ここから本文です。

更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:20685

知事定例記者会見(平成24年4月19日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時

平成24年4月19日(木曜日)10時30分~11時04分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成24年4月19日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 「第3期千葉県障害福祉計画」の策定及び「第四次千葉県障害者計画」の見直しについて
  2. 「千葉県高齢者保健福祉計画」の策定について
  3. 千葉県道徳教育映像教材(小学校)について
  4. 成田-ボストン線就航記念行事について
  5. 「千葉県放射性物質除染実施プラン」の策定について

知事発言

 「第3期千葉県障害福祉計画」の策定及び「第四次千葉県障害者計画」の見直しについて

知事

おはようございます。

初めは、福祉部門の計画についてお話をいたします。県では、このたび「第3期千葉県障害福祉計画」を新たに策定するとともに、「第四次千葉県障害者計画」の見直しを行いました。「第3期千葉県障害福祉計画」は、平成26年度までの3年間の障害福祉サービスの供給量や県の数値目標を定めるものでございます。具体的には、障害者の増加や障害者自立支援法などの改正に伴い、すべての障害者の方の「サービス利用計画」を作成し、相談支援サービスなどの供給量を平成23年度に比べ1.5倍とする県の数値目標を定めたものでございます。また、県の障害者施策に関する総合計画である「第四次千葉県障害者計画」についても、これらの数値を反映するとともに、障害者自立支援法などの改正や、東日本大震災の教訓を踏まえた「災害時における障害のある方への支援体制の整備」についての施策を盛り込むなどの見直しを行いました。

計画の見直しの主な内容を紹介いたします。

1つ目は、「第3期障害福祉計画と第四次障害者計画との一体的な推進」でございます。2つ目は、「グループホーム等の整備促進」でございます。グループホームなどの定員を平成22年度から1.3倍増の3,350人に設定し、地域移行の受け皿の整備をいたします。3つ目は、「相談支援体制の充実」でございます。相談支援事業所を270カ所に増やすほか、従事者の研修の充実、地域移行支援のコーディネートの強化をいたします。4つ目は、「障害のある子どものための施策の展開」でございます。通所サービスを提供する児童発達支援センターを284カ所へ増やすとともに、ライフステージを通じた療育支援の強化をいたします。5つ目は、「災害時における障害のある方への支援体制の整備」でございます。東日本大震災において、本県においても、多くの障害のある方が被災いたしました。避難所における心のケアなど、被災者の受け入れの課題に対応するため、災害時の支援体制の整備を図ります。

今回の計画見直しにより、県民の皆様とともに「チームスピリット」の精神で、障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくりを進めてまいりたいと思っております。

 「千葉県高齢者保健福祉計画」の策定について

知事

次に、千葉県高齢者保健福祉計画についてお話しいたします。

県では、高齢になっても、住み慣れた地域で、安全に安心して暮らし続けることができるよう「千葉県高齢者保健福祉計画」を策定いたしました。千葉県では、平成27年まで急速に高齢化が進み、65歳以上の高齢者は、現在の5人に1人から4人に1人になる見込みでございます。計画では、高齢者が孤立することなく、安全・安心に暮らすことができるように、地域で高齢者の暮らしを支えていく体制づくりを目指しました。重点的な取り組みといたしまして、要介護状態になっても、介護、医療、生活支援などのサービスの提供により、住み慣れた地域で暮らし続けることを目指す「地域包括ケアシステム」の構築を促進いたします。

具体的な取り組みの主なものをご紹介いたします。

1つ目は、特別養護老人ホームの整備促進など、高齢者の「住まいの充実」2つ目は、孤立化防止対策の推進など、「互いに見守り支え合う地域づくり」3つ目は、在宅医療推進体制の整備など、「保健・医療・福祉・介護の連携強化」4つ目は、認知症に関する相談支援体制の充実など、「認知症対策」5つ目は、合同就職説明会等の実施など、「人材等の確保・定着対策」

この5本の柱で総合的に高齢者を支えてまいります。

また、平成26年度の介護サービスの基盤整備については、特別養護老人ホームが、およそ2万4,000人、介護老人保健施設は、およそ1万6,000人を目標としております。これから急速な高齢化を迎える中、県民の皆様とともに、市町村や関係機関などと一致団結して、「くらし満足度日本一」の千葉県づくりを目指してまいりたいと思っております。

 千葉県道徳教育映像教材(小学校)について

知事

次に、小学生向け道徳教育の映像教材について、お話をいたします。

県教育委員会では、小学生向けの道徳教育用DVDを作成し、県内のすべての小学校及び特別支援学校に配布いたしました。この教材は、子どもが、道徳の授業を通して、高い道徳性を身につけ、豊かで自信にあふれた頼もしい人間に育つことを目的として作成したものでございます。昨年度の中学校、高等学校用のものと同様に、道徳の授業で活用されます。教材には、6本のミニドラマと1本のドキュメンタリーが収録されております。ドラマは、学校や家庭の中での子どもたちが迷ったり悩んだりすることが題材になっております。また、映像には、千葉市動物公園やマザー牧場が登場するなど、千葉県独自の映像になっております。ドキュメンタリーについては、食物連鎖を通して、生きものの「いのち」についてじっくり考えることができる映像でございます。この教材により、いのちのつながりと輝きや家族との心の絆、そして、最後まで物事をやり通すことの大切さなどに気付き、夢と希望を持って成長してほしいと思います。

 成田-ボストン線就航記念行事について

知事

次に、成田空港からボストンへの新規路線の就航について、お話をいたします。

今週22日、日本航空の最新鋭機ボーイング787による成田からアメリカボストンへの新たな路線が就航いたします。この路線は、アジアとボストンを結ぶ初めての直行便であり、これにより成田空港は、アメリカだけで18都市、海外92都市と結ばれることになります。今回、成田と結ばれるボストンは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など、アメリカの高等教育・研究機関が集中し、世界の教育・学術研究の中心地として有名な都市でございます。日本航空は、今後、最新鋭ボーイング787機により、成田から欧米や東南アジアに中長距離路線を拡大する計画を発表しており、成田空港のグローバル・ハブ機能は、ますます充実していくものと期待しております。

22日に開催されるボストン線の就航記念のテープカットなどには、私も参加し、県経済の戦略拠点である成田空港や航空会社などのさらなる飛躍にエールを送りたいと思っております。今回のボストンをはじめ、今後、新たな路線展開により世界や日本の多くの都市と千葉県が結ばれることは、千葉県にとって大きなチャンスでございます。県では、「グレードアップ・ナリタ活用戦略会議」において検討を進め、こうした新規路線の増加により拡大する人・物・財の流れを県全体の活性化につなげてまいります。

 「千葉県放射性物質除染実施プラン」の策定について

知事

最後に、「千葉県放射性物質除染実施プラン」の策定について、お話をいたします。

「汚染状況重点調査地域」に指定された県内9市における除染実施計画の進捗状況を踏まえ、県管理施設の本格的な除染を進めるため、「千葉県放射性物質除染実施プラン」を策定いたしました。「除染実施プラン」は、除染対象となる県管理施設をリストアップし、除染の優先度に応じて、A、B、Cの3つのグループに整理するとともに、今後のスケジュールなど、除染の進め方を示したものでございます。最も優先度の高いA分類は、「子どもの利用が多いもの」、次にB分類は、「比較的子どもの利用の少ないもの」、C分類は「行政施設であり、主に県職員が遮蔽効果の見込める室内で勤務するもの」といたしました。A分類のうち、小学生のお子さんが通う県立特別支援学校を最優先とし、本年9月末の完了を目途に除染を進めてまいります。その他のA分類についても、来年3月末の完了を目途に可能な限り速やかな実施に努めてまいります。そして、B及びC分類についても、順次、除染を進めてまいります。今後、この「除染実施プラン」に基づき、関係市との一層の連携を図りながら、速やかに除染を実施し、県民の皆様の安全・安心の確保に努めてまいりたいと思っております。

私からは以上でございます。

質疑応答

記者

おはようございます。よろしくお願いします。質問があります。

1点目が、石原都知事が尖閣諸島の領土問題に絡んで、東京都で買い取るというふうな発言をされましたけれども、知事さんはどうお考えでしょうか。

知事

日本の領土ですからね。その中で売買をするって、別に私は当たり前のことだと思っております。それと、どうも私たち日本人というのは、北方領土も含めて、どうしても領土問題に関心が薄いんですね。ですから、そういう意味においては、石原都知事の今回の行動が一石を投じることになるのかなと。私たち、やっぱり領土、そういうものに関しても、しっかりと関心を持って、言うべきことは言うと。やることはやると。そういう国として威厳を持って、私はやっていただきたいと、そのように思っております。

記者

ありがとうございます。もう一点なんですけれども、手賀沼の終末処理場問題で、印西市議会に対して説明会が決まったんですけれども、その後の進捗状況を教えていただけますか。

知事

印西市が私ども県の説明を聞きたいと、そのように言ってくださったことは、私ども、4市1組合から、いい考えはないか、いい場所はないかと、そのように要請され、そして県としていろんな角度から科学的見地も含め精査し、こういうところはどうかと提示したわけで、印西市がそれに、まず説明を聞こうじゃないかと言ってくださったことは大変よいことだと思います。

それから、進捗状況について、担当、お願いいたします。

職員

では、補足して説明させていただきます。現在、知事が申し上げましたように、4市1組合の、まずは印西市のほうへの市議会の説明に向けまして、今、説明内容等につきまして詳細を詰めさせていただいているところでございます。以上でございます。

知事

ありがとうございます。そういうことでございます。

記者

よろしくお願いします。まず1点目が、間もなく長崎で起きたストーカー事件、ストーカー殺人事件に関連して、千葉県警のミスが何点か、これまで指摘されております。千葉県警察も何回か謝罪しております。その中で、間もなく検証結果が報告されるようなんですけれども、遺族の方々は第三者委員会、県警の中での協議じゃなく第三者委員会を設けての結果がほしいというような要望もしているということです。この一連の問題について、知事としてのお考えといいますか、姿勢を。

知事

こういうことが起きるということは、大変残念でならないです。それと、やっぱり国民は、何かあったときに警察を頼りにするわけですから、警察はそれをしっかり受けとめてもらわなきゃ困る。最近は、ストーカーという本当に私たちの時代では信じられないような、本当にしつこい、しつこいだけなら結構だけど、そうやって殺人まで起きるなんてとんでもない話なんで、これは警察としてもしっかり受けとめていただいて、今回のことも精査していただきたい。残念でなりません。以上です。

記者

追加ですけども、第三者委員会の結果と報告というのは、やっぱり必要だとお考えですか。

知事

それは、ぜひ有識者も含めていろんな方々がお考え、意見があると思いますので、それは適切に対応していただきたいと、そのように思います。

記者

ありがとうございます。2点目です。東北のほうのがれきの問題ですけれども、4月17日(※)に環境省のほうに千葉県としても回答(※千葉県から国への回答は4月6日、国の公表が4月17日)されて、まだ余り月日がたっていませんけれども、埋立処分場とか中間処理施設の調整がついた市町村からというのをご回答されていますけれども、その後、今後のめどといいますか、道筋がどの程度たっていらっしゃるのかなと。

知事

これは、記者さん、ご案内のとおり、前にも私、言いました。千葉県はもちろん被災県でございます。まず自分のところをしっかりやらなきゃいけないと。それと同時に、私、何度も言っているように、東北3県は大変な被害を受けているわけですから、私たちもできる限り協力していかなければならない、そんなようなことで、県といたしましても、市町村に打診しております。その中で千葉とか、市川とか、市原とか、そういう回答のものが出てきております。詳しくは担当部局。

職員

補足してご説明させていただきます。現在、知事が申し上げましたとおり、千葉市と市川市が具体的に受け入れの表明をしておりますけれども、それ以外の市町村につきましても、処理能力の確認ですとか、民間の事業者に対しましても協力可能な事業の範囲を確認しておりまして、受け入れに向けた調整をまだ進めているところでございます。それから、他の都県、既に受け入れを具体的に行っている都県から情報を収集しておりまして、受け入れの具体化に向けまして、今、対応を進めているところでございます。以上でございます。

知事

ありがとうございます。よろしいですか。

記者

最後なんですけれども、今日、発表された放射性物質除染実施プランについてですけれども、若干、知事も最初にご説明いただきましたが、どういう考えのもとでこういうプライオリティーをつけて、今年度中に進めていくというふうにお考えになったのか、改めてお伺いいたします。

知事

それは、お子さんが集まるところ、通うところ、これはやっぱり放射能というのは、一番お子さんに影響がありますから、まずプライオリティーとして一番にもってくるのは、私は、妥当だと思っております。

それから、人がどれだけ来るかとか、職員がどうだとか、そういうことを精査しながら、プライオリティーを決めたところでございます。

記者

ありがとうございます。以上です。

記者

よろしくお願いします。昨日、東京都のほうで首都直下地震の被害想定が新たに発表されましたが、これは先月文科省で震度7が大幅に拡大するというシミュレーション、それを反映した被害想定だと思うんですが、千葉県のほうでも、今後新たに被害想定の見直しということを、防災対策を含めて、知事はお考えになっていらっしゃるか、その辺をお聞かせください。

知事

東京都が今回発表になったのは、言うなれば今までは震度だった、今度は浅瀬を想定してやったわけです。千葉県におきましては、浅瀬を想定して今までやっておりますので、ここで改めてというところはございません。また、文科省のいろんな発表がありました。私どもとしても、それを国の指示、動向も含めながら適切に対応してまいりたい、そのように思っております。

記者

よろしくお願いします。放射性物質除染実施プランの関係ですが、除染を終えた後の土の処置はどのように行うのか、それと、施設周辺住民を含めた県民への広報はどのように行うのか、この2点、お尋ねいたします。

知事

除染におきましては、記者さんご案内のとおり、処分場も含めて、一時保管場も含めて、いろいろ問題が出ているところでございます。ですから、県としては、広域自治体の責務として、これはしっかりやっていかなきゃいけない。それと、やっぱり住民の皆さんは不安なところがあります。これをしっかりお話、国の指導も受けながらしていかなければならないんじゃないかなと、そのように思っております。何か追加すること、ありますか。どうぞ。

職員

除染土壌についてのお尋ねがございましたので、除染により除去された土壌につきましては、国におきましては、まだその処分基準が具体的に定められておりませんので、当面の措置といたしましては、除去した施設内において、一時的に保管を行うということと予定しております。

それから、住民の方々への問題でございますが、それぞれ市町村でも今、除染計画を立ててございますので、市町村と連携をしながら住民の方々への、決して不安を与えることのないよう、進めてまいりたいと思います。以上です。

知事

いずれにしても、国はしっかりとした住民の不安解消にもっともっと積極的にやっていただきたいと思っております。

記者

よろしくお願いします。尖閣の問題で追加でお伺いしたいんですけれども、東京都という自治体が買うということは異例な形かと思うんですけれども、そのことについて、同じ自治体としてどう考えられるのかということと、石原さんから、事前に相談なり一緒に買わないかというようなこととか、そのような打診を受けたことはございますでしょうか。

知事

自治体が島を買うということはどうなのと。ただ、私、意外と寄附だとかそういうことも想定して言っているんじゃないかなと。まずは自治体という言葉を出したけれども、実際にこれが進んでいく場合においては、相当寄附ということを当てにしたことを考えておっしゃっているんではないかなと、そのように思います。

石原さんから相談があったかということでございますが、それはありません。以前は、雑談の中でこうだよな、ああだよなというようなことは話したことはありますけど。

記者

寄附というのは、所有者から東京都に寄附とか、東京都から国へ寄附とか、誰から誰に寄附という、そういう念頭ですか。

知事

寄附じゃないです。寄附って言った?僕。

記者

寄附っておっしゃいました。

知事

ごめんなさい。やっぱり東京は買うんですよ。寄附というのは、ああ、その寄附ね、わかった、わかった。それじゃなくて、例えば今こういう問題があると。これは日本の領土じゃないかと。今、石原さんが言っていることで、そして、ぜひ買いたいからと言って、例えばそういう何かの形をつくって、そこに皆さんが寄附をして、そこで買うと。その処理の仕方はどうするかわかりませんけどもね。何かの形をとるんじゃないですか。でも、ここまで言った以上、それよりも、やっぱり日本という国は、もっと領土に対して毅然たる態度をとらなきゃだめですよ、領海も含めてね。そうじゃなかったら、なめられますよ、日本国。私は、地方の一知事でございますが、国会議員、頑張っていただきたいと、強く思うところです、私は。

記者

もう一点、石原さんがこういう行動に出られた背景には、国が国有地としていないことに対する不満というのがあるかと思うのですが、ああいう紛争は存在しないという建前なんですが、ああいう場所を国有地にしていないことについて、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

ただ、国有地にする、例えば私有地にすると、例えば一般の人たちが上陸したいとか入りたいと思ったときにおいて、国有地の場合だといろんな制約がかかる場合もある。でも、私有地の場合だったら、地権者の了解を得れば入れることもありますね。ですから、その辺をいろいろ考えていくと、どっちがいいかなというところもありますね。

記者

関連してなんですが、尖閣諸島の関係です。政府は一応都知事の発言を受けて、国有化の検討というか、そういうのにも言及しているんですが、政府の対応というか、それは改めて都知事の発言を受けてという形になっているんですが、この政府の対応というか、それについては。

知事

最近、お国のほうは地方から何か言われて慌ててそれに対してケアしているような感じでね。もっとお国なんですから、きちっとこれは、領土問題は国がしっかりしなきゃいかんでしょう。国がもっとしっかりと国民に対してもこうだと、はっきり言えるようなお国であってほしいと、私は思います。最近、いろんな問題が出ておりますけれども、これは言うなれば国会議員が率先してやらなきゃいけないことですよ。地方の私どもが何だかんだと言って、慌ててこうする、ああするなんておかしいですよ。もっとリーダーシップを持ってやっていただきたい、私はそう思います。

記者

加えて、そのリーダーシップということでいくと、岡山県知事とか大阪の橋下市長が道州制の推進に向けた連合というか、それの発足の会合というのが予定されているようですが、知事はそれには何か、同調するというかお考えというのはどうなんでしょうか。

知事

前も知事会でよく道州制のことがいろいろ出ました。平たく言えば、大きくくくっていくということは、いろいろな効果、またマイナスの面もあるかもしれませんけども、とりあえずはよいのかなという気持ちは持っております。しかし、ではそれからどうしていくんだという、中身はどうなんだということは、余り議論されていないこともまた事実でございます。それと同時に、今の区割りで、県民の方が、どうしてもこれは困るんだと、そういうことも余り聞こえてこないこともまた事実でございます。ですから、これは道州制というのは、一つの提言として、そしていかに国民に理解していただくということが、私は大事なのかなと、そう思います。

記者

尖閣諸島の問題に戻るのですが、政府はこれまで尖閣については、領土問題は存在しないという立場をとってきたかと思うのですが。つまり、日本固有の領土であって、中国や台湾が何と言おうと、我関せずといいますか、そういう態度をとってきたかと思うんですけれども、今回の石原都知事の行動で、中国や台湾がいろんな主張を始めることで、領土問題として諸外国に認識されてしまうんではないかという考え方もあると思うんですが、その点はいかがですか。

知事

記者さんの言うことも一理ありますね。ここであえてそういうものが出てきちゃったのかなと。だから、これは本当にお国の舵取り、難しいですよ。その辺をしっかり頭に入れながら舵取りしていただかないと、日本、なめられますよ。だから、私は、石原さんがこういう一石を投じたから、慌ててどうのこうのじゃなくて、もっと原点に戻って、まず領土というもの、そして、対外的に日本国はこうなんだという凛とした姿勢を見せなきゃならないなと、そのように思っているところでございます。

記者

よろしくお願いします。高齢者福祉計画のことでお伺いしますが、千葉県は全国でも2番目のスピードで高齢化が進んでいて、対策も急がないといけないんですが、その点を踏まえて改めて今後の県の高齢化対策について知事のお考えをお願いします。

知事

先ほど言ったように、千葉県というのは、若い県なんですが、急激に高齢者が増えることもまた事実なんですね。もっと大きく言うと、医療問題も全部含めまして、まず高齢者といっても、例えば60歳過ぎだってみんな元気ですよね。だから、高齢者はだめなんだ、高齢者は全部面倒を見なきゃいけないんだ、この発想から、基本的なものですよ、発想から外して、そうじゃないんだと。みんな元気なんだから、もっともっと働いてもらえるような環境をつくろうじゃないかと。いかに自分たちは、例えば60歳まで頑張った、それからはもちろん自分へのご褒美もあるでしょう。でも、あと30%ぐらいは、ボランティアも含めてお国のために何かやろうじゃないかと。そういう気持ちというのは、県の基本的な方針の中に持っているところでございます。ですから、私、よく介護も含めて、老人ホームを含めていろんなところがあるところでございますが、もちろん県としてもできる限りやってまいりたいと、そのように思っております。でも、基本的には、もっと私たち元気で頑張ろうよと。そんなところには世話にならないぞと。そのような気持ちをもってやっていきたいなと、そのように思っていますが、何かつけ加えることはありますか。よろしゅうございますか。

記者

除染プランのお話に戻るんですが、昨年度千葉県が人口減に転じたということもありまして、この除染プランの策定で人口減に歯どめがかかるであるとか、そういった期待感があればお伺いしたいんですが。

知事

すぐに歯どめがかかるかどうかというのは、私も何とも言えません。でも除染はしっかりやっていかなければならないという、そういう認識でございます。ですから、人口減というのは、これは千葉県だけじゃないんです、日本国の現状でございます。しかし、その中においても、まずみんなが元気で頑張れるような、そういう地域をつくっていきたい。ですから、千葉県の人口を見ていきますと、確かに1万数千人減っているんでございます。しかし、アクアラインのアウトレット、ああいうものができると、もちろん雇用が2,000人以上も増えていますし、また活気が出てくると、木更津、あの周辺は実際に人口が増えていますし、地価も上がっているというところでございます。ですから、私は、そのように人と物の流れ、活性化することによって、人口も増えていくんじゃないかと。もちろんその中においては、不安を持っている除染もしっかりやっていかなければならないという考えでございます。

記者

よろしくお願いします。来年の知事選についてですが、共産党の関係する団体が候補者擁立を目指すということで、この間、表明されたんですが、そのことについては、知事はどのようにお感じになりますでしょうか。

知事

そうですね、選挙というのは、いろんな人が出て、自分の思いを言えば、あとは県民の皆さんに判断してもらうものだと、そのように認識しております。

記者

前回の知事選で、知事ではない候補を応援した自民党の石井準一参議院議員と、先日、ある機関紙で対談されたと思うんですが、これはどういう意図があるんでしょうか。

知事

いや、対談はこういうあれなんで、「知事、対談しない?」って言ってきたから、「ああ、いいですよ。」と言って、何も意図はありません。それは対談のそういうテーマだと聞いておりました。

記者

改めての来春の知事選について、知事の現時点の考えを。

知事

何しろ10月21日、アクアラインマラソンがあるから、それまでいろんなこともあるし、アウトレットも盛り上げなきゃいけないし、潮干狩りもあるし、メロンもスイカも、魚もあります。そういうのが今、山積している状態で、ですから、まだまだ、今はまだそこまで至っておりません。

記者

ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 「第3期千葉県障害福祉計画」の策定及び「第四次千葉県障害者計画」の見直しについて

→健康福祉部障害福祉課【電話】043-223-2352

  • 「千葉県高齢者保健福祉計画」の策定について

→健康福祉部高齢者福祉課【電話】043-223-2327

→健康福祉部保険指導課【電話】043-223-2452

  • 千葉県道徳教育映像教材(小学校)について

→教育庁教育振興部指導課【電話】043-223-4059

  • 成田-ボストン線就航記念行事について

→総合企画部空港地域振興課【電話】043-223-2268

  • 「千葉県放射性物質除染実施プラン」の策定について

→千葉県災害復旧・復興本部事務局(防災危機管理部防災計画課原発事故対応班)【電話】043-223-3403

 

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?