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更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20623

知事定例記者会見(平成22年4月2日)概要

知事発言へ質疑応答へ

日時 平成22年4月2日(金曜日)10時30分~11時13分
場所 本庁舎1階多目的ホール
動画 平成22年4月2日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 知事就任1年及び新年度を迎えて

  2. 千葉県産海苔について

  3. 平成22年春の全国交通安全運動について

知事発言

 【知事就任1年及び新年度を迎えて】

知事

おはようございます。早いもので、千葉県知事に就任してから1年がたちました。振り返ってみますと、昨年4月の就任会見のとき、私は「この千葉をもっともっと元気に、そして明るく、日の当たる県に、また堂々と中央に物を言える県にしたい。私たちにはそれだけの実力がある。そして、県民の皆様とともに、また、県の職員の皆様とともに、この千葉をまさしく日本一にする」と申し上げたことを思い出します。
そして、昨年度は、県民の皆様にお約束した施策に全力で取り組んでまいりました。
例えば、「アクアラインの料金引下げ」でございます。この通行料金の引下げは、千葉県のポテンシャルを開花させるためにも絶対に必要であると信じておりました。そして、料金引下げの社会実験を開始してから8カ月が経過しましたが、今年2月までのアクアラインの交通量は、前年と比べ、全日では1.5倍に増加いたしました。特に2月の平日の大型車は2倍に増えました。
このほかにも、南房総の観光客の増加や木更津市への大型のアウトレットパークの進出が決まるなど、本県の地域経済の活性化に結びついてきたのかなと思っております。
また、昨年11月に実現した北総鉄道の運賃値下げの合意をはじめ、私学助成の引上げや教育振興基本計画の策定といった教育の充実、特別養護老人ホームの整備による高齢者福祉対策などを進めました。
そして、昨日から本格運用が始まった移動交番車の開設による安全・安心対策など、県民の皆様へ目に見える結果を示すことができたのではないかと思っております。
このほか、夏の観光キャンペーンを皮切りに、秋、そして早春のキャンペーンや百貨店・直売所等における農林水産物の千葉県フェア開催などで、自ら先頭に立って宣伝してまいりました。
その結果、東京キー局で千葉県のPR情報が取り上げられた番組が何と300件を超え、前年度に比べ、約3倍に増加したと聞いております。これもひとえに千葉に力があり、県民の皆様や関係機関の方々、そして県庁職員のチームスピリットで取り組んだ賜物であると思います。
この1年間は、私の信条である「絶対にあきらめない」、この気持ちを持って、何事にも取り組み、充実した年であったと思います。
しかし、また、県政への信頼を大きく損なった県庁の不正経理問題もありました。3月末まで熱心に審査いただいた不正経理調査特別委員会からの報告書も、過日、委員長から議長へ提出されたと伺っております。
今後は、これら議会の皆様や県民の皆様方からいただいたご意見やご提言を真摯に受け止め、再発防止策を着実に実施することにより、県民の信頼を一日も早く回復させたいと思っております。
さて、今年度の抱負でございますが、去る2月定例県議会で私が知事に就任してから初の総合計画、「輝け!ちば元気プラン」が提案どおり可決され、正式に決定いたしました。また、これとあわせて、「千葉県行政改革計画・財政健全化計画」も決定いたしました。今年度は、まさに実行の年でございます。
この総合計画の基本理念は、「くらし満足度日本一」でございます。千葉県の可能性を最大限に生かし、各分野で日本一を目指す県政運営を進めてまいります。
特に力を入れたい、あるいは重点的に進めていきたい主な取組みについて、ご説明申し上げます。
まずは、子育て世帯の経済的負担の軽減を図るため、子どもの医療費助成の対象拡大や待機児童の早期解消を図るための保育所の整備を進めます。そして、道徳教育も含め、こうした「千葉の未来を担っていく子どもの育成」については、引き続き力を入れてまいりたいと思っております。
また、安全で安心して暮らせる社会づくりを目指すため、昨日から15台の移動交番車を本格的に運用しております。各種相談や届出の受理、登下校に合わせた子どもの見守り活動などを行い、地域の実情に沿った情報発信や事件事故の抑止活動等を展開いたします。今後は、その効果を検証しながら、拡充していければと思っております。
今年度は、千葉が大きく変わる年でもございます。先月28日から成田国際空港の年間発着枠がこれまでの20万回から22万回に拡大され、中東地域路線が開設されて、国際航空ネットワークが拡充されました。そして、7月17日には「成田スカイアクセス」が開通し、都心と成田国際空港が最短36分で結ばれるようになります。
また、アクアラインについても、県内の物流や観光振興にもよい影響が出ております。これらの効果を活用し、「光輝く千葉県づくり」を実現していくため、3月に策定いたしましたアクアライン活用戦略の「行動計画」により、観光の振興や拠点地域の整備、企業立地の促進などに積極的に取り組んでまいります。
そして、これらの取組を本県経済の活性化や地域の振興につなげてまいりたいと思っております。
また、千葉県にとって一大イベントである「ゆめ半島千葉国体」が9月に、そして全国障害者スポーツ大会である「ゆめ半島千葉大会」が10月に、それぞれ開催されます。全国から多くの方々が来県されますので、最高のおもてなしの心でお迎えしたい。そして、選手の皆様に、「千葉に来てよかった」と言われるような大会を目指していきたいと思います。
この両大会は、千葉県の魅力をアピールする大事な機会でもございます。私も先頭に立って、一生懸命PRしてまいりたいと思います。
このほかにも、千葉の魅力の戦略的な情報発信や、県民の皆様の健康にかかわる医療対策などの取組みを進めてまいります。
観光もそうでございます。それから国体もそうでございます。おもてなし、言うなれば、一番大事なことは、笑顔のおもてなしでございます。よく来てくださいました、また、どうぞという気持ち、それと同時に、私は何度も申し上げておりますが、どんなおいしい食べ物を食べても、どんなすばらしい景色を見ても、ちょっとというときにお手洗いに行って不潔だったりしたら、もうそこですべてがパアになってしまいます。ですから、私は何としてもお手洗いは清潔に、そして笑顔を忘れずに、例えばお手洗いで申しますと、女性のお手洗いは1.5倍にしようと。それは、去年の6月の補正、そして今回2月の予算でも計上いたしました。4月に、国体の会場と各地のそういう観光地、また施設を、まずお手洗いはきれいかな、駐車場整備はできているかな、そういうのを抜き打ちに視察してまいりたいと思っております。
また、新たな年度のスタートでございます。本年度も県民の皆様と力を合わせて、日本で一番暮らしやすいと感じ、誇りに思える千葉県を実現してまいりたいと考えております。
どうか、今年度も皆様方のご支援、そしてご協力をよろしくお願い申し上げます。

 【千葉県産海苔について】

知事

次に、千葉県産の海苔を皆様においしく食べていただけるキャンペーンの話題でございます。
東京湾で養殖される千葉県産の海苔は、「色よし、味よし、香りよし」の三拍子そろった「江戸前ちば海苔」として、全国の市場から高い評価を受けております。
このたび、株式会社セーブオンがこの県産海苔を使用した「手巻きおにぎり」の販売を始めることになり、県といたしましても協力していくことになりましたので、ご紹介させていただきます。
このおにぎりは、4月6日から1年間、セーブオンのコンビニエンスストア、県内44店舗を初め、「関東エリア」など10都県の568店舗で販売いたします。このおにぎりの年間販売総数は約1,300万個で、使用される海苔の量は、県産海苔の販売量全体の約2%に相当する650万枚でございます。
このおにぎりの販売は、品質の高い千葉県産海苔のとてもよいPRになると思われますので、千葉県といたしましても、今回の企画に対し、協力していくことといたしました。
何しろ、この千葉県産海苔は、私もよく食べるんですけど、香りよし、そして口に入って、非常によいとろけ方というんですか、おいしゅうございます。
具体的には、発売当初の4月6日から5月10日まで行われる「千葉県産海苔プレゼントキャンペーン」のポスターなどに、ごらんのように私の写真とメッセージを載せることといたしました。
県では、今回のような取組みに積極的に協力し、千葉県産の農林水産物の販売促進に、私も先頭に立って頑張ってまいりたいと考えております。

 【平成22年春の全国交通安全運動について】

知事

最後に、今月6日から15日までの間、県下全域で「平成22年春の全国交通安全運動」を行います。
千葉県では、今年に入って昨日現在38人もの尊い命が交通事故で奪われております。全国ワースト9位でございます。残念な状況になっております。
特に今年は、高齢者の方が歩行中や自転車運転中に被害に遭われる事故が多発しております。
また、4月は新入学の小学校1年生や新生活をスタートさせる方々が多くいることから、慣れない環境にとまどい、事故に遭うことも考えられます。
そこで期間中は、「手を上げる可愛い笑顔に待つ笑顔」、こういうスローガンのもと、交通安全運動を行います。特に子供と高齢者の交通事故防止、そしてすべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底などを重点的目標に取り組んでまいりたいと思います。
運動初日には、本庁舎エントランスホールで出動式を行います。この出動式には、(千葉)市内の弁天幼稚園の園児や、宮野木小学校区の交通安全推進隊の皆さん、また、本年3月から導入された移動交番車も参加することとなっております。
そして、出動式終了後には、JR千葉駅前において交通安全活動に日ごろから取り組んでいただいております各関係機関の皆さんにより、交通安全を呼びかける街頭啓発キャンペーンが行われます。
このほか、運動期間中は、県内各地で子供や高齢者の交通安全教室の開催や、街頭啓発キャンペーンなど、関係機関・団体と協力して、交通事故防止活動を実施してまいります。
交通事故は、突然襲ってくる悲劇でございます。できる限りゼロに近づけるよう、県民の皆様には、これを機会に交通安全意識を高く持っていただき、また、車を運転する方はぜひとも思いやりのある運転を心がけていただきたいと、そのように思っております。
私からは以上でございます。

 質疑応答

記者

よろしくお願いします。知事就任1年目ということで、実際に知事になられて初めて県内の課題について気づくことも多々あったかと思うのですが、今年度、マニフェストに掲げていない事柄で、ぜひ実現したいとお思いになるようなことがもしあれば、お聞かせください。

知事

県民の皆様、県庁の職員の人と議会等も含めて、チームスピリットで、私が県民の皆様にお約束した公約は、大変順調に、多く実現してまいりました。あと3年ありますから、どのようなことをやっていこうかなと、また、実現していこうかなと。
まず、子ども医療費の助成、今回、小学校3年生までにしましたが、これを今度は小学校6年生、中学3年生、丁寧に、着実に、それをぴちっと拡大していきたいと、そのように思っております。
安心・安全も含めて移動交番、最近、コンビニの事件だとか、女性に対してのひったくり、そういうのが多発しておりますから、移動交番は相当数成果があるんじゃないかなと期待しているんです。ですから、この成果を見て、移動交番も増車してまいりたいなと、そのように思います。
道徳教育、言うなれば、今の子供たち、いつの時代にも今の子供はとよく言われるんですけども、でも、最近、余りにも自分さえよければという考え方が蔓延している。教育なんてものじゃないと思うんですね。生きていく上においてもお互いの思いやりだと思っています。それを道徳という言葉で一くくりにしているのでございますが、その教育も、例えば本を持っていって、さあ読め、さあこれだっていったって、非常に難しいですね。だから、時代に合った、例えば、いろんな昔のことを知っている、昔のことを見たり、学生のころでも日本昔話なんて非常におもしろくて、また、頭に入るのですね。ですから、学校の先生も道徳のことをどうやって教えていいかわからないと、こういうようなことも出ているので、例えば、これは一つの案ですけど、道徳ビデオみたいなものを我が千葉県でつくっていってもいいんじゃないかな。そして、将来はそういうものを貸してくれというところには、各県に貸し出してもいいんじゃないかなと、そんなような気はしております。

記者

もう一点、国体に向けてですが、トイレの査察というふうに先ほどおっしゃっていましたが、何カ所ぐらい行かれる予定ですか。

知事

今、2日間ぐらい回ろうと思います。やるときは徹底的にやらないといけない。観光協会の安田会長にもお願いして、各観光業者の方も、何しろきれいにしようやと、大賛成です。それも私たちに一生懸命おっしゃってくださっているのです。

記者

よろしくお願いします。幕張メッセについてお尋ねしたいと思います。先日、主催者である自工会が東京モーターショーの開催を来年度から東京ビックサイトの方に会場を移すという方針を固めたという報道がありました。まだ正式に決まってないということのようですが、もし仮に会場がメッセから東京ビックサイトに移るとすると、県の経済にとっても大きなダメージになると思います。この件について、県としてどう対応されていくのかをお聞かせいただければと思います。

知事

まだ正式には決まっておりませんが、なかなか厳しいようで、そうなったら、本当に残念至極でございます。特にメッセの年間の来場者数の1割を占めておりますから、これは飲食、宿泊、いろんなところに影響が出るんじゃないかなと思っています。ですから、もしそうなったら、正式にやるとなれば、これは自工会でもいろいろな、大体、諸事情もわかっていますから、これで、はい、さよならじゃなくて、今までずっとやってきた仲間なんですから、できたら、ほかの形で何か自工会と、これはメッセでやろうやと、そういう代替案みたいなものをぜひともつくっていただきたいし、私たちも積極的に取り組んでまいりたい。ですから、これで離れるというんじゃなくて、だからこそ、より一層仲良くし、お互いに知恵を出そうと、そのように私は思っております。

記者

県の対応ということで引き続きお尋ねしたいのですが、まだ正式決定でないということは、逆に言うと、巻き返しのチャンスがゼロではないということで、実際に自工会とビックサイトの間でも、時期についてはまだ調整中のようです。場合によってはうまくいかないという可能性もゼロではないと思うのですが、例えば、再びメッセにモーターショーの開催を取り戻すとか、そういったようなことは考えていらっしゃるのでしょうか。

知事

担当部局、どうですか。

職員

経済政策課でございます。今、調整中ということでございますので、正式決定でないというのは事実でございます。例えば、規模的に言いますと、メッセはフラットな大規模展示場をご提供できますので、ビックサイトの二層構造、三層構造という小規模のものを組み合わせていくような使い勝手を考えますと、大規模にやる場合には、必ずメッセのほうが優位性があると思っておりますし、自工会のほうもそういうふうに評価していただいております。
ただ、今回、ある面で日本のモーターショーのあり方ということで、スケールメリットよりは中身でアピールしないと、自動車産業界全体が沈んでしまうという危機感があるようでございますので、やり方そのものを次回は変えてやりたいなというのがあります。その結果、例えば、自動車産業がエコ分野を含めて、再び隆盛の兆しがあるのを確保して、また、再び大規模にやるということになれば、必ずメッセに戻ってくるとは思っておりますので、私どもとしてはそういう可能性も引き続きしたいと思っておりますし、ある面で、自動車産業もエコ分野いうことで、ITとか、あるいは情報家電とか、そういう分野を取り込みながら、それを拡大していくというのが現状でございますので、そういう面で関連分野、イベントというのもこれから大きくつくられていくというのもありますので、自工会の関係をそうした分野での新規イベントの誘致にもつないでいきたいと、私も思っているところでございます。

記者

よろしくお願いします。2つありまして、1つは1年をご自分で総括されて、もし知事1年目として点数をつけるならば何点ぐらいのお仕事をされたと。

知事

ほかのことでしたら、ずうずうしい僕ですから、最大限ひいき目、甘くして言うのでございますが、私1年やらさせていただきまして、評価というのは皆さんにしていただくものでございまして、おまえ自身どうかといったら、本当に頑張らさせていただいたので、及第点はいただけるのかなと、そのように強く望んでいます。

記者

100……。

知事

及第点です。100なんて言ったら引っくり返っちゃいます。

記者

その成果として上げられたことを先ほどもまとめておっしゃっていたのですが、例えば、経済、雇用で見ますと、短観も改善はしているのですが、昨日も入社式があった中で、内定がとれない学生さんがまだいたりですとか、経済状況でも県内でも厳しい状況が続いていると思うのですが、その点に関して、今、何か新年度から取り組んでいかれようとか、考えていらっしゃることがあれば、教えていただけますか。

知事

これは、千葉県だけではなくて、日本全国、今そのような状況で、何としても雇用を増やしていかなければならない、これはみんなが思っているところだと思うのですね。ですから、千葉県も何しろ仕事をどんどんつくっていこうやと。これは担当部局にもよく言っているのですが、来るんじゃなくて、つくる。例えば、たまたまアクアラインという話も出ました。その中で、各市町村がこの800円をうまく利用して、どのようにお客様に来てもらえるのかと言えば、今、実際にやっておりますけども、各地域において特製のどんぶりものをつくって皆さんにいろいろ食べてもらおうよとか、いろんなアイデア。アイデアというのは、消費も生まれるし雇用も生まれる。これは小さいことでございます。でも、そういうこともきちっとやっていくことが大事だと私は思っております。
それと、企業誘致ですね。アクアラインが800円ということで、企業誘致も今、ちょこちょこ話は出ています。先ほども話しましたが、アクアラインを出た金田地区のアウトレット、あれは聞くところによると、雇用が2,500名ぐらい生まれると、そのようにも聞いております。ですから、私たちは今あるものをいかに工夫して、そして雇用に結びつけるかと、これを今、一生懸命知恵を出しているところでございます。

記者

成果の中に上げられていた一つとして、北総鉄道のことについて伺いたいと思います。白井市議会の方の合意について、異論がいろいろ出ています。今後、この白井市議会ないし白井市に対して県としてどのようなことを働きかけていくのか、お考えがあれば、お聞かせください。

知事

第一義的に、当時、6市2村、全員がそれぞれの立場を背負って合意したことでございますから、白井市長にあたりましては、責任を持って対応をお願いしたい。また、やっていただけるものと私は確信しております。
それと、市議会の議員の皆様に、ぜひとも今回のことを十分に理解していただいて、ご賛同賜りたいと、そのように思っています。

記者

おはようございます。不正経理の問題について2点ほど聞きたいと思うんですが、県議会の調査特別委員会が終わりに当たって、このまま幕引きになるようなことはいけないのではないかという意見がある一方で、ここらで一つの区切りをつけてという意見と2つに分かれたのですが、その辺のことについて、知事はどのように考えていますか。

知事

まず、不正経理、皆様もご案内のとおり、大変前から、これは慣行的なものがあったりとか、いろんなものがございました。大病で言うならば、大きな患部はとれたと思っています。でも、例えば、それだけの大手術したわけですから、どんな名医でも、さあ、もう手術したから明日から走れるぞということはないと思うんですね。必ずその後に薬も飲まなきゃいけないだろうし、リハビリもしなきゃいけないだろうと。そういうことは必ず出てくるものでございます。ですから、今回の不正経理問題において、その後、多少いろいろ出てきたこともありますが、まずぴちっとコンプライアンスを周知徹底をさせて、起きないようにやっていかなければならない。また、そういう上において、外部審査、そういう先生方の目もしっかりと入れてまいりたいなと、そのように思っております。
打ち切りと、その言葉だけを見ると乱暴にも聞こえますが、とりあえずはそういう形で来たと。でも、絶えず後ろ向きだけではなく、おれたち前にもっともっと進まなきゃいけないよという気持ちも持てよということが含まれているのかなと、そのように思っております。

記者

重ねて、再発防止策などについて、議会の答弁であったりとか、個々の集中調達システムとか、そういったことがプレスリリースされたりしているのですが、まとまった形で県民に、千葉県はこのように変わりましたということをお知らせする必要があるのではないかと思うのですが、そういったことはお考えですか。

知事

担当部局、ありますか。

職員

これまでも再発防止策は順次、いろいろやってまいりましたので、これからも順次と申しますか、丁寧にやっていきたいと思っていまして、これまでもまとまった形ではないかもしれませんが、きちっとご報告や公表はさせていただいていますし、議会の場でもずうっとご報告させていただいていますので、まとまった形ということでは考えておりませんが、例のコンプライアンスの基本指針と基本計画というのをつくらせていただきましたので、まずはそういう形で全体像はお示しをできるかなと。

記者

よろしくお願いします。昨年、就任してからの1年間と次の今年度に向けて、わかりやすい一言で言うならば、それぞれどういう1年で、今後、どういう1年にしたいかという抱負を改めて聞かせていただけませんか。

知事

去年は行動、今年は果敢、着実と。よろしいですか。

記者

もう一つ重ねてですが、政策以外の面で、この1年間、就任してからの期間で、何か印象に残った部分はありますでしょうか。

知事

不正経理の問題が大きいかなと、そのよう思ってますね。それと、職員の皆さんともよく話すんですけども、せっかく私たちはこれだけ力を持っているんだから、もっと明るく、前向きに行こうよというふうに、しょっちゅう、そんなような話をするのです。ですから、それにおいては、先ほど千葉県がテレビで扱われたのが前年比3倍になったということは、それだけ千葉県みんなの力によって光を当てられてきたのかなと、そのように思います。

記者

ありがとうございました。

記者

よろしくお願いします。先ほどの質問で、去年は行動、今年は果敢、着実ということだったのですが、もう少し詳しく、例えば去年はずうっと走り続けていらっしゃって、今年はもう少し腰を据えてやられるんだとか、もう少し具体的に。

知事

今おっしゃった。

記者

知事の言葉で。

知事

はっきり言って去年1年間は、わけわからないけど、でも、自分の言ったことをまずやるんだと。そっちで、行動でがんがんして、2年目は挑戦する気持ちを忘れちゃいけない。でも、着実というのは、一つずつ、先ほど言ったように、例えば、子どもの医療費助成も含めて、それを今回は3年生、次は6年(生)とか、中(学)3年(生)とか、そういうふうに着実にやっていきたい、そういうことですね。

記者

ありがとうございます。先ほどの質問ですが、道徳教育につきまして、まだ知事の中で案の段階だと思うのですが、ビデオという言葉が出ましたが……。

知事

例えばですね。

記者

具体的に、これは教材として使用されるというふうな……。

知事

これは例えばで言ったことなので、またこれは関係の人たちがいろいろ話し合って出てくると思うのですが、今の子たちというのは、本で読んで説くよりは、私たちの時代もそうでしたよ。そういうビデオで、映像で見せるというのは大事かなと思っています。

記者

活字よりも視覚的、聴覚的な効果をねらわれていると。

知事

そうじゃないですか。

記者

例えば、知事が出演されるようなお考えは。

知事

そこまでは考えておりませんが、それはマンガなのかもしれないし、どういうのが。それは皆さんに考えていただきたい、そのように思っています。

記者

よろしくお願いします。先ほどの質問とかぶるかもしれないのですが、就任1年目を迎えまして、知事ご自身の率直な感想といいますか、振り返ってどういう1年だったかということと、就任前と後でギャップをもし感じられたことがありましたら、それもお聞かせください。

知事

先ほどもお話ししましたが、1年目においては、ただがむしゃらに突っ走ってきて、何しろ、県民の皆様とお約束したことを実行しよう実行しようと、そういうつもりで突っ走ってまいりました。そういう意味では、大変幸運にも、千葉の潜在的能力、潜在的なもの、言うならばポテンシャルが非常に大きかった。それと、県民力といいますか、これはものすごい強いものであった。これは私にとってはすごいラッキーだったなと、そのように思います。
ギャップですね。私も参議院と衆議院と11年3カ月やってきて、その中において政務次官もやりましたけども、やることはものすごく多岐にわたるじゃないですか。例えば、国会議員のころは文教でしたから、教育だったんですけども、余りにも多岐にわたるので、非常に頭が混乱というか、非常にくたびれるなと。そして、はっきり言って、知事って本当に忙しいなと思ったんですね。でも、それだけやりがいがあることだな、そのように思いました。

記者

ありがとうございます。

記者

たびたびすみません。先ほどの北総線の問題について重ねてお尋ねしたいと思います。今回、議会が値下げの関連予算を削除した考えの背景として、基本的に今の値下げのスキームに根本から合意できない。抜本的な見直しを求めたいというお考えがあるようです。そこの部分が恐らく変わらない限りは、今回の既に合意されていた値下げスキームに対する考えというのは変わらない可能性が非常に高いと思われます。そうなった場合に、最悪の場合、白井市から関連予算がおりないという可能性もゼロではありません。それを踏まえた上で、県としてどう対応していくかということを改めてお尋ねできればと思います。

知事

私の考え方は、先ほど言ったように、白井市の横山市長がこの内容について、より一層丁寧に、詳しく、議員の皆様にご説明申し上げて、ご理解賜っていただきたいと、それと、市長として合意してやったわけですから、ぜひとも、きちっとお願いしたいというのが私の基本的な考えです。
そのほかの今おっしゃったことは、担当部局に。

職員

知事が申し上げたことの繰り返しになるかもしれませんが、私ども知事が就任以来、北総を値下げしろと、何とか頑張れということで叱咤激励いただきまして、何度も暗礁に乗り上げて、自分たちはもう無理かなというようなことになりました。知事に京成電鉄に行ってもらいました。それでも無理かなと。その後、国交大臣と知事がお話しいただきまして、国の調整案を受けて、当時、沿線6市2村と県、並びに鉄道事業者、さらには国の確認までされておりまして、そういう中で法的根拠とかいろんな話が出ておりますが、公人たる首長さんが押していただいておりますので、知事が申したとおり、白井市議会、並びに白井市民の方、さらには、一白井だけじゃなくて、沿線、私ども150万人と認識していますが、印西市とか、そういう方々のお声も聞きながら、白井市の議会の方で、メリットもございます。6,000万円、市単をかけて去年まで(補助をして)いらっしゃいましたが、新聞掲載もございましたが、この合意に乗れば3,400万円ほどでできるということも含めまして、それともう既にいろんなもので合意で動いておりますので、ペナルティーと言ってはおかしいですが、鉄道事業者からいろんな話もあることです。今、その辺を整理しておりまして、情報を整理して、白井市の方にお話を申し上げることにしたいと考えております。以上でございます。

記者

関連して最後に1点だけ確認ですが、この件で県が改めて調整に乗り出すという予定はないでしょうか。これは担当課の回答でも結構です。

職員

先ほど申し上げましたように、白井市から3月31日に白井市長が前総合企画部長のところにお見えになりまして、大変混乱を生じて申し訳ないと。ついては、臨時議会も検討したいと。その中で、この現状に対する国の考え方とか、鉄道事業者の考え方を聞いて教えてほしいと。それを含めまして、白井市の方でいろんな集会とか、あるいはメッセージを伝えるということなので、そういうものを伝えた後、白井市から別途協議があるものと、そのように認識しております。以上でございます。

記者

もう一本、鉄道の話ですが、昨年、知事が知事選で戦った候補が社長を務めていたいすみ鉄道ですが、2年間の検証期間が3月で終わりまして、経営再建中ですが、存続か廃止かで知事の見極めはどうでしょうか。

知事

これは記者さんおっしゃるとおり、しっかりと検証していかなければならないし、いすみ鉄道は新しい社長さんが頑張ってくれているということも理解しています。ただ、それと経営というものをしっかり検証して、私の心情としては、ああいういすみ鉄道みたいのは存続していただきたいなと、個人的な心情はあります。

記者

検証する上での知事の視点というのは、どういったところ。

職員

恐れ入ります。再生委員会というのが知事の代わりと言っては申しわけありませんが、総合企画部長が出ておりまして、沿線4市町の首長、それと、今、知事おっしゃいました鳥塚社長さん、この中で今、検証しておりまして、いろんなアイデアが出て、物販につきましてはかなり伸びております。そういう中で、今年の結果が出ますのが、決算が5月、6月。それと、来年のトレンド、どうなるのかというのをこれから分析していきたいと思いますので、知事のお考えを総合企画部長が聞きながら、今後、分析を受けて、再生委員会で検討してまいりたいと思っております。以上でございます。

知事

どうもありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 千葉県産海苔について
    →農林水産部水産局水産課【電話】043-223-3038
  • 平成22年春の全国交通安全運動について
    →環境生活部生活・交通安全課【電話】043-223-4082

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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