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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和7年度県土整備常任委員会県外調査報告書
更新日:令和8(2026)年4月1日
ページ番号:838476
令和7年10月27日
千葉県議会議長 武田 正光 様
県土整備常任委員長 宮坂 奈緒
本委員会が県外調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。
記
(1)日時:令和7年10月21日(火曜日)14時5分から14時43分
(2)調査項目:災害対策について
(3)経過
初めに、宮坂委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行った後、国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部苫小牧砂防海岸事務所長からあいさつ及び熊の沢川2号砂防堰堤について概要説明があり、質疑応答が行われた。
その後、熊の沢川3号砂防堰堤に移動し、施設見学を行った。
(4)概要説明
樽前山は札幌より40キロメートル南方の道央に位置する活火山であり、気象庁の常時観測火山に指定されている。1981年までに大規模から小規模の噴火を繰り返し、1667年と1739年の大噴火では、火砕流が山麓まで流下した。
この火山噴火に伴う泥流の氾濫を抑制するため、平成6年度から樽前山直轄火山砂防事業に着手しており、過去200年程度で最大規模である1739年の噴火と同規模(総噴出量10億立方メートル)を計画規模として事業が進められている。
当該地は山麓から市街地までの空間的余裕がなく、想定される泥流量が多いため、大規模かつ多数の砂防設備を整備する必要がある上、火山灰が厚く堆積した柔らかい地盤での施工となる。
本件で用いられている鋼製セル型砂防堰堤は、泥流の衝撃に強く、柔らかい地盤にも対応した構造であり、現地で発生した土砂を有効活用することが可能な経済的工法である。
調査日当日時点で、熊の沢川2号砂防堰堤については施工が完了しており、熊の沢川3号砂防堰堤は工事中である。
(5)主な質疑応答
問:火山砂防対策として、一般的にどのような工法があるのか。
答:コンクリート製の砂防堰堤が一般的である。しかし当現場は、火山灰が数10から100メートル降り積もった地盤の柔らかい箇所であり、一般的なコンクリート製の砂防堰堤では傾斜する恐れがある。傾斜しないように基盤改良等を行うとものすごく費用がかかるが、鋼製セル型砂防堰堤は、工事で発生した土砂を中詰材として活用することで、コストを抑えることができる。
なお、基盤が強固な場所では、一般的なコンクリート製の砂防堰堤を建設する方が安価である。
問:鋼製セル型砂防堰堤1基あたりどれくらいの施工期間を要するのか。
答:1基なら7から10年ほどである。なお、冬季は降雪や凍結の影響により施工が困難であるため、工事は実施していない。
(1)日時:令和7年10月21日(火曜日)16時3分から16時43分
(2)調査項目:災害対策について
(3)経過
初めに、宮坂委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行った後、千歳川河川事務所副所長からあいさつがあった。
その後、同河川事務所特定治水事業対策官により、千歳川河川事業に係る概要説明があり、質疑応答が行われた後、舞鶴遊水地に関する映像資料を閲覧した。
(4)概要説明
石狩川の支川である千歳川について、中下流部は広大な低地が広がっているため、洪水時に石狩川の水位の影響を受け、破堤リスクが高いという治水上の課題を持っている。千歳川の水位が高く宅地や農耕地に降った雨水は川に流れ込むことができない地形的特性・洪水特性により、内水による浸水被害の防止が困難な流域である。
昭和56年の大洪水を契機に、千歳川の洪水時の水位を大幅に下げるため、水門を設置し石狩川からの水位の影響を断ち、千歳川の洪水を放水路により太平洋へ放流する、千歳川放水路計画を進めていたが、平成11年7月に北海道知事からの意見をうけ、当該計画を中止した。
この千歳川放水路計画に代わる新たな治水対策として、平成17年に千歳川河川整備計画を策定した。早期に水害への安全性の向上を図るため、特定都市河川に指定することにより、河川整備の加速化、流域における雨水流出抑制対策等を法的枠組のもとに推進している。令和元年度末までに計画していた6遊水地全てが完成し、面積にして1,150ヘクタールの供用が開始されている。そのうち舞鶴遊水地については、平成26年度に完成し、約200ヘクタールの大きさとなっている。
当該遊水地には、平成24年に2羽のタンチョウが飛来したことをきっかけとして、現在は複数の自治体が参画できる協議会を設置し、タンチョウと共存を図り、地域振興にも貢献している。
(5)主な質疑応答
問:千歳川放水路計画が中止となった際の知事の反対意見はどのようなものか。
答:当該計画があった地域は、美々川などの美しい自然があり、景観への影響、また農業環境の変化が懸念される等の反対意見があった。
問:舞鶴遊水地完成後に貯留が行われたことはあるか。
答:平成30年7月の洪水の際に貯留を行った。嶮淵川および南九号川の水を遊水地内へ一時的に貯留し、水位上昇を抑制した。
(1)日時:令和7年10月22日(水曜日)9時58分から10時50分
(2)調査項目:災害対策について
(3)経過
初めに、宮坂委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行った後、漁川ダム管理支所長からあいさつ及び漁川ダムの目的、運用、効果について概要説明があり、質疑応答が行われた。
その後、ダム監査廊内及びダムを活用した、地域特産品の長期加工品等を貯蔵する実験の状況を見学した。
(4)概要説明
漁川ダムは、千歳川最大の支流である漁川に作られた多目的ダムである。この地域は河床勾配が非常に緩やかであり、一度洪水が起こると長時間にわたり浸水状態が続くことが常であった。また一方で、札幌市の衛星都市として急激な発展を遂げ、人口増加が著しく、現況のままでは水道用水の不足が予想されたことから、千歳川水域総合開発の一環として当該ダムが建設された。
漁川ダムには3つの大きな働きがあり、1つ目は洪水調節機能である。計画洪水量600立方メートル毎秒のうち、半分にあたる300立方メートル毎秒を貯留し、半分の300立方メートル毎秒を放流することで、漁川や千歳川沿岸地域の洪水被害を軽減することが可能である。
2つ目は水道用水としての機能であり、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市の4市に対して、1日最大72,000立方メートルの給水が可能である。
3つ目は環境の保全であり、漁川に常に安定した水量を確保することで、漁川の清らかな流れ及び生態系の維持に貢献している。
なお、漁川ダムゾーン型のロックフィルダム(中央心壁型)と呼ばれるもので、遮水を受け持つコア部と堤体の安全を受け持つロック部、その両方の間に設けられるフィルター部で構成され、ダムの安定を図る構造となっている。
ロックフィルダムは、地質の強度をコンクリートダムほど必要としないことから、比較的地質の悪いところでも建築することができる。また、手近な岩等の材料を用いて建設することができるため経済的である。
(5)主な質疑応答
問:千葉県の管理しているダムでは堆砂が問題となっているが、漁川ダムではどうか。
答:漁川ダムにおいても堆砂は懸案事項である。平成26年度に既往最大級の出水が発生し、その際に多くの土砂が堆積した。その次の年に災害関係の予算で大規模な掘削を行ったが、それでも毎年少しずつ堆砂傾向となっている。
対策としては、毎年掘削工事を行っている。上流部分に令和2年から令和3年にかけて貯砂ダムを建設し、ダム湖に入ってくる土砂を止めており、それを超えて流入した土砂については、国の工事で掘削する。また、貯砂堰堤より上流は砂利採取を行い、二段構えの対策をしている。
問:掘削した砂はどうしているのか。
答:保管場所に掘削した土を一年ほどおいて水を抜いた後、河川の堤防等に使えるようにしている。
(1)日時:令和7年10月22日(水曜日)13時30分から14時40分
(2)調査項目:道路インフラの整備について
(3)経過
初めに、宮坂委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行った後、国土交通省北海道開発局小樽開発建設部小樽道路事務所第3工務課長からあいさつが行われた。
次に、仁木トンネル工事について、小樽道路事務所第3工務課長から概要説明があり、質疑応答が行われ、工事現場の見学を行った。
その後、新稲穂トンネル工事L側仁木工区工事箇所に移動し、同工事箇所について、小樽道路事務所第3工務課長から概要説明があり、質疑応答が行われ、工事現場の見学を行った。
(4)概要説明
国道5号倶知安余市道路は、新千歳空港からニセコエリアへの速達性及び安定性の高いルート確保による流通利便性の向上、災害時及び緊急時の迅速な救援・避難、高次医療施設への搬送時間短縮等を目的とした、(仮)倶知安ICから余市ICに至る延長39.1キロメートルの事業である。
(5)主な質疑応答
問:仁木トンネル工事では、当初想定していなかった事態が発生したことはあるのか。
答:湧水もほとんどなく、地質も当初想定したとおりであったため、工事は順調に進んだ。
問:仁木トンネル内は、現状、舗装されていないが、今後の見込みはどうか。
答:一般的に、トンネル本体をトンネル工事で施工し、その後、別工事により舗装や標識、防護施設、防災設備、照明などの付属物を施工する流れとなっている。
問:新稲穂トンネルのR側とL側の連絡通路の配置方法は。
答:連絡通路は750メートルごとに配置される。また、連絡通路の扉は防火扉が設置される予定となっている。
(1)日時:令和7年10月23日(木曜日)10時15分から11時17分
(2)調査項目:港湾の整備と利用促進について
(3)経過
初めに、宮坂委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行った後、国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部苫小牧港湾事務所所長からあいさつが行われた。
次に、船内に移動し、苫小牧港湾事務所所長から概要説明があり、質疑応答が行われた。
(4)概要説明
(5)主な質疑応答
問:浚渫は行っているのか。また、予算はどの団体が支出するのか。
答:定期的に浚渫を行っている。当初、防波堤を造れば土砂の流入がない想定であったが、多少航路に土砂は流入してきている。海象状況の変化が理由の一つとして考えられる。
予算については、基本的には、北海道及び苫小牧市で構成される苫小牧港管理組合で対応する。なお、抜本的対策が必要等、大規模な場合は、国で予算を要求する場合もある。
問:みなとオアシス苫小牧で、初となる飲食店がオープンする予定とのことだが、1店舗だけが出店できた理由はなにか。また、ウォーターフロントの賑わいの創出のため、他にどのような対応をされているのか。
答:港湾管理者が公募したところ、当該飲食店から応募があった。また、賑わい創出の一環でキッチンカーを活用したイベントが定期的に行われている。なお、多くの市民の参加があり、大変盛況であった。
問:耐震強化岸壁はどのくらいあるのか。
答:既存の岸壁を改修した耐震強化岸壁が2つある。そのほか、北海道胆振東部地震で被害を受けたこともあり、新設工事中の耐震強化岸壁がある。
| 職名 | 氏名 | 会派 |
|---|---|---|
| 委員長 |
宮坂 奈緒 |
自民党 |
| 副委員長 |
西ケ谷 正士 |
自民党 |
| 委員 |
宇野裕 |
自民党 |
| 委員 | 瀧田 敏幸 | 自民党 |
| 委員 | 山本 義一 | 自民党 |
| 委員 |
渡辺 務 |
自民党 |
| 委員 |
高橋 浩 |
立憲民 |
| 委員 |
鈴木 和宏 |
公明党 |
| 委員 |
丸山 慎一 |
共産党 |
| 所属・職名 | 氏名 | 備考 |
|---|---|---|
| 県土整備部長 | 四童子 隆 | - |
| 県土整備部県土整備政策課長 | 加瀬 孝之 |
- |
| 県土整備部県土整備政策課副課長 | 有藤 聡史 | 議事課主幹(併任) |
| 議会事務局議事課副主査 |
小林 美幸 | - |
| 議会事務局政務調査課主事 |
杉谷 京悟 | - |
10月21日
| 場所 |
着 |
発 |
備考 |
|---|---|---|---|
| 羽田空港 |
- |
10時 |
ANA59便 |
| 新千歳空港 |
11時35分 |
- |
- |
| 樽前山砂防施設 |
14時5分 |
14時43分 |
調査 |
| 舞鶴遊水地 |
16時3分 | 16時43分 | 調査 |
| 宿舎 |
- | - |
- |
10月22日
| 場所 |
着 |
発 |
備考 |
|---|---|---|---|
| 宿舎 | - | - | - |
| 漁川ダム |
9時58分 |
10時50分 |
調査 |
| 国道5号倶知安余市道路 |
13時30分 |
14時40分 |
調査 |
| 宿舎 |
- | - |
- |
10月23日
| 場所 |
着 |
発 |
備考 |
|---|---|---|---|
| 宿舎 | - | - | - |
| 苫小牧港 |
10時15分 |
11時17分 |
調査 |
| 新千歳空港 |
- |
13時5分 |
ANA66便 |
| 羽田空港 |
16時5分 | - |
- |
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