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更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20641

知事定例記者会見(平成22年11月18日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時 平成22年11月18日(木曜日)10時30分~11時09分
場所 本庁舎1階多目的ホール
動画 平成22年11月18日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 「第58回九都県市首脳会議」と「第5回首都圏連合フォーラム」について
  2. 「平成22年度ちばコラボ大賞」表彰事例の決定について
  3. 「平成22年度千葉ブランド水産物」の認定について
  4. 秋の観光キャンペーン「来て、見て、感動!2010千葉の秋」今後のみどころについて
  5. 「知事特別賞」、知事特別感謝状」の授与について

知事発言

「第58回九都県市首脳会議」と「第5回首都圏連合フォーラム」について

知事

おはようございます。
まず初めに、今週の月曜日の15日に開催されました「第58回九都県市首脳会議」と、「第5回首都圏連合フォーラム」についてお話をいたします。
九都県市首脳会議では、私から、春の会議に引き続き、「東京湾アクアラインの通行料金引下げ」について提案し、九都県市の総意として、国に要望することが全会一致で決議されました。
現在行われている「東京湾アクアライン通行料金引下げの社会実験」により、交通量は1.5倍に増加し、特に今年の2月以降の平日の大型車が2倍に増加するなど、実験の効果は非常に大きなものとなっております。
また、ナンバープレート調査によれば、利用した車の都県別の割合は、千葉県以外が約70%となっており、首都圏全体にその効果が波及しております。
さらに、利用者へのアンケート調査では、約80%が引下げ後の料金に満足しており、約90%が料金引下げの継続を希望しておると、そのような回答を得ました。
この社会実験の期間は来年の3月31日までですが、これらの効果を一過性のものとしないため、平成23年度からは、地方負担を伴わない国策による恒久的な料金引下げの実現を目指します。
そのためには、引き続きあらゆる機会において、不退転の決意で国に訴えていきたいと考えております。
千葉県以外の都県市からの提案では、神奈川県の松沢知事から、「子ども手当の地方負担に関する決議」について提案がありました。私からは、戦っていくことに賛成と申し上げました。ただ、条件等をきちんと提示して、国と戦う以上、勝たなければならないと、そのように申し上げました。
また、石原東京都知事から、「首都圏の航空政策」について提案がありました。これについて、私からは、国益を考えて成田空港の年間発着枠30万回の地元合意をいただいたことを報告するとともに、空港問題は非常にセンシティブであることを認識していただきたいと、強く申し上げました。
また、今回の首脳会議で初めて、首都圏の企業等の優れた産業技術を表彰いたしました。
本県では、流山市の「株式会社アビー」が対象となり、同社から磁場を利用した冷凍技術について、各首脳に対し紹介を行いました。
首脳会議に引き続いて開催された首都圏連合フォーラムでは、「地球温暖化への対応」をテーマに、成長につながる首都圏のスマートシティ戦略について、意見交換を行いました。
私からは、県内の代表的な取組として、東京電力が銚子沖で行っている大型の洋上風力発電システムの実証研究や、下水汚泥を固形燃料化し、バイオマス燃料として石炭の代わりに使用する県の取組を紹介いたしました。
以上、九都県市首脳会議及び首都圏連合フォーラムについて報告させていただきました。
今後も、首都圏から日本を元気にしていくという熱意を持って、このような機会を活かしながら、しっかりと首都圏での連携を進めていきたいと考えております。

「平成22年度ちばコラボ大賞」表彰事例の決定について

知事

次に、本年創設した「平成22年度ちばコラボ大賞」の表彰事例が決定しましたので、お話をいたします。
千葉県ではさまざまな分野で、企業や学校、民間団体などと、ボランティア団体やNPO法人などの市民活動団体が連携して、地域の課題解決に取り組み、成果を上げている事例がたくさんございます。
そこで、県では、他の模範となるような事例を表彰する「ちばコラボ大賞」を新たに創設いたしました。
第1回目となる今年度は、県内各地、各分野から13件の応募があり、審査会において審査した結果、3件を表彰することになりましたので、ご紹介いたします。
1つ目は、「コスモの森『学校の環境教育支援プロジェクト』」です。
この事例は、子どもたちが身近にある森の恵みと豊さを知り、自然とのつながりを大切にしていく心を育むための取り組みでございます。
里山の保全に取り組む企業と、自然体験のノウハウを持つNPO法人が連携し、里山に地元の小学校を招き、森を体験する環境教育に取り組んでおります。
2つ目は、「市川市における安全で安心なまちづくりのための耐震診断」でございます。
この事例では、まだ耐震化の済んでいない木造住宅が多く残り、独居老人世帯も多い地域において、安全で安心なまちづくりを推進しています。
ここでは、生徒による耐震診断を行っている高校と、地元金融機関、建築のプロであるNPO法人が連携し、木造住宅の耐震診断や家具の転倒防止の無料相談会などに取り組んでおります。
3つ目は、「九十九里地域医療夏期セミナー2010」でございます。
この事例では、地域医療の崩壊を食い止めるため、大学や病院、商工会議所と、住民みずからの手による地域医療の育成を目指すNPO法人が連携しております。
若手の医療従事者や医療福祉系学生を対象に、地域医療の現状や課題をさまざまな現場から学ぶフィールドワークなどのセミナーに取り組んでおります。
「ちばコラボ大賞」の創設は、県民の皆様に連携することの効果や手法を広く紹介し、地域づくり、元気な千葉県づくりの促進を図る良い機会になると思います。
12月9日の木曜日に「ホテルポートプラザちば」で開催する表彰式には私も出席し、受賞された皆様に賞状を授与したいと思っております。
当日は、受賞者の皆様による表彰事例の発表や、マイクロソフト株式会社の加治佐俊一さんの記念講演も行われますので、皆様、ぜひお越しくださいませ。

「平成22年度千葉ブランド水産物」の認定について

知事

次に、全国屈指の「千葉県の水産物」についてお話をいたします。
県では、全国に誇れる優れた県産水産物を「千葉ブランド水産物」として認定して、重点的にPRすることにより、「千葉のさかな」のイメージアップや消費拡大を図っています。
今年度は、認定委員会の厳正なる審査のもとに、「生鮮水産物」3品目及び「水産加工品」4品目を再認定、「ふるさと品」1品目を新規に認定いたしました。
認定された8品目のブランド有効期間は3年でございます。
それでは、「生鮮水産物」3品目を紹介いたします。
1つ目は、「大佐和漁協江戸前あなご」でございます。あなごは、江戸前の魚の代表格であり、ふわっとした触感としっかりとした風味が楽しめます。
2つ目は、「房州黒あわび」でございます。関係者の努力により、全国有数の漁獲量を誇り、しっかりとした歯ごたえと、アワビ独特の濃厚なおいしさを味わえます。
3つ目は、「太東・大原産真蛸」でございます。伝統のたこつぼ漁でとられ、身が柔らかく、甘味があり、味わい深いうまみが特徴でございます。
次に、「水産加工品」4品目をご紹介させていただきます。
1つ目は「房州ひじき」でございます。房州独自の伝統的な製法で製造されるため、ひじき本来のうまみと香りを持ち、水戻りがよく、太く、つややかで太くても柔らかい食感が味わえます。
2つ目は、「さばてり焼きスモーク」でございます。地域の食文化に根づく「さばのなまり節」をもとに、伝統的な燻煙技術を活かしており、味わい深く、ソフトな食感を持っております。
3つ目は、「いわし野菜漬」でございます。九十九里地域の郷土料理をもとに、脂の乗ったマイワシと新鮮な野菜を一緒に漬け込み、旬の素材の持つおいしさが十分に活かされた一品でございます。
4つ目は、「金田産一番摘みあま海苔」でございます。伝統的な支柱柵養殖で生産され、海苔の味、香りのよさで定評のある金田産の海苔の中でも、一番摘みの上質な原料を焼き上げ、口の中でもとろけるような食感が特徴でございます。
最後に、生産量は少ないながらも千葉の誇れる特産品であります「ふるさとの品」に新たに認定した「天然あわび海女の味噌焼き」をご紹介いたします。房州の海女が漁業の合い間に冷えた体を温め、体力を養うため、アワビに味噌を塗り、たき火にくべて焼いて食べたという伝統料理をもとに製品化されたものでございます。
「千葉ブランド水産物」には、本日ご紹介いたしました8品目を含めた21品目が認定されております。これらの認定品については、「太陽の味ちばの海」をキャッチコピーに、私も先頭に立って、全国に向けてアピールしてまいりたいと思っております。
県民の皆様も、ぜひ召し上がっていただき、千葉の海の豊さを味わっていただきたいと思います。
なお、本日、午後1時15分から認定書の交付式を行います。報道関係者向けに認定品の試食もありますので、ぜひ出席をいただきたいと思います。

秋の観光キャンペーン「来て、見て、感動!2010千葉の秋」今後のみどころについて

知事

次に、秋の観光キャンペーンについてお話をいたします。
9月に始まったキャンペーン「来て、見て、感動!2010千葉の秋」もいよいよ終盤を迎えます。今日は、終盤の見どころを幾つかご紹介したいと思います。
初めに、これから見ごろを迎え、関東で一番遅いと言われている「房総の紅葉」についてご紹介をいたします。
君津市の亀山湖では「亀山オータムフェスティバル2010」が開催されており、紅葉狩りクルーズなどが楽しめます。
陸上からは見えない湖上の紅葉ポイントへ行き、舟に揺られながらゆったりと湖畔を見渡せば、いつもと一味違った紅葉狩りになるのではないかなと思っております。
また、養老渓谷の紅葉もお薦めでございます。紅葉色に包まれた遊歩道を散策して、渓谷を流れる養老川を眺めれば、川面の輝きと紅葉のコントラストにより、とても美しい景色を楽しむことができます。
次に、キャンペーンのフィナーレを飾るイベントについてでございます。
11月27日と28日の2日間、JR東日本と千葉県とのタイアップで実現したイベント列車「ぐるっとゆめ半島号」が運行されます。
27日は北総方面、28日は南房総方面をぐるっと周りながら、車内や停車駅などで、地元ならではの郷土料理や郷土芸能を堪能できる「ちばのおもてなし」を満載した特別列車でございます。既にほぼ満席の状態でございますが、大変な人気と聞いております。
そして、11月28日の日曜日には、海浜幕張駅前で「秋の観光キャンペーンフィナーレイベント」を開催いたします。
千葉県出身のアーティストによるミニライブや、チーバくんを初めとするかわいいキャラクターたちも集まり、3カ月にわたったキャンペーンのフィナーレを盛り上げます。
本日ご紹介した以外にも、県内各地で秋の味覚を楽しむ収穫祭や産業祭りが開催され、千葉の秋はますます盛り上がりを見せております。ぜひ、晩秋の千葉を満喫しにお出かけください。

「知事特別賞」、「知事特別感謝状」の授与について

知事

最後に、千葉ロッテマリーンズに関する「千葉県知事特別賞」及び「千葉県知事特別感謝状」の授与についてお話をさせていただきます。
皆さんご存じのとおり、「千葉ロッテマリーンズ」は、プロ野球史に残る激闘の日本シリーズを制して、5年ぶりに日本一の栄冠を勝ち取りました。
その決してあきらめずに戦い抜く姿は、県民に大きな感動を与え、千葉県に活力をもたらしてくれました。
今回の日本一は、私たち千葉県民すべての誇りであることから、その功績をたたえ、このたび「千葉ロッテマリーンズ」球団に対して、「千葉県知事特別賞」を授与することといたしました。
また、今シーズンのチームスローガンである「和」の言葉どおり、チームスピリットの精神と卓越した指導力でチームを日本一に導いた西村徳文監督に対しては、「千葉県知事特別感謝状」を授与いたします。
これらの賞については、今週日曜日に「千葉マリンスタジアム」で開催されるマリーンズ主催の優勝報告会の中で私からお渡しいたします。
なお、同じ日曜日の午前には、マリーンズの優勝パレードが幕張新都心で実施されることになっております。
県民の皆さんも、日本一に輝いたマリーンズをたたえ、選手に声援を送っていただきたいと思います。
なお、このパレードは、企業や個人の協賛金によって支えられます。現在、この協賛金の募集も行われておりますので、ぜひご協力いただければと思います。
私からは以上でございます。

質疑応答

記者

21日のマリーンズの優勝パレード、知事は名誉委員長も務められているということで、今回、日本一となって特別賞とか感謝状を送られるチームや監督に改めてメッセージを。

知事

西村監督は、「和」の精神で、あきらめないという気持ちで、私、何度も言っておりますけども、千葉県に来て、千葉県はすばらしいポテンシャルがあるんだと。頑張るんだと。絶対あきらめないんだと。そして、チームスピリット、みんなでやれば、千葉県は必ずナンバー1になるんだと、そのようなことを私も言い続けておりますので、非常に共感するところがありました。ましてや、西村監督はそれをチーム一丸となって導いた。これは、言うなれば、県民に感動と勇気を与えてくださった。そのような意味で感謝状を送ることを決めました。

記者

ちょっと重いテーマなのですが、市川でいじめを受けていたと訴えていた中学生が自殺したと、そういったことが明るみになりましたが、知事は道徳教育とか自殺対策、そういったことに力を入れていて、その矢先の出来事ということで、今回のことをどう思われましたか。

知事

私は衆議院のころ、文部政務次官をやっていたときに、このいじめ問題に本気になって取り組んでおりまして、特に今の子どもたちに話すことも大事ですが、文書も大事ですが、やっぱりまだピンとこないところがあるのです。それで当時、いじめ防止のビデオをつくって、全国に発信したことがございます。
それから、いろんな学校の校長さんだとか、担当の先生と会いました。これは全くそのとおりだなと思ったのは、私たちのころは生徒は58名だとか60名ですから、掃いて捨てるほどいたわけです。今は、それこそ30人、40人いないですよ。その中で、まず先生が必ず目を見るのです。そうすると、あれ、今日ちょっとおかしいなとか、あれ、いつもの元気は?おお、今日は元気だなと、必ずわかるわけです。何か調子悪いのが続いたり、何か変だなと思ったら、先生が、おい、どうした、なんだい、最近いいことあったかい、何かあるのか、言えよ、おれに、このように話しかける。それから、例えばその生徒が信頼している先生があの人だなと思ったら、その先生から話しかけると。そういう子たちというのは、必ずサインがあります。そのサインを私たちが見落とさないことです。そうしていけば、相当数防げるのかなと。あとは親との連携でございます。
それともう一つ、確かにいじめをやった人間は許せないです。そんなことは当たり前です。それと同時に、いじめに負けない精神も、そういう力を持たせるということも大事だと、そのように思っています。
自分もそういうのに取り組んでいたこともありますので、今回のことは非常に残念でございます。こういうことは二度と起こしてはいけない。そのためにも、周りの大人、特に学校においての先生、親、しっかり子どもたちの目を見る、変化を見る、そして、連携して子どもたちを救っていかなければならないと、そのように強く思っているところでございます。
県といたしましても、道徳教育も含めて、いろんな映像というのは子どもたちに非常に影響力がありますから、映像も含めて、しっかりと考えてまいりたいと思っております。取り組んでまいりたい。以上です。

記者

おはようございます。今、まさに国会の審議でも問題になっていますが、柳田法務大臣が国会答弁を軽視するかのような発言をなさったということが伝えられております。こういった法務大臣の発言自体について、知事はどういうふうにお思いになったかということと、知事自身がふだんの議会等の答弁で気をつけていることということをお聞かせ願えますか。

知事

柳田法務大臣を私、知っていまして、国会議員時代によく勉強会やなんかも一緒にやりました。非常に優秀で気さくな方なのですが、でも、あれはよくないよね。それは、人間だから愚痴もありますよ。言いたいこともある。それは、例えば仲間うちで、5~6人とか10人ぐらいで一杯飲んでいるときに、冗談じゃないよななんて、そんなことは人間あります。でも、あのような公のところでああいうことを言うのは、僕も意外とそのときに調子に乗ってしゃべることもありますが、さすがの私もあそこまでは言いませんね。
私は議会において注意していることは、自分の言いたいことの6掛けから7掛けにするようにと、いつも自分に言い聞かせております。人間だからわからないけど、でも、柳田法務大臣、私もよく知っておりますが、しっかり頑張っていただきたいと、そのように思います。

記者

もう一点、県政に関することで、職員住宅等の給与からの控除について、いわゆるチェックオフと言われるものですが、これについて、県の方で少なくとも18年以上にわたって条例を設けず、いわば違法な状態が続いてきたということで、今般の議会でこれを条例改正をされるということですが、知事もご就任されてからもコンプライアンスということをおっしゃってきました。ただ、結果的に形式論とはいえ、そういう状態が続いてきたということに対して、ご見解をいただけますか。

知事

それは残念で、コンプライアンスと言っていました。一気にそれが浸透し、網羅できればいいのですが、このように事例が出てきたということは、大変残念でございます。そのことについて、担当課。

職員

今、知事からございましたように、コンプライアンスの遵守のために、こうしたような今回のチェックオフの条例を定めること以外も含めて、一つ一ついろんな場面でコンプライアンスが守っていけるように適切に対応したいと思っています。

記者

12月から子ども医療費の県の助成が拡大されることになると思うのですが、県内市町村の対応状況というのは現状どうなっているのか、聞かせていただけませんか。

知事

子ども医療費は、言うなれば、子どもがみんな元気で一生懸命やってもらうように、次代を背負う子どもたちですからやれることはやっていかなければいけないと。そういう意味において、まず小学校3年から6年、中3と。ご存じのとおり、大変財政が厳しい中で、段階的にやっていこうと。その第1回目で小学校3年。これで市町村の意見も聞かなければいけないですし。ただ、中には市においては財政上、非常につらいという話も聞いております。ですから、大事なことは、同じ県において恩恵を受けるところと受けないところがあってはいけないと。ですから、そういうつらいところは、まず県も一生懸命話し合いとか、できること等を検討して、まず小学校3年生、すべてが並ぶことが一番大事だと思います。それから、その次の6年、中3と、そのように考えているつもりでございます。

記者

一律で小3以下の子どもたちに助成は実現できる見通しなのでしょうか。

知事

それはもちろんやります。何かもし詳しいことがあったら。現在の状況も含めてご説明してください。

職員

児童家庭課でございます。現時点でうちの方で把握している情報の範囲では、1団体を除き、12月から小3までの入通院の拡大が実施していただける見込みになっております。

知事

そのようなことでございます。

記者

先ほどの市川の中学生の自殺の件、これはまだいじめとの直接の関係というのは結論づけられてはおりませんが、恐らくはそういうことが考えられるだろうというところで、社会状況の変化というのでしょうか、子どもたちをめぐる環境も非常に変化していて、小さいころから大人数に揉まれていない、そういう中で育ってきていない子どもたちという中で、人間関係をつくることですとか、体力面だったりとか、子どもたちも苦労して、その中で社会生活を送っているのかなということなのですが、先ほどの知事のお話の中に、いじめに負けない心も大切だというお話がありまして、そういった心をつくっていくために、親であったり、教育現場に求められていることは何なのか、知事が考えられることをお伺いできればと思います。

知事

これ、今日いらっしゃっている皆さんだって、自分たちの小学校、中学校、高校のころは似たようなケースがいっぱいありました。まず、自分たちはそれをどうやって乗り越えてきたか。私だってありましたよ。でも、乗り越えてきた。これは、今の親御さん、必ずそういう経験がある。じゃ、自分はどうやって乗り越えてきたかということをもう一度、自分で考えていけば、そこに必ずヒントがあるのです。
まず、僕の場合は、両親、父親、母親が、何言っているのと。おまえ、男だろうと。もし言われたら、そうかい、おまえはばかだね、何だろうといいじゃないかと。おまえは、自分は勉強できると思っているけど、体育祭のとき覚えておけよとかね、簡単に。そういうふうに、言うなれば、僕の父親、母親は、おまえはほかの人よりはここは優れているよと。だから、おまえってすごいんだよと。おまえは、それでばかにされたら、今度はおまえが自分のすぐれてるときは、そいつをばかにしてやれと。そんなの負けるな。それはまた、私は自分で剣道やったり、いろいろスポーツをやったり、その中で学んだところでございます。それと同時に、友達をいじめるとか、友達の弱点を言うということは恥ずかしいことだよと。当時、父親は刑事でございますが、それは何回も言われました。恥ずかしいことだぞと、男のすることじゃないぞと。そういう子どもたちをおまえが助けてやる、それがまさしく男だと。それと、みんな仲よくするんだと。よく親父が言っていました。人という字は支え合っているではないかと。これが社会なんだよと。みんなが、友達同士が仲よくやることが、すばらしい社会をつくっていくんだよと。
今は一端でございますが、絶えず、親からそんなことを言われていたのが、今の年になっても残ってますね。僕は友達というか人と会うと、この人と会ったのは縁なんだなと。この縁は大切にしたいなと。会った人は、そうだよな、これからも友情を深めて、この人に幸せになってもらいたいなとか、そう思えるようになったのは、親の教育だったなと思います。
ですから、学校の先生、親がそういうことはいけないことだと。それと同時に、おまえもそんなのに負けちゃだめだよと。神様というのは、必ず一人ひとりにいいところを与えてくれている。おまえのいいところはここじゃないかと。ここであいつを見返してやれ、そういうことを言われたのが、今でも私の大きな支えになっております。

記者

家庭での教育の重要性というものが、今求められるというところでしょうか。

知事

そうですね。これは、皆さんも十分おわかりでしょうけども、親が給食費払わないとか、今日、学校休んだからパンを持ってこいなんて学校に電話するようでは、こんな社会ではだめだよ。うちは、よく覚えているけど、小学校時代、親父の給料というのは茶封筒でしたよ。そのときに、私たち子ども4人、母親もいて、みんな、ちゃんと座って、父親がその給料袋を子どもたちの前で、はい、頑張ってまいりましたと。母親がご苦労さまと。みんな、お父さんが頑張っているから、おまえたちも元気で学校へ行けるんだよと、そのときに一言必ず言っていたのです。そして、母親は、例えば、学校のPTA会費だとか、給食費とか、まずそこから、それに入れていたのです。そういうことを小さいころから見ていましたし、言われていましたので、それが今でも支えになっているということは事実です。
私、偉そうなことを言っているんじゃないんですよ。でも、道徳教育というのは、今、本当に大事だなと。これは子どもだけじゃなくて、私たち大人ももう一度、ハイレベルなことを言っているんじゃないんです。当たり前のこと。さっき言ったように、給食費を払うのは当たり前のことじゃないですか。そういうことを改めて言わなきゃ、改めて勉強しなきゃいけないときにきたのかなと、そう思います。

記者

よろしくお願いします。職員の給料とボーナスについてですが、今年度については当初、人事院勧告を上回る形での下げ幅も勉強したいとおっしゃったかと思うのですが、今回、12月の議会で出される条例案は人事院勧告どおりということになりました。今回、人事委員会の勧告を上回る下げ幅を見送った理由というのを教えてください。

知事

人事院勧告、国は異論があったけども、いろいろ精査している間に、そのとおりということなので、県もそれに従おうと、そのように思ったところでございます。担当局、何か説明することありますか。

記者

もう一つ伺いたいのですが、もう一方で菅首相は来年度の給料とボーナスについては自分たちで法案をつくって、大きく引き下げることも視野に入れたような法案づくりに意欲を示されていますが、知事はどのようなお考えですか。

知事

それは、また国のそういう形が出てきたならば、それは検討させていただきます。

記者

千葉市が実施している千葉マリンスタジアムの命名権の売却についてですが、千葉市内の幕張にあるファッション通販のインターネットサイトの運営会社が自分たちが命名権を取得したいと名乗りを上げました。このことについて、何かご感想があればということと、知事としてはどのような名前を希望されますでしょうか。

知事

その命名権というのは千葉市が持っているの、それとも県が持っているの。ごめんね、認識がない。千葉市で。

記者

千葉市の話なので、直接、千葉県とは関係がありませんが、県を代表する球団のスタジアムの名前が売りに出ているということで。

知事

これは熊谷市長はどういうふうに考えて、どうなのか、一回聞いてみたいよね。できるならば、現状維持の方がいいに決まっていますが、命名権を売るということは、何かしらの理由がある。財政的なものかどうかわからないし、それとももっと地元に密着した形をとりたいと思っているのかもしれません。これは千葉市の動向を見ながら、アドバイスできるならばしたいと、そのように思っています。

記者

既に1社、幕張の会社がその件で自分たちが命名権を買いたいという申し出をしているそうです。知事としては、千葉マリンスタジアムという名前がどのぐらい残ってほしいと思われますか。

知事

千葉マリンスタジアム、そのままで残ってほしいよ。本当はそうですよ。でも、先ほど言ったように、いい名前があって、それがより一層、千葉県に密着するような名前だったり、みんなから愛される名前だったら、これはみんなの意見を聞いて、決めさせていただきたいなと思います。

記者

2点。まずアクアラインについて、月曜日の首都圏サミットでまた要望されて、その場で埼玉の上田知事や石原知事から、だいぶ援軍の心強い言葉があったと思うのですが、それについての感想と現時点での手ごたえ、まずお願いします。

知事

石原都知事は、そんなばかなことあるか、戻るなんてことは、そんなの決まるよなんてあっさり言ってくれましたが、勝負は下駄履くまでわかりませんし、まして、今、お国の方は非常に不安定な部分もありますので、本当にふんどしを締めてかかっているところでございます。
また、埼玉県の上田知事なども、そんなの当然だというお話を、言うならば、ああいう九都県市、関東知事会でも、そういう意見が出るということは、いかに千葉県だけの問題じゃないんだと。これは、言うならば首都圏の問題なんだということを、皆さんおわかりになっているから言っていることだと思います。ですから、私も全国知事会において、チャンスが、その機会を得たなら、首都圏の交通網の中のアクアということも説明してみたいなと、そのように思っております。

記者

もう一点ですが、現在、千葉県が策定を進めている第3次男女共同参画計画について、「男女平等」という言葉を使わないということをめぐって、7つか8つの団体から見直しを求めて、知事あてに要望が出ていると思うのですが、それについては。

知事

これは懇話会において、いろんな意見が出るのは当たり前のことでございます。懇話会の議論の推移を見ながら、最終的には私が判断したいなと、そのように思っております。

記者

その絡みですが、委員の中で男女平等というよりは男女共同参画という言葉を使った方がいいと主張されている委員の方が、お名前とかを見ると、知事に近しい方々なのかなと思うのですが、知事のお考えとしては。

知事

文言というか、言葉というのはいろんな使い方があると思いますが、でも、基本的には言っていることは同じだと思うんですよね。そう思います。ですから、そういうことに関してのパブリックコメントといいますか、いろんなところで、いろんなご意見を賜っているところでございます。

記者

同じだったら、「男女平等」の方がわかりやすいのではないかという意見もあったのですが、それはいかがでしょうか。

知事

それは、いろんな人の意見もこれからも聞いていきたいなと、そのように思っています。

記者

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 「第58回九都県市首脳会議」と「第5回首都圏連合フォーラム」について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2206
  • 「平成22年度ちばコラボ大賞」表彰事例の決定について
    →環境生活部県民活動・文化課【電話】043-223-4133

  • 平成22年度千葉ブランド水産物の認定について
    →農林水産部水産局水産課【電話】043-223-3045
  • 秋の観光キャンペーン「来て、見て、感動!2010千葉の秋」今後のみどころについて
    →商工労働部観光課【電話】043-223-2412
  • 「知事特別賞」、知事特別感謝状」の授与について
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2733

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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