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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和7年度総務防災常任委員会県外調査報告書

更新日:令和8(2026)年4月1日

ページ番号:834174

令和7年度総務防災常任委員会県外調査報告書

令和7年10月29日

千葉県議会議長 武田 正光

総務防災常任委員長 宮川 太

本委員会が県外調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:総務防災常任委員会県外調査
  2. 調査先
    (1)北海道議会(北海道札幌市)
    (2)陸上自衛隊東千歳駐屯地(北海道千歳市)
    (3)北広島市防災食育センター(北海道北広島市)
    (4)札幌市市民防災センター(北海道札幌市)
  3. 期間:令和7年10月22日(水曜日)から10月24日(金曜日)
  4. 概要:以下のとおり

調査の概要について

1 北海道議会(北海道札幌市)

(1)日時:令和7年10月22日(水曜日)14時25分から15時54分

(2)調査項目:庁舎の再整備について

(3)経過
 初めに、宮川委員長が調査協力に対するお礼のあいさつを行った。
 あいさつの後、北海道総務部イノベーション推進局財産活用課主幹及び建設部建築局建築整備課主幹から概要説明があり、質疑応答が行われた。
 その後、議会事務局総務課主事の案内により議会庁舎及び議場等の見学を行い、質疑応答は随時行われた。

(4)概要説明
 北海道議会議事堂は、建築(昭和26年)から60年以上を経過していたことから、耐震性や狭隘化などの課題を解決し、ユニバーサルデザインなど時代にあった庁舎とするため、改築による整備を行っている。(令和2年2月完成)
 整備に当たっては、「周辺環境と調和した庁舎」、「全ての道民に親しまれる庁舎」、「高い機能性を持った庁舎」、「環境に配慮した庁舎」とすることを基本理念としている。

<整備の考え方>

  • 周辺環境との調和

 前面の「赤れんが庁舎」との調和、隣接する「本庁舎」との連続性(高さの抑制など)

  • 必要な機能の確保

 必要な耐震安全性の確保(免震工法の採用)
 情報通信技術の活用
 議会への関心を高める環境づくり(食堂等の一般利用、展示コーナーなど)

  • ユニバーサルデザインの導入

 バリアフリー対策(多目的トイレや手すりの設置、段差の解消、傍聴席の車いす対応など)

  • 環境への配慮

 太陽光発電や井水利用など新エネルギー技術の導入(約50%の省エネルギー化)

  • 地域資源の活用

 道産材などの地域資源の活用(道民ホールや議場、ロビーに道産材料を使用)

(5)主な質疑応答
問:以前の旧庁舎では、老朽化、耐震性、狭隘化、ユニバーサルデザインへの対応などについて、どのような課題があったのか、伺いたい。

答: 当時、建築(昭和26年)から64年が経過し、老朽化や狭隘化が進行しており、主に「外壁や天井の落下事故が発生」、「震度5を超える地震の際には倒壊など建物に大きな被害が生じる恐れ」、「議場の1議席当たりの面積が全国最小、傍聴席の間隔が狭く急な勾配」、「庁舎の至る所に段差があり、車椅子での通行に支障」等の課題があった。

問:災害時の対応として、考慮されていることはあるか、伺いたい。
答:整備にあたっては免震構造を採用することで、大地震時の発生後も議会運営に支障がないよう配慮した。

問:議員や職員の使い勝手に関する評価はどうか、伺いたい。
答:旧庁舎よりも使い勝手がよくなり、冷暖房も整備されていることから、良い評価を得ている。

問:都道府県では唯一となる馬蹄形の議場について、使い勝手はどうか、伺いたい。
答:新庁舎よりも旧庁舎の方が重厚感があってよかった、とのご意見もある。
 その一方で、傍聴席の階段の傾斜が旧庁舎よりも緩やかになっている等の観点から、利用者からの評判は良い。

問:食堂やホールなどの施設の一般利用、車椅子対応や防音仕様の親子席など傍聴席の整備などについて、道民からの反応や利用状況はどうか、伺いたい。
答:待ち合わせ場所や昼食を取る場として広く利用されており、利用者からの評価は高いものと思われる。
 また、旧庁舎のときは食堂が地下にあり、一般の方がアクセスしにくい場所であったかと思われる。新庁舎では1階で、かつ人が入りやすい場所、ガラス張りの食堂ということでわかりやすく、多くの方に訪れていただけている。

問:整備に当たって、特に苦労されたことはあるか、伺いたい。
答:設計では、関係部署や各会派など多くの方の意見を伺いながら進めたが、合意形成に時間を要した。
 工事では、限られた敷地で近接する既存の議会庁舎を使用しながら施工しなければならなかったため、制約が多く苦労したと聞いている。

2 陸上自衛隊東千歳駐屯地(北海道千歳市)

(1)日時:令和7年10月23日(木曜日)10時30分から12時

(2)調査項目:陸上自衛隊との災害時の連携について

(3)経過
 初めに、宮川委員長が調査協力に対するお礼のあいさつを行った後、陸上自衛隊東千歳駐屯地第7師団広報幹部より概要説明があり、同広報幹部の案内により施設見学を行った。

(4)概要説明
 [災害派遣の法的根拠]
 災害派遣は、災害対策基本法、大規模震災特別措置法、原子力災害対策特別措置法及び自衛隊法に基づき実施される。自衛隊法第83条により、都道府県知事等の要請又は防衛大臣若しくは方面総監、師団長等の判断により部隊派遣が可能とされている。また、地震防災派遣(第83条の2)、原子力災害派遣(第83条の3)についても規定されている。
 [近年の災害対応事例]
 陸上自衛隊は、平成28年熊本地震、平成30年大阪府北部地震、平成30年北海道胆振東部地震、令和6年能登半島地震等の大規模地震に対応したほか、九州北部豪雨、平成30年7月豪雨、台風第21号等の水害・風害、さらに火山噴火や特殊災害においても派遣活動を実施している。

 [北海道胆振東部地震への対応]

発生日時:平成30年9月6日3時7分

規模:マグニチュード6.7、震度7(厚真町)

被害状況 

  • 厚真町における大規模土砂崩れにより死者36名発生
  • 北海道全域における停電、断水、通信障害
  • 札幌市清田区における液状化被害
  • 厚真ダム洪水吐の土砂・倒木による閉塞

第7師団の活動

  • 発災直後より非常呼集を実施し、32分後にFAST-Force派遣、31分後に航空偵察を実施
  • 主力約3,000名を派遣し、延べ7,000名、車両1,300両を投入
  • 警察、消防と協同し、行方不明者34名を発見
  • 給水支援、道路啓開、物資輸送を実施

 [成果及び教訓]

  • 状況把握
     ヘリ映像、現場写真及びシステム(クロノロ)を活用し、厚真町に戦力を集中した結果、94時間で全員救出を達成した。
  • 防災監の有効性
     退職自衛官を防災監として配置し、自治体との調整に寄与した。危機管理計画策定や防災訓練企画においても有効性が確認された。
  • 空域統制
     自衛隊、警察、消防、報道機関及び民間ドローンが多数飛行したため、道庁調整班と連携し注意喚起を実施。今後はドローン統制機能の整備が必要である。
  • 物資輸送

 プッシュ型輸送により滞留が発生したが、現地ニーズを確認しプル型輸送へ移行することで改善を図った。

 [自治体との連携]
 第7師団は平素より各自治体と「顔の見える関係」を構築し、千歳市総合防災訓練、新千歳空港消火救難訓練、北海道原子力防災総合訓練、火山防災訓練等に参加している。隷下部隊も室蘭市土砂災害訓練、洞爺湖町有珠山噴火訓練、伊達市総合防災訓練等に参画し、地域防災力の向上に寄与している。

3 北広島市防災食育センター(北海道北広島市)

(1)日時:令和7年10月23日(木曜日)14時5分から15時30分

(2)調査項目:災害に強いまちづくり及び防災と食育の推進について

(3)経過
 初めに、宮川委員長が調査協力に対するお礼のあいさつを行い、北広島市教育部部長から歓迎のあいさつの後、学校給食センター長より概要説明があり、質疑応答が行われた。
 その後、同センター長の案内により施設見学を行い、質疑応答は随時行われた。
(4)概要説明
 令和6年6月に完成した「北広島市防災食育センター」は、平常時は市内の小学校8校の学校給食約3,000食分を供給し、災害時の炊き出し施設を併設した複合施設となっており、鉄骨造2階建てで、延べ床面積は約3,800平方メートル。
 災害発生時には備蓄食料の提供や支援食料の受け入れ、炊き出しを行い、市内の避難所に配送するなど食料の調達と供給を担うことが期待されている。加えて、防災拠点となっているため、非常用自家発電機や受水槽が設置されており、停電時でも備蓄食材を使い、炊き出し用のおにぎりと汁物1日8,000食を計3日分作ることができる。
 また、施設内にはヘリポートを設置し、災害発生時の空輸による支援物資受入れに使うほか、ドクターヘリの離着陸などにも活用される。

(5)主な質疑応答
問:平時と災害時で体制の違いはあるのか。
 また、違いがあるとしたら、どのようなタイミングで体制を切り替えるのか。

答:北広島市防災食育センターは、平常時には市内の小学校へ給食を提供する施設だが、災害時には、備蓄食料の提供や支援食料の受け入れ、炊き出しなどを行い、市内の避難所に配送するなど、食料の調達と供給を行う「防災施設」としての機能を有した複合施設となっている。
 災害が発生し、災害対策本部が設置された際には、訓令に基づき学校給食センター職員が中心となり被災者等に対する食料の調達及び供給や炊き出し等の調整をすることが想定されますが、職員の配備体制については状況に応じて柔軟に対応することとされている。
 炊き出しの調理については、学校給食調理業務受託業者と災害時協定を締結しており、市の要請により調理業務を行うこととされているため、災害時においても炊き出しに必要な人員の確保が可能となっている。

問:近隣の避難所への食料配送はどのように行われるのか。
答:災害発生時には、意思決定及び初動対応の速さを重視し、まずは災害対策部署である危機管理課にて保有する備蓄食料を市職員が配送することを想定している。
 北広島市防災食育センターで実施する炊き出し等については、災害時協定を締結している給食配送業務受託業者による配送を想定しておりますが、備蓄食料については状況等に応じて市職員が配送することも考えられる。

問:災害を想定した避難所への食料供給の訓練などは実施しているのか。
答:9月の防災月間を踏まえ、令和6年9月及び令和7年9月にそれぞれ自衛隊の協力の下、北広島市防災食育センターにて炊き出しや自衛隊等からの支援物資の受け入れ、災害時の拠点運営等に係る訓練を実施した。
 訓練当日の学校給食の献立は、炊き出し用のおにぎり成形機で成形・包装されたおにぎりや、備蓄用の顆粒味噌や乾燥野菜を活用した防災みそ汁といった、避難所での食事を想定した「防災給食」とし、炊き出しの調理訓練や各学校を避難所と想定した配送訓練も兼ねた給食提供を行った。
 また、令和7年1月には市の地区体育館において「避難所開設・運営訓練」を実施し、北広島市防災食育センターで製造したおにぎりを避難所と想定した体育館に搬入し、観覧いただいた市民の皆さまに提供したところであり、今年度も同訓練の実施を計画している。

問:自衛隊などの関係機関と連携した訓練は、これまで実施されているのか。
答:これまで令和6年9月及び令和7年9月に過去2回、自衛隊と連携した訓練を実施している。
 令和6年9月に実施した「炊き出し等機能検証訓練」では、防災食育センター開設にあたり、炊き出しや支援物資の受け入れなど、防災にかかる機能を検証するための訓練として実施し、自衛隊の大型トラック及び多用途ヘリによる支援食料の搬入や、おにぎり・汁物の炊き出し(防災給食)を行った。
 令和7年9月には、実際的な防災拠点としての運営について検証するため、炊き出し(防災給食)や、自衛隊による宿営用天幕の展示、野外炊具による炊事支援等の訓練を実施した。
 自衛隊と協力しての訓練は、今後も当面は実施したいと考えている。

4 札幌市民防災センター(北海道札幌市)

(1)日時:令和7年10月24日(金曜日)9時59分から11時27分

(2)調査項目:県民の防災意識の向上について

(3)経過
 初めに、宮川委員長が調査協力に対するお礼のあいさつを行い、札幌市消防局企画広報係長から歓迎のあいさつの後、同企画広報係長及び札幌市民防災センター副センター長から概要説明があり、その後施設見学を行った後、質疑応答が行われた。

(4)概要説明

 札幌市民防災センターは、市民の防火・防災意識の向上を図ることを目的として平成15年3月14日に、様々な災害を疑似体験することができる体験型施設として開館した。平成25年3月には暴風体験コーナーなどを新設し、開館から20年目に当たる令和5年3月には、さらに実践的で臨場感溢れる体験を可能とするため、「消火体験コーナー」及び「煙避難体験コーナー」を更新し、新たに「学習コーナー」を新設し、リニューアルオープンした。
 地域や企業での訓練として、災害現場での活動経験があり、防火・防災の知識が豊富なインストラクターによるガイダンスを行っている。災害対応能力の向上を目指した町内会の防災訓練や企業研修等も行っている。
 また、各種イベントや防災・減災セミナー等も行っている。
 センターの入館実績については、平均来館者数(平成15年から令和6年)約64,000人(約175人/日)となっている。1回目のリニューアルの平成25年度には年間来館者数が、過去最高の88,403人を記録した。平成30年度には累計来館者数が100万人を突破し、現時点での延べ来館者数は120万人を越えている。

「地震体験コーナー」
 震度3から東日本大震災(震度7)などの体験ができる。
「救急体験コーナー」
 訓練用の人形を使い、心肺蘇生やAEDの使い方など一連の流れを解説映像を見ながら体験することができる。
「消火体験コーナー」
 プロジェクションマッピングで映し出された火災の映像を模擬消火器を使って初期消火の方法を学ぶことができる。
 ※年齢制限:小学校3年生以上

「煙避難体験コーナー」
 煙からの避難を体験し、「振り返りモニター」で自らの避難行動を確認することができる。
「暴風体験コーナー」
 3Dメガネをかけ、風速30mまでの強い風を体験できる。
「災害バーチャルコーナー」
 津波、土砂災害や都市型水害など3D映像によるバーチャル体験ができる。
「展示コーナー・防災グッズコーナー」
 消火・救急・救助など、消防のいろいろな仕事や活動服・資機材などを紹介している。
 災害時の非常持ち出し品や自主防災資機材を紹介している。
「学習コーナー」
 防火・防災について、展示パネルで学習することができる。
 また、多言語対応アプリを活用した英・中・韓の多言語に対応している。

(5)主な質疑応答
問:リニューアルにあたり、重視した点は何か。

答:受付の無人化によるスタッフの負担減や、体験コーナーでの水や煙の不使用による体験者の安全性向上など。

問:リピーターを増やすために工夫していることはあるか。
答:子どもをターゲットにした日替わりプチイベント等のイベントを定期的に開催し、家族を含めた繰り返しの来館を促している。

参加者名簿

《委員》

職名 氏名 会派
委員長

宮川 太

自民党

副委員長

鈴木 ともなり

自民党

委員

浜田 穂積

自民党

委員

今井 勝

自民党

委員

三沢 智

自民党

委員 小高 夕佳 自民党

委員

山下 洋輔

立憲民

委員 赤間 正明 公明党
委員 水野 友貴 千政団

《随行》

所属・職名 氏名 備考
総務部長 前田 敏也 -
防災危機管理部次長

能條 靖雄

-
総務部総務課副課長 相馬 大輔 議事課主幹(併任)
防災危機管理部危機管理政策課副課長 錦見 龍人 議事課主幹(併任)

議会事務局政務調査課班長

茂木 純子 -

議会事務局議事課主事

赤沼 浩輔 -

 

 

 

 

 

 

 

日程表

10月22日

場所

備考

羽田空港

-

10時

ANA59便

新千歳空港

11時35分

-

-

北海道議会

14時25分

15時54分

調査

宿舎

-

-

-

10月23日

場所

備考

宿舎

-

-

-

陸上自衛隊東千歳駐屯地

10時30分

12時

調査

北広島市防災食育センター

14時5分

15時30分

調査

宿舎 - - -

10月24日

場所

備考

宿舎

-

-

-

札幌市民防災センター

9時59分

11時27分

調査

新千歳空港

-

15時

AIRDO26便

羽田空港 16時40分 - -

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

・議員個人あてのメール、ご意見、ご質問はお受けできません。
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