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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年1月30日

ページ番号:552362

食品ロス削減の推進について(令和4年度第3回インターネットアンケート調査の結果について)

発表日:令和5年1月30日
千葉県環境生活部循環型社会推進課

1.調査の目的

県では、食品ロスを削減するため、コンビニエンスストア等と連携した「てまえどり」の呼びかけなどの取組を実施しているところです。

「てまえどり」は、買い物の際、棚の手前にある商品から順番に選ぶ行動です。購入後すぐに食べる場合には「てまえどり」をすることにより、販売期限が過ぎて廃棄されることによる食品ロスを削減する効果が期待されます。

今後一層の食品ロス削減を推進していくため、「てまえどり」に関して消費者の方々の意識を調査し、実施方法の改善に活用することを目的として、皆様のご意見を伺いました。

2.調査の実施状況等

(1)調査対象:アンケート調査協力員 300人

(2)調査時期:令和4年11月10日(木曜日)~11月20日(日曜日)

(3)調査方法:インターネットアンケート専用フォームへの入力による回答

(4)回答状況:アンケート調査協力員300人のうち271人が回答(回答率 90.3%)

(5)調査項目

  • 問1.「てまえどり」を知っていましたか。
  • 問2.「てまえどり」をどのようにして知りましたか。
  • 問3.あなたは購入後すぐに食べる場合に「てまえどり」を実施していますか。
  • 問4.(実施している場合)その理由として当てはまるものは何ですか。
  • 問5.(実施していない場合)その理由として当てはまるものは何ですか。
  • 問6.以下のうち、購入後すぐに食べる場合に「てまえどり」に協力してもよいと思う食品を選択してください。
  • 問7.あなたは「てまえどり」の呼びかけを行うお店に好印象を持ちますか。
  • 問8.その他、「てまえどり」や「食品ロスの削減」について、ご意見、ご要望があればお聞かせください。

3.調査結果

問1.「てまえどり」を知っていましたか。(回答者数:271人)

問1のグラフ

「てまえどり」を知っているかについてたずねたところ、『言葉も内容も知っていた』が69.7%と最も多く、次いで『全く知らなかった』が24.7%でした。

【問1で「言葉も内容も知っていた」「内容は知らなかったが、聞いたことはあった」と答えた方に聞きました。】問2.「てまえどり」をどのようにして知りましたか。(あてはまるものすべて選択)(回答者数:204人)

問2のグラフ

「てまえどり」をどのようにして知ったかについてたずねたところ、『コンビニエンスストア店内の掲示物』が48.0%と最も多く、次いで『テレビ』が40.2%、『食品スーパー店内の掲示物』が38.2%でした。

また、『その他』の答えの中には、「食育関連の公開講座でもPRしていた」、「ラジオで聞いた」、「スーパーでの店内放送」などがありました。

問3.あなたは購入後すぐに食べる場合に「てまえどり」を実施していますか。(回答者数:271人)

問3のグラフ

購入後すぐに食べる場合に「てまえどり」を実施しているかについてたずねたところ、『実施している』が36.9%、『ときどき実施している』が41.0%、『あまり実施していない』が11.8%、『実施していない』が10.3%でした。

【問3で「実施している」「ときどき実施している」と答えた方に聞きました。】問4.その理由として当てはまるものは何ですか。(あてはまるものすべて選択)(回答者数211人)

問4のグラフ

「てまえどり」を実施している理由についてたずねたところ、『すぐ食べるなら、味は変わらないから』が70.6%と最も多く、次いで『「てまえどり」の掲示物を見て、協力すべきと思ったから』が46.0%、『手前の商品が売れ残ると、もったいないから』が44.5%でした。

また、『その他』の答えの中には、「すぐ食べるならば、賞味期限を見ていない」、「奥からとるのは卑しく感じる」などの意見がありました。

【問3で「あまり実施していない」「実施していない」と答えた方に聞きました。】問5.その理由として当てはまるもの何ですか。(あてはまるものすべて選択)(回答者数:60人)

問5のグラフ

「てまえどり」を実施していない理由についてたずねたところ、『少しでも消費期限や賞味期限が長い商品が欲しいから』が75.0%と最も多く、次いで『鮮度や味が落ちると感じるから』が31.7%、『手前からとっても奥からとっても値段は変わらないから』が15.0%でした。

また、『その他』の答えの中には、「あまり人が触ってなさそうなものを買いたい」、「新型コロナウイルスの関係で手前からとることに抵抗ができた」、「置いてある場所と食品ロスとの関係を全く知らなかった」、「なんだかんだで冷蔵庫で眠らせて結局廃棄してしまうことを少しでも回避したい」などの意見がありました。

問6.以下のうち、購入後すぐに食べる場合に「てまえどり」に協力してもよいと思う食品を選択してください。(あてはまるものすべて選択)(回答者数:271人)

問6のグラフ

購入後すぐに食べる場合に「てまえどり」に協力してもよいと思う食品についてたずねたところ、『おにぎり・サンドイッチ』が77.1%と最も多く、次いで『そうざい』が65.7%、『菓子パン』が64.9%、『食パン』が46.9%、『牛乳・ヨーグルト』が46.9%でした。

また、『その他』の答えの中には、「割引品」、「生鮮食品以外の全ての食材」、「全ての食材」などがありました。

なお、『協力してもよい食品はない』は4.8%でした。

問7.あなたは「てまえどり」の呼びかけを行うお店に好印象を持ちますか。(回答者数:271人)

問7のグラフ

「てまえどり」の呼びかけを行うお店に好印象を持つかについてたずねたところ、『そう思う』『どちらかといえばそう思う』が合わせて74.6%、『どちらともいえない』が20.3%、『どちらかといえばそう思わない』『そう思わない』が合わせて5.1%でした。

問8.その他、「てまえどり」や「食品ロスの削減」について、ご意見、ご要望があればお聞かせください。(回答者数:149人)

寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。一部抜粋して記載します。

(1)「てまえどり」の呼びかけを積極的に行うべきとのご意見

  • とてもいいことなのでもっと周知していったほうがいいと思う。
  • POPがあると協力しようという気持ちが強くなるので、色々な店舗で取り入れて欲しいと思います。
  • スーパーなどでは、奥の方から賞味期限を見て取る人がいる。てまえどりなどは、ひとり一人の意識が、大切だと思う。こういったことが、将来的に地球環境にも関わると思うので、一人でも多くの人に取り組んで欲しいと思います。
  • もっとPRすべきだ。多分知らない人が多いと想う。
  • てまえどりの取り組みをコンビニで知って素晴らしい取り組みだと思いました。多くの方々にこの取り組みを知って頂くことが大切だと思います。

(2)期限の近い食品の値引き・割引などに関するご意見

  • わずかでも値段の差がつけてもらえると手にとりやすさも変わるのでは。
  • てまえどりを促進するためには消費者側メリットがあってほしい。また、あるならそれが分かりやすい表示になってくれるといい。
  • 「てまえ」にある商品が1円でも安ければ、自然にその商品を取ると思う。「てまえ」に置いておく日付の商品が売れてから次の商品を出せばよいとも思う。
  • 5円でも10円でも、値段を下げると協力を得られると思う。

(3)「てまえどり」に協力できない、躊躇する理由などに関するご意見

  • てまえどりの趣旨は理解できるが、コロナの中では手前にある商品は複数の人の手に触れている恐れがあり、躊躇する気持ちもある。
  • コンビニなどはすぐに食べたいものをちょっと買いに行くだけなので、基本ほとんどのものはてまえどりを実践してもいいと思っています。スーパーなどで食材を買うときは期限が先のものをとるようにしています。家庭で食品ロスを出しては元も子もないので。
  • 独り住まいのものにとって、すぐに食べるとしても1回で食べきれず、翌日以降に持ち越すことが多い。その為、賞味期限の長いものを買いたい。その解消としては、少量の販売がもう少しあると大変助かり、手前どりは気楽にできます。また、食品ロスも避けられます。
  • 手前と奥の賞味期限に2週間以上差があると、奥の方からとりたくなる。てまえどりを言う前に賞味期限が同じものを置いてほしい。
  • 「てまえどり」をすすめるのであれば、手前に置かれている商品の点検や、買い物客に一度手にした商品の扱いについては慎重にすることを呼びかけたり、小さい子供には購入前の商品を持たせないなどの注意をして、手前にある商品を安心して購入できるようにして欲しいです。

(4)事業者の取組に関するご意見

  • 私は食品ロスの最大の問題は商業主義にあると思っているので、消費者側の努力はもちろんだが、企業側の努力なしには成立しないと思う。外食産業にしても、コンビニ業界にしても、彼らが形だけでなく実効性のある食品ロスに取り組まない限り食品廃棄は減らない。
  • てまえどりを推奨するのはとても良いことだと思います。とはいえ陳列が雑だったり賞味期限の表示が乱雑だったりすると、難しくもなります。消費者だけに提案するのではなく、提供者の努力も加えて成り立つものだと思います。

(5)食品ロス削減全般に関するご意見

  • 販売店側は客のニーズに応えたいと必要以上の在庫を抱えているのが現状ではないかと思います。客側としても余程の事情がない限り柔軟に商品を選べば食品ロスの削減に繋がるのではないでしょうか。野菜なども見てくれで選んだりしない様に全国民が一度は第一次産業を体験して自分の口に入る物の大切さを知るのが良いと思う。
  • 消費期限切れや形の悪い野菜など、もっと普通に売っていたら積極的に購入したいと思います。肉類のスキンパックも普及して欲しいです。販売側が肉の色や整った野菜などこだわりすぎだと思います。
  • てまえどりや食品ロス削減が叫ばれていますが、お店にいけば、売り場はみっちりつまっていて、すべてさばけるのか疑問を持ちます。商売するほうとすれば、棚がスカスカでは客の購買意欲がなくなりますから、売上が落ちるというのもわかるのですが、なにか矛盾を感じます。学校の給食も、残菜を少なくするために、作る量を減らすのではなく、こどもたちに残さず、今までより多く食べるように指導しているようですが、考え方がおかしいと思います。

 

たくさんのご意見ありがとうございました。

今回の調査では、「てまえどり」について約7割の方が「知っている」と答えられていますが、ご存じない方も一定数いらっしゃることがわかりました。

また、コンビニエンスストア店内の掲示物を見て「てまえどり」を知った方が多いこと、掲示物を見て「てまえどり」に協力すべきと思った方が多いことから、「てまえどり」の普及に店内の掲示物が有効であることがうかがえます。

さらに、「てまえどり」の呼びかけを行うお店に好印象を持つ方が多い一方で、すぐに食べる場合でも「てまえどり」に消極的なご意見もあり、様々なご事情に配慮しながら呼びかけを行っていく必要があることがわかりました。

皆様からいただいたご意見は、「てまえどり」の啓発などの今後の食品ロス削減の推進に役立ててまいります。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部循環型社会推進課環境保全活動推進班

電話番号:043-223-4144

ファックス番号:043-221-3970

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