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更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20624

知事定例記者会見(平成22年4月15日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時 平成22年4月15日(木曜日)10時30分から10時57分
場所 本庁舎1階多目的ホール
動画 平成22年4月15日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 千葉県次世代育成支援行動計画(後期計画)の策定について
  2. 館山港多目的桟橋の完成について
  3. 観光地魅力アップ緊急整備事業について
  4. ゆめ半島千葉国体・大会開閉式の入場者募集について

 知事発言

 【千葉県次世代育成支援行動計画(後期計画)の策定について】

知事

おはようございます。
最初に、県では、このたび、次代を担う子どもたちが健やかに育つよう支援していくため、「千葉県次世代育成支援行動計画」の後期計画を策定いたしました。
この計画は、平成22年度から5年間に実施する次世代育成の総合的な取組みを示したものでございます。
計画の策定に当たっては、「千葉県総合計画」を初め、関連関係である「千葉県ひとり親家庭等ふれあいサポートプラン」などとの整合を図りました。
また、「次世代育成支援対策を推進する千葉県民会議」からのご提言や、県民の皆様から寄せられたご意見等を反映して策定いたしました。
計画の基本理念は、「子どもは地域の宝。全ての子どもと子育て家庭の『育ち』を地域のみんなで支える。」といたしました。世代を越えて、いろいろな人たちが相互にかかわり合いながら、子どもを地域の宝として、みんなで育てていく社会を目指すということでございます。
そして、子どもの成長にとって特に大切なのが「家庭」でございます。この計画では、「家庭」を基本に、地域が一体となって子育てを支える社会の実現に向け、「子どもと若者」、「親」、「地域」の3つの視点から、児童福祉や教育、保健医療、就労、男女共同参画など、幅広い分野で総合的な施策を展開いたします。
具体的な取組みを3つ紹介いたします。
1つ目は、子育て世帯の経済的負担を軽減するために、乳幼児医療費助成の対象を拡大し、「子ども医療費助成事業」として充実させます。
2つ目は、多様化するニーズに対応した保育サービスの充実を図るとともに、待機児童の解消に向けて保育所整備を推進いたします。
3つ目は、児童虐待の防止や要保護児童を支援するために、児童相談所の体制を強化するとともに、県立児童養護施設である「富浦学園」の整備を推進いたします。
今後、計画の推進に当たっては、市町村や県民の皆様とともに、「チームスピリット」の精神で、全力で取り組んでまいります。そして、日本の未来を担う子どもたちが、健やかに生まれ、夢と希望を持ちながら、元気に育つことができる「子育てサポート日本一」の千葉県を目指してまいりたいと思います。

 【館山港多目的桟橋の完成について】

知事

次に、館山港に観光客などをお出迎えする海の玄関口として整備を進めてまいりました「多目的桟橋」がこのたび完成し、4月25日に供用を開始いたします。
この桟橋は、国と県、館山市が連携して策定した「館山港港湾振興ビジョン」を受けて、大型客船やさまざまな船舶が利用できる「多目的桟橋」として県が整備を進めてきたものでございます。
館山港へは、これまでの館山と大島を50分で結ぶ高速ジェット船の季節運航や大型客船の沖合への寄港などが行われておりますが、桟橋の完成により、大型客船から直接乗り降りができるなど一層便利になり、より多くの皆様に快適にご利用いただけるようになります。
この多目的桟橋の特徴は2つあります。
1つ目は、大型客船が寄港することを目的とした港湾施設としては、県内初のものであるということです。
2つ目は、自然の地形を生かしたまま7.5メートルの水深を確保するため、約500メートルも沖合に整備したことでございます。これによって館山湾に生息する「ウミホタル」への影響も最小限にとどめることができました。
4月25日の日曜日には、館山市の主催により「竣工式典」が開催され、私も出席してテープカットを行う予定でございます。
また、渡り初めや日本を代表する大型客船である新生「にっぽん丸」も寄港することになっていますので、ぜひ会場に足をお運びくださいませ。
この桟橋が南房総地域の新たな観光拠点となり、観光地としてのさらなる魅力向上につながることを期待しております。
県といたしましては、今後も千葉県の魅力を最大限に発揮できるように、地元市などともに連携して、県内各地域の観光振興に取り組んでまいります。

 【観光地魅力アップ緊急整備事業について】

知事

次に、快適なトイレや駐車場で「おもてなし」する「観光地魅力アップ緊急整備事業」についてお話しいたします。
観光で地域を元気にしていくためには、全国の数ある観光地の中から千葉を選んでいただき、何度も足を運んでもらうようにしていくことがとても必要でございます。
しかし、すばらしい景色を見たり、おいしいものを食べたりしても、ちょっとしたときに、おトイレに行って、非常な不愉快感、何か汚いなとか、こうだなと思った瞬間、すべてが台なしになってしまうと、私は何度も申し上げてまいりました。
そこで、私は、「何としても観光地のトイレをきれいにしていきたい。」「女性のトイレ待ちを解消していきたい。そのために女性用のトイレを男性用の1.5倍にしていきたい。」との思いを込めまして、昨年度、この「観光地魅力アップ緊急整備事業」を新設したところでございます。
事業初年度である21年度は、11市町村の15カ所の観光地でトイレを整備しましたので、特色ある事例を3つ紹介させていただきます。
1つ目は、館山市の海水浴場のトイレでございます。このトイレは、館山市が進めている「南欧風」のまちづくりに合わせたデザインになっており、景観に配慮するとともに、環境対策として太陽光パネルを設置しています。また、ここでは女性用トイレを3基設置していて、男性用の1.5倍になっております。
2つ目は、長生村の海水浴場のトイレでございます。このトイレは、微生物を利用して、水洗用の水を浄化し再利用する「環境保全のエコトイレ」でございます。ここでも女性用トイレを3基設置していて、男性用の1.5倍となっております。
3つ目は、香取市の小野川沿いに設置された街歩き観光用のトイレでございます。このトイレは、歴史的な街並みが保存されている小野川周辺の景観に合わせた白壁と瓦屋根の造りになっていて、女性トイレを6基も設置してあります。
以上、3つの整備事例を紹介しましたが、お客様が必ず利用するトイレは、「魅力ある観光地づくり」を進めていく上で大変重要であると考えております。
県では、この事業で市町村による施設の新設や改修を支援しておりますが、民間施設も含めて、今ある施設についても日々の清掃や管理をしっかりとして、気持ちよく利用してもらえるようにしていただきたいと思います。
いくら初めにきれいにつくっても、その後、言うなれば、メンテナンス、絶えずきれいにするという、清掃等もやっていかないと、どんどん汚くなる。人間というのはおもしろいもので、汚いところは汚く使っちゃうということがございます。ですから、日々のそういう清掃活動も非常に大事である、メンテナンスは非常に大事ですよと、そういうことも言っております。
また、今年度は国体の開催などより、全国から多くのお客様が千葉県を訪れることから、引き続き昨年度以上の予算でトイレや駐車場の整備を進めてまいります。
千葉県を訪れたすべてのお客様に千葉県のファンになっていただき、リピーターになっていただけるよう、民間事業者や市町村などと力を合わせ、県を挙げて「おもてなしの心」で取り組んでまいりたいと思います。
特に民間のそういう観光施設等にも行ってまいりまして気がついたことは、いろいろ申し上げさせていただいて、何としてもそういう民間施設等のお手洗いもきれいにしてまいりたい、県も補助してまいりたいと、そのように思っております。
国体でも、選手は本当に泥だらけになって帰ってきて、例えば更衣室、シャワー室、お手洗いが汚かったら、「何だ、これは」と、そういうことにもなってしまいますので、何しろ、豪華じゃなくてもいいから、清潔感のある、選手がほっとできる、そういう施設づくりに一生懸命邁進してまいりたいと思います。

 【ゆめ半島千葉国体・大会開閉式の入場者募集について】

知事

最後に、開催まであと半年を切った「ゆめ半島千葉国体」と「ゆめ半島千葉大会」の開会式・閉会式の入場者募集を明日、16日からいよいよ開始します。
いつまでも皆様の思い出に残るような式典となるよう、現在、関係者が一丸となって準備を進めております。
「ゆめ半島千葉国体」の総合開会式は、9月25日の土曜日に「千葉マリンスタジアム」で開催いたします。選手団入場や県出身のアスリートによる炬火台点火、創作ダンス、マーチング、千葉県を代表する伝統芸能の披露など、内容は盛りだくさんでございます。
会場でご観覧いただくには入場券が必要となり、明日から7月13日まで、内外野を合わせて1万4,000席を募集いたします。入場料は、内野席が大人1,000円、小学生以下500円、外野席が大人・子供とも500円となっております。
なお、10月5日の火曜日に「千葉県総合スポーツセンター」の陸上競技場で開催する総合閉会式につきましては入場無料で、事前申し込みも不要ですので、直接会場にお越しいただきたいと思います。
国体自体が脚光を浴びるのがだんだん少なくなってきたことも、また事実でございます。ですから、この千葉国体におきましては、もちろん年配者から、特に若い人たちにも魅力ある国体にするために、知名度のあるタレントさんも含めて、いろんな角度で頑張って、魅力ある国体にしたいと思っております。
次に、バンクーバーの「冬のオリンピック」の熱い戦いがまだ記憶に新しいところではございますが、障害者スポーツ大会である「ゆめ半島千葉大会」の開会式は10月23日の土曜日、閉会式は10月25日の月曜日に、いずれも「幕張メッセ」で開催いたします。両日とも入場は無料ですが、ご観覧いただくには入場券が必要となり、明日から8月2日まで、それぞれ2,000席を募集いたします。
両大会とも応募者多数の場合は、抽選とさせていただきます。お申し込みは、千葉国体のホームページから送信していただけるほか、県・市町村の窓口やJRの主要駅などにある申込用紙を郵送いただく方法もございます。
両大会ともに全国の厳しい予選を勝ち抜いてきた選手たちが千葉県に集まります。みんなで応援いたしましょう。皆さんのたくさんのご応募をお待ちしております。
私からは以上でございます。

質疑応答

記者

おはようございます。先週の土曜日ですが、森田知事もよくご存じの平沼さんや与謝野さんが新党を立ち上げました。永田町内でも賛否といいますか、評価は様々なようですが、知事自身は「たちあがれ日本」をどのようにご覧になっているのか、ご感想をお聞かせください。

知事

経験豊富な大ベテランの先生方ですし、正直言って、あの年代になったらもういいかと思うのが今の時代でございます。しかし、あのベテランの人たちが、このままでは日本をどうするんだと、何とかしなきゃいけないと。それと同時に、おれたち年寄りが頑張っているのに、おまえたち若者は何やっているんだと、そういうような強いメッセージかなと、そのように私は思っております。ですから、私も千葉県知事として千葉を一生懸命頑張りたいと、そのように思っています。

記者

おはようございます。今の件に関連してですが、その後、各地方の首長さんも新党に向けての動きというのを出されたりしているようですが、それについて知事自身どう思っていらっしゃるか、何か具体的なアプローチなりお考え、もしくは向こうからのコンタクトなどおありだったかどうか、教えてください。

知事

コンタクトはございませんが、舛添さん、もったいないなと思うんですね。あれだけ知名度があって、そして国民からは期待されている。議員心理をつかまなきゃいかんと思いますね。だから、まずは足元をぴちっと固めていかないと、せっかくの待望論というのが徐々に消えていっちゃうんじゃないかなと思います。
私も衆議院、参議院とやらせていただきました。そういう意味では、総理を選ぶためにいろいろと仲間と話したことはございます。確かに、議員というのは知名度のある方、有名な方に乗りたいという気持ちはあるんですよ。あると同時に、一番最後の判断は何かというと、例えば、心情的にはどうなのか、それと同時に、おれたちと一緒に、この党のためにどれだけ汗をかいたかとか、おれたちと一緒にどのようなことをやってきたのか、それをものすごく判断の材料にするんですね。
ですから、舛添さんはあれだけの実力もあることですから、その辺の議員心理をしっかりつかんで、まず一緒になって汗をかくということをもう一度おやりになったら、将来開けるんではないかなと、そのように思っております。
また、新党がいろんなところで立ち上がってまいっております。私は今、国会議員ではありませんので、どうこうということはございませんけども、ただ、今、日本の政治というのは非常に混乱しているのかなと。国内だけでがたがたやっている分には結構ですが、今の日本というのは世界の日本でございますから、世界に「何だ、日本は」と言われないようにやっていかなければならないのではないかなと、そのように思います。早く中央の政治も安定していただかないと、地方も絶えず混乱するばかりなので、よろしくお願いいたします。

記者

各首長さん、例えば杉並区の区長さんなど、声を上げたりされている方もいらっしゃるのですが、知事ご自身はその点について何かお考えがございますか。

知事

そういう人たちにどうのこうのという意見はございませんが、まず今、千葉県においても山積している問題もあります。特に最近、やっと凍結解除になりましたが、4車線化も含めて、はっきり言って、いろんな形で水面下で私たちやっておりました。ですから、まずは第一義的には、県は一生懸命やること。イコール、この千葉県というのは非常にポテンシャルのある県ですから、この県が盛り上がれば、首都圏が盛り上がる、イコール我が日本国が盛り上がると、第一義的にそのような思いを持っております。

記者

よろしくお願いします。南房総の広域農道でトンネル工事があったそうですが、それについて不適正な、通常の決済ではないような行政手続があったと聞くのですが、それについてのご説明と、知事のご見解をお尋ねしたいのと、あともう一点、先週多分、人間ドックに入られていたと思うのですが、県民の皆さんも関心があるところで、もしも結果などがわかっていることがあれば、教えていただきたいのですが。

知事

1問目でございますが、担当部から報告を受けています。農林水産部に事実関係を調査し、わかり次第、発表するように指示いたしました。
先週、人間ドックに入って、検査というのは非常にくたびれるなと、そう思ったのでございます。結果として、先生の方から、森田さん、あなたガッツで頑張るのは結構だけども、休養をちゃんととりなさいと、そういう診断を受けました。でも、気力で頑張っていきたいなと思います。

記者

特に大きい健康上の問題をご指摘されたわけではないということですね。少し休みを増やすぐらい。

知事

そうですね。休めよと。頑張るのも結構だけど、まず体を大事にしなさいと、こう言われました。
それと、一つは、うちの母親と、2日間で2人だけでゆっくりいろんなことを話せたのがよかったかなと。すみません。ありがとうございました。

記者

お願いします。まず、成田と羽田のことについて伺いたいのですが、国交省の成長戦略会議の中で、羽田空港の発着枠を13年までに9万回出すからという話があって、それについてどう思われるのか。その中で成田空港の位置づけ、これはアジアのハブ化というような言い方をされているのですが、これについてはどう思われますか。

知事

そういう話も聞きました。ただ、この成長戦略会議というのは、言うなれば、まだ有識者の会議でございまして、途中経過とも聞いております。ですから、今、こうだのああだの、コメントするつもりは特にございません。

記者

確認ですが、先ほど少しお話が出た、例えば舛添さんの新党話、それで例えば東国原さんや、あるいは橋下さんと政策面で連携するというお話があったり、あるいは杉並区長や横浜の前の市長の中田さんなども新党の話もありますが、そういったところから知事に対するアプローチというのは、今のところないということでよろしいでしょうか。

知事

それで結構でございます。

記者

知事の推進されている成田でのカジノ構想ですが、昨日、国会議員の超党派の議員がカジノの合法化に向けた議員連盟を立ち上げたと。そこに働きかけとか、どうでしょうか。

知事

議員連盟の詳しい指針等はまだ把握しておりませんが、大まかに見たところ、いろんな地域で、いろんな場所でという話も聞いております。ただ、これは法律的な問題もありますが、教育上も含めて、いろんな問題もあるところでございます。
私がこの間、カジノ構想で述べたことは、言うなれば、成田が国際空港としてより一層魅力アップ、羽田との差別化、地元の経済活性化も含めてという話もいたしました。言うなれば、成田国際空港の周辺の特区、そのようなものを今、考えているところでございます。
ですから、カジノということに対しては、ぜひいろいろお話も聞かせていただきたいし、私も話したいなとは思っております。

記者

休暇中のお話ですが、ドックを受けられて、お母様ともお会いになられて、そのほか休暇を利用して、公務以外に政務とか何かなかったことはございませんでしょうか。

知事

ゆっくり庭掃除したり、いろいろして、いろいろと考え等も含めたら、もちろんそれはあります。こんな状態です。

記者

純然たる休暇と思っていて、よろしいでしょうか。

知事

そうですね。

記者

ありがとうございます。

記者

北総線の問題ですが、白井市の関連について、今、状況がどうなっているかということと、例えば、知事が直接説明に乗り出すようなお考えがあるかどうか、このあたりをお願いします。

知事

これは前回も言わせていただきましたけども、白井市長が、あの当時、6市2村の代表が来て、言うなれば、合意に基づいてサインしたわけでございますから、これは責任を持った対応をお願いしたいと同時に、市議会の先生方に十二分にこの趣旨をご理解していただいてご賛同賜りたいと、そのように思っております。

記者

地元に行かれるようなお考えはないですか。

知事

現段階ではそういうことは考えおりませんですし、白井の市長も頑張ってくださっているわけですから。
ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 千葉県次世代育成支援行動計画(後期計画)の策定について

→健康福祉部児童家庭課【電話】043-223-2325

  • 館山港多目的観光桟橋の完成について

→県土整備部港湾課【電話】043-223-3847

  • 観光地魅力アップ緊急整備事業について

→商工労働部観光課【電話】043-223-2419

  • ゆめ半島千葉国体・大会開会式・閉会式の入場者募集について

→国体・全国障害者スポーツ大会局大会総務課【電話】043-223-2232

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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