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更新日:令和6(2024)年2月19日

ページ番号:6015

(印西市)光堂の竜

内容

あんなこの村にはな光堂ってゆうそれはそれはありがてぇ観音様があんだよ。おめ知ってべ。知らね。ほんじゃこんだ連れてってやんべよ。

 

そだなぁ大同二年に建でたってゆうがら今がら約千七十年ばけめぇかな。利根川の上流がら流れて来た仏像をちょうど通りがかった旅の坊様が拾って今んとごさ仮のお堂を建てて納めたんだと。

今の本堂はそれがら六十年ばげたってがら建てたんだと。それが今も建ってんだがらずぇぶんもつもんだなあ。今国宝んなってるよ。

その本堂の欄干にな江戸じでぇの有名な彫刻師で左甚五郎ちひとがおってなほら知ってべ日光のねむりねごうんあれ彫った人だよ。そん人が彫った竜のしっぽがあんだよ。

ところでだ。不思議なことに毎年秋んなって田んぼの稲が黄金色に色づくころんなっとこの観音様がら日光のお山へ向かって稲がぐねぐねぐねぐねかき分けられふんづげられどこまでもどこまでも続いてんだと。まるで大じゃが通ったあとみてに。

「あまた日光の竜が通って来ただな」

それを見た村ん人はそう口々にゆうだと。見た人はいねけど日光の竜が自分のしっぽに会いに来んだっぺきっと。だって今でも日光の町の年寄りの中には
「下総の小倉っちとごんに竜のある観音様あんべ」
って聞くっちもん。

「おめも日光さえったら陽明門の竜を見てみしっぽんとごんをよ」

(原話:伊藤正夫)

出典・問い合わせ先

  • 出典:印西町民話集「光堂の竜」
  • 問い合わせ先:印西市外部サイトへのリンク

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