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更新日:令和7(2025)年6月4日

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令和7年2月定例県議会(2月25日) 会議録(速報版)

令和7年2月招集 千葉県定例県議会会議録(第9号)

令和7年2月25日(火曜日) 

 議事日程

議事日程(第9号)

 令和7年2月25日(火曜日)午後1時開議

日程第1 議案第1号ないし議案第82号、発議案第1号及び請願総括審議

日程第2 議案第83号ないし議案第112号(知事提案理由説明)

日程第3 発議案第2号ないし発議案第14号

日程第4 発議案第15号

日程第5 発議案第16号

 

 午後1時0分開議

○議長(瀧田敏幸君) これより本日の会議を開きます。

 

 議長の報告

○議長(瀧田敏幸君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告を申し上げます。

 包括外部監査人から、地方自治法第252条の37第5項の規定による令和6年度包括外部監査の結果に関する報告がありました。お手元に配付のとおり御了承願います。

 

 議案第1号ないし議案第82号、発議案第1号及び請願総括審議

○議長(瀧田敏幸君) 日程第1、議案第1号ないし第82号、発議案第1号及び請願を一括議題とし、これより総括審議を行います。

 常任委員会及び議会運営委員会の審査の経過と結果について各常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長の報告を求めます。文教常任委員会委員長関政幸君。

 (文教常任委員会委員長関 政幸君登壇、拍手)

○文教常任委員会委員長(関 政幸君) 文教常任委員会に付託されました議案6件、請願2件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 最初に、議案について申し上げます。

 議案第19号令和7年度千葉県特別会計奨学資金予算、議案第43号令和6年度千葉県特別会計奨学資金補正予算(第1号)の2議案については全員異議なく、議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第50号職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第65号千葉県学校職員定数条例の一部を改正する条例の制定についての4議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「新県立図書館について、建設予定地である青葉の森公園内の立地を生かしてにぎわいを創出するためにどう取り組んでいくのか」との質問に対し、「県立図書館においては、現在、中央博物館や県文書館の職員を講師に招き、科学を気軽に学べるサイエンス・カフェや歴史講座を実施するなど、3館連携して取り組んでいる。今後は青葉の森公園内の各施設の特徴を生かしたより魅力的な共同企画などにより公園内の回遊性を高め、誰もが学び親しめるような場となるよう、関係機関と連携した取組を積極的に進めていく」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「青葉の森公園には公的な施設が集まっており、来館者や訪れる人が増えていく。これからの図書館建設に当たっては、アクセスの問題についても議論してもらいたい」との要望がありました。

 次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。

 次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「現在、国において、私立高校の就学支援金の拡充が議論されている中で県立高校の在り方を考える時期に来ている。私学は建学の精神に基づき特色のある教育を行っており、県立高校としても私学との競争意識を持って取り組むとともに、私学に学ぶ必要もあると考えるが、どうか」との質問に対して、「私立高校の多くは普通科であることから、地域産業を支える産業系の専門学科やコースなどを有する公立高校は、これからさらにしっかりとした教育を維持し、地域産業を担う優れた人材を輩出していく必要がある。私立高校とは、それぞれのよさを生かし、よりよい地域の教育をつくっていくという考えに立ち、千葉県全体の高等学校教育の質の向上のため、相互に協調していくことが目指すべき方向性であると考えている」との力強い答弁がありました。

 なお、一委員より、「私学に学ぶべきことは学び、危機意識を持って取り組んでもらいたい。また、職業系高校についても活性化してもらいたい」との要望がありました。

 以上をもちまして文教常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 県土整備常任委員会委員長高橋祐子君。

 (県土整備常任委員会委員長高橋祐子君登壇、拍手)

○県土整備常任委員会委員長(高橋祐子君) 県土整備常任委員会に付託されました議案19件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 議案第71号ないし議案第73号契約の変更についての3議案については全員異議なく、議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第17号令和7年度千葉県特別会計港湾整備事業予算、議案第18号令和7年度千葉県特別会計土地区画整理事業予算、議案第24号令和7年度千葉県特別会計流域下水道事業会計予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第41号令和6年度千葉県特別会計港湾整備事業補正予算(第2号)、議案第42号令和6年度千葉県特別会計土地区画整理事業補正予算(第2号)、議案第48号令和6年度千葉県特別会計流域下水道事業会計補正予算(第2号)、議案第58号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議案第66号刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、議案第68号ないし議案第70号契約の締結について、議案第74号ないし議案第76号市町村が負担すべき金額についての16議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「北千葉道路の早期全線開通に向け、令和7年度当初予算における未事業化区間の取組はどうか」との質問に対して、「令和7年度当初予算においては、早期事業化が図れるよう、沿線地域の機運を醸成するための広報活動に要する費用を計上している。これまでオープンハウス等の開催や広報紙の発行などを国による事業化区間も含めて沿線地域において実施しており、引き続きこの取組を継続していきたい。また、広報紙では、沿線市における地籍調査の取組や公有地の拡大の推進に関する法律に基づく土地所有者からの買取りの申出等の対応についても積極的に掲載するなど、機運醸成に努めていきたい」との答弁がありました。

 次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「埼玉県で発生した道路陥没事故を受けて、今回の緊急点検を実施した管路以外にも、老朽化した下水道管路の速やかな緊急点検と定期点検の一層の強化を図るべきと考えるが、どうか」との質問に対して、「国から要請があった日量30万立方メートル以上を処理する江戸川第二終末処理場と花見川終末処理場に接続する口径2,000ミリメートル以上の管路約76キロメートルについて、目視等による緊急点検を実施した。また、今回の緊急点検の対象外である手賀沼終末処理場と花見川第二終末処理場に接続する口径2,000ミリメートル以上の管路約69キロメートルについても、目視等による緊急点検を実施しているところである。下水道法では、腐食のおそれの大きい下水道管路について、5年に1回以上の定期点検が定められているが、これに加え、本県では独自に布設後30年経過した管路については5年に1回、それ以外の管路についても10年に1回の頻度で定期点検を実施している。引き続き管路の点検を適切に実施するとともに、埼玉県の事故を受けた国の動向を注視しながら対応していく」との答弁がありました。

 以上をもちまして県土整備常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 農林水産常任委員会委員長松崎太洋君。

 (農林水産常任委員会委員長松崎太洋君登壇、拍手)

○農林水産常任委員会委員長(松崎太洋君) 農林水産常任委員会に付託されました議案16件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第13号令和7年度千葉県特別会計就農支援資金予算、議案第14号令和7年度千葉県特別会計営林事業予算、議案第15号令和7年度千葉県特別会計林業・木材産業改善資金予算、議案第16号令和7年度千葉県特別会計沿岸漁業改善資金予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第37号令和6年度千葉県特別会計就農支援資金補正予算(第1号)、議案第38号令和6年度千葉県特別会計営林事業補正予算(第1号)、議案第39号令和6年度千葉県特別会計林業・木材産業改善資金補正予算(第1号)、議案第40号令和6年度千葉県特別会計沿岸漁業改善資金補正予算(第1号)、議案第56号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第64号千葉県立県民の森設置管理条例の一部を改正する条例の制定について、議案第67号契約の締結について、議案第74号市町村が負担すべき金額について、議案第78号及び議案第79号専決処分の承認を求めることについての16議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決及び承認すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「県では、今年度まで梨の園地などへの多目的防災網の整備を3年間で集中的に支援してきたが、引き続き老朽化した設備に対しても支援すべきではないか」との質問に対して、「当初予算案において、新たに果樹産地強靱化支援事業として、再整備に係る経費への補助金を計上している」との答弁がありました。

 なお、一委員から、「本事業の推進も含めて災害に強い産地づくりに取り組んでもらいたい」との要望がありました。

 また、「4月に開設する海洋人材確保・育成センターでは、新規漁業就業者への支援にどのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「従来は県と県漁連それぞれで漁業研修等を行ってきたが、今後は海洋人材確保・育成センターが相談から独立まで伴走型の支援を行う」との答弁がありました。

 次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「海匝地域で高病原性鳥インフルエンザが発生した鶏舎の形状と発生のメカニズムはどうか」との質問に対して、「発生した15農場のうち、ウインドーレス鶏舎が12件、セミウインドーレス鶏舎が2件、開放式鶏舎が1件であった。鶏舎の形状と発生の関連性については、現在、県職員も加わって国が疫学調査を行っている」との答弁がありました。

 また、「今回、同一地域での連続発生となったが、どのような蔓延防止策を実施したのか」との質問に対して、「車両の消毒ポイントの設置や路上消毒などに加え、希望した養鶏農家へ不織布や消毒液を配布した」との答弁がありました。

 なお、一委員から、「引き続き対策をお願いするとともに、発生した養鶏農家の再建に向けてしっかりと支援をしてもらいたい」との要望がありました。

 以上をもちまして農林水産常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 商工労働常任委員会委員長高橋秀典君。

 (商工労働常任委員会委員長高橋秀典君登壇、拍手)

○商工労働常任委員会委員長(高橋秀典君) 商工労働常任委員会に付託されました議案10件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第10号令和7年度千葉県特別会計日本コンベンションセンター国際展示場事業予算、議案第11号令和7年度千葉県特別会計小規模企業者等設備導入資金予算、議案第12号令和7年度千葉県特別会計工業団地整備事業予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第34号令和6年度千葉県特別会計日本コンベンションセンター国際展示場事業補正予算(第1号)、議案第35号令和6年度千葉県特別会計小規模企業者等設備導入資金補正予算(第1号)、議案第36号令和6年度千葉県特別会計工業団地整備事業補正予算(第1号)、議案第57号千葉県立文化会館の設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第66号刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定についての10議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「立地企業補助金の改正について、上乗せ額の内容はどのようなもので、その効果をどう見込んでいるのか。また、上乗せする地域以外の地域についても丁寧に企業誘致を進めていく必要があると思うが、どうか」との質問に対して、「上乗せ額について、これまでの補助額に加え、土地に係る不動産取得税額、法人県民税・事業税相当額、自動車税相当額といった、法人に係るほぼ全ての県税相当額を1年分補助することを考えている。こうした制度は自治体でも珍しい制度であるため、実際に企業が千葉県に立地を決定する上で大きなインセンティブになると考えている。また、上乗せする地域以外の地域への誘致については、人口減少が進み、雇用の創出や投資の促進による地域活力の維持向上が喫緊の課題となっている外房エリアを中心とした32市町村において、来年度から敷地面積や事業従事者などの要件を大幅に緩和し、幅広い投資の支援を行っていくこととしている。今後とも補助制度については、全県での経済波及効果が最大化するよう、企業ニーズを踏まえ弾力的にブラッシュアップしていきたい」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「立地企業補助金については、常に検証しながら、よりよいものとし、企業誘致に努めてもらうとともに、受皿となる産業用地も不足しているので、市町村と連携し、より一層整備を進めてもらいたい」との要望がありました。

 以上をもちまして商工労働常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 環境生活警察常任委員会委員長森岳君。

 (環境生活警察常任委員会委員長森 岳君登壇、拍手)

○環境生活警察常任委員会委員長(森 岳君) 環境生活警察常任委員会に付託されました議案8件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第53号千葉県行政組織条例の一部を改正する条例の制定について、議案第63号千葉県自然公園施設設置管理条例の一部を改正する条例の制定について、議案第66号刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、議案第82号千葉県警察基本条例の一部を改正する条例の制定についての5議案については全員異議なく、議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第57号千葉県立文化会館の設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第58号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についての3議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第82号に関して、「37名の警察官を増員するとのことだが、具体的にどのような分野に配置するのか」との質問に対して、「増員される37名の警察官については、サイバー空間における対処能力の強化及び匿名・流動型犯罪グループに対する戦略的な取締り強化のために、主に生活安全部及び刑事部に配置し、体制を強化する予定であり、増員の効果を最大限発揮するための運用を図っていく」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「匿名・流動型犯罪グループによる凶悪犯罪は県民の体感治安の悪化に直結することから、今回増員される警察官を効果的に活用し、成果を上げてもらいたい」との要望がありました。

 また、議案第57号に関して、「千葉県文化会館と青葉の森公園芸術文化ホールの指定管理者について、非公募により、どのような団体に担わせようと考えているのか」との質問に対して、「千葉県文化会館と青葉の森公園芸術文化ホールは、本県の文化芸術振興における中心的な拠点であり、指定管理者には県の施策と連動して長期的、継続的に取り組んでいくことが求められる。このため、県内市町村や文化芸術関係団体との多様なネットワーク、専門的知識、企画、実施などのノウハウがあり、県の文化芸術の普及と地域文化の活性化を図ることができる団体に担わせたい」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「文化芸術振興の中心拠点として、長期的な視点で効率的な施設運営を図るとともに、より一層、本県の文化芸術振興が図られるよう取り組んでもらいたい」との要望がありました。

 以上をもちまして環境生活警察常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 健康福祉常任委員会委員長川名康介君。

(健康福祉常任委員会委員長川名康介君登壇、拍手)

○健康福祉常任委員会委員長(川名康介君) 健康福祉常任委員会に付託されました議案18件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 議案第7号令和7年度千葉県特別会計母子父子寡婦福祉資金予算、議案第8号令和7年度千葉県特別会計心身障害者扶養年金事業予算、議案第31号令和6年度千葉県特別会計母子父子寡婦福祉資金補正予算(第1号)、議案第32号令和6年度千葉県特別会計心身障害者扶養年金事業補正予算(第1号)、議案第49号一時保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について、議案第59号千葉県安心こども基金条例の一部を改正する条例の制定について、議案第61号介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例及び無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第62号千葉県医師修学資金貸付条例の一部を改正する条例の制定についての8議案については全員異議なく、議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第9号令和7年度千葉県特別会計国民健康保険事業予算、議案第22号令和7年度千葉県特別会計病院事業会計予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第33号令和6年度千葉県特別会計国民健康保険事業補正予算(第1号)、議案第46号令和6年度千葉県特別会計病院事業会計補正予算(第3号)、議案第50号職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第57号千葉県立文化会館の設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第60号幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第66号刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定についての10議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「新規事業として、保健所の業務改善に向けた事務処理センター設置・運営事業を実施するとのことだが、保健所に来てしまった方や配慮が必要な方の申請についてはどのように対応するのか」との質問に対して、「県では、保健所に来所されて申請を行う方を支援するため、事務処理センターと保健所をオンラインでつなぐリモート窓口を各保健所に設置して対応することとしている。リモート窓口では、パソコンの画面を通じて質問対応や書類の書き方などの相談を受けるなど、来所者の申請手続の支援を行っていく」との答弁がありました。

 次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「千葉県こども・若者みらいプランの策定に当たり、子供、若者の意見をどのように取り入れているのか」との質問に対して、「計画の策定に当たり、小中高校生を対象に希望する未来像等を聞いたアンケートや、大学生等を対象にしたワークショップなどを実施した。寄せられた意見としては、計画名に子供だけではなく、若者が含まれていることを分かるようにしてほしいなどがあり、計画の名称を「こども・若者みらいプラン」としたほか、今後設置する計画の推進会議へ子供、若者が参画することとした。また、現在実施しているパブリックコメントにおいて、計画の概要を分かりやすく説明した子供向けの資料を作成し、意見を聞いているところである」との答弁がありました。

 また、「新たな千葉県立病院経営強化プランにおいて、経営安定化に向けた特筆すべき集患対策はあるのか」との質問に対して、「クリニックの医師などに対して説明会等で紹介元にも有益な情報を提供するなどして、県立病院を1番目の紹介先としてもらえるよう取り組んでいく」との答弁がありました。

 また、「県立病院の現場は一生懸命に取り組んでいるが、病院局のしっかりとした判断の下で経営効率化を図っていくべきではないか」との質問に対して、「経費節減については、病院局と病院で共に取り組んできているが、人件費も物件費も上昇しており、非常に厳しい状況と認識している。病院局ではこの状況を重く受け止め、病院の経営改善と適正な運営が図られるよう、引き続き業務を執行していく」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「もっと病院の現場を見て意見交換を行っていくことが重要である。現場の人の努力が公平に報われて次の目標に向かえるよう、効果的な意見交換を行ってもらいたい」との要望がありました。

 以上をもちまして健康福祉常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 総合企画企業常任委員会委員長岩井泰憲君。

 (総合企画企業常任委員会委員長岩井泰憲君登壇、拍手)

○総合企画企業常任委員会委員長(岩井泰憲君) 総合企画企業常任委員会に付託されました議案10件、請願2件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 最初に、議案について申し上げます。

 議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第20号令和7年度千葉県特別会計上水道事業会計予算、議案第21号令和7年度千葉県特別会計工業用水道事業会計予算、議案第23号令和7年度千葉県特別会計造成土地管理事業会計予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第44号令和6年度千葉県特別会計上水道事業会計補正予算(第3号)、議案第45号令和6年度千葉県特別会計工業用水道事業会計補正予算(第3号)、議案第47号令和6年度千葉県特別会計造成土地管理事業会計補正予算(第3号)、議案第50号職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第66号刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定についての10議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「発酵を活用した取組を効果的に進めるためには部局間の連携が重要だと考えるが、どのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「発酵は様々な角度から県の魅力、特性として発信していけるテーマであり、各分野一体的に取り組むことで相乗効果も期待されることから、関係部局間で連携して取り組むことが重要と考えている。発酵を生かした魅力発信や地域振興の取組を部局横断的に行うため、庁内ワーキンググループを設置して事業の進捗、成果等の情報を共有し、今後の取組について検討を行っている。さらに、千葉県の発酵に係るロゴマークを作成し、活用していきたいと考えており、庁内連携、さらには関係団体との連携を強化し、発酵県千葉の魅力発信をより効果的に進められるように取り組んでいく」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「発酵を通じた県の魅力の発信が一過性のものとならないように、万博出展以降も県の関係部局がしっかりと連携して取り組んでほしい」との要望がありました。

 また、議案第20号に関して、令和7年度上水道事業における水道施設等の更新・耐震化や維持管理に係る予算措置状況及び収支や資金の状況はどうか」との質問に対して、「令和7年度当初予算では、水道施設や管路に係る日常的な点検や修繕に必要な予算を確保したほか、更新・耐震化の予算については大幅に増額した。また、様々な経費が上昇している中、可能な限り経費節減に努めたことで収支は辛うじて黒字となる見込みである」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「料金値上げを予定している以上、経費節減にはしっかりと取り組む必要があるが、水道は重要なライフラインであり、大きな事故等が起きると県民生活へ多大な影響を与えるため、施設の更新・耐震化等の必要な事業はしっかりと取り組んでもらいたい」との要望がありました。

 次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。

 以上をもちまして総合企画企業常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 総務防災常任委員会委員長木名瀬訓光君。

 (総務防災常任委員会委員長木名瀬訓光君登壇、拍手)

○総務防災常任委員会委員長(木名瀬訓光君) 総務防災常任委員会に付託されました議案25件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 最初に、議案について申し上げます。

 議案第2号令和7年度千葉県特別会計財政調整基金予算、議案第5号令和7年度千葉県特別会計自動車税証紙予算、議案第26号令和6年度千葉県特別会計財政調整基金補正予算(第3号)、議案第29号令和6年度千葉県特別会計自動車税証紙補正予算(第1号)、議案第51号職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第54号千葉県職員定数条例の一部を改正する条例の制定について、議案第55号千葉県県税条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第77号包括外部監査契約の締結について、議案第78号及び議案第79号専決処分の承認を求めることについて、議案第80号職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第81号職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についての12議案については全員異議なく、議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算、議案第3号令和7年度千葉県特別会計県債管理事業予算、議案第4号令和7年度千葉県特別会計地方消費税清算予算、議案第6号令和7年度千葉県特別会計市町村振興資金予算、議案第25号令和6年度千葉県一般会計補正予算(第7号)、議案第27号令和6年度千葉県特別会計県債管理事業補正予算(第1号)、議案第28号令和6年度千葉県特別会計地方消費税清算補正予算(第1号)、議案第30号令和6年度千葉県特別会計市町村振興資金補正予算(第1号)、議案第50号職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、議案第52号特別職の職員等の給与、旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第53号千葉県行政組織条例の一部を改正する条例の制定について、議案第66号刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、議案第74号市町村が負担すべき金額についての13議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決及び承認すべきものと決定しました。

 なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第80号に関して、「高病原性鳥インフルエンザの防疫作業に係る手当額の引上げを行うとのことだが、手当額の根拠は何か」との質問に対して、「職員の心身への著しい負担を考慮し、ほかの作業に係る手当額とのバランスや他団体の状況も踏まえて、獣医師に支給される給料の調整額の平均額を1日当たりの額に換算した額と牛または豚の殺処分を行う場合の手当額の合計額である」との答弁がありました。

 なお、一委員より、「手当額は、他団体の状況やほかの作業に係る手当とのバランスも考慮しなければならないと思う。職員の心身への大きな負担に対して適切に手当が支給されるよう、今後も適正な処遇の確保に取り組んでもらいたい」との要望がありました。

 次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。

 次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「今後、防災啓発サイト「じぶん防災」が多くの県民の方に活用されるため、どのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「県ホームページのトップページから直接「じぶん防災」にアクセスできるようにするとともに、「県民だより」やSNSなど、様々な機会を通じて周知を図っていく。また、防災に関する情報について、常に最新の内容を発信し、「じぶん防災」を見ることで防災に関する様々な知識が習得できるなど、県民から信頼されるサイトになるように取り組んでいく」との答弁がありました。

 以上をもちまして総務防災常任委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 議会運営委員会委員長山本義一君。

 (議会運営委員会委員長山本義一君登壇、拍手)

○議会運営委員会委員長(山本義一君) 議会運営委員会に付託された発議案1件、請願2件の審査の経過と結果について御報告いたします。

 最初に、発議案について申し上げます。

 発議案第1号千葉県議会情報公開条例及び千葉県議会の保有する個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例の制定については全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。

 なお、審査の過程での主な意見を要約して申し上げますと、請願第45号に関して、一委員より、「政務活動費について、令和6年度分の収支報告書及び収支報告書一覧表を本年7月からホームページで公開していくとのことであり、この公開状況を見ながら段階的に進めていくべきである」との意見がありました。

 以上をもちまして議会運営委員会の報告を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 以上で各常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長の報告は終わりました。

 討論の通告がありますので、この際これを許します。通告順により丸山慎一君。

 (丸山慎一君登壇、拍手)

○丸山慎一君 日本共産党を代表して討論を行います。

 議案第1号来年度一般会計当初予算案ですが、道路直轄事業負担金のうち、北千葉道路が47億円から70億円へと1.5倍、圏央道は27億2,000万円から56億8,000万円へと2.1倍に増えています。今議会に上程されている当初予算は骨格のはずなのに、1,5倍とか2倍に増額されているのは異様であり、大規模な高速道路や自動車専用道路を全県に張り巡らせる道路ネットワークに関する予算は最優先で確保する聖域になっていると言わざるを得ません。その一方で、舗装道路修繕費は今年度の79億円から来年度は57億円へと22億円も減額され、歩道整備などの交通安全対策費も69億2,600万円から僅か3分の1に減っています。6月県議会に提出予定の補正予算、いわゆる肉づけ予算で増額されると思いますが、高規格道路とあまりにも扱いが違い過ぎます。しかも、今年度、各土木事務所から本課への舗装道路修繕費の要求額は89億8,100万円でしたが、予算に計上されたのは79億円で約10億円も減額され、交通安全対策費も約20億円も削られています。来年度予算で安全対策や舗装道路修繕が遅れれば人命にも関わるので、6月補正での増額が事務所からの要求額に追いつくよう、強く求めておきます。

 当初予算に含まれている病床機能再編支援事業1億7,419万2,000円は、来年度削減される97床の病床削減のための補助金です。県が作成している「指標で知る千葉県」によれば、人口10万人当たりの病院病床数は43位で、わざわざ補助金までつけて、さらなる削減を進めることは許されません。こうした内容を含む当初予算にはきっぱりと反対いたします。

 議案第17号特別会計港湾整備事業ですが、千葉港長期構想に基づく埋立てのために1億6,900万円が計上されています。千葉港長期構想は、2013年を起点にして2047年を目標年次に定め、千葉港の貨物量が大幅に増えることを前提に埋立てなどで港を拡張しようというものです。しかし、総貨物量で見ると、2023年は1億2,623万トンで前の年より1,038万トンも減っています。常任委員会では、コロナなどで一時的に減少しているものと答える一方で、目標達成については将来を見通すのは難しいと答弁しました。見通しもなく根拠もないのに、そこに向かって毎年莫大な税金をつぎ込むのでは県民の納得は得られません。よって、本議案には反対します。

 議案第18号特別会計土地区画整理事業ですが、柏北部中央地区は計画人口2万6,000人に対して、現在の居住人口は1万3,700人で5割程度にとどまっています。運動公園周辺地区では4割にも達していません。それでも昨年の常任委員会では、計画年度において人口は上回ると強弁していましたが、今回の常任委員会では一概に言えないと達成できない可能性を認めました。実際に、この1年で増えた人口は柏北部が300人で目標達成まであと41年、運動公園は470人で27年かかります。最終的に保留地が売れ残れば税金投入の可能性もあり、根本的な見直しが求められていますが、その姿勢が欠落をしている本議案には反対いたします。

 議案第24号特別会計流域下水道事業は、来年度からの市町負担金の値上げ分19億3,112万円が反映されており、住民などの下水道利用料金に転嫁されるのは明らかです。異常な物価高の中、県が下水道料金を引き上げれば住民生活に暗い影を落とすことになります。しかも、県の流域下水道は今年度、全体計画を見直しましたが、江戸川左岸流域下水道では、当初計画と比べて処理水量は1日当たり108万立方メートルから52万4,000立方メートルへと半分以下になりました。しかし、江戸川第一終末処理場の能力は現在の1系列から8系列へと8倍に増やそうとしています。常任委員会では、今後取り込む計画になっている松戸市金ケ作処理場と市川市菅野処理場の分も含めて、人口で考えれば5系列で足りると答弁しました。だとしたら、残り3系列分が余ることになりますが、これについては、計画人口に入っていない新たな開発が予定されており、その分として8系列全てが必要との答弁でした。しかし、全体計画にも入っていないような開発で、しかも、その開発で計画どおり下水道への接続人口が増えるかどうかなど、全く根拠は不透明です。これらの大問題をはらんでいる本議案に賛成するわけにはいきません。

 港湾にしても区画整理にしても流域下水道にしても、過大な需要予測に基づく過大な事業による矛盾が覆い隠せないところまで来ていると言わざるを得ず、これまでの県政運営の最も大きな問題の1つとして根本的な見直しを求めます。

 議案第50号職員給与に関する条例の改定案は、国に準じて給与表を見直すことが含まれていますが、8級以上を大くくり化するため、年数がたっても給料は上がらなくなります。これまでは数千円程度でも毎年上がっていたものが、これからは働き方や能力に対する評価によって給料が上がるようになります。その結果、様々な懸念が生じることが予測されるので反対いたします。

 議案第67号水産総合研究センター再編整備に関する契約案件ですが、対象になっている魚類飼育棟建築工事に異論を唱えるものではありません。しかし、この基になっている基本構想にはパブリックコメントでも、集約するのではなく、規模の維持もしくは拡大を検討してもらいたいとの意見が寄せられており、県民の理解を得られているとは言えません。よって、本議案には反対いたします。

 請願第44号と47号は、ともに教職員の未配置解消を求めるものです。未配置教員の人数は昨年3月で469人に上り、毎年、過去最高を更新し続けています。しかも、学校の中には8人も9人も未配置になっているところがあるなど、異常事態と言っても過言ではありません。未配置になれば、その分、学校の中でやりくりせざるを得ず、それによって子供たちとともに過ごす時間が奪われ、学校教育そのものに重大な影響を与えます。これに対して本請願は、必要な数の正規教員の採用、近隣都県並みの給料引上げ、代替教員の確実な配置などを求めており、採択すべきです。

 請願第49号国に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書の提出についてです。核兵器禁止条約は、昨年9月までに73か国が批准しています。しかし、日本政府は条約への参加を拒み、締約国会議へのオブザーバー参加さえ背を向け続けています。一方で、被爆80年を前に日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞したことは、核兵器のない世界を願う全ての人々に励ましと勇気を与え、全世界への力強いメッセージになりました。こうした流れをさらに広げるためにも本請願を採択して、政府に条約参加を促すべきです。

 以上で討論を終わります。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 次に、赤間正明君。

 (赤間正明君登壇、拍手)

○赤間正明君 公明党の赤間正明です。議案第1号令和7年度千葉県一般会計予算案及び議案第25号令和6年度2月補正予算案、議案第20号千葉県企業局令和7年度当初予算案に対し、公明党を代表し、賛成の立場から討論をいたします。

 まず初めに、高病原性鳥インフルエンザに係る防疫措置について、対応していただいた県職員の皆様、そして全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 また、本年1月、埼玉県八潮市において、大口径下水道管の断裂により土砂が入り込み、道路が陥没、トラックが転落する事故が発生しました。市民生活や事業活動に大きな影響を及ぼしております。公明党県議団として、熊谷知事に対しインフラ老朽化対策に関する緊急要望書を提出いたしましたが、千葉県においても、昨年、松戸市において、大口径水道管の経年劣化が原因とされる大規模漏水事故が発生。現場では、大口径水道管のすぐ上にガス管が僅か指1本しか入らない場所にあり、大惨事につながりかねない危険な状態でありました。道路地下には様々な管類が埋設されています。企業局予算案には、老朽化した水道管路の更新・整備予算とともに、今回初めて大口径水道管の備蓄予算が計上されましたが、重要点として、震災や大規模漏水事故に対応できる人材育成に注力していただくよう、重ねて要望いたします。

 さて、来年度予算案について、我が党が議会や予算要望を通して訴えてきた内容が多く反映されており、評価をしております。以下、具体的な施策について述べます。

 最初に、危機管理体制の構築と安全の確保についてです。

 近年、日本でもスフィア基準の重要性が認識され、避難所の環境改善に向けた取組が進められています。生活環境を改善するため、トイレカー6台導入や簡易ベッド、パーティション等の予算が計上されたことは大きな前進です。能登半島地震の教訓を踏まえ耐震化を進めるため、住宅・建築物の耐震化サポート事業により、市町村が実施する場合に経費の一部を助成する取組は重要です。あわせて、今後は災害時、建物が倒壊した場合の解体業務を速やかに行う対策が必要と考えます。

 性犯罪、性暴力被害の増加は決して看過できる状況ではありません。被害者の方々の苦しみや社会全体に与える影響を考えると早急な対策が必要です。被害者の方が安心して相談、支援を受けられる環境を整える必要があります。千葉県として、令和7年度からは、ワンストップ支援センターにおける人員体制を強化するとともに、カウンセリングの回数上限を撤廃する等、医療費支援を拡充されることを高く評価いたします。

 次に、千葉県経済圏の確立と社会資本の整備についてです。

 株価上昇や春闘における大手企業の満額回答など、日本経済には明るい兆しが見え始めています。しかしながら、中小企業の人材確保は深刻な課題であり、今後の日本経済の成長を阻害する要因の1つとなる可能性もはらんでいます。中小企業は、日本の経済を支える重要な存在です。その数は全企業数の99%以上を占め、雇用者数も全体の約7割を担っています。中小企業が活力を失えば、日本経済全体の成長も鈍化してしまいます。千葉県は、積極的な賃上げや投資等を行う意欲の高い中小企業が地域の景気や雇用を支える企業へ成長できるよう、DXによる省力化、業務効率化等、生産性向上の実現に必要な設備投資を行う際には様々な助成を行っています。

 また、今、米不足が深刻です。流通の問題は別といたしまして、地球温暖化が進む中、異常気象のリスクは高まっており、米の生産量は今後も不安定な状況が続くことが予想されます。県は温暖化の進展による収量の減少や品質の低下を防ぐため、水稲の高温対策に係る技術について、県内の農家と連携して検証を行うとのことです。千葉県は早場米の産地であることから、高温に強く、収量や品質が安定した水稲品種の開発は日本の農業全体における温暖化対策の推進に貢献することが期待されます。

 さらに、未来を支える医療・福祉の充実についてです。

 日本は世界でも有数の高齢化社会であり、認知症患者の増加は避けられません。厚生労働省の推計によると、2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になるとされています。日本の将来にとって、認知症対策が最重要課題であるという認識は、多くの専門家や関係者の間で共有されています。千葉県は、認知症に対する地域でのサポート体制の構築や各種相談等の総合的対策を実施するとともに、医療・介護の連携による支援体制の構築に力を入れています。認知症患者の介護は家族にとって大きな負担となることから、介護疲れによる離職や家庭崩壊などが起こる可能性もあります。ヤングケアラー支援とともに、ビジネスケアラー支援にも力を入れていただきたいと思います。また、医療的ケア児・者や強度行動障害児・者、その家族など、様々な困難を抱えている方々へのさらなる支援強化を要望いたします。

 子供の可能性を広げる千葉の確立について、県は新たに保育環境整備促進事業として、こども誰でも通園制度を実施する事業者が国の補助事業を活用して新たに施設の整備等を行う場合に、県が独自に上乗せ補助を行い、制度の促進が図られることを評価いたします。また、今回、新規事業として児童生徒の学習環境を改善するとともに、災害時の避難所機能を強化するため、避難所に指定されている県立学校体育館、中学校2校、特別支援学校5校の空調整備に着手するとともに、県立高校体育館への空調整備が計上されたことを高く評価いたします。しかし、まだ2校分にとどまっております。少なくとも避難所に指定されている高校の体育館については、早急な整備を進めるよう要望いたします。

 さらに、いじめや教職員の負担増などで厳しい状況に追いやられている教育現場にさらに光を当て、子供にとっても教職員にとっても安心できる環境整備に全力で取り組んでいただきたいと思います。

 暮らしを豊かにするデジタル技術の効果的な活用について、前回も大好評であったキャッシュレス決済ポイント還元事業が再度実施されることに各地で喜びの声をいただいております。国において、令和6年度補正予算が成立。その中に、公明党の強い主張により重点支援地方交付金という、地域の実情に応じた施策を実施するための予算が盛り込まれました。そこで即、公明党県議団は、総合経済対策の早期実現に関する要望書を熊谷知事に提出。特にLPガスを利用している一般消費者等への支援とポイント還元企画の再実施を、多くの要請に基づき強く主張させていただきましたので、早期実施をお願いいたします。

 デジタル実装の推進は、地域経済の解決と新たな成長の実現が期待され、また、行政におけるICTの活用は生産性向上、コミュニケーションの活性化、生活の質の向上など、様々な分野において多くのメリットをもたらします。積極的に推進をしていただきたい。

 以上、種々述べましたが、今回の予算案は、全体としておおむね我が党が求める方向と一致をしております。成立させ、県民の命と暮らしを守る施策を着実に実行していただきたいと思います。

 最後に、熊谷知事におかれましては、千葉県の長年の課題でありました多様性尊重条例を成立させた功績はとても大きいと思います。また、知事は、150周年後の千葉県を変革するのは文化芸術の力であると語られました。私ども公明党は、熊谷知事と文化芸術の力で新しい価値を創造すべく、全力で取り組んでいきたいと思います。

 そして二元代表制の下、知事と議会が緊張感を持って切磋琢磨しながら県民のために仕事をしていくことこそが千葉県の発展につながると確信し、賛成討論といたします。ありがとうございました。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 次に、中西香澄君。

 (中西香澄君登壇、拍手)

○中西香澄君 皆様、こんにちは。市民力、中西香澄です。

 まず、議案第57号千葉県立文化会館の設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から討論します。

 本条例は、指定管理者制度の4つの施設の応募を非公募として定めるものです。主に3つの理由で反対します。

 まず1点目は、ガイドラインの変更に当たり審議会付託など、客観的な根拠が不足していることです。

 令和6年11月に資産経営課内で指定管理者制度導入運用に係るガイドラインを変更し、非公募の要件を追加したことが発端となっているが、この変更の際、審議会や有識者への意見聴取などは行わず、課内での検討のみで非公募条件を決定。対象施設の決定については、施設の担当課が判断して提案しています。基本的に公募とされている指定管理者制度において、非公募とする際は第三者委員会等による検討過程を経るなどし、その妥当性を十分に判断する必要があるが、そのプロセスが欠けています。また、今回の4件にとどまらず、新たに非公募とする施設があれば各施設を担う担当課が判断し、更新の前の年に上程されることになります。更新年数は条例変更後検討されることとなり、5年更新であったものが10年更新になる可能性もありますが、その変更に議決は求められません。

 次に、2点目として各施設の状況です。

 非公募の要件として、専門的な知識の蓄積、活用が必要であると認められる場合や、長期的、継続的な観点から事業を行う必要性があると認められる場合となっていますが、千葉県文化会館、青葉の森公園芸術文化ホール、東葛テクノプラザの貸館部分の業務については、特に専門的知識の蓄積等の重要性は低く、事業を担える団体は多数存在します。

 東葛テクノプラザのベンチャー支援については、昨今、社会情勢の変化も著しく、固定の団体に限ってしまうほうが支援体制が固定化する懸念があります。

 また、日本コンベンションセンター国際展示場については、東京、大阪、愛知など、主な大型展示施設の管理者の状況を比べますと、指定管理者制度、普通財産の貸付け、コンセッションなどとありますが、公募、非公募の状況を見ますと、7施設中、直営1、非公募3、公募3となっています。

 また、千葉リハビリテーションセンターについては、同様の機能を持っている他自治体施設では指定管理者制度、独立法人、直営と、こちらも様々な方法で運営がされています。指定管理者制度の非公募を検討するのであれば、他の形態を検討する必要もあったと思います。そして、近隣で指定管理者制度を用いている3つの都道府県のうち、1つのみが非公募となっています。指定管理者の選定において非公募とする場合には、できるだけ客観的な根拠を示す必要がありますが、このような現状では、施設の特殊性により特定の団体に必ずしも限定されるとは言えません。

 最後に3点目ですが、非公募より公募により得られる公平性、競争性がもたらす利点が強いためです。

 現運営に問題は報告されておらず、現状のまま非公募への変更は住民サービスの向上、費用対効果の向上という指定管理者制度の重大なメリットを損なうため、本条例には反対します。

 続いて、請願第46号各会派代表者会議公開に関することについてです。委員長報告に反対、請願を採択すべきとの立場から討論いたします。

 請願者は政務活動費の関連資料のネット公開などの議論が代表者会議で行われていることを知り、会議の存在と傍聴できないことに大変驚かれたそうです。また、公開に至る議論や課題について、傍聴や議事録がないため知ることができず、強く疑問を持たれました。本請願では、千葉県議会各会派代表者会議は千葉県議会会議規則第133条により定められた会議であり、地方自治法第115条にのっとり公開を、また、地方自治法第123条にのっとり会議録を作成との訴えが記されています。議会運営委員会において事務局から、地方自治法第115条と第123条は本会議を指すとの逐条解釈がされている旨の説明がありましたが、現状でも本議会で常任委員会や議会運営委員会は公開、議事録の作成をしており、議会が特定の会議を自ら公表、議事録作成をする妨げにはなりません。さらに、代表者会議では海外派遣の提案、決定や議会改革における意見の集約の場としての会議体、政務活動費の運用変更の決定などがこれまでも行われており、実態としては議会としての機能を担っており、県民にとって重要な機関となっているようです。

 また、近隣の状況として、東京都、神奈川、埼玉、群馬、栃木県議会で傍聴を認めているのは神奈川県のみと少ないのですが、議事録は東京都のみが非作成、他の議会は作成をしています。神奈川県議会では、議事録をホームページ公開し、非公開部分も適切な時期には公開に切り替えると、一般的な委員会と同様の扱いとなっています。近隣に足並みをそろえるならば、議事録の作成だけでもまず行うべきではないでしょうか。そもそも公開されていない会議が多くの地方議会で存在していること自体が日本全体の課題です。私たち議員は会議全体の公開の原則と県民の権利について、いま一度考える必要性があるのではないでしょうか。

 請願者の願意を酌み、代表者会議の公開を求める本請願の採択を求め、また、議案第57号について満場の皆様の反対を求め、私の討論とさせていただきます。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 以上で討論を終結します。

 これより起立により採決します。

 採決は分割して行います。

 初めに、議案第57号を採決します。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。

 次に、議案第10号、第52号及び第58号を一括採決します。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。

 次に、議案第1号、第9号、第21号、第33号、第34号、第45号、第50号、第68号ないし第70号及び第74号ないし第76号を一括採決します。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。

 次に、議案第3号、第4号、第6号、第12号、第17号、第18号、第20号、第22号ないし第25号、第27号、第28号、第30号、第36号、第41号、第42号、第44号、第46号ないし第48号、第53号、第60号及び第65号ないし第67号を一括採決します。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。

 次に、議案第2号、第5号、第7号、第8号、第11号、第13号ないし第16号、第19号、第26号、第29号、第31号、第32号、第35号、第37号ないし第40号、第43号、第49号、第51号、第54号ないし第56号、第59号、第61号ないし第64号、第71号ないし第73号、第77号及び第80号ないし第82号を一括採決します。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。

 次に、議案第78号及び第79号を一括採決します。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立全員。よって原案のとおり承認されました。

 次に、発議案第1号を採決します。議会運営委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって発議案第1号は原案のとおり可決されました。

 次に、請願について採決します。

 初めに、請願第50号を採決します。総合企画企業常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって総合企画企業常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第44号第1項、第3項、第4項、第45号及び第47号第1項を一括採決します。文教常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって文教常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第48号第2項を採決します。総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第49号を採決します。総合企画企業常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって総合企画企業常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第44号第5項及び第47号第2項を一括採決します。文教常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって文教常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第47号第3項を採決します。文教常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって文教常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第44号第2項、第46号第1項及び第2項を一括採決します。文教常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって文教常任委員会委員長及び議会運営委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第47号第4項及び第5項を一括採決します。文教常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって文教常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 次に、請願第48号第1項を採決します。総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって総務防災常任委員会委員長報告のとおり決定しました。

 

 議長の報告

○議長(瀧田敏幸君) 本日、知事から追加議案の送付があり、これを受理しましたので、御報告します。

 

 議案第83号ないし議案第112号

○議長(瀧田敏幸君) 日程第2、議案第83号ないし第112号を一括議題とします。

 知事に提案理由の説明を求めます。知事熊谷俊人君。

 (知事熊谷俊人君登壇)

○知事(熊谷俊人君) ただいま追加提案いたしました議案について説明をさせていただきます。

 議案第83号は、教育委員会教育長に杉野可愛氏を新たに任命することについて、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条により、議案第84号は、公安委員会委員に飯田浩子氏を再任することについて、警察法第39条の規定により、議案第85号から第99号までの15議案は、千葉海区漁業調整委員会委員に中村繁久氏外14名を任命することについて、漁業法第138条の規定により、また、議案第100号から第112号までの13議案は、公害審査会委員に飯田一博氏外12名を任命することについて、公害紛争処理法第16条の規定により、それぞれ議会の同意を得ようとするものです。

 よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

○議長(瀧田敏幸君) この際、お諮りします。ただいま議題としました追加議案30件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(瀧田敏幸君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決します。

 採決は分割して行います。

 初めに、議案第83号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって議案第83号は同意することに決定しました。

 次に、議案第84号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって議案第84号は同意することに決定しました。

 次に、議案第85号ないし第112号を一括採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立全員。よって議案第85号ないし第112号は同意することに決定しました。

 この際、教育委員会教育長に任命することに同意をしました杉野可愛君を御紹介します。杉野可愛君。

 (杉野可愛君登壇)

○杉野可愛君 杉野でございます。県議会の御同意をいただき、誠にありがとうございます。甚だ微力ではございますが、子供たちと教職員が共に心豊かに未来をつくり上げていけるように精いっぱい努めてまいります。どうか御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 発議案第2号ないし発議案第14号

○議長(瀧田敏幸君) 日程第3、発議案第2号ないし第14号を一括議題とします。

 案文はお手元に配付してあります。

 この際、お諮りします。ただいま議題としました発議案13件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(瀧田敏幸君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決します。

 採決は分割して行います。

 初めに、発議案第9号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第9号は否決されました。

 次に、発議案第4号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第4号は否決されました。

 次に、発議案第3号、第5号及び第11号を一括採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第3号、第5号及び第11号は否決されました。

 次に、発議案第13号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第13号は否決されました。

 次に、発議案第10号及び第12号を一括採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第10号及び第12号は否決されました。

 次に、発議案第8号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第8号は否決されました。

 次に、発議案第2号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第2号は否決されました。

 次に、発議案第6号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第6号は否決されました。

 次に、発議案第7号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第7号は否決されました。

 次に、発議案第14号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第14号は否決されました。

 

 発議案第15号

○議長(瀧田敏幸君) 日程第4、発議案第15号を議題とします。

 案文はお手元に配付してあります。

 ただいま議題としました発議案について、提出者の趣旨説明を求めます。高橋秀典君。

 (高橋秀典君登壇、拍手)

○高橋秀典君 発言の御許可をいただきまして大変ありがとうございます。発議案第15号平時と災害時を一体として捉えた防災への取組を推進する決議案について、趣旨説明をさせていただきます。

 阪神・淡路大震災から30年、また東日本大震災から14年の月日がたちました。そして、昨年発生した能登半島地震から1年、被災地はいまだ復旧、復興のさなかにあります。3・11東日本大震災において、私の住む旭市も最大7.6メートルの津波が襲い、14名の貴い命が犠牲となり、2名の方が行方不明となりました。被災家屋は3,000棟を超え、沿岸部の変わり果てた様子は今でも目に焼きついています。

 我が党においては、有志から成るフェーズフリー政策推進議員連盟において、平時と災害時の垣根を取り払い、平時における物やサービスが災害時においても有用となり、社会的な価値を発揮するという、いわゆるフェーズフリーの概念理解の普及と取組の促進、また、それを後押しする政策について研究してきました。いつ何どき起こるかしれない災害について、これまでの防災は、災害が起きたときのみしか使わない物やサービスを用意することに経済的、時間的、空間的、人的コストを割くという側面がありました。また、防災上望ましいこととはいえ、全ての県民の皆さんに、常に災害に対する危機意識を高いレベルで持ち続けていただくのは難しいことでもあります。一方で、千葉県北西部直下地震や房総半島東方沖地震など、近辺における大地震も高い確率で発生し得るものとされ、近年では豪雨などによる気象災害のリスクも上昇していると言われています。

 そうした中でフェーズフリー、すなわち平時と災害時を一体的に捉えた防災を推進することは、県民の生命と財産を守るために必要なことであると考えます。行政による公助、コミュニティーにおける共助、そして自分の命を自分で守る自助の全てにわたり、これまでの備える防災に加えて、フェーズフリーの視点からの取組を強力に推進して防災力の総合的向上を図るべく、まずは我々千葉県議会として始めようではありませんか。

 ここに日本一の防災県千葉の確立に向け、都道府県としては初となるフェーズフリー宣言として本決議案を上程させていただきたいと思いますので、どうか皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。

 お諮りします。ただいま議題となっております発議案につきましては、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(瀧田敏幸君) 御異議ないものと認め、委員会付託を省略することに決定しました。

 討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。

 これより起立により採決します。

 発議案第15号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立多数。よって発議案第15号は可決されました。

 

 発議案第16号

○議長(瀧田敏幸君) 日程第5、発議案第16号を議題とします。

 案文はお手元に配付してあります。

 ただいま議題としました発議案について、提出者の趣旨説明を求めます。川口絵未君。

 (川口絵未君登壇、拍手)

○川口絵未君 市民ネットワーク、川口絵未です。発議案第16号能動的サイバー防御法案の廃案を求める意見書案について趣旨説明を行います。

 近年、サイバー領域における犯罪と安全保障領域での問題の増加や悪質化に対しては、適切な対応が急務であることはもちろん承知しております。しかし、今通常国会で審議される能動的サイバー防御法案は問題が多いと考えます。サイバー攻撃の疑いがあるというだけで他国のサーバーに侵入し無害化するとしており、これを担うのは警察と自衛隊とされています。他国の主権を侵害する先制攻撃と捉えられたり、情報が偽物である可能性もあるため、一歩間違えば相手国から報復を受けるなど、取り返しのつかない事態になる可能性があります。

 さらに問題は、他国からのサイバー攻撃の予兆を察知するために、日常的にインターネット空間を飛び交う情報を監視することです。憲法が保障する通信の秘密が侵害されるおそれがあります。対象は日本と外国との通信で、日本国内の通信は対象ではないとしていますが、国外の会社のSNSを使用し、サーバーが国外にある場合や、電子メールを使う場合も傍受の対象になり得ます。法案には、政府の運用状況を監視するためにサイバー通信情報監理委員会の創設が盛り込まれました。しかし、この委員会は、プライバシー侵害が起きていないかどうかを監督するようには設計されておらず、情報漏えいがないかを監視する組織でしかありません。さらに、政府が緊急性があると判断すれば、委員会にはサイバー攻撃の後、事後報告でよいとなっており、恣意的な運用も懸念されます。よって、この委員会は第三者機関として国際的な基準を満たす独立性と専門性を持った委員会とは言えません。

 以上のように、監視社会の到来を招く危険性をはらんだ問題の多い本法案の廃案を求め、趣旨説明とします。皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手)

○議長(瀧田敏幸君) 質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。

 お諮りします。ただいま議題となっております発議案につきましては、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(瀧田敏幸君) 御異議ないものと認め、委員会付託を省略することに決定しました。

 討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。

 これより起立により採決します。

 発議案第16号を採決します。原案に賛成の諸君は御起立願います。

 (賛成者起立)

○議長(瀧田敏幸君) 起立少数。よって発議案第16号は否決されました。

 以上で今期定例県議会に付議されました案件全部を議了しました。

 

 知事の発言

○議長(瀧田敏幸君) この際、知事から発言の申出がありますので、これを許します。知事熊谷俊人君。

 (知事熊谷俊人君登壇)

○知事(熊谷俊人君) 知事としての任期最後の県議会の閉会に当たりまして一言御挨拶を申し上げます。

 顧みますと、私が知事に就任をした令和3年4月は、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、様々な県民の活動が制約を受けておりました。この危機的な状況に対応するため、私自身先頭に立ち、スピード感のある県政運営を実現するとともに、政令市、中核市や関係機関とも緊密に情報共有を行い、オール千葉県で乗り切ることができたものと考えております。感染状況や国の施策に応じて迅速に幾度もの補正予算を編成し、対策を実施するに当たっては県議会の皆様に御理解をいただいたほか、様々な御意見や御提言をいただいてまいりました。日本、そして千葉の歴史にとっても、特別な時期を共に皆様と乗り越えてきたことに改めて思いをはせ、皆様に感謝を申し上げます。

 県政運営に当たりましては、県民目線に立って行うことが重要と考え、災害時には初動対応を迅速に行えるよう、市町村との連絡体制を強化するとともに、平時には県内全ての市町村に直接出向いて地域の課題の把握に努めるなど、現場主義を徹底してまいりました。また、予算編成に当たっては、県の将来が花開くよう、経済の活性化、教育、子育て施策の充実など、未来への投資につながる分野に多くの新規事業を計上してまいりました。こうした予算編成や政策協議の過程においては、職員とも多くの議論を重ね、検討を進めてきた結果、組織として新しいことに挑戦をしていく、そうした風土が醸成されてまいりました。職員一人一人が自らの役割を再認識し、積極的に提案を行うなど、組織全体が活性化してきたことを大変うれしく、また頼もしく思っております。

 議会の皆様には、二元代表制の下で私の提案する政策に対して真摯に向き合い、時には厳しい御指摘もいただきながらも、常に県民目線で建設的な議論を重ねていただいたことに深く感謝を申し上げます。議会の皆様の御理解と、そして御協力があったからこそ、私どもの政策を実現することができたものと確信をしております。県民の皆様の後押しと職員の奮闘、そして議会の理解に本当に恵まれ、当初想定していたよりも各施策が順調に進んでいたことに心から感謝を申し上げます。

 少子超高齢化、人材不足、物価高など、千葉や日本を取り巻く課題は山積をしております。先人たちが積み重ねてきた様々な財産を生かしながら動き出した各施策をさらに前に進め、県内各地域の発展につなげていかなければなりません。

 今後の千葉県のさらなる発展と議員各位の御健勝、御活躍を心から祈念をいたしましてお礼の御挨拶といたします。4年間、本当にありがとうございました。(拍手)

 

 議長挨拶

○議長(瀧田敏幸君) この際、知事に対し、県議会を代表いたしまして一言御挨拶を申し上げます。

 (議長瀧田敏幸君登壇)

○議長(瀧田敏幸君) 熊谷知事任期満了に伴い、議長として御挨拶させていただきます。

 千葉県の発展のため、知事として任期4年の責務を全うされました熊谷知事に対しまして、県議会を代表し、一言御礼の言葉を申し上げます。

 熊谷知事におかれましては、令和3年4月に知事に就任され、千葉市長や市議会議員として培われた豊かな経験と実績を生かしながら県政運営に取り組まれました。

 顧みますと、熊谷県政は、新型コロナウイルス感染症や激甚化する自然災害、少子高齢化への対応など、様々な課題が山積する中での船出でありました。このような中、知事は県の総力を挙げて新型コロナウイルス感染症対策に取り組みつつ千葉県総合計画を策定し、10年後の千葉県の目指す姿と進むべき方向性を明らかにするとともに、豊かな県民生活を実現できる千葉の未来を切り開いていくための施策を積極的に推進されました。

 まず、県民の命と暮らしを守るため、非常時における市町村との連携体制の強化や河川整備など防災インフラ予算の増額、能登半島地震を教訓とした半島型地震対策など、防災力の強化に努められました。また、人口減少時代にあっても本県が活力を維持できるよう、成田空港のさらなる機能強化により高まる空港地域のポテンシャルを生かし、成田空港を核とした産業拠点形成に向けた取組を強力に進めたほか、圏央道や北千葉道路などの広域的な幹線道路ネットワークの整備促進にも御尽力されました。さらに、保育所の待機児童解消、病児保育など多様な保育環境の整備や保育士の処遇改善のための予算を増額するとともに、児童相談所の2か所増設や都道府県で初めてとなる学校給食費の第3子以降の無償化への助成制度を創設するなど、子育て支援、教育の充実にも努められました。このほか、外来水生植物の駆除予算の拡充、金属スクラップヤードを規制する条例を都道府県として初めて制定するなど、環境保全にも積極的に取り組まれました。

 知事が推進してこられたこれらの取組は、将来にわたって、全ての県民が安全で安心して暮らしていける千葉県を築いていくことに大きく寄与するものであります。私たち県議会も二元代表制の一翼を担う議会の重要性をしっかりと胸に刻み、真の豊かさを実感できる千葉県づくりに向け全力で取り組んでまいる所存です。

 結びに、本県発展のために多大なる御尽力を賜りましたことに心から敬意と感謝の意を表するとともに、今後ますますの御健勝、御活躍を祈念申し上げまして、御礼の言葉とさせていただきます。(拍手)

 

 閉会

○議長(瀧田敏幸君) 以上をもって令和7年2月定例県議会を閉会します。

 令和7年2月25日午後2時39分閉会

 

お問い合わせ

所属課室:議会事務局政務調査課議会広報班

電話番号:043-223-2523

ファックス番号:043-222-4073

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