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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和8年2月定例会農林水産常任委員会県内調査報告書
更新日:令和8(2026)年4月1日
ページ番号:843075
令和8年3月9日
千葉県議会議長 武田 正光様
農林水産常任委員長 高橋 秀典
本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。
記
(1)日時:令和8年3月5日(木曜日)14時25分から15時48分
(2)調査項目:大型貯蔵庫の整備及び販路拡大等によるさつまいも産地の強化
(3)経過
移動のバス内で、農林水産部生産振興課長から、JAかとり栗源集送センターに到着後、会議室においてJAかとり常務及び課長から、JAかとりの概況及びさつまいもの情勢について説明があり、その後、施設を視察しつつ、説明を受けた。
(4)施設概要
JAかとり栗源集送センターは、国の平成7年度経営基盤確立農業構造改善事業を活用し建設されたさつまいもの集選果場であり、国や県の事業を活用し整備した、最新の「かんしょ洗浄選別設備」や、細菌やウイルスが入り込まないよう傷口をふさぐ技術で品質を維持する「キュアリング貯蔵庫」等により、鮮度を保ったまま、国内外に安定供給できる管理体制が整っている。
同センターを運営するJAかとりは千葉県北東部に位置し、令和2年にJA多古町とJA佐原が加わり新たなJAかとりとしてスタートした。組合員は令和7年12月31日現在で、正組合員が12,275名、準組合員が4,506名、合計16,781名である。
主な取扱品目として、米は、利根川沿いの早場米地帯として「コシヒカリ」「ふさおとめ」「ふさこがね」などが生産され、令和7年産米の取扱量は33万3千俵を超え、さつまいもは、「べにはるか」「シルクスイート」「ベニアズマ」が主に生産され、取扱高は71億円にのぼるほか、ニンジン、大和芋、小かぶ、マッシュルームなどの多彩な品目も栽培され、京浜市場を中心に出荷している。また養豚業として「房総ポーク」「東の匠SPF豚」などのブランド肉を生産している。
特にさつまいもについては、日本有数の産地である千葉県の中でも、JAかとり管内を中心に栽培されており、過去には市場委託販売が主であったがスーパーや量販店、コンビニエンスストアなど「販売先が見える販売」をモットーに市場契約販売への比率を高めたことにより、近年ではコンビニエンスストアでのプライベートブランドの販売にも繋がっている。下位等級品についても業務加工用の芋あんやペーストへの対応策をとるなどし、また、販売促進活動等も積極的に行っており、キロ単価は昨年の実績で261円と、約15年前と比較して100円程度も上昇している。
輸出については平成26年から取り組んでおり、国内外への幅広い販路拡大に努めている。
令和7年におけるさつまいもの栽培面積は1,031ヘクタール、取扱量は2万7千135トン、取扱高は71億893万1千円。生産構成比については、数年前までは「ベニアズマ」が半分以上を占めていたが、近年は、品質面や貯蔵性、消費者の趣向により甘いものが好まれることから「べにはるか」が主力品種となり53.0%、「シルクスイート」が28.6%、それに伴い「ベニアズマ」は15.5%と減少している。輸出実績は155トンであり、主にマレーシア、シンガポールなどに輸出している。
(5)主な質疑応答
問:さつまいもの生産面積などの将来的な目標設定についてはどうか。
答:JAでは中期3か年計画の策定はしているものの、高齢化による収穫作業の大変さから生産者は毎年減少している。大規模農家や後継者がいる方は、面積を拡大し県の事業を活用して個人の貯蔵施設を建てることで、年間を通してさつまいもの品種リレーにより平均した出荷ができることを強みとする。さつまいも専業になる農家も増えてきている。
問:さつまいもの品種の需要や開発についてはどうか。
答:サツマイモ基腐病により九州での栽培面積が減り、さつまいも需要が伸びる中、国内外共に焼き芋に適した「べにはるか」の引き合いが強く生産もシフトしている。しかしながら繊維が多く甘さが強すぎ加工にはあまり向かないため、芋羊羹やスイートポテトなどのスイーツに適し、かつ、天ぷらや大学芋などの惣菜需要としても引き合いの強い「ベニアズマ」も生産面積をキープする必要がある。「シルクスイート」は空洞症の問題が続き、栽培面や品種選定による解決等に向けて県農業試験場とも連携し取り組んでいる。
問:農家における貯蔵庫の役割は大変重要と考えるが整備状況はどうか。
答:現在20から30人程度が県の補助を待つ状態である。貯蔵庫を1棟建てるのに2,000万円以上かかるため、県の事業で3割補填、残りを農協の融資で賄うとしても農家の負担は発生し、さつまいもの価格が安定しないとその分を回収できないことになってしまう。県の補助率は変わらないが、施設費の総額が上がっていることが問題となっている。
問:キュアリング貯蔵庫は、どのように運用しているのか。
答:キュアリング処理後、11月中旬以降は貯蔵庫として28,000コンテナを室温14度、湿度90%を保ち長期保管し、3月から8月にかけて順次出庫し出荷を行っている。
利用形態は2形態あり、生産者が希望する時期に出庫し持ち帰り、生産者が洗浄・選果・選別を行い出荷する方法と、生産者が出荷を希望する時期にJAの洗浄選果機械選別機により出荷する方法がある。
| 職名 |
氏名 |
会派 |
|---|---|---|
| 委員長 | 高橋 秀典 |
自民党 |
| 副委員長 | 木名瀬 訓光 | 自民党 |
| 委員 | 伊藤 昌弘 | 自民党 |
| 委員 | 高橋 祐子 | 自民党 |
| 委員 | 竹内 圭司 | 立憲民 |
| 委員 | 秋林 貴史 | 公明党 |
| 委員 | 谷田川 充丈 | 千政団 |
| 委員 | 折本 龍則 | 有 志 |
| 所属・職名 |
氏名 |
備考 |
|---|---|---|
| 農林水産部長 |
高橋 輝子 |
- |
| 農林水産部農林水産政策課長 | 齋藤 和義 | - |
| 農林水産部生産振興課長 | 高木 葉子 | - |
| 農林水産部農林水産政策課副課長 | 芝原 直樹 | 議事課主幹(併任) |
| 議会事務局総務課班長 | 鈴木 由香 |
- |
| 議会事務局図書課班長 | 佐藤 ますみ | - |
| 場所 |
着 |
発 |
備考 |
|---|---|---|---|
| 県議会 | - | 13時16分 | - |
| JAかとり栗源集送センター | 14時25分 | 15時48分 | 調査 |
| 県議会 | 17時18分 |
- | - |
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