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更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:20694

知事定例記者会見(平成24年8月30日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成24年8月30日(木曜日)10時30分~11時03分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成24年8月30日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 知事のタイ訪問について
  2. 千葉県人口動態分析検討会議の結果について
  3. 高齢者被害特別相談の実施について
  4. 千葉なし味自慢コンテストの開催について
  5. 千葉県知事特別賞等の授与について

知事発言

 知事のタイ訪問について

知事

おはようございます。

最初に、タイ訪問についてお話しいたします。今月の17日から22日にかけて、タイ王国を訪問し、様々な訪問先で、千葉の観光や農水産物のPRを行うとともに、東日本大震災への支援に対するお礼を述べてまいりました。タイ王国は、東南アジアの製造業の中心として成長を続けております。特にバンコクは、都市化が進み、経済発展の力強さを自らの目で確認することができました。バンコクでは、最初にタイ最大の国際旅行見本市である「タイ国際旅行博」に参加し、メインステージや千葉県ブースで、大勢の方々に千葉県観光をPRしてまいりました。バンコクの大型ショッピングモールで開催された「千葉フェア」では、特設ステージにおいて、500人を超えるお客様に、今が旬の「千葉の梨」をはじめとする千葉県産の農水産品を大いにPRしてまいりました。両日とも、大変な盛況で、日本の食べ物への評価や観光に対する関心の高さを肌で感じることができました。

また、今回の訪問ではタイ王室のシリントーン王女殿下やチュンポン副首相にお会いし、東日本大震災に対するあたたかい支援へのお礼を申し上げるとともに、両国のさらなる友好と発展についてお話しすることができました。なお、王女殿下は「梨が好き」と聞いておりましたので、「千葉県の梨でございます」と言って、梨を贈呈いたしましたところ、大変喜んでいただきました。地元メディアにも「千葉の梨」として多く取り上げられました。

今回の訪問において、様々なプロモーションや意見交換を通じ、千葉県のポテンシャルの高さを再確認するとともに、その魅力を浸透させるためには、継続的なプロモーションと交流が重要であると感じました。海外からの、とりわけ東南アジアからの観光客の誘致や農産物の海外販路の拡大促進は、県内経済活性化にとって大変重要でございます。今後とも積極的に千葉県をPRしてまいりたいと考えております。王女殿下には、梨を献上いたします。

 千葉県人口動態分析検討会議の結果について

知事

次に、「千葉県人口動態分析検討会議の結果」についてお話をいたします。

昨年6月以来続いている、本県の人口減少の要因を分析検討するため、本年4月に、私を議長とする「千葉県人口動態分析検討会議」を設置いたしました。そして、先ほど、第2回目の会議を行い、分析結果を取りまとめました。分析の検討に当たっては、庁内全ての部局と県内全市町村を通じ、人口動態に関係すると思われるデータ、ニュースなどの情報を収集いたしました。

分析の結果、今回の人口減少については、日本全体の人口減少や、震災前からの都内回帰など、中長期的要因に、震災や原発事故のような一時的要因が加わったものということが、分かりました。震災という一時的要因の影響が、千葉県への転入の減少という形で現れていますが、風評被害を払拭するなど、きちんと対策を講じ、一過性のものとして終息させるとともに、安全安心への取組みや千葉県の魅力について、積極的にアピールしなければならないと改めて強く感じたところでございます。

千葉県では、急速に高齢化が進んでまいります。高齢社会は、もはや不可避の事実であることから、高齢社会を悲観的にとらえるのではなく、これを前提に中長期的視野に立ち、これからも引き続きしっかりと対応していく必要があると、改めて感じました。

分析から得られた知見をもとに、来るべき本格的な人口減少社会の到来に向けて、県が進むべき方向性を見極め、これからも、元気で活気のある千葉県を目指して全力で取り組んでまいります。

 高齢者被害特別相談の実施について

知事

次は、千葉県消費者センターで実施する「高齢者被害特別相談」についてお話をいたします。

県では、来月12日と13日の2日間、東京都、神奈川県など15都県市の消費生活センター、消費者団体及び国民生活センターと共同で「高齢者被害特別相談」を実施いたします。近年、人口の高齢化が進む中、悪質な訪問販売などによる高齢者の被害が増えております。県消費者センターにおいても、高齢者からの相談件数は、年々増加しており、昨年度は、19年度にくらべ約1.5倍増の2,237件となっております。高齢者は、「お金」、「健康」、「孤独」の3つの不安を抱えていると言われています。悪質業者は言葉巧みにこの不安につけ込み、高齢者の大切な財産を狙います。1人でいることが多い高齢者に親切を装って近づき、巧妙な話しぶりで老後や健康の不安をことさらに強調し、治療器具など高額な商品を売り込みます。「高齢者被害特別相談」では、このような被害を未然に防ぎ、被害の拡大を防止するため、様々な相談を受け、スムーズな解決に向けた支援を行います。

「話がうま過ぎる」「何かおかしい」と、ちょっとでも疑問を感じたら、1人で悩まず、是非、県の消費者センター、もしくは、お近くの消費生活センターにご相談ください。

 千葉なし味自慢コンテストの開催について

知事

次に、千葉の梨についてお話をいたします。

県では、千葉県産の梨をPRするため、来月8日と9日の2日間、イオン津田沼店において「千葉なし味自慢コンテスト」を開催いたします。千葉県の梨は「収穫量」・「産出額」・「栽培面積」ともに全国一を誇っております。また、約250年の歴史があり、今では、白井、市川、鎌ケ谷など都市近郊を中心に県内各地で生産され、「味が自慢の千葉の梨」とのキャッチフレーズで広く知られ、高い評価をいただいております。先日、タイで私自身がPRした際も「とてもジューシーでおいしい」と、大変な人気でございました。千葉の梨は、7月下旬から10月上旬まで収穫され、「幸水」「豊水」「新高」と品種が替わっていきます。特にこれから、9月にかけては「豊水」が収穫の最盛期を迎えます。

そこで、今年の「千葉なし味自慢コンテスト」は旬を迎えた「豊水」を対象として行われます。このコンテストは、昭和45年から開催され、今年で37回目を迎える歴史のあるコンテストでございます。県内各地の100名を超える生産者の皆さんが自慢の梨を持ち寄り、プロの審査員と消費者の方々で、千葉の梨ナンバーワンを決定いたします。さらに、コンテストに出品された梨の即売も予定しております。

今年は好天に恵まれ、例年以上においしい梨ができております。期間中は、試食も行いますので、是非、会場にお越しいただき、さわやかでジューシーな千葉の梨を味わっていただきたいと思っております。

 千葉県知事特別賞等の授与について

知事

最後に、オリンピックで活躍した選手の表彰についてお話をいたします。

先に開催されたロンドンオリンピックでは、千葉県ゆかりの7名の選手が、めざましい活躍によりメダルを獲得し、私たち県民をはじめ、多くの国民に感動を与えてくれました。県では、この栄誉をたたえ、選手の皆さんに、「知事特別賞」、「知事賞」をそれぞれ授与することといたしました。

まず、女子サッカーでキャプテンとしてチームをまとめた「宮間あや選手」は、昨年のワールドカップドイツ大会の金メダルに続き、銀メダルを獲得されました。

また、陸上男子ハンマー投げの「室伏広治選手」は、2004年のアテネオリンピックの金メダルに続き、2回目のメダル獲得となる銅メダルを獲得されました。

宮間選手と室伏選手は、金メダルの獲得により既に県民栄誉賞を受賞しておられますが、今回のオリンピックで、さらにメダル獲得というすばらしい功績を重ねられました。これは、まさに県民にとって誇りとなるものであり、このお二人に対し、「知事特別賞」を授与することといたしました。

また、体操競技の男子団体の「加藤凌平選手」と「田中佑典選手」、柔道男子60キロ級の「平岡拓晃選手」、競泳男子400メートルメドレーリレーの「藤井拓郎選手」、フェンシング男子フルーレ団体の「三宅諒選手」は、それぞれ銀メダルを獲得されるという輝かしい成績を収められました。その功績をたたえ、「知事賞」を授与したいと思います。

なお、表彰式につきましては、現在、日程調整などを行っておりますので、詳細が決定次第、改めてお知らせ申し上げます。

私からは以上でございます。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。まず1問目が、知事、今日、午後に圏央道の件で国交省のほうに要望に行かれるそうですけれども、木更津東と東金が今年度開通というのがずっと言われていますけども、時期はもう、今年度のいつになるかというのは決まっているんでしょうか。おくれるというような話もあるようですけど。

知事

いや、今年度にぜひお願いしたいなと、そのように思っております。

記者

それは確実に、今年度のいつごろというのは、もう県のほうには。

知事

今年度となっております。

記者

わかりました。

もう一点ですけど、重ね重ねでいつも恐縮なんですけど、最終処分場、放射性焼却灰なんですけれども、これの手続の件ですけれども、宮城、栃木、茨城では、もう既に市町村への説明会というのは、国は行っているんですけれども、千葉だけなぜか行われていません。これはどうしてなんでしょうか。何かおくれている理由があるんでしょうか。

知事

いや、特に私は見当たらないのでございますが、何しろ、私、副大臣、大臣とお話しした時にも、国が責任を持ってやると発言されておりますので、国として、しっかり作業は行っていただけるものと、そのように思っております。

記者

よろしくお願いします。発表事項にありました人口動態の関係でお尋ねしたいんですが、様々な要因、震災の影響を含めて複合的に働いていると。転入の減少が大きく影響しているということですけれども、知事は、この分析を受けたご感想と、今後、この人口減少の中で、千葉県として行うべき施策としてどういうものが上げられるのか、お聞かせ願いたいんです。

知事

私、平たく言うと、こういう震災等があったから逃げられちゃったのかなと。どのぐらい逃げられたのかなと。はっきり言って、そっちのほうを心配していたんでございます。しかし、今回の調査によりますと、そういう転出という部分においてはあまり変わらなかった。それより転入が非常に少なかったということは、これは、まず風評被害等もあるなと。ですから、県としては、言うならば安全性、そして、そういう対策においても、県はしっかりやっていますよということをしっかりとPRしていかなければならない、そのように思っております。

記者

あと、昨日、参議院で野田総理大臣に対する問責決議が野党の賛成多数で可決されました。特例公債法案の成立のおくれによって、地方自治体にも多少の影響があるという懸念も出ておりますけれども、これについての知事の受けとめと、今後、国政に期待されることについて改めてお聞かせください。

知事

私も、国政にいたものですから、ああいうのは、きっとこんなふうに動いて、こうなんだろう、ああなんだろうなと、自分なりに考えているのでございますが、何しろ特例公債法案、言うなれば重要法案が通らないとなると、地方としても大変困りますんで、これはやっぱりお国のほうも適切に対応していただきたいなと、そのように思っております。

どっちにしろ、本当に、1日1日、どんどんどんどん変わっていくんで、私たち、それに振り回されているという感じですね。ですから、私は何度も言っておりますけれども、早く解散して、そしてしっかりと民意を、審判を受けて、そして安定したしっかりとしたお国をつくっていただきたいと、そのように思っております。

記者

よろしくお願いします。人口動態の関係で質問させていただきます。今回、中期的要因、一時的要因、あと長期的要因と3つに分けて言及されていますけれども、先ほど知事から一時的要因についてはお話をいただきましたが、特に長期的要因、中期的要因、日本全体の人口減少という長期的要因と、都心回帰という中期的要因、ここにどう対応していくかというところについて、ぜひご意見をお伺いしたいんですが。人が減っていくことをとめなきゃいけない、何が何でも増やさなきゃいけないということとは、また違う対応が求められると思うんですが、そこはいかがでしょうか。

知事

そうですね、国全体というと、またいろいろご意見があるところでございますが、まず千葉県を考えて、いかに人口を増やしていくか、いかに皆さんに来てもらうか、それと同時に、いかに子供を増やしてもらうかということを考えるならば、まず千葉県に魅力を持たせなければならないなと。もっと大きく言うと、千葉県に行ったら、まずは「住みやすいわね」と。「治安もいいわね」と。そして「何か、あそこへ行ったらできるような気がするわ」と。そのように思われるようにしていかなければならないと、私は思います。ですから、こういうことをするためには、一つ一つをぴちっとやっていくことでございます。例えば、圏央道の問題一つとっても、それから空港の問題一つとっても、ただ、ワアワア言うんじゃなくて、やっぱり私ども、たとえ時間がかかっても1つずつやることが、県の信用というか、これからのビジョンというものを皆さんに見ていただけるのかなと。そうなってくると、千葉県というのは堅実だなと、言ったことを一つずつやっているなと。そうなれば、必ず千葉県においては皆さんから来ていただけるようになるし、また子育てにもいい県だと、そのように言われるんではないかなと、そのように思っているところです。

記者

ありがとうございます。あと、質問の流れで追加でお聞きしますけれども、ここの案のほうにもありますけれども、「要因そのものを正確に認識し、県民・企業・市町村とともに、ソフトランディングのための施策を展開していく必要がある」という結論に達しています。この「ソフトランディングのための施策」というのは、今、具体的にどんなことが考えられますか。

知事

ちょっとこれは大きなあれですけれども、言うならば、これだからこれをしろというんじゃなくて、まずこれだからと言っても、各地域によってはそれぞれ事情があるんだと。ですから、その辺をしっかり話し合いながら、その地域に合ったランディングをしていこうと、そういうところでございます。何かつけ加えること、担当部局、ありますか。

職員

(総務部次長)今、ご指摘の件ですけれども、複合的要因があるということでございますので、その対策は当然複合的、いろいろな対策になると思います。それらについて、一つ一つしっかりやっていけという、知事からの指示があったところでございます。

知事

言うなれば、地域、地域で話し合って、地域に合ったランディングをしていこうというところでございます。

記者

2点、お伺いしたいと思います。まず1点目なんですが、羽田空港の騒音問題に関連してなんですけれども、先週から片側の千葉市上空での飛行高度を引き上げる、片側で引き上げる、新しい運用、試行運用が始まっていると思うんですけれども、それに関連して、先週、千葉の熊谷市長が千葉県との共同の路線を強化したいというような趣旨のことをおっしゃっていまして。

知事

共同ですか。

記者

はい。具体的には、東京の都心は、まだ空いていると。基本的には今後そういった首都圏全体での相応の分散化に向けて働きかけをしてほしいというようなニュアンスで、県知事にも一緒になってやってもらいたいみたいなことを発言されているんですけども、今、既に協議会の中で国交省とのやりとりはされているかと思うんですが、今後恐らく東京都知事ですとか、もちろん国もそうですし、関連する首都圏への自治体の働きかけという趣旨でおっしゃっていて、まさに森田知事の国交省とのパイプですとか、あと都知事との関係ですとか、そういったものに期待されてのご発言だと思うんですけども、今後、羽田の、千葉で起きている騒音問題に関して、そういった千葉市長のお考えに同調されるようなお考えというのはあるのか、そこまで行かないまでも、当面どういった対策を考えられるのか、教えていただけますでしょうか。

知事

わかりました。千葉市長の気持ちもよくわかります。これは県民の感情から言えば、それはみんなで騒音は共有しましょうよと。それは当たり前のことで、騒音の共有についていろいろ要請しているんですが、記者さんもご案内のとおり、横田基地の空域の問題があるんです。これを何とかしない限り非常に難しいところでもあります。ですから、横田の空域、これをやっぱり国マターとしていろいろと考えていただきたいし、これは都知事ともよく話しているんですけども、いろんな形で何とかしたいなと、そのように思っているところでございます。

ですから、今、現実的な問題として飛行高度の引き上げ等を、まずやらなければならないのかなと、そのように思います。

記者

2点目ですけれども、昨日、大阪都構想につながる大都市地域特別区設置法案、法律として成立したんですけれども、改めて知事のご評価、特に今のところ対象として考えられるのが大阪ぐらいというふうに言われていますけれども、逆に言えば、多くの自治体にとっては、あまりメリットがない制度なのかなとも思われるんですけども、改めてご見解と、今後、大都市問題を考える上で、知事として、例えば国にこう変えてほしいみたいなお考えがあるようでしたら教えていただけますでしょうか。

知事

そうですね、申しわけないです、これは記者さんがおっしゃるとおりです。大阪が非常に比重が大きいものですから、私も一字一句精査して、これはどうなのなんて、そこまで突っ込んで考えたことはあまりないんでございますけれども。でも、いろんな意見があって、そして、我が県は、我が府はこうしたいんだ、ああしたいんだと。これを首長が言っていくことは決して悪いことではないと思いますし、ただ、私、大阪都構想というのは実現まで大変だなと思いますよ、はっきり言って。本当にできるのかなと、他県でございますが、ふと感じたところでございます。

それから、国に対しての要望、言うならば、どうしても今、県は予算が非常につらいところがございます。消費税も含めて多少なりともアップしてもらいたいなと。そういうのが本当の腹ですね。ですから、もっと権限を移譲して、ああだろう、こうだろうと。それはもちろんそれに越したことはありません。でも、例えば消費税を全部こっちへ寄こせとなると、じゃ、社会保障も一緒に頼むぞなんて言われたら、これはまた大変なことでございますからね。その辺はしっかりと国と話し合いながら、少しでも予算等をいただけるようにやっていかなければならないのかなと。これは予算だけではなくて、いろんな権限等も含めてやっていかなければならないと、そのように思っております。

記者

よろしくお願いします。野田さんが首相になられてからちょうど1年が経ったということで、この間の知事の評価を伺いたいなと。良いところと悪いところを含めて、お願いしたいんですけれども。

知事

野田総理、最近の竹島の問題、尖閣の問題も含めて、非常に珍しいですよね、総理が歴史的にこうだから、だから、我が国固有の領土であると、国民にはっきり説明していますね。野田総理、ぴちっと言って、私はこれは高く評価するところです。それで、不退転の決意を持ってやるとおっしゃっているわけですから、これはやっていただかなきゃ困ると思うし、私はそれは大いに期待するところでございます。

もうちょっと頑張ってほしいなと思うところは、党内がね、もうちょっとまとめていただいて、何か最近の流れを見ていると、自民党、公明党のいろんな裏の駆け引きもあるんでしょうけど、にょたらにょたらして、ちょっと理解に苦しむところもあるんです。ですから、せっかくああいうびしっと言うところもあるんですから、いいところをもっともっと、いろんな政策等も含めてやっていただきたいなと。何しろ、今、野田「総理」なんですから。特にこの領土問題、これをしっかりとやっていただきたい。まさしく不退転でやっていただきたい。そのように思っております。

記者

ちょうど1年前の会見の時には、知事は特に重点的にやってもらいたいというところで、圏央道の早期開通とか成田空港と羽田空港の連携強化なんていうところも上げていらっしゃいましたけれども、そのあたりについてはどうですか。

知事

そうですね、総理ですから千葉県だけ見ろなんていうのは、正直言って難しいのかもしれません。国全体を見るんでしょう。ですから、私は国土交通大臣と話は進めております。しかし、空港でもLCC参入、徐々に徐々にいい形に出てきているのかなと。これをきっかけとして、より一層の経済効果発展を、私たち県としても関係市町もしっかりと考えていかなければならないなと。そのように思っております。

圏央道、特に横芝、大栄間、これは何としてもやらなきゃならない。まず予算を今年度内にしっかりと確保できるように頑張らなきゃいけないなと、そのように思っているところでございます。

記者

人口減少の関係でお伺いしたいんですけれども、分析検討結果のポイントの中期的要因の都内回帰についてなんですけれども、今まで振り返ると、都心志向と郊外志向の揺り戻しの歴史だったと思うんです。だから、不可逆的なものではないような気もするんですが、現時点で、都心ではなくて千葉に住むことが、こういうところがいいんだよというポイントを幾つか上げていただきたいのと、もし足りないところがあれば、こういうところを強くしていくという、そのポイントを教えていただけますでしょうか。

知事

まず千葉という所は、例えばアクアラインが、今安くなっております。そういうのも含めて、言うならば1時間ちょっとで車ならば行きますよと。それと、都会の喧騒の中でみんな仕事をしているわけです。帰ってきた時は、まさしく自然の中、憩いの場所が千葉県ですよと、こういうことをアピールしたいですね。それと同時に、千葉県は道路網も含め交通網、これをしっかりとやっていかなければならないし、あと、治安等も含めて、今、千葉県はこうしていますよと、小児、女性もこうしていますよと、そういうことをアピールするのは大事なのかなと。

あと災害対策等も、液状化マップ等も含めて、今、県としてはこういうことを、万万が一の時には、こういう想定をしてこのようにやるようにしていますと。私は、このPRが、まだ足りないと思うんです。

それと、千葉県というのは非常に食もおいしいですよと。海の幸、山の幸、まさしく私、本当に実感しているんですが、お値段が東京の半分ぐらいと言っても過言ではないと思うんです。そのぐらい安いし、生活しやすい場所、これをもPRしていかなきゃいけないなと、そのように思っています。

記者

昨日、南海トラフの地震の被害想定が出されましたけれども、千葉のほうでも、最悪のケースでは1,600人が犠牲になるという結果が出ましたが、これに対する知事の受け止めと、県としての対応の方針について聞かせてください。

知事

南海トラフの報道、言うなれば最悪の最悪を想定してやっていると思うんです。我が千葉県、その中において千葉県の今までの想定内だなと、そのように見ているところでございます。しかし、これもしっかりと国の動向も含め、それから、いろんな情報をしっかりと受けとめて注意していかなければならないと、そのように感じているところでございます。

記者

おはようございます。先ほど最終処分場の話が出ましたけれども、ちょっとそれを確認させていただきたいんですけれども、国のほうは今月末までに関係県内の国有地を候補地として示すというような方針を示していると思うんですけれども、その辺の県内の候補地の打診はあったんでしょうか。

知事

いや、それはまだありません。

記者

そのあたりの今後の予定とかというのは、説明はありましたか。

知事

それはもちろん、大臣、副大臣があそこまで私に言ったわけですからね、国が責任を持ってやると。何回も言われましたんで、県が情報提供、そういうところを協力してくれと。だから私どもは、言われたことはぴしっとやっていくと。だからこそ、国ももちろん責任を持って、その中において作業をしてくれるものと、そのように思っています。

記者

それと、大阪維新の会についてなんですけれども、9月中旬ごろに新党を立ち上げるということで、県内のほうにも維新の会政治塾のほうに参加している方が何人かいらっしゃいまして、今後、県内のほうにも候補者擁立という形になってくると思うんですけれども、知事は維新の会の新党について、どのようなご感想をお持ちでしょうか。

知事

維新の会が盛り上がってきたというのは、やっぱり既成政党に対して国民が、おい、どうしてるんだという、その流れだと思うんです。気をつけなきゃいけないのは、私、維新の会がこうやって出てきて国民の選択肢が増えたと、これはいいことだと思うんです。いいことだと思います。そして、日本をこうしたいんだ、ああしたいんだ、これはどんどん言ってほしいと思います。ところが、そういう時に今度は、どういう思惑でね、集まってくる人ですよね、そういう人ですよね。ですから今回ほど国民がしっかりと候補者を見て入れなければいけない時ではないかな。あの時の風によってこんなことをしちゃったな、またどうだったな、なんていうようなことがあってはならないと。私はそのように思っています。

記者

維新の関係者の方から、例えば知事に協力の打診だとか、そういったお話があったりしたことはありますか。

知事

それはどっちにしても、そういうことは話すことじゃないと思っています。

記者

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 知事のタイ訪問について
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2709
    商工労働部観光誘致促進課【電話】043-223-2484
    農林水産部生産販売振興課【電話】043-223-2880
    総合企画部国際課【電話】043-223-2392
  • 千葉県人口動態分析検討会議の結果について
    →総合企画部統計課【電話】043-223-2235
  • 高齢者被害特別相談の実施について
    →千葉県消費者センター【電話】047-431-3811
  • 千葉なし味自慢コンテストの開催について
    →農林水産部生産販売振興課【電話】043-223-2880
  • 千葉県知事特別賞等の授与について
    →総務部総務課【電話】043-223-2036
    教育庁体育課【電話】043-223-4105

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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