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更新日:令和3(2021)年4月5日

ページ番号:20689

知事定例記者会見(平成24年5月24日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成24年5月24日(木曜日)10時30分~10時53分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成24年5月24日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 関東地方知事会議の結果報告について
  2. HIV検査普及週間について
  3. 県立農業系高校の産学協同による商品開発・販売について
  4. 県産農林水産物の販売促進月間について

知事発言

 関東地方知事会議の結果報告について

知事

おはようございます。

まず初めに、昨日、福島県で開催された「関東地方知事会議」に出席してまいりましたので、その結果について、ご報告を申し上げます。

今回の会議は、放射性物質や風評被害等で今なお苦しんでいる福島県の復興を少しでも後押しできるよう、福島県で開催されました。会議において、千葉県からは、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴う放射性物質への対応と風評被害対策について」を茨城県、栃木県、神奈川県と共同で提案したところでございます。

私からは、「本県における人口減少や放射性物質を含む、ごみ焼却灰などの廃棄物の一時保管場所がひっ迫している状況を述べ、国は、放射性物質による健康や生活環境への影響について国民の懸念を払拭するとともに、リーダーシップを発揮し、責任を持って早急に対処すべき」と申し上げました。この提案については、全都県の知事からご賛同をいただき「関東地方知事会」として、国に対して要望していくこととなりました。

他の都県の提案では、まず茨城県の「東日本大震災からの復興」の中で、私からは、「首都圏の防災力を強化するうえで、圏央道や外環道などの高速道路ネットワークの整備が、どうしても必要であり、とりわけ圏央道は、成田空港と羽田空港を結ぶ首都圏の大動脈であることから事業が極めて遅れている大栄・横芝間を早期に完成させるべきである」と訴えました。

また、埼玉県からは「ホルムアルデヒド原因物質の法規制」についての緊急提案があり、私からは「原因究明と並行して、抜本的な対策に向けて法規制を検討すべき」と述べ、一丸となって国に対し要望していくこととなりました。

このほか、「地方分権改革の推進」や「竜巻等による被害への対応」など各都県からの提案が了承され、国に要望することを決定いたしました。また、「福島県をはじめとする被災地の復興を支援する決議」を採択し、当日、福島県知事が出席した昼食会において決議文を伝達いたしました。

以上、「関東地方知事会議」について報告させていただきました。

 HIV検査普及週間について

知事

次に、6月1日から6月7日までのHIV検査普及週間について、お話しいたします。HIVの検査普及週間は、HIV感染の早期発見・早期治療を促進するための全国的なキャンペーンとして、平成18年から行われています。

平成22年のHIV感染者とエイズ患者については、全国で1,544人の感染者と患者の届出があり、依然として増加傾向にあります。また、平成22年末までに届出された感染者等の累計数では、本県は、東京・大阪・神奈川・愛知についで、全国で5位となっております。以前、エイズは有効な治療法がなく、免疫が低下することで、さまざまな病気を発症し、死に至る病気とされておりました。しかし、近年は治療法が開発され、現在では適切な治療を続けることで感染前と変わらない生活を送ることが可能になっております。HIVに感染した場合は、エイズの症状を発症する前のできるだけ早い段階で発見し、適切な医療を受けていただくことが大切でございます。そして、そのためには、検査を受けていただくことが重要でございます。

県では、HIV検査普及週間にあわせ、臨時の休日検査を来月3日の日曜日に松戸健康福祉センターで実施いたします。この検査は、無料・匿名で行い、予約の必要はありませんので、直接会場にお越しください。また、県内の健康福祉センターでは、即日検査や夜間検査などを無料・匿名で行っております。お近くの健康福祉センターにお問い合わせください。HIV感染の早期発見・早期治療は、エイズの発症を遅らせるためにも重要です。少しでも、感染の不安のある方は、迷わず検査をお受けください。

 県立農業系高校の産学協同による商品開発・販売について

知事

次に、県立農業系高校の産学共同による商品開発・販売についてお話しいたします。

県立農業系高校14校は、千葉県と包括協定を締結している株式会社サークルKサンクスと共同で、13種類の商品を開発いたしました。商品開発のテーマは「千葉県を元気にする商品」でございます。千葉県産品を使用して、お弁当、おにぎり、サンドイッチ、パン、デザートの5つのカテゴリーで開発を行います。生徒たちは、日ごろの体験を活かして、アイデアを出しあい、商品のイメージ図を描き、コンセプトシートを作りました。そして、試作を繰り返しながら、産学共同で商品の開発にあたりました。身近に接しているコンビニエンスストアの商品の開発ということで、生徒達は、熱いディスカッションを重ねながら意欲的に取り組み、とても貴重な体験を得ることができました。

来週29日に開発商品の記者発表を行います。商品を開発した生徒達が、苦労したことや商品として完成した時の喜びなどを説明しながら商品を紹介いたします。また、開発した商品は、来月から、関東地区の1,400店舗で、販売する予定でございます。千葉のおいしさを届けるために生徒達が創意工夫を凝らした商品を、是非、たくさんの方に、ご賞味いただきたいと思います。

 県産農林水産物の販売促進月間について

知事

最後に、「ちばが旬!販売促進月間」についてお話をいたします。豊かな大地と海に恵まれた千葉県では、初夏の味を代表するビワ、スイカ、メロンなどの果物や、枝豆、トウモロコシ、そして、カツオやアジをはじめとする魚貝類の出荷が最盛期を迎えます。そこで、来月6月を販売促進月間として、関係団体と連携し、県内及び首都圏で、販売促進キャンペーンを集中的に展開いたします。

その主な内容をご紹介いたします。

まず、県内百貨店や量販店において、6月15日の「県民の日」を中心に千葉県フェアを開催いたします。「高島屋柏店」では、「大好き千葉県!千産千消フェア」を6月6日から19日まで開催いたします。フェアでは、野田市や柏市など、地元でその日の朝に収穫された新鮮な野菜を販売するほか、県産品が当たるお買い上げ抽選会も実施いたします。また、「そごう千葉店」では、今月29日から来月18日まで、「ディスカバリー・チバ千葉再発見キャンペーン」を開催し、「食」「技」「遊」「学」をテーマに、千葉の魅力を再発見する企画を行います。

このほか、来月2日には、新鮮なかつおが格安で手に入る「勝浦港カツオまつり」、10日には復興への取組みが進む旭市で行われる「いいおか港水産まつり2012」、17日には夏の味覚が堪能できる「富里市すいかまつり」など、地域の特色を活かしたさまざまなイベントが開催されます。

是非、多くのみなさんに足を運んでいただき、「食の宝庫」千葉の魅力を存分に味わっていただきたいと、そのように思います。ありがとうございます。

質疑応答

記者

おはようございます。よろしくお願いします。私のほうから1点、伺います。昨日の福島のほうでも話し合いになったとは思いますけれども、がれきの受け入れについて、全国でも始まった自治体がありまして、そこでも、反対派とトラブルになったりしたケースもあったようですけれども、今、現時点で千葉県も余裕ができれば受け入れたいという考えを示していらっしゃると思いますけども、現状とこういった地元との調整といいますか、受けることへの是非をめぐってトラブルになっているケースがありますが、それについての知事のお考えを伺えればと思います。

知事

これはやっぱり、私、何度も言うようですけれども、こういうときはございます。お互いに助け合わなきゃいけない。それと同時に、やっぱりしっかり検査等をして、安全を確認されたならば、これは同じ日本人同士ですから、何とかやっぱり受け入れてあげてほしいし、またしなければいけないんじゃないかなと、そのように思います。

ですから、我が千葉県においても、千葉市を初め各市が今、受け入れる状態になっておりますので、その辺の進捗状態を担当課。

職員

(資源循環推進課)現在、県では施設能力の余裕のある市町村等に対する受け入れの条件とか課題等についてを整理させていただいております。それとあわせて受け入れの場合に、県の関与ですとか、受け入れの手法についても、あわせて検討させていただいているところでございます。いずれにしても、その辺を踏まえながら、引き続き前向きな検討をしていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

記者

具体的なスケジュール感とかというのは、まだ出てこないようなものなのでしょうか。

職員

(資源循環推進課)まだちょっと検討中でございますので、具体的にスケジュールは、ちょっとまだ立ってないという状況でございます。

記者

ありがとうございます。

記者

よろしくお願いします。こちらも関東知事会のほうで、水の安全性の関係なんですけども、安全性確保の面で今回、脆弱性というのがすごい明らかになったと思うんですけれども、原因もまだはっきりしていないですし、そういう脆弱性を目の当たりにしてのご所感と、あと、例えば高度処理浄水場の増設とか、将来的なものも含めて県独自の方策とかで何かお考えのものがあれば教えていただければと思います。

知事

今、記者さんがおっしゃったように、高度浄水処理、これを導入していかなきゃならないと思っていますよ。今回、北千葉広域水道企業団においても、平成26年度中の稼働に向けて、現在建設中でございます。

また、これは私も知事会でいろんな話を聞きましたけれども、言うなれば浄水するときに、塩素とくっついて、またそういうのが発生するらしいんですね。だから、その辺、どういうものでどうなったかというのは、まだ今、実際に調査中と聞いております。ですから、今回のことを教訓にして、こういう物質とこういう物質はどうなんだという、そこまでやっぱりちゃんと精査するべきではないかなと、そのように思っているところでございます。

記者

よろしくお願いいたします。6月から販売促進月間が始まるということなんですけれども、千葉県の農水産物について風評対策のところで、知事の方針などあればお伺いしたく思っております。

知事

関東知事会でも、それは話題になりましてね、どうにもならないというのがざっくばらんな話でございますけれども。さっきのがれきの問題等も含めて、やっぱり私どもちゃんと検査して、ちょっとでも危ないなと思うものは、もちろん自粛、それから規制もいたします。不安はわかります、それはもう十分わかるんですけれども、ひとつ冷静に見ていただきたいなと思うのが私の率直な気持ちでございます。今日、このように千葉県産、出ております。本当に、私もこの間、房州ビワを食べましたけど、甘くておいしいですね。

ですから、私は、これからまさしく自分が先頭に立って、多くの皆さんに、千葉県産の、特に首都圏の皆さんに、フレッシュで、言うなれば私は安価だと思うんですけども、そういうのも含めまして、皆さんにPRしてまいりたいと、そのように思っております。

記者

よろしくお願いします。環境省のほうが先日指定廃棄物の最終処分場の設置、7月から9月までに場所を決めるというお話があったかと思うんですけれども、一方で千葉県のほうも一時保管場所の設置に向けて取り組みを行っていますけれども、この現在の取り組み状況と、今後の見通しについて、改めて聞かせていただけますか。

知事

そうですね、この間、横光副大臣が来て、最終処分場の話をいただきました。それで国が責任を持って、住民説明も含めてしっかりやると。ただ、いろんな情報等は各県でもいろいろあるだろうから、ぜひお聞かせ願いたいと、協力願いたいと、そう言われました。もちろんでございます。私がいつも言っているように、千葉県があって千葉県だ、だけじゃないです。日本国があって千葉県でございます。ですから、お国としっかりと連携をとってやっていかなければならないし、千葉県の情報提供等も含めて、しっかり協力をさせていただきたいと、そのように申し上げたところでございます。今、一時保管場のことも、私、話しました。こういうことなんで、どうでしょうと言ったら、いや、これはぜひ県、ひとつ何とか骨を折って、汗をかいて頑張ってくれと。国としても協力すると、そのようなことをおっしゃってもいただきました。今、我孫子市が、説明をなかなか聞いていただけないんでございますが、まず、こういうときでございます、ぜひお話を聞いていただいて、そして疑問点があるならば、その疑問点を提示していただければ、またその疑問点をどのように解決するかということが出てくると思うんです。ですから、何とか3市も頑張っております。県も広域自治体としての責務として、また、4市1組合の、何とかしてくれという、その要請のもとで、私どももやっているところでございます。ですから、そのときに、皆さんが要請に来たわけですから、また、もしいろいろな問題があるならば、4市1組合の中においても、話し合ってもらえたらなと、そのように思っております。

記者

今後については、まだ特に決まってない。

知事

いや、もちろん。もちろん、これね。ただ、私ね、問題が問題だけに、まず一番問題なのは安全性だと思うし、その安全というものを、しっかり県としても提示していかなきゃいけない。そして、事実、私、行ってきましたよ、もちろん。置いている場所とテントの中と出た後の、全部計ってやってきましたし、全くテントの中から出た後は、基準値はもちろん下がっていますし、全然問題ないと。ただ、やっぱり近くに行けばね。そりゃ、10センチや20センチほどに寄れば、それは上がることも事実でございまして、そういうようなことも含めて、より一層、皆さんに、いや、それはわからないというんだったら、例えば説明の一端としてそういうところに来てもらって、一緒になって計りましょうと。こういうことですよと。こういうご理解をしてください。これは、こういう問題だから、やっぱり丁寧に説明していかなきゃいけない。そして、1人でも多くの人に、しょうがないよな、これはやっぱりお互いに助け合わなきゃいけないよねというご理解を賜りたいと、そのような気持ちでいっぱいですので、これからも丁寧にやって、そして何とか最後はまとめたいと、そのように思っています。

記者

よろしくお願いします。ホルムアルデヒドの水の問題なんですけれども、高度処理施設の関係で、先ほど北千葉のほうは平成26年度中に検討しているということでしたけれども、今回、取水を停止した県営の栗山浄水場のほうは、知事のほうではどういう考えをお持ちなんでしょうか。

知事

えっ、どこの浄水場。

記者

栗山浄水場の高度処理施設化のほうですね。

知事

これはもちろん県としても、しっかりと、先ほど説明したとおりでございます。やっていかなきゃならないと思います。その辺の詳しいことについて、どうぞ。

職員

(千葉県水道局水道危機対策監)栗山浄水場に関しましては、近接のちば野菊の里浄水場というのが矢切のところにございますけれども、そちらのほうで高度浄水を整備していくことで、今現在検討しているところでございます。

記者

昨日の関東知事会の決定した要望事項の中にもありました河川の除染技術の確立というのを国に要望事項としてあったと思うんですけれども、きょうから印旛沼、手賀沼周辺の河川で、県としても建設の場所をふやして調査を始められると思うんですが、現段階で、あの周辺の河川の底の泥など、数千ベクレルという高い放射性物質の濃度が観測されているんですが、当面、どのように対策を進めていこうとお考えでしょうか。

知事

記者さんもご案内のとおり、どうしても沈殿していく、これはまた事実でございます。また、それをどのようにやっていくかと。これを今、県としても非常に研究しているところでございます。その辺を詳しくご説明申し上げて。

職員

(水質保全課)現状では、底質に大分高いところが入っているということで、県では独自に調査地点をふやして、底質が今後どういった形で移行するのか、その辺の実態を把握しようとしております。現時点では、水底ということですので、水の底にありますので、水を通り抜ける放射線(は少ない)というもので、地上への影響というのはほとんどございません。

知事

そういうことだそうです。

内容についてのお問い合わせ先

  • 関東地方知事会議の結果報告について

→総合企画部政策企画課【電話】043-223-2479

  • HIV検査普及週間について

→健康福祉部疾病対策課【電話】043-223-2665

  • 県立農業系高校の産学協同による商品開発・販売について

→教育庁指導課【電話】043-223-4053

  • 県産農林水産物の販売促進月間について

→農林水産部生産販売振興課【電話】043-223-3880

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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