【レジオネラ症】感染症予防のための情報提供について(令和6年9月6日発表)
                                                                                            発表日:令和6年9月6日
 健康福祉部疾病対策課
 043-223-2574
 
 
  令和6年8月31日に旭市内の医療機関に入院し、9月2日に海匝保健所へレジオネラ症の発生届出のあった患者が、同年9月2日に死亡した。
 
  
感染者の概要
 
 
県内の発生状況(レジオネラ症)
 
 
  
   
   |  | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年※ | 
 
   
   | 千葉県 | 97 | 84 | 85 | 95 | 74 | 
 
   
   | 全国 | 2,031 | 2,112 | 2,129 | 2,288 | 1,384 | 
 
  
 
※令和6年の千葉県は9月1日現在、全国は8月25日現在
 
県民の皆様へ
 
 
 - レジオネラ症の感染源となりうる冷却塔、循環式浴槽(24 時間風呂・温泉利用施設・ジャグジー等)、循環式給湯、加湿器(超音波加湿器)の清掃、消毒など衛生的な管理を行い、菌の増殖を防止しましょう。
- 適切な抗菌薬の投与により治療可能ですが、治療が遅れると重症化し、死亡することもあります。有症状の場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。特に、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している人はレジオネラ肺炎のリスクが高いとされていますのでご注意ください。
【参考】レジオネラ症とは
 
レジオネラ属菌による細菌感染症で、主な病型は重症の肺炎を引き起こすレジオネラ肺炎(在郷軍人病)と一過性のポンティアック熱がある。通年発生するが、例年、特に7~10月頃に届出が多い傾向がある。
 
感染経路
 
 
 - 土壌、冷却塔水、プール、池、噴水、温泉水、24時間風呂に分布する病原体のエアロゾル吸入、誤嚥による経気管、気管支的感染。
- 人から人への感染はないとされる。
病原体
 
 
 - レジオネラ属菌、特にレジオネラ・ニューモフィラによることが多い。
潜伏期間
 
 
 - レジオネラ肺炎の場合、2~10日(平均4~5日)
- ポンティアック熱の場合、1~2日(平均38時間)
症状
 
 
 - レジオネラ肺炎の場合、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛、38℃以上の高熱、咳、喀痰、呼吸困難、中枢神経症状、下痢等
- ポンティアック熱の場合、発熱、悪寒、筋肉痛等(呼吸器症状は軽微)
治療
 
 
 - レジオネラ肺炎の場合、マクロライド系やニューキノロン系等の抗菌薬で治療する。早期診断、早期治療が重要
- ポンティアック熱の場合、自然に軽快することが多く、抗菌薬なしでも数日以内に改善することが多い
- 予防のためのワクチンはない
参考
 
                  
                                          
                                                          
  
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