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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和7年6月定例会農林水産常任委員会県内調査報告書

更新日:令和7(2025)年7月18日

ページ番号:789065

令和7年6月定例会農林水産常任委員会県内調査報告書

令和7年6月18日

千葉県議会議長 瀧田 敏幸 様

農林水産常任委員長 松崎 太洋

本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:農林水産常任委員会県内調査
  2. 調査先:
    (1)近藤農園(旭市)
    (2)東部家畜保健衛生所 (匝瑳市)
  3. 期間:令和7年6月18日(水曜日)
  4. 概要:以下のとおり

参加者名簿

日程表

調査の概要について

1 近藤農園(旭市)

(1)日時:令和7年6月18日(水曜日)14時30分から15時5分

(2)調査項目:施設野菜におけるスマート農業の活用について

(3)経過
 
移動のバス内で、農林水産部担い手支援課長から、近藤農園到着後に、同農園の経営者及び海匝農業事務所担当者から、それぞれ、スマート農業を活用した取り組みについての概要説明があり、その後トマト栽培のビニールハウスを視察しつつ、説明を受けた。

(4)施設概要
 近藤農園は、銚子市及び旭市の生産者96戸が所属する、千葉県内有数の大玉トマト出荷組合である銚子施設園芸組合に属しており、1月から8月に出荷する越冬作トマトを栽培している。経営者は、越冬作トマトにおいて、地域に先駆け、スマート農業技術のひとつである環境制御技術を導入し、炭酸ガス濃度や温湿度等をコントロールしたトマト栽培を実践し、収量増加・所得向上につなげており、取組事例をきっかけとし、他の越冬作トマト生産者に環境制御技術が拡大している。

(5)主な質疑応答
問:導入している機械には主にどのような機能があるのか。

答:ハウス内の炭酸ガス(二酸化炭素)濃度を測定し、設定値を下回った時に自動で炭酸ガスを供給する機械や、日射量を測定して必要な水の量を調整し、液肥も溶いたうえで、1日あたり15~20回程度の自動潅水を行い、適正な生育環境を整えることができる機械等で、生産者の省力化に繋がっている。ただし、季節による日射量の変化や、トマトの樹勢の強弱に応じた調整は必須であり、その加減がわかることで収量のアップが図れた。また、スマートフォンからの操作も可能である。

問:県は環境制御技術の導入の際に何割程度の補助をしているのか。
答:導入費用の三分の一補助を行っている。ただし、ハウス内環境を把握し、適切に環境制御機器を使用するために必要となる、環境モニタリング装置を併せて導入することを条件としている。

2 東部家畜保健衛生所(匝瑳市)

(1)日時:令和7年6月18日(水曜日)15時45分から16時30分

(2)調査項目:家畜保健衛生所の機能強化について

(3)経過
 
移動のバス内で農林水産部畜産課長から、東部家畜保健衛生所に到着後、会議室において同所長から、それぞれ、家畜保健衛生所の機能強化についての概要説明があり、その後施設内を視察しつつ、説明を受けた。

(4)施設概要
 家畜保健衛生所は、家畜保健衛生所法に基づき各都道府県に設置されている。千葉県においては全て昭和40年代に建てられていたため、畜産農家の分布の変化や施設の老朽化などへの対応を目的に、再編・統合を進めてきており、視察先の東部家畜保健衛生所は、東部・北部・中央家畜保健衛生所佐倉(病性鑑定部門)を統合し、畜産が盛んな地域に隣接する匝瑳市に基幹となる保健衛生所として再編整備された施設であり、令和7年4月から稼働を開始したところである。
 国際標準のバイオセーフティレベル(BSL)対応により病原菌の漏洩防止設備を有する解剖室や遺伝子検査等の専用室を設けたほか、建物は建築基準法で求められる耐震性の1.5倍の強度を有し、海が近く地域で最も高い建物であることから、本館3階・4階屋上を津波発生時の周辺住民の緊急避難場所として運用するよう、匝瑳市と協定を結んでいる。

(5)主な質疑応答
問:BSL3検査室は、どのような特徴があるか。

答:検査室内は、外気に比べ陰圧に設定しているため、検査室内の空気が外部に漏れ出ない構造になっている。室内の空気は、ヘパフィルターというウイルスを通さないフィルターを通して外部に排出される。
 また、前室と検査室の中間にあるエアロック室は、前室側と検査室側の二つの扉が同時に開くことができない構造で、出るときは入り口側の扉が必ず閉まっていなければ出ることができず、検体の受け渡しはパスボックスで行い、検査が終わった検体は、検査室内で滅菌する。

問:緊急避難場所の受け入れ人数はどの程度で、どこから避難場所に入れるのか。また、備蓄品についてはどうか。
答:施設の3階屋上は約150名、4階屋上は約270名、合計400名程度が受け入れ可能であり、避難者は外階段から登って入ることができる。
 匝瑳市の広報紙でも周知を図っており、3階屋上には、市が避難者用の水などを備蓄している。

参加者名簿

委員

職名

氏名

会派

委員長

松崎太洋

自民党
副委員長 宮川 太 自民党
委員 酒井茂英 自民党
委員 伊藤昌弘 自民党
委員 實川 隆 自民党
委員 竹内圭司 立憲民
委員 折本龍則 有 志

随行

所属・職名

氏名

備考

農林水産部長

高橋輝子

-

農林水産部農林水産政策課長 齋藤和義 -
農林水産部担い手支援課長 森本修司 -
農林水産部畜産課長 江森美香 -
農林水産部農林水産政策課副課長 芝原直樹 議事課主幹(併任)
議会事務局総務課班長

鈴木由香

-
議会事務局政務調査課主事 高岡穂希 -

日程表

6月18日

場所

備考

県議会 - 12時45分 -
近藤農園 14時30分 15時5分 調査
東部家畜保健衛生所 15時45分 16時30分 調査
県議会

17時50分

- -

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

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