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更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20611

知事定例記者会見(平成21年11月19日)概要

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[平成21年11月19日知事定例記者会見(動画)]

知事定例記者会見概要

日時

平成21年11月19日(木曜日)10時30分~11時09分

場所

本庁舎1階多目的ホール

項目

  1. 「八都県市首脳会議」及び「首都圏連合フォーラム」の結果について
  2. 「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」の設置について
  3. 年末及び年度末の中小企業の資金繰り支援について
  4. 平成21年度千葉ブランド水産物の認定について
  5. 第6回水際危機管理対策合同保安訓練について
  6. 国の事業仕分けについて

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 知事発言

(知事)

おはようございます。

 「八都県市首脳会議」及び「首都圏連合フォーラム」の結果について

(知事)

昨日、東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県知事と横浜、川崎、千葉、さいたまの4政令市長が集まった第56回八都県市首脳会議と、そこに経済界代表の方々などを加えた第4回首都圏連合フォーラムがさいたま市で開催されました。

会議では、これまでの活動報告と「地方分権の推進に向けた取組」を協議し、その後、各首脳からの提案について協議を行いました。

私からは、「首都圏における高速道路の整備について」、新たな負担を地方に求めることなく、国の責任において早期整備を図る必要があると訴え、八都県市の総意として国に要望することが決議されました。

千葉県以外の都県市からの提案では、松沢神奈川県知事から「地方自治基本法の制定に向けて国に働きかけるべき」という提案と、「環境分野で『首都圏広域連合』を設置してはどうか」という提案がございました。

「地方自治基本法」については、八都県市で検討を進め、案をまとめることと相なりました。

また、環境分野での広域連合については、将来的には地方自治法に基づく「首都圏広域連合」を設置する方向で合意いたしました。この点については、私からは「広域的な取組の範囲等について、十分すり合わせを行いながら検討すべきである」と申し上げ、その旨が盛り込まれ、合意されました。

首脳会議に引き続いて開催された首都圏連合フォーラムでは、「首都圏として求められる社会資本整備・産業政策」と「首都圏からみた道州制」をテーマに、率直な意見交換が行われました。

私からは、東関東自動車道館山線の補正予算による4車線化が凍結されたことを申し上げて、高速道路ネットワーク、鉄道、リニアモーターカー等の社会資本整備は、地域の実情の変化に対応しながら進めるべき旨を訴えました。

八都県市首脳会議は、来年から新たに政令指定都市に移行する相模原市をメンバーに迎え、「九都県市首脳会議」として一層パワーアップいたします。

今後も首都圏が一致団結して、日本を引っ張っていくんだという熱意を持って、力強く連携を進めてまいりたいと、そのように考えております。

 「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」の設置について

(知事)

次に、成田空港に関する活用戦略組織の設置についてでございます。

成田空港を取り巻く状況は、今後、大きく変わります。例えば、来年3月には成田空港の発着枠も現在の20万回から22万回へ拡大しますし、来年夏には成田新高速鉄道が開業いたします。

これを契機といたしまして、成田空港のさらなる旅客利便性の向上や国際拠点空港としての魅力を一層向上させていかなくてはなりません。

このため、今後、緊急的に行うべきプロジェクトを検討する「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」を設置することといたしましたので、ご説明申し上げます。

先の前原大臣の「内際分離政策の転換」や「羽田国際空港ハブ化」発言は、本県関係者に大きな混乱を招きました。そして、私と大臣との会談や関係者の対応により、「成田は国際線の基幹空港、羽田は国内線の基幹空港」という原則は維持されることになりました。

また、これをきっかけに、地元首長を初め県経済界等からも、成田空港は千葉県の経済的戦略拠点でもあり、国の事業に協力していくだけではなく、積極的に地域からも提言していくべきだとのご意見をいただきました。

そこで、成田空港と周辺地域への利便性が飛躍的に向上する状況などを積極的に全国に発信するとともに、本県経済の活性化のための施策について検討・提言するため、1年間を期間といたしまして緊急的に検討会議を設置することといたします。

構成メンバーにつきましては、私を座長に県内経済界、エアラインや鉄道事業者など交通事業者、成田周辺自治体代表、観光関係事業者を候補に、現在、調整を進めているところでございます。

そして、年内を目途に第1回会議を開催したいと考えております。

県といたしまして、このような緊急プロジェクトの設置は、成田空港の歴史上、初めてでございます。関係各界から広く意見をいただき、県政発展の拠点としての成田空港の利用拡大と本県経済の活性化を目指してまいりたいと、そのように考えております。

 年末及び年度末の中小企業の資金繰り支援について

(知事)

次に、中小企業の皆様への支援についてのお話でございます。

中小企業の皆様にとって、日ごろの事業活動における資金繰りの厳しい状況が依然として続いております。そこで、県といたしましては、年末及び年度末の資金が必要となる時期に向けて、支援策を実施いたします。

まずは、県内の中小企業の皆様が経営の活性化、安定化に必要な事業資金を円滑に調達していただくことができるように、県制度融資について2つの改正をいたします。

1つ目は、経営安定のための資金、いわゆるセーフティネット資金の融資期間の延長でございます。今回、セーフティネット資金のうち、建設業や製造業など、全国的に不況業種に指定され、売上げ等が減少している中小企業の方の返済期間の延長を現行の1年から3年まで延長いたします。

2つ目は、借換え制限を緩和し、借換えにより毎月の返済額を減らすこともできるようになります。

これらの措置は、平成21年12月1日から平成22年3月31日まで実施いたします。

また、私から県制度融資を取り扱っている県内34の金融機関等に対しまして、親書により県内の中小企業の皆さんの資金繰りが円滑に行われるよう、協力をお願いいたします。

そして、新たな取組みといたしまして、千葉県税理士会を通じて、県内の中小企業の指導をしている約2,400名の税理士の皆様に対しても、県制度融資についてお知らせをいたします。

このほかにも個々の中小企業が単独では行えないような大規模な設備投資について、組合を設立して共同で行う場合、県が長期にわたり低利の融資を行う高度化融資の返済期限の延長要件などを緩和いたします。

これらの取組みにより、ものづくりや地域の土台を支えている中小企業の皆様を、県としても応援したいと考えております。

そして、今、こういうときこそ、私たちはネガティブ、消極的ではなく、ポジティブ、積極的に物を考えて、県としても今後ともバックアップしてまいりたいと、そのように思っています。

 平成21年度千葉ブランド水産物の認定について

(知事)

次に、全国屈指の「千葉県の水産物」についてのお話でございます。

県では、全国に誇れる千葉県を代表する優れた水産物を「千葉ブランド水産物」として認定して重点的にPRすることにより、「千葉のさかな」のイメージアップや消費拡大などを図っております。

今年は、これまでの認定品の再認定を含め12品目の申請があり、認定委員会の厳正なる審査のもとに、生鮮水産物4品目、水産加工品4品目、ふるさと品2品目の合計10品目を認定いたしました。

それでは、「生鮮水産物」部門からご紹介いたします。

まずは、1年を通じて脂が乗っている「銚子つりきんめ」でございます。私も夏にPRに行きました、「きんめだいまつり」。これ、本当においしかったです。楽しかったです。

次に、初ガツオの水揚量日本一の勝浦から、これも私、PRに行きましたけども、もちもちとした食感がたまらない「勝浦産ひき縄カツオ」でございます。

そして、高級食材の代名詞でもあり、千葉県を代表する漁獲量日本一の「外房イセエビ」と、稚貝放流などに努力し、全国有数の漁獲量を誇る「外房あわび」の4品目でございます。

次に、「水産加工品」部門をご紹介いたします。

まず、江戸前寿司や毎日の食卓に欠かせない食材と言えば、のりでございます。初摘みのりのやわらかさと豊かな風味の焼きのりである「手入れ海苔」と、青のり独特の香りと軽い苦みが人気の焼きのりである「一番摘み青とびのり」の2品目を認定いたしました。

そして、次に、千葉県の九十九里地域を代表するイワシ製品から2品目です。カタクチイワシを使用した郷土料理である「九十九里いわしのごま漬け」と、風味よく仕上げた「九十九里いわしのみりん干し」でございます。

続いて、生産量は少ないながらも、千葉の誇れる特産品として「ふるさと品」部門をご紹介いたします。

生の原料を加工する江戸時代からの伝統のある「房州産鰹節・花かつお」と「房州産鯖節・鯖花削り」の2品目でございます。そばのだしとしては一級品と言われております。

今年度は以上の10品目でございますが、これまでに認定したものと合わせて20品目となります。

これらの認定品につきましては、「太陽の味ちばの海」をキャッチコピーに、首都圏はもとより、全国に向けて、私も先頭に立って宣伝、アピールしてまいりたいと思います。

県民の皆様にも、ぜひ召し上がっていただきたいと思います。

なお、本日、午後3時20分から認定書の交付式を行います。その後、報道関係者向けに認定事業者から試食、プレゼンテーションがありますので、ぜひ皆様、ご出席してください。

 第6回水際危機管理対策合同保安訓練について

(知事)

次に、水際危機管理対策合同保安訓練についてのお話でございます。

密輸や密入国、国際テロ等を水際で未然に防止することは、県民が安心して生活する上で非常に重要なことでございます。そして、このような犯罪は、海外との接点である港が舞台となる可能性が高いと言われております。

このような事態に備えるため、官民一体となった「第6回水際危機管理対策合同保安訓練」を本日13時30分から実施いたします。

この訓練は、東京湾岸の各港湾管理者や警察、国の関係機関で構成される「東京湾保安対策協議会」を初め、民間の埠頭管理者などが参加し、場所は千葉港の千葉中央埠頭で行います。

この訓練には、国の海上保安部や、税関、入国管理局の関係機関をはじめ、千葉市消防局、千葉県警察本部及び県の関係機関などから約150名が参加いたします。また、訓練会場には船艇6隻、ヘリコプター2機、車両12台も出動いたします。

訓練の内容について、紹介いたします。訓練は3部構成となっております。

最初に、県警機動隊等による不審車両の捕捉、潜伏者の制圧、爆発物処理などの陸上訓練でございます。

次に、海上保安部や税関、入国管理局、県警機動隊等による貨物船への合同立入検査訓練でございます。

そして、最後に、海上保安部、税関等による不審小型船の追跡、捕捉、船内の検索等の海上訓練を行います。

なお、今年の本県での訓練は、「東京湾保安対策協議会」で実施する合同訓練の開催県でもあり、例年より大規模なものとなっております。

このような実践的な訓練を通じて、国をはじめ、関係機関との連携を図りながら、安全・安心日本一の千葉県づくりを目指してまいりたいと考えております。

私からは以上でございます。

 国の事業仕分けについて

(知事)

質問に入る前に、先週、会見で質問がございました、政府の行政刷新会議で実施されている「事業仕分け」作業について、私なりの考えを述べると言いましたので、質問を受ける前にこのことをお話しさせていただきたいなと思います。

国の3,000に及ぶ事業のうち、その15%に当たる447事業を取り出して、国会議員と有識者の人たちがいろいろ事業仕分けをおやりになっている。

最近、ちょっと待てよと。これは、騒ぎ過ぎているかなと。考えてみますと、事業仕分けというのは、別に法的根拠があるわけではないです。法的に制約されることでもないわけですよね。私たちは映画なんか制作するときに、例えば2時間の映画をつくるときに、大体2時間45分から3時間ぐらいフイルムを回すわけです。ですから、撮影したから必ず使うということもない。監督によって、切られることもあるし、短くされることもある。

多分、これはそういう意味においては、一つの参考なのかなという感じもするのでございますが、しかし、とりあえずは、そうは言っておられませんので、私の考え方を述べさせていただきたいと思いますが、これは明と暗とあると思うのです。


明るい部分は、これは政権が変わったから、一般の人たちが見ていれば、おもしろいですよ。今までそういうことに携わったことのない人が、あっ、こんな無駄があるわ、こんなことがあるのか、ああだのこうだの、そうだ、私だったらあんなの要らないわ、でも、これはやるべきとか、いろいろ言える。そういう意味においては非常に新鮮であるし、また、民主党さんが今、お考えになっていること、どんな思惑があるかわかりませんが、これは非常にインパクトがあったのではないかなと、そのように思いました。

それと暗い方でございますが、確かに畑違いの人がどんどん言うことも、これまた必要なのです。違った考え方があるというのは必要なのですが、しかし、1時間ぐらい、いろいろ議論し合って、そこでやるだのやらないだの、維持するだのとかいろいろ出ますが、それでいいのかなと思いますね。

例えば、この前、科学技術で事業仕分けがございました。教育のことでもそうですが、今、結果が出るのか、今、どうなんだと言われても、これはなかなか見えないところがあるんです。科学技術という分野においても、世界で1位ではなくて世界で2位はどうかとか、何で世界一にならなきゃいけないのかと、そんな議論をするのではなくて、もう少し考えてください。日本は無資源国家でございます。それこそ教育ですよ。そういう科学技術も、日本がこれからどんどん引っ張っていくと。これは今すぐに結果が出るのではないけども、20年、30年、40年後の大きな日本の財産となるということも考えていかなければいけないのではないかなと。私、その辺を非常に心配しています。その一瞬だけを見るのです。

ですから、この事業仕分けは一つの意見の集約として、これは鳩山総理にお願いしたいのですが、今度はしっかりと政治家が、政治家はそれこそ10年後、20年後をしっかり見据えるわけですから、それも頭に入れながら、政治家として、国の指導者として判断していただきたいなと、私はそのように思います。

事業仕分けが、あのとおりどんどん、もし国が追認するようなことになったら、我が県においてはどうなんだということも見ていきますと、例えば、農道整備、道路整備、公共事業。皆様もご案内のとおり、館山道が凍結されました。これは何回も言うようですが、アクアラインができて、最近、渋滞も出てきています。これを2車線から4車線にするとなったら、万が一何か事故が起きたときでも、これが4車線になってないと、そこでどん詰まりになって、大変な大渋滞が起きてしまうわけです。ですから、民主党が言っている無料化、こういうことも視野に入れるとしても、何としてもこれをやっておかないとまずい。

特に我が県においては圏央道でございます。これも予算を縮減するだとか、凍結だとか、そんなような話が出ておりますが、こういうのもちゃんとやっていかないと、これは大動脈ですから、これは千葉県だけの問題ではないのです。これは、昨日、八都県市でも話に出ましたけども、これは言うなれば首都圏の大きな経済の大動脈でございます。これをちゃんとやらないと、とんでもないことが起きますよ。

ですから、今日、明日だけではなくて、5年、10年後をしっかり見据えたことをやってくださいよと、私はそのように思っております。

民主党さんは、地方を大事にすると、地方の意見を聞くとおっしゃっているのですから、何回も言うようですが、少なからずとも、この千葉県に関することは地元の話をとりあえず聞くと。そういうこともやっていただかないと、そのうち地方から一揆が起きますよ。

それはそれとして、今度は医療体制の整備、これは補助が縮減されます。これこそ地域医療。今は我が県だけではないです。医師不足、医療施設の老朽化、これは何とかやらなきゃいけない。こういうことも、ぜひ考えていただきたい。

さらにスポーツ。来年、我が県は国民体育大会です。これも削減されてしまう。そうしたら、今度は県負担がどんどん増えるわけです。それでなくたって、今、県は苦しいのでございます。

まちづくりの交付金の移管。それは国でやるものではないと。そんなものは市町村でやりなさいと。それは市町村の仕事だと。それはわかるよ。それに裏づける交付金、どうなんだと。税財源ですよ。財源の裏づけはどうなっているんだと。そういうことも言わなかったら、これは納得しないですよね。

そういう意味においては、単なる参考としての仕分け作業なら結構でございますが、これをまともに予算に反映させるとなると、大変問題が起きるなと。余りにも乱暴過ぎるなというのが私の考えでございます。

この仕分けというのは非常にドラスティックで、言い方が悪いけども、ドラマ性があって、今まで見たことのないシーンでございますから、非常におもしろいです。私が見ても新鮮です。しかし、そういうことと実際に行うこととは次元が違うということをしっかりと政治家の皆さんにお願いしたいと、そのように思っております。

 

 質疑応答

(知事)

それでは、ご質問、よろしくお願いします。

(記者)

よろしくお願いします。事業仕分けは、また別途質問も出るかと思いますので、昨日の八都県市の結果の点で1点、伺います。神奈川と春から協議してこられたリニア構想について、昨日は提出に至らなかったということですが、この件についての知事の見解と、例えば、構想自体、断念されるのか、国でやってもらわないとという話もあったと聞いておりますが、今後の見通しについて、お話しください。

(知事)

これは絶対将来、リニアになっていかなかったら、国益に反するし、日本の表玄関としての体をなさないですよ。成田、羽田が日本の表玄関としてびしっと受け入れるためには、まず利便性も含めて合体するようなことをやっていかないといけない。今の予測で行きますと、大体10分から12分と言われています。これだったら、本当に合体ですよ。これは国が国策として成田と羽田、将来ではないですよ、ハブ化を促進させるためにも、私は真剣に考えてもらいたいなと、そのように思っています。

ですから、前原大臣にも申し上げたのでございますが、少なくともプロジェクトチームをつくって、今からやっていかないと間に合わないですよと。ぜひ、プロジェクトチームをつくってもらいたい旨をお話しいたしました。

松沢知事ともいろいろ話しました。何しろ、6月の補正では100万円しか認められなかったわけですから、それで神奈川県ともいろいろ話をして、神奈川県は、もっと千葉さん、出してくださいよと。これでは施策も何も出ないですよと。次の八都県市に乗っけられないですよと、私は言われました。でも、考えて考えて、最後は、松沢知事とも話したのですが、もうこれは今、神奈川県と千葉県の成果は、大体こんなような感じだなというの、これが限界だぞと。これ以上やるには、国のバックアップがなきゃできない、国が主導権を持たなきゃできないぞと。だから、なまじっかな報告書を出すのならば、ちょっとここで一回、棚上げしておこうじゃないか。そして、国の動向を見よう、もっと国に働きかけようと、そういうことで一致したところでございます。

確かに、今回、八都県市で上げることはできませんでしたが、しかし、だからといって、このリニア構想というのを私はやめたわけではございません。何としても、まず道筋をつけたいと、そのように思っております。

(記者)

お願いいたします。先日行われましたコンプライアンス事業についてお伺いしたいのですが、課長級の方々にコンプライアンスを考えてもらうような時間を設けたことで、実際にどういった手ごたえですとか、今後、またこういったことを続けていくのか、継続的にどのような形で行っていくのかといったことをお願いいたします。

(知事)

法令順守でございますよね。この間、私も2組に分けまして、2回、お話をさせていただきました。あのときも申し上げたのでございますが、私たちは県民のために働くんだと。そして、県民の皆様からいただいた県税を無駄なく、県民のために使わせていただくんだと、そういう基本的なものを忘れちゃいかんと、そう言ったのです。

それと、これははっきり言って、いろいろ調査の中、調べる方も大変だと。調べられる方も嫌だし、またそれぞれ言い分もあるのだと。でも、それはそれとして、ここで膿出そうやと。森田県政においては、決してこういうことをやらない、させない、許さないと、そういう気持ちを持ってやろうじゃないか。

私は、千葉県の県庁の職員をものすごく高く評価しているのです。だからこそ、皆さんすべてが県民の皆様から色眼鏡で見られるのはおれは嫌なんだと。だから、出るたんびに頭ばかり下げているんですよ、おれだって嫌になるよと。しかし、私は何度も頭を下げるのは、いや、違うんですよと。県民の皆様に対して、職員はここでぴちっと生まれ変わりますと。これからの私たちの姿、働きぶりを見てくださいという意味で、私は何回も頭を下げているんだと、こんなようなことを申し上げました。

本当に守られているかどうかなと、そういう調査室も設置したりします。厳しく、これからも監視してまいります。そういうことを設置しなきゃならないということは、本当は大変寂しいことですね。でも、2回の話をさせていただいた中で、職員の皆さんの目を見ていて、これはいけるなと。もう二度とこういうことはないなと、そのような気持ちを得ました。

(記者)

政治的な話ですが、ちょっと先ですが、来年の夏の参院選、千葉県は1議席増えて3になるのですが、参院選を知事が今、どう思われているかということと、特定な候補を支援するとか、そういった考えはどうでしょうか。

(知事)

これは私のみならず、来年の参議院選というのは有権者の皆さんも、みんな興味があると思います。ですから、私は今、だれがどう、どの党がどうなんていうことは考えておりません。でも、これから来年にかけて、そういう意味では、はっきりとした民主党の姿も出てくるでしょうし、その時点をしっかり見させていただきながら、応援というのも考えさせていただきたいなと、そのように思っています。

(記者)

本日、当初、谷垣総裁と会談するようなことも検討されていたと思うのですが、谷垣さんがけがで見送りになったということもありますが、今日、自民党の若手の1都7県のグループの会合に出席されるということで、どういったスタンスで出席されて、先ほども10年後を見据えた政治家をとかおっしゃっていましたが、どういったことで出席されるのかなと。

(知事)

今日は青年大会と聞いていますので、私は懇親会のときに2~3分、ごあいさつして帰る予定です。特に私が講演するとか、そういうことはございません。

(記者)

特に自民党とかというわけでは・・・。

(知事)

はい。

(記者)

リニアについて確認させていただきたいのですが、先ほど、一回棚上げしようじゃないかという言葉を使ってらっしゃいましたが、その言葉の意味合いと、一応、予算はついているということで、多分、100万円をまだ使い切ってはいらっしゃらないと思うのですが、協議会の扱いを今後どうしていくのかということ。

(知事)

神奈川県とね。このリニアというのは、なかなか大変だよね。今日、明日でどうなるということはなかなか難しいですよ。これはもちろん、財政的な面もそうだけど、政治的なものもいろいろ含まれるし、でも、これはやっていかなきゃいけないというのが私の考えです。

ですから、予算といっても100万円でございますから、どのぐらいまで使ったか、私、まだ見ておりませんけども、私は何でもそうですが、決してあきらめないというのが私の信条でございます。ですから、これからも神奈川県とはそういう勉強会は続けていくように指示していきたいと思っています。

(記者)

まだ話が早いですが、来年度については、協議会は続けていかれるお考えはありますでしょうか。

(知事)

定期的に、例えば月に1回、2回とか、そういうのはまだ考えておりませんが、必ず何か動きが出てきますから、そういうときには、いざ鎌倉のときに、それなりにできるようにしていきたいなと、そのように思っています。

(記者)

道を残していくと・・・。

(知事)

そうです。残していきます。

(記者)

おはようございます。事業仕分けのところですが、前半の作業が終わりましたが、ここで出された結果については、知事としては納得いかないというか、全体的にこの結論はおかしいのではないか、そういうふうに考えていらっしゃるということでしょうか。

(知事)

先ほど言ったように、まず一つ、これが本当にそのままなっちゃうのかどうかということもあるのでございますが、でも、さっき言ったように、いい面ももちろんあります。でも、一コマだけ見て言ってるんじゃないかなというところもあります。ですから、例えば、有識者の方も、はっきり言うと畑違いのところからの人もいると思うんですね。これはおもしろいのですが、撮影なんかでも、私たちずうっと待っているときがあるのです。何時間も何時間も待っていて大丈夫かいとか、もったいないじゃないかとかいろいろ言う人もいますよ。でも、その待つことがイコール、映像をつくる大きな一つの土台になっていることもあるのでございます。一瞬を見ると非常に無駄だなと思っても、トータル的に見ると、その一瞬が非常に大事なときもあるのです。その辺をしっかりと見ていただきたいなと。

この結果を見て、今度は政治家主導で考えていただきたい。鳩山総理というのは非常に見識の高いお方だと思いますし、将来の日本国も考えながらきちっと、その辺は精査してお答えを出すのではないかなと、そのように思っています。

(記者)

事業仕分けも国の方で予算をつけて、あれだけの方を呼んできてやっているわけで、その結論を全く無視してということも考えづらいのではないかなと思うのですが。

(知事)

そうです。全く無視ではなくて、参考にと言ったのです。参考にすべき点でやっているんだろうとは思いますけども、ただ、千葉県側から見た場合においては、今言ったようなことでございます。

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」の設置について
    →総合企画部空港地域振興課【電話】043-223-2268
  • 年末及び年度末の中小企業の資金繰り支援について
    →商工労働部経営支援課【電話】043-223-2787
  • 平成21年度千葉ブランド水産物の認定について
    →農林水産部水産局水産課【電話】043-223-3051
  • 第6回水際危機管理対策合同保安訓練について
    →県土整備部港湾課【電話】043-223-3834

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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