千葉県Chiba Prefectural Government

~ 千葉県にオリンピック・パラリンピックがやってくる ~

更新日:令和6(2024)年2月15日

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「東京2020に向けたボランティアシンポジウム」(2018年7月18日開催)レポート

シンポジウムチラシ掲載日:2018年7月31日

2020年に向けて、多くの方々にボランティアで参加するさまざまな方法についてイメージを膨らめていただくためのシンポジウムを、2018年7月16日に開催しました。
500名の定員ところ、1300名を超える申込みをいただき、まさにボランティアへの関心の高まりを感じながら、席数を拡大して開催いたしました。
当日の様子や熱気についてお伝えするため、結果サマリーをご紹介します。

日程:2018年7月16日(月・祝)14時~16時30分
会場:幕張メッセ国際会議場コンベンションホール(千葉市美浜区)
参加者:605名

プログラム

キャプションが入ります。
主催者挨拶 森田健作千葉県知事
説明 大会ボランティアや都市ボランティアの募集情報、東京2020に参加するさまざまな方法について
基調講演 「千葉にオリンピック・パラリンピックがやってくる!~みんなで参加する感動と価値~」
【講師】太田雄貴氏(日本フェンシング協会会長、フェンシング北京・ロンドン大会 銀メダリスト)
講演(報告) 国際スポーツ大会におけるボランティアの意義
~平昌冬季オリンピックボランティアの成果と見えた課題を中心に~
【講師】朴ジョンヨン氏(神田外語大学体育・スポーツセンター専任講師、ボランティアセンター・スポーツ通訳ボランティア推進室長)
パネルディスカッション 「みんなで参加!東京2020に向けたボランティア」
【コーディネーター】森村ゆき氏(東京マラソンVOLUNTAINERアドバイザー、ちばアクアラインマラソン 2012 大会・ 2014大会ボランティアコーディネーター)
【パネリスト】村山 浩氏(日本障がい者バドミントン連盟強化指定選手)、蛇沼香野氏(平昌五輪ボランティア活動経験者、神田外語大学生)、荒井洋子氏(成田空港案内ボランティア、NPO法人成田空港ボランティア・スカイレッツ 会長)

600人超の参加者で熱気に溢れる会場

600人超の参加者で熱気に溢れる会場

森田知事より主催者を代表してごあいさつ

 

森田知事より主催者挨拶東京2020オリンピック・パラリンピックまで2年余り。国内外から多くの人たちが千葉県にやってきます。
心から、千葉県民の「おもてなし」で観客や選手の皆さんをお迎えし、「千葉県に来てよかった、また千葉県でプレイしたい」そう思っていただきたいと思います。
その先頭に立っていただくのが、まさにボランティアの皆さんでございます。

2018年9月、千葉県においても「都市ボランティア」の募集を開始いたします。千葉県らしい人情で最上級の「おもてなし」を、そして笑顔は最高のメイキャップでございます。
皆様のお力をお借りしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

説明:大会ボランティアや都市ボランティアの募集情報、東京2020に参加するさまざまな方法について

1)大会ボランティアについて

 

大会組織委員会職員より説明東京2020組織委員会より「大会ボランティア」の概要について説明いただきました。

 

(2)都市ボランティアについて

 

千葉県職員より説明千葉県環境生活部県民生活・文化課より、千葉県が募集する「都市ボランティア」の概要について説明しました。

 

 

(3)東京2020に参加するさまざまな方法について

 

ボランティアの様々な方法

事例紹介の様子

千葉県環境生活部県民生活・文化課より、県内で取り組まれている複数の先行事例をとおして、東京2020に参加するさまざまな方法をご紹介しました。

事例その1:自由な発想による若者たちの活動

事例として、高校生たちが自分たちの身近にできることやアイデアをボランティアやおもてなしの形として取り組む「ちば2020おもてなし隊」や、大学生による活動を紹介しました。

事例その2:環境

事例として、外房16市町におけるビーチクリーン活動について紹介しました。

事例その3:高齢者、障害のある方など誰でもできるおもてなし

事例として、和紙を使った箸置きづくりの活動について紹介しました。

事例その4:一体感で盛り上げ

皆さんが主体となって取り組む様々な行事やプログラムに「応援プログラム」の認証ロゴ(東京2020組織委員会が認証)を付けたり、「beyondプログラム」の認証ロゴ(千葉県が認証)を付けたりして、一体感で東京2020を盛り上げる方法もご紹介しました。

 

その他にも、眠っている着物を活用して外国人の方々に着付けのボランティアを行っている取組み事例や、オリンピック・パラリンピック関連行事やパラスポーツ体験会などを支えるイベントサポートのボランティアの取組みなどについてご紹介しました。

基調講演:千葉にオリンピック・パラリンピックがやってくる!~みんなで参加する感動と価値~

【講師】太田雄貴さん(日本フェンシング協会会長、フェンシング北京・ロンドン大会 銀メダリスト)

太田さん講演太田さんからは、2020年、みんなで参加する感動と価値をテーマに、日本フェンシング協会や千葉県と協力の上で行っている取組み、オリンピック・パラリンピックが人々に及ぼす影響などを中心にお話をいただきました。日本フェンシング界を牽引する情熱と一連の実践から導き出された多くの視点は、参加者の皆さんの心に大きく響きました。

【講演の概要】

ちょうど昨晩、サッカーのワールドカップが決勝戦を終えましたね。日本チームの大活躍や素晴らしいゲームをとおして、スポーツが人々に与える影響や力を多くの方が感じたのではないでしょうか。

僕はオリンピックに4大会出場してきましたが、ボランティアの方々に救われた出来事がたくさんありました。ロンドン2012大会では大会ボランティアのことを「ゲームズ・メーカー」と呼びました。ロンドンのマダムたちが自分たちを大会の運営に関わる者として「私たちが大会を成功させたのよ」と語る想いには感動しましたが、こうした姿勢をぜひ東京でも実現できたらと思っています。

来場者の皆さんの中でフェンシングを見たことのある方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。東京2020大会時、フェンシングはこの幕張メッセが競技会場となっています。ぜひ、千葉県の皆さまとともに、フェンシングを、東京2020大会を盛り上げたいと思っています。今日は、フェンシングには3種目あるということだけでも覚えて帰っていただけるよう、“かっこいい”動画を作って参りましたのでご覧ください。東京2020大会をテクノロジーという切り口で見たとき、それをフェンシングで実装できないかということで開発した映像です。

フェンシング紹介動画

モーショントラッキングの技術でアーティスティックに描かれたフェンシング紹介動画

東京2020大会をとおして、世の中がどういう社会になってほしいか。「レガシー」という観点で考えたとき、スポーツ応援文化をとおして、頑張っている人を応援できる社会をつくっていくことができないかと僕は考えています。頑張った人にエールを送ったり、拍手したり、出る杭を打つのではなく、引き上げてあげられる社会。会社でも、どこでも、頑張った人に、「頑張ったね、すごいね」と言ってあげられるようになれば、回りまわって自分もいつか応援される側になる。そういった社会を、東京2020大会をロールモデルとして落とし込んでいくということです。

 

応援の持つ力は、実際に数字としてもその成果を確認することができます(海外のプロスポーツのホームとアウェイでの勝率等を引用して解説)。一方で、昨年の日本のサッカーの事例を観察してみると、予想に反して、ホームとアウェイでイーブン(どちらも同じ勝率)という結果が出ました。この原因を推察してみると、日本には、そもそも、スポーツを観戦する機会が少ない、どうやって応援したらよいのかわからない、という状況があるのではないかと考えます。親や大人たちが子どもたちをスポーツ観戦に連れていき、その応援する姿を見れば、子どもたちは自然と真似するようになります。いま、日本では働き方改革を一生懸命やっていますが、スポーツを観戦する時間的余裕や心の余裕がないのが、日本社会の状況といえるのではないでしょうか。

スマホやSNSといったバーチャルな時代にあるなかで、子どもたちを本物、リアルの場所に連れていくという体験をぜひともやっていただきたいのです。中継をテレビで見るだけではなくて、年に1回でもいい、生で見るのです。音楽でも何でも、実際にライブに行くと、肌で感じることができます。観客の声援が、耳ではなく、肌で感じられるのです。そして、こうした本物の場所を、より良いものにするのがボランティアの皆さんといえます。

 

フェンシング教室の様子を説明する太田さん日本フェンシング協会では、こうした本物に触れる機会を実現していくために取り組んでいることがあります。現在、千葉県内の小学校や中学校の児童・生徒を対象に「フェンシング教室」を実施しています。剣を持ってもらいフェンシングを教えるのではなく、競技選手のデモンストレーションを実際に大きな声で応援することをとおして、応援する喜びをビシビシと感じることができる感動体験を提供しようとするものです。子どもたちが本物に触れ、応援する気持ち良さを感じてもらえるならば、フェンシングでなくても構いません。実際に教室の映像を持ってきました。(映像を放映)ご覧のとおり、子どもたちが持っているものを発散させてあげることが大事であるということがわかります。

2017年に僕が会長になる前までは、全日本選手権でも決勝戦のある一日の来場がたった150人しかありませんでした。「アスリートファースト」という言葉は、選手たちが最高のパフォーマンスができるように最高の環境を整えるという意味ですが、それは観客で埋め尽くされた「満員の会場」が実現できてこそだと考えます。東京2020大会では、フェンシング競技だけでも10万人の集客が必要となっています。

熱く語る太田さんこれを実現しいくためにも、協会では2つの観点を大事にしながら現在取り組んでいます。1つ目は、メディア戦略や派手な試合の演出などのPRをとおして、人々の興味や関心を惹きつける「空中戦」。2つ目は、人々とのタッチポイント(接点)の仕掛けで、競技会場へ足を運んでもらうという「地上戦」です。アスリートファーストの観点だけではなく、お客様を喜ばせていく、集客につなげるという観点から、決勝戦を1日に集約したり、LEDパネルやキネクトの導入による演出、選手紹介映像の作成、サイン会の実施…、昨年から21個の改革も進めて実績を上げているところです。

太田さんの講義を熱心に聴く参加者

太田さんの熱意に突き動かされ、ワクワクする気持ちが湧いてきます。

太田さんの熱意に突き動かされ、ワクワクする気持ちが湧いてきます。

 

何でもそうですが、「関わった方がおもしろい」に決まっています。これからの時代、どれだけ楽しい体験をして年を重ねていくかが人生だと、僕は思っています。東京2020大会という機会に、そんな体験のチャンスをつかみ取ってください。千葉県には、老若男女、誰が行っても楽しめる、そんなホスピタリティの夢の国、東京ディズニーランドがありますね。ディズニーに負けじと、みなさんがキャストとなり、2020年、最高のホスピタリティで向かっていくぞという姿勢で、千葉県内会場をみんなの力で成功させましょう。

 

お問い合わせ

所属課室:環境生活部県民生活課県民活動推進班

電話番号:043-223-4147

ファックス番号:043-221-5858

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