変うれしいところでございます。

富浦学園の子どもたちは、ここから学校に通うとともに、四季折々の行事や、子ども会など、地域のさまざまな活動に参加し、協調性や思いやりの心を育んでいます。

これからも、富浦学園が、さまざまな事情により、家庭で生活できない子どもたちの健やかな成長の場となるよう、一致団結して取り組んでまいります。

私からは以上でございます。それでは、ご質問にお答えいたします。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。先日から、北朝鮮による弾道ミサイルの発射について緊張感が高まっており、千葉県でも習志野駐屯地にPAC3が配備されるなどの動きで住民の不安も高まっているんですけれども、その点について、知事はどういった……。

知事

そうですね、北朝鮮によるああいう挑発的な言動というのは、日本のみならず世界的にも大変非難を浴びているところでございます。不測の事態に備え、国、市町村等の関係機関と連携を密にして、しっかりやってまいりたい、そのように思っております。それにしてもですね、僕はね、ああいう言動が通るものと信じているのかと、非常にですね、残念でなりませんね。

記者

ありがとうございます。次に、圏央道の開通ですけれども、27日に迫っているということで、地元の期待とともに、知事も期待感は高まっていると思うんですけれども、改めてアクアラインの通行料値下げにもかかわってくることかと思うんですけれども、今後の動向というか、どういうふうにアクアラインの値下げについて取り組むかを教えてください。

知事

そうですね、今月の27日でございますか、東金・木更津間が開通いたします。これはですね、千葉県にとっても非常に、言うなれば物と人、非常にスムーズでございますし、これは経済に与える影響も大きい。それとですね、しっかりとアクアラインを結んでいかなければならない。何としてもですね、アクアライン800円、これは来年3月期限切れになりますけれども、これを維持し恒久化せねばならない、そういう強い思いでいっぱいでございます。ですから、私はですね、いろんなチャンネルを通して、このことをですね、お国のほうにお願いしてまいりたいと、そのように思っているところでございます。

記者

ありがとうございます。選挙の絡みになるんですけれども、さきの知事選では、各党県レベルで知事を支援するというスタイルをとられたと思うんですけれども、逆に参院選に向けてですが、知事がどういうふうに参院選の候補者とおつき合いされるというか、望まれるのかという姿勢を教えていただけますか。

知事

私の場合はですね、皆さん、支援という形で一致団結してやっていこうということを思って応援もいただいたし、一緒にやってまいりました。参院選、言うなればお国のことになりますとですね、権力闘争の部分もあります。非常にですね、私も両方から応援をしてもらっていることもありますので、そこはいろんな事情を鑑みて、これから考えてまいりたい、そのように思っております。

記者

両方というと、自民で2候補いらっしゃるという意味なのか、それとも維新の候補か。

知事

そうですね、そういうことですね。維新とかみんなの党とかございますし、そういうことでございます。

記者

ありがとうございます。

記者

中国のほうで現在、鳥インフルエンザの感染が拡大して、死者も出ているような状況ですが、空港を抱える千葉県として、万一ウイルスが上陸した際にどのような対策をお考えになっていらっしゃるのかということと、あわせて、国にどういった対応を求めていかれるのかということについて、お考えをお聞かせください。

知事

まずですね、家きんに鳥インフルエンザが発生した場合でございますが、これはもちろん速やかに対策本部を設置しましてですね、(家畜)伝染病の対応マニュアルに従い、処置を的確にとってまいりたいと、そのように思っております。また、今、鳥から鳥だとか、鳥から人へだとか、いろんなことを言われている、言うなれば、わからない部分もあるんでございますが、県といたしましてもですね、何しろ医療機関に対して、疑いのある場合はですね、速やかに報告するよう依頼しております。

また、全畜産農家に対して、なるだけそういう疑いのあるところには渡航を自粛してくれと、そういうこともお願いしております。また、鳥のですね、異常があった場合は、すぐに連絡してほしいと、そのようにやっております。そういう意味においては注意喚起を徹底しているところでございます。

記者

ありがとうございます。

記者

おはようございます。6月補正予算についてお伺いしたいんですけれども、さきの知事選で公約されたアクアラインマラソンですとか、コンビニへの防犯ボックスといった、こういう施策の予算を早速6月補正に盛り込むつもりがあるのかどうか、確認させてください。

知事

今、そのようにいろいろと練っているところでございます。

記者

それと、1期目にですね、総合計画とか行政改革計画、3計画をつくられたと思うんですけれども、今年度中に、また1期目同様に3計画をつくられるご意思があるのかどうか。

知事

そうですね、やっぱりね、日に日に、どんどんどんどん状況が変化している、そういうときでございますから、しっかりともう一度精査し、また、これからのことも考えてですね、みんなで勉強して考えてまいりたい、そのように思っております。

記者

最後に、今日、圏央道の建設促進の関係で国交大臣に要望されると思うんですけれども、趣旨とすると、圏央道の建設促進ということでよろしいんでしょうか。

知事

そうでございますね、圏央道。これは今、工事中のもの、大栄から茨城県の稲敷、これは何しろね、一日も早く完成させてほしいと。それと、何回も言うようですけれども、横芝・大栄間、これね、まず予算をしっかりとって、一日も早く着工、完成、この気持ちを申し述べたいなと、そのように思っております。

記者

アクアライン800円については申し上げるつもりはございますか。

知事

いや、まあ事あるごとに申し上げているので、今日も、多分そのような話のできる状況であるならば、アクアラインのことも話したい、そのように思っています。でも、今回は圏央道のことで参りますので、それはそのときによると、そのように思っております。

記者

北朝鮮の関係ですけれども、日中ではなくて夜にミサイルが来た場合、県庁はどういう体制をとられるのか、既に知事のほうから指示をされているのかどうかということを教えていただきたいんですが。

知事

そうですね、何か今言っていますね、朝に来るか、夜に来るかとかね。これね、何しろ我が県といたしましてもですね、不測の事態に備えて、国、関係機関とですね、連絡を密にしていることも事実でございます。私もですね、それは、いつ何どきでも連絡をとれるようにはしております。担当部局、何かつけ加えることはございますか。

職員

(危機管理課)県においては、あらゆる災害に備えるために、3人の職員が夜間も常駐しているところでございまして、この北朝鮮の問題に関しても、その配備体制によって対処させていただいております。以上、補足させていただきます。

記者

今回、特別に増員とかそういうことはないということですか。今の状況で。

職員

(危機管理課)現時点では、増員等は行っておりませんけれども、また状況の変化がありますので、その際には、また私のような危機管理のセクションの者の時間体制を増やすとか、そういったことも考えたいと思います。また、現時点においては、特に朝飛ぶといった場合もありますので、危機管理課の職員については、当番で、朝7時には出勤するような形で対処させていただいております。

知事

記者さん、ご案内のとおりですね、危機管理課もですね、この間の震災を教訓にして、あらゆることをも、こういう北朝鮮の場合も想定してですね、県としてできる限りのことは、今しているつもりでございます。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。1日の話なんですけれども、千葉県が生んだ最大のスーパーヒーローの長嶋さんに、国民栄誉賞が、正式にこれで決まったというわけじゃなくて、政府がそういう方針を示したということで、安倍総理、菅官房長官初め各界からいろんなお言葉があったわけです。一方で、残念ながら、知事の反応というのは、我々いただけなかったもので、今、千葉の魅力をその場で一緒にメディアにのせるという意味では、ちょっとタイミングを逸したのかなという気もしなくはないんですけれども、今、知事、どう思っているかというのがあれば、改めて受賞が正式に決まったときにも伺いたいんですけど、今、聞きたいというのと、あと、地元のほうではまだ予算の関係上何ができるかわからないんですけど、何かいろいろ佐倉市も考えているらしいんですけど、千葉県としても何か、本県のスーパーヒーローがさらに1ランク上に上がったということで、何かお考えになっていることがあるか、あったらお聞かせください。

知事

記者さんね、私たちの団塊の世代はね、まさしく巨人軍の長嶋選手といったら、スーパースターでね、野球を華麗に見せてくれた選手なんですね。ですから、本当に、私たち少年は長嶋さんを見るたびにですね、当時、よーし頑張ろうという勇気を与えられたものでございます。

その長嶋選手がですね、国民栄誉賞受賞になるでしょう、もちろん。そういうことになったということはね、大変うれしいし、ふっと思ったら、あれ、まだそういえば、もらっていなかったんだと。もらっていても当然の人だと、私ども思っておりましたので、ああ、そうかと。これはね、ましてや千葉県の佐倉ご出身でございますから、もちろん千葉県民のみならずですね、日本の国民がみんな絶賛し、また、よかったと思ってくださったんではないかなと、そのように思います。

県として何かイベント等は考えていないかということでございますけれども、今のところ、特にこうやろう、ああやろうということはありませんけれども、これから、佐倉市のほうもいろんな考えってありますので、その辺とも、もし、うまく連携できるようなことがあるならば、県としても何らかの形をとってみたいなと、そのように思っております。

いずれにしてもですね、長嶋選手は、本当に、ご健康に留意し、いつまでたっても国民に勇気と情熱を与えていただきたい、そのように思っております。

記者

おはようございます。よろしくお願いします。昨日の環境省の市町村長会議のことについて、改めてお聞きしたいんですけれども、少し昨日の話の繰り返しになるかとは思うんですが、市町村長からいろいろな意見が出て、あと、環境省からもいろいろなお話がありました。知事として、会議をお聞きになって、全体の印象、今後の見通しとかそういったことも含めた全体の印象を教えていただきたいのと、もう一点、県の地理的、地形的特性に配慮してほしいという話があったと思うんですけれども、その辺のこと、どのようなことを念頭に置いていらっしゃるのか、もう少し具体的に教えていただけますでしょうか。

知事

後半のことから言います。配慮すべき点ですよね、昨日、私、申し上げました。例えば人口の密集地だとか、そういうところもある県でございますよと。それから国有林といっても、他県とはそんな、比べては少し少ないですよとか、いろんなことも話しましたが、それと同時にですね、国が検討している安全・安心、それから生活への影響ですね、これはまあ、人口や環境もありますけど、あと災害リスク、これは水害、地震、液状化などに分けてですね、私たちでしっかり精査、吟味して、その特性を踏まえて、お国が判断する大きな資料、分析を提出させていただきたい、そのような意味も含まれているのでございます。

多分そういうことを、私どもが提出するということは、お国も望んでいることだと思いますし、今度は、それを提出されたならば、お国がですね、どこにウエートを置き、どこを評価して、そして最後は、これはお国が決めることだと、そのように理解しております。

それから、昨日、開催されました市町村会議の感想はどうかということでございますが、私ね、昨日は、本当にやってよかったなと思いました。ああいうところで、各首長さんが全部集まって、環境省井上副大臣、秋野政務官、率直に疑問、考え方をぶつけた。これは非常によかったなと、そのように思います。それから、お国のほうも、各首長さんはこう思っているのかと、また、地元はこう思っているのかと。非常に私はね、理解してくれたんではないかなと、そのように感じているところでございます。ですから、国はですね、昨日のことをしっかり持ち帰っていただいてですね、26年度末の最終処分場の決定においてですね、大きな1日になったんではないかなと。それと同時に、これからもですね、しっかりと、もちろん各首長さんの話、そして千葉県の地形も含めてですね、それから有識者会議も含めて、しっかり議論を重ねていただいて、結果を出していただきたいと。何しろ26年度末までに結果を出していただきたい、そのように考えているところでございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 千葉県がん対策推進計画について
    →健康福祉部健康づくり支援課【電話】043-223-2666
  • 防災教育用DVDと東日本大震災記録誌の作成について
    →防災危機管理部防災政策課【電話】043-223-2180
  • ~若者の適切なインターネット利用促進啓発DVD~「インターネット×リアル」について
    →環境生活部県民生活課【電話】043-223-2292
  • 富浦学園(本園)の完成について
    →健康福祉部児童家庭課【電話】043-223-2325

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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