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更新日:令和4(2022)年11月29日

ページ番号:2885

第5回議事録:冒頭(障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり推進会議)

議事録:冒頭

(司会)
ただいまから、「第5回障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり推進会議」を開会いたします。はじめに坂本副知事から、御挨拶を申し上げます。

(坂本副知事)
副知事の坂本でございます。森田知事が所用のため出席できませんので、知事に代わりまして、御挨拶申し上げます。
本日はお忙しい中、御出席いただき、誠にありがとうございます。
また、皆様方には、日頃から県行政に対し、様々な分野で御協力をいただき心から、お礼申し上げます。
さて、震災から1年経ちまして、昨日、森田知事は、旭市の追悼式典に出席してまいりました。千葉県でも非常な震災が起こりましたが、1年をかけて、1,000億を超える県の震災復旧・復興の予算を投入して、今盛んに復旧・復興に取り組んでいるところでございます。まだまだ緒に就いたばかりの部分が、たくさんございます。ハードの面では、大きなインフラについては、概ね目途はつき始めているのですが、被災の状況が各地域によって、いろいろと異なりました。
千葉県は20名の方が亡くなりましたが、一番大きな被害といわれているのは、旭市の飯岡地区の津波被害でございます。新聞報道もたくさんありますので、あえて詳しくは申し上げませんが、3回目の津波によって、十数人の人が亡くなられたという報告を受けております。津波は7メートル近いものだったそうです。
2時46分に発災しまして、約30分後に第1波、それからまた1時間後に第2波、その1時間後が第3波目で、最も大きな津波になって、そこで状況を見に行った方々等が、被災されました。その後どうなったのだろうといいましたら、かなりの津波が一日中行ったり来たりしていたそうです。
電気も全部なくなってしまったものですから、現地の人に聞きましても、わからなかったと言っていましたが、潮位計を見ていましたら、一日中ずっとかなりの津波が、1時間おきくらいに、出てきたそうでございます。対処の仕方も、教訓をたくさん含んだものであることになりました。
もう一つは、液状化の被害や、大きな震災の被害でございます。農地の被害もございました。液状化につきましては、大きく分けまして、利根川の河口域周辺の液状化、それから、東京湾周辺の湾岸地域の液状化ということでございます。ただ、浦安市・習志野市・千葉市美浜区、この辺が大きな震災の液状化の被害があったわけです。
実はこの液状化は、文明が高度化すれば高度化するほど、液状化に見舞われやすくなります。パラドックスみたいなものです。それでも人的な被害は、ほとんどございませんでした。震度5強という状況だったのですが、最大加速度のエネルギーが、液状化の砂地盤で大きく減衰をしまして、鋭く突き上げるような揺れから、ゆらゆらと揺れていく揺れに変わったのではないかと、私は思っています。
その結果、人的な被害はなかったのですが、建物が歪むなどの被害が、大きく出てまいりました。特に砂地盤が液状化いたしますと、比重が1.8の液体になるそうでございます。したがいまして、地下の埋設物は、ほとんどの構築物は浮力が働いてしまいまして、上方にシフトする。
それが地盤の薄い所は、その圧力というのは浮上する浮力に負けて壊れて、そこから水が噴き出して、噴き出した泥水が地下の地盤をどんどん追い出してきます。そうすると、全体の容量が減ってしまいますので沈下していくと、こういうことのようでございます。
したがって沈下いたしますと、上に乗っている建物は、こういうふうに沈んでいくのですが、逆にしっかりとした地盤に、杭が通っているマンションなどは、地盤は減るのだが、マンションはそのままという形で隙間ができるという、浮き上がりという状況が起こってきます。
もう一つは、水になってしまうものですから、重い物を入れておきますと、ずぶずぶ沈んでいくということになります。電柱などは沈んで倒れ、中の物は浮上して、特に下水道の施設は、浮上して飛び上がっていくという、こういう状況が続いてきたわけです。
特に、ライフラインの影響が大きくて、ライフラインの場合には、面的な影響ですから、全体を直そうとすると、地域のコンセンサスがどうしても必要でございます。今そのコンセンサスづくりに、手間取っているという状況だと思っております。復旧、あるいは復興に当たって、非常に時間がかかるところがあるかと思いますが、最大限コンセンサスづくりなども含めて、一生懸命やっていかなくてはいけないなと思っているところです。
こういった震災を受けまして、千葉県の中でも、「情けは人のためならず」ということかと思いますが、共助ということが非常に大切だなと。そして自助も大切だが、隣同士の顔の見える互助も、それから地域全体の共助もという形です。千葉県地域防災計画の見直しなどにつきましては、全部そういった自助と互助と共助と、そして最後の公助といったものを、うまく組み合わせていかなければいけないなと。特に住民自らが、自ら進んで手を伸ばしていくことが、必要になってくるだろうと思っております。
この会議は、「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」に基づいて、行うわけでございますが、この災害弱者といわれている障害者につきましても、実はこれは一生懸命展開すれば展開するほど、ユニバーサルサービスの展開にもつながって、新しい「人のためならず」ということになっていくのではと、私どもは思っているところでございます。
この会議の議論で、いろいろとお知恵をいただきまして、障害のある人が暮らしやすい千葉県づくり、そしてまた、障害のある人が暮らしやすいということは、県民みんなが暮らしやすいということにもつながりますので、そういったことの取り組みに、着実に進めてまいりたいと考えているところでございます。
この震災につきましては、いろいろな教訓がいろいろな所で出てきておりますので、その課題を浮き彫りにしまして、更に住みやすい地域環境に向けて、努力していきたいと考えております。こうした中で今日の会議では、東日本大震災を踏まえた、災害時の障害者支援をテーマの一つとしております。
委員の皆様の団体における災害時の障害者支援の状況などにつきまして、活発な御発言を賜りますとともに、様々な課題の解消に向けまして、障害のある人とない人が一体となって、どのような取り組みができるか、議論を深めていただければ幸いでございます。
結びに、本日の会議で、皆様方からの忌憚のない御意見を賜りますよう、重ねてお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。

(事務局)
坂本副知事につきましては、所用のため、ここで退席をさせていただきます。

(坂本副知事)
どうぞよろしくお願いいたします。

(事務局)
ここで資料の確認をさせていただきたいと思います。お手元に資料一覧を配付させていただいておりますので、配付漏れがないかどうか、御確認をお願いいたします。
ここで新しく委員になられた方を、御紹介させていただきます。
長南町教育委員会委員長片岡義之様です。
千葉県バス協会会長大室健様ですが、本日は代理として、須藤副会長が御出席です。
千葉県社会福祉協議会会長千葉滋胤様でございますが、本日は代理として、川上副部長が御出席でございます。
千葉様におかれましては、これまで千葉県商工会議所連合会会長として、御出席いただいておりましたが、今回の会議から千葉県社会福祉協議会会長として、委員をお引き受けいただくこととなりましたので、御紹介いたします。
また、本日は御欠席ですが、九十九里町町長川島伸也様、千葉県商工会議所連合会会長石井俊昭様が、新たに委員に就任されましたので、御紹介いたします。
それでは議事に入ります。座長は知事が務めることになっておりますが、本日は所用のため、進行は、副座長の坂巻委員にお願いいたします。

(坂巻副座長)
皆さん、おはようございます。副座長の淑徳大学名誉教授、坂巻と申します。限られた時間でございますが、皆様方の忌憚のない御意見を伺えればと思っております。震災と申しますと、東北にばかり焦点が当たっておりますが、千葉県にもかなりの被害が出ております。
さらにまた、被災をされた方の中で、高齢者・障害者の占める割合が、大変高いということからも、まさに大災害の時のそういう方への対応が、これから大事なテーマになってくるということで、今日の議題につながってまいります。どうぞ皆様方の自由な御発言を、いただきたいと思います。
最初に、東日本大震災を踏まえた災害時の障害者支援について、県が実施しました災害時の障害者支援に関する調査の結果について、事務局から説明をいただき、その後、千葉県バス協会様をはじめとした4団体様の取り組みを伺いまして、委員の皆様方からの御意見を伺えればと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
早速、東日本大震災を踏まえた災害時の障害者支援について、県の関係団体調査の結果を、事務局から説明をお願いします。

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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