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炭火焼鳥御嘉家゛(おかげ)

店舗情報　

店舗名

炭火焼鳥御嘉家゛(おかげ)

所在地

千葉県山武郡九十九里町片貝6928-118

店舗ホームページ

炭火焼鳥御嘉家゛(おかげ)

食品ロス削減に向けた取組

事業紹介

　サーフィンや美しい風景で知られる九十九里浜が目の前に広がる。「初めて来た時、この辺は夜は真っ暗で若者や飲みたい人はみんな東金に出て行ってた」と振り返る店長の桑折敏樹さん。北海道出身で20歳と30歳の二度、東金市で就職。「縁ある土地で、好きな飲み食いを生かせる店をやろう」と44歳で早期退職し調理師専門学校に通って腕を磨きました。「遅くまで明りの絶えない、にぎやかな店にしたい」と思いつつも、「この立地で客が来るのか」という不安はつきまとっていましたが、平成28年（2016）に妻の実家のある九十九里町に空き家を見つけ開店しました。

焼き鳥はすべて1本単位で提供。女性や家族連れにも優しいお店へ

　店を知ってもらい繁盛させるには女性や家族連れの集客が不可欠との思いで、焼き鳥はすべて1本単位で出します。きっかけとなったのは、当時、首都圏の都県や政令市でつくる「九都県市首脳会議廃棄物問題検討委員会」が呼びかけていた「もっと！食べきりげんまんプロジェクト」の主旨に、「特に食品は無駄が出ないのが一番。女性や子供の客にも優しい」と賛同したからです。「焼き鳥は2本単位で出す店がほとんどだが、うちは1本ずつ出す。」「お客さんのニーズに合わせて半チャーハンや5割増しチャーハンもメニューに加えた。」これが当たって常連客も増えてきました。店内には、大好きなボクシング関係のサイン色紙がいっぱい。ボクシングファンやサーファー客も店を支えています。

　一方で、焼き鳥の定番「盛り合わせ」はメニューから姿を消します。「鳥は部位によって大きさも、焼き上がる時間も違う。全部そろえて盛るうちに早く焼けた部位は冷めてしまう」のが理由です。「おかげで皿の数が増え、焼く手間や食後の片付け、洗い物にしわ寄せが来た」と苦笑します。でも、きれいに食べ切ってくれたテーブルを見ると気持ちが満たされると言います。最近は「6人で来店しチャーハンを大皿で3人前、取り皿付きを頼み、残りは思い思いに串を注文するといったグループも増えてきた」と言います。

　食品ロスをなくす店を目指すなら、「安いからといって大量の仕込みはしないこと。地の物を知っておくこと」とアドバイス。店では九十九里の名物ハマグリや北海道産のシシャモが焼き鳥にアクセントをつけてくれます。