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更新日:令和5(2023)年1月12日

ページ番号:8657

普及指導計画

指導方針

東葛飾地域は千葉県の北西部に位置し、県内で最も都市化が進んでいる地域です。当地域では、野菜・果樹などの園芸部門をはじめ、水稲、畜産など多様な農業が展開され、大消費地に近い有利性を生かし高い生産性を維持しており、地域の消費者だけでなく、首都圏を中心に農産物を供給する大きな役割を担っています。

東葛飾農業事務所では、千葉県総合計画及び「千葉県農林水産業振興計画(令和4~7年度)」を受け、第6次東葛飾地域農林業振興方針(令和4~7年度)を策定しました。これら上位計画の課題を踏まえ、「令和4年度農業改良普及指導計画」を策定しています。振興方針では、都市部に位置する当地域が20 年先の将来を見据えるとともに、限られた人的資源を集中し、農業者が他産業並みの生活ができる状態を目指すため、「次世代を担う人材の確保・育成」、「農林水産業の成長力の強化」、「地域の特色を生かした都市農業の振興」、「災害等への危機管理」、「森林資源の循環利用」の5つの基本施策を定め、その中でも早急に取り組むべき課題である「担い手育成」、「園芸産地の振興」、「水田農業の展開」の3本を重点施策の大きな柱としました。これらの基本施策及び重点施策に関連づける形で農業改良普及指導計画を作成しています。

1.北部グループ(野田市、柏市、我孫子市)

利根川・江戸川沿いと手賀沼周辺に広がる水田地帯と、こかぶやえだまめなどの共選共販による野菜産地が展開されています。

水田地帯では、経営感覚に優れた大規模経営体の育成、収量・品質の確保、生産コスト低減、計画的な農地利用と農地の維持により、将来に繋がる水田農業を目指します。

野菜は、基幹品目であるこかぶに加え、ねぎを経営の主軸とした経営の安定化を図ります。省力化・機械化などにより規模拡大を進め、地域をけん引する経営体を育成します。また、ねぎの新たな担い手の確保・育成と安定生産のため、栽培管理技術指導や生産者間のネットワークの構築を支援します。

野田市の酪農経営においては、収益力の高い酪農経営体の育成と自給飼料の地域内生産と利用を促進します。

花きは、鉢花生産者に加えキク等の切花生産者の生産能力の向上と販売・流通方法の強化を支援します。

2.中部グループ(松戸市、流山市、鎌ケ谷市)

首都圏からのアクセスが良い地域であり、消費者が近い存在であるため農産物直売所や近隣スーパー、飲食店など販売ルートが豊富です。その反面、農地の縮小や点在化を余儀なくされる農業者も多くいます。このような環境の中、経営を維持するための支援が必要となっています。

野菜は、経営体の強化による露地野菜産地の維持・発展を目指します。中核的な経営体の育成や若手生産者の栽培技術と経営者能力の向上を支援します。また、基幹品目であるねぎ、えだまめの生産技術向上と販売力の強化を図ります。

果樹(梨)は、計画的な改植と早期成園化を推進し、生産基盤の強化を進めます。早期成園化の障害となっている白紋羽病対策として温水処理機の導入支援を行います。また、病害虫発生の要因となる廃園の解消に向けて、関係機関が連携し園地貸借の体制を整備します。

3.南部グループ(市川市、船橋市)

都市化が進んだ地域であり、直売を中心とした果樹経営や、多様な販売に取り組む露地野菜の生産が展開されています。

果樹(梨)は計画的な改植と早期成園化を推進し、生産基盤の強化を進めます。また、IPMの普及定着やスマート農業技術を活用した病害虫防除方法の普及を進めます。また、若手生産者や女性農業者に対して栽培管理技術や経営能力の習得を支援します。

露地野菜では、船橋市において春夏にんじんが基幹品目として生産されていますが、難防除病害虫の発生等により生産面積の維持が困難となってきています。新たな品目の導入と輪作体系の確立により、露地野菜の安定生産を目指します。また、機械導入や雇用確保による規模拡大と、作業の効率化による経営改善を支援します。さらに、主要品目の組織体制を強化し持続的な産地づくりを支援します。

花きは、鉢花生産者の経営改善と、時代やニーズの変化に柔軟に対応した生産・販売ができる経営体の育成を進めます。

4.次世代の都市農業を支える青年農業者の育成

主体的に経営に参画する青年農業者を育成するため、就農後間もない青年農業者を対象として農業経営体育成セミナーを開催します。セミナーでは3年間の課程で段階を踏んだ研修を行い、農業経営に関する基本的技術の習得や経営管理能力の向上を図ります。

また、管内に5組織ある農業青年クラブの活動を支援し、経営感覚の向上とクラブ活動の活性化を図ります。

さらに、対象品目を絞った研修として青年農業者等スキルアップ研修を開催し、技術の習得と地域を超えたネットワークづくりを支援します。

5.都市農業発展の核となる女性農業経営者の育成

農業経営に必要な知識や技術を習得し、主体的に経営に参画する女性農業者を育成します。また、共同経営者として経営管理意識を高め、これからの都市農業を担う女性農業者のモデルとなる人材を育成します。そのために、若手女性農業者を対象とした研修会の開催やネットワークづくりを進めます。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部東葛飾農業事務所改良普及課

電話番号:04-7162-6151

ファックス番号:04-7162-6154

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