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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和7年6月定例会総務防災常任委員会県内調査報告書

更新日:令和7(2025)年7月18日

ページ番号:788987

令和7年6月定例会総務防災常任委員会県内調査報告書

令和7年6月23日

千葉県議会議長 瀧田 敏幸

総務防災常任委員長 木名瀬 訓光

本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:総務防災常任委員会県内調査
  2. 調査先:株式会社ウェザーニューズ(千葉市美浜区)
  3. 期間:令和7年6月19日(木曜日)
  4. 概要:以下のとおり

参加者名簿

日程表

調査の概要について

株式会社ウェザーニューズ(千葉市美浜区)

(1)日時:令和7年6月19日(木曜日)14時から16時8分

(2)調査項目:自治体防災と県民向け防災コンテンツについて

(3)経過
 初めに、株式会社ウェザーニューズのスタッフからあいさつ及び概要説明があった。その後、社内施設の視察及び事業に関する説明を受けた。

(4)概要説明

ア 株式会社ウェザーニューズの概要
 1970年1月小名浜港を襲った爆弾低気圧により、貨物船が沈没し、15人が犠牲となる海難事故があり、当時の気象技術では、この爆弾低気圧の予測が難しかったこと、船乗りのための気象情報が存在していなかったことから、創業者である石橋博良氏が「本当に役立つ気象情報があれば、この事故は防げたかもしれない。船乗りの命を守りたい。」としてこの事故をきっかけに設立した民間気象情報会社である。
 本年、40年目を迎える同社は、世界50カ国の利用者に24時間365日気象予報サービスを提供しており、その内容は飛行機運行のための航空気象、高速道路・鉄道の安全や物流確保のための陸上気象、貿易における船舶運航のための航海気象など、幅広い分野でユーザーサポートを行っている。
 また、アプリのユーザーは4,200万ダウンロードに達し、天気予報サービスにおける予報精度ナンバー1を3年連続で獲得している。

イ 館内視察
 2つのグループに分かれ、館内の視察を実施。

ウ 防災気象コンテンツの紹介
 自治体における防災上の課題として、4つの課題が考えられる。

  1. 最適な体制構築が難しい
  2. 避難指示判断が難しい
  3. 住民の防災意識・自助力を向上させたい
  4. 荒天時の気象情報収集に時間を要する

 この課題に関し、より精度の高い気象予報を出すため、同社のアプリユーザーから届く天気リポートの活用、写真や動画リポートによる被害情報の発信。アプリ内の機能である「マイ防災タイムライン」を活用し、災害時の逃げ遅れをなくすために自宅や職場、家族構成にあった各々の避難タイミングを迅速に通知する機能などを設け、4つの課題の改善に向け取り組んでいる。
 また、学校に雷が落ちた事例が何件か確認され、被害を防止するために「落雷リスクモニタリング」というコンテンツを設けている。雷が落ちるであろう当日の1日半(36時間)前から予測ができるコンテンツと事中(現在から2時間30分先まで)の発雷の危険度を示すコンテンツを設けている。

(5)主な質疑応答
問:様々なデータがこの施設に集約されると思うが、停電対策はどのように行っているのか。

答:停電対策のバックアップは行ったうえで、バックアップのバックアップをアメリカのオクラホマ州・大阪・名古屋に設けている施設で保存している。

問:ユーザーから写真投稿が多数送付されるとのことだが、投稿してもらうための工夫はされているのか。
答:ユーザーを対象としたイベントなどを実施し、コミュニティの拡大を行っている。投稿していただくユーザー層は、自らが進んで投稿される方や、女性の方から比較的多くの投稿が寄せられている。皆さんの投稿が気象精度向上につながっているという共助の意識、人のためになると言う参加意識の醸成に勤めている。

問:マイ防災タイムラインに避難所の情報は反映されるのか。(ペット同伴可能か、開設状況等)
答:Lアラートによってデータの取得は行っているが、現在のところ避難所の開設状況は市のHPでの展開が主であり、その情報の反映まではできていない。

問:落雷リスクモニタリングについて、各学校と連携等しているのか。
答:山形市教育委員会との間で「包括的な連携・協力に関する協定」を締結するなどの連携を行っている事例もある。
 また、私立の学校や市町村教育委員会を通じて、市内全校への有料コンテンツや気象IoTセンサー(ソラテナpro)を導入させて頂いているケースもあり、昨今では多くのお問合わせを頂いている。

問:さまざまな予測を実施されていると思うが、地球温暖化等が進んできている中(海水面の上昇など)でこの先50年後の地球について、どのように考えているのか。
答:国際的な取り組みとして、IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)で世界各国の気候変動に関わる専門家などが、様々な長期レンジの予測モデルを公表している。この公表からも明らかな通り、何もしなければ大変な事態になることは明白で、もはや、どうなっていくかというより、どうしていくか、ということを真剣に考え温暖化対策を実施していくことが大事である。

参加者名簿

委員

職名

氏名

会派

委員長

木名瀬訓光

自民党

副委員長

鈴木ともなり

自民党
委員 浜田穂積 自民党
委員 今井 勝 自民党
委員 坂下しげき 自民党
委員 宮坂奈緒 自民党
委員 秋山 陽 立憲民
委員 阿部俊昭

公明党

委員 水野友貴 千政団
委員 加藤英雄 共産党
委員 プリティ長嶋 県民声

随行

所属・職名

氏名

備考

防災危機管理部長

青柳 徹

-

防災対策課長 千村 寧 -
総務部総務課副課長 相馬大輔 議事課主幹(併任)
防災危機管理部危機管理政策課副課長 錦見龍人 議事課主幹(併任)
議会事務局政務調査課班長

茂木純子

-
議会事務局総務課主事 石毛颯人 -

日程表

6月19日

場所

備考

県議会 - 13時28分 -
株式会社ウェザーニューズ

14時

16時8分

調査

県議会

16時38分

- -

 

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

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