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更新日:令和2(2020)年10月29日
ページ番号:8661
東葛飾地域は、千葉県の北西部に位置し、北は利根川を挟んで茨城県、西は江戸川を挟んで東京都及び埼玉県に接しています。基盤整備課の所管区域は、柏市、松戸市、野田市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市、市川市、浦安市になります。管内の耕地面積は、8,461haで、内訳はそれぞれ水田3,683ha、畑4,778haとなっています。(2020年農林業センサス)
東葛飾地域の水稲と転作(小麦・大麦)状況(野田市)
当管内の水田は、主として利根川及び江戸川の沿岸と手賀沼周辺に展開しています。20a以上の区画に整備された水田は、農振農用地区域内水田面積の94%と非常に高い地域となっております。ただし、1ha以上の大区画水田は2%弱に過ぎません。
また、基幹的な用水、排水機場などの農業水利施設も昭和時代に多くが整備され、手賀沼周辺地域の用排水施設などでは建設後、既に30年以上経過し、老朽化が進行しています。
農業農村整備事業とは、「農業生産基盤の整備」、「農村の生活環境整備」、「農地の保全と管理」の3つに分類され、それぞれ社会資本を整備、保全する事業です。
「農業生産基盤の整備」は、水田の区画整理や農業用用排水施設の整備等行うことであり、「農村の生活環境整備」は、生活の場である農村を豊かで住み良い環境とするため、農道、農業集落排水施設、農村公園等の整備を行うことを言います。さらに「農地の保全と管理」は、農地の防災・保全や土地改良施設の維持管理を行うものです。
このように農業農村整備事業の効果は、農業生産から生活環境、さらには地域の防災など広範かつ多岐に及んでおり、農業者だけでなく地域住民全体の地域作り、ひいては、国づくりのために極めて重要な役割を担っています。
基幹水利施設ストックマネジメント事業
(揚排水機場・野田市船形地区)
防災施設ストックマネジメント事業
(排水路・我孫子市北新田)
国営手賀沼干拓土地改良事業(昭和21~42年)で造成された手賀排水機場や泉揚水機場などは、農業生産に大きな役割を果たすと共に、手賀沼周辺の広範な地域の排水管理を担う極めて重要な社会資本です。
これらの施設は、千葉県と地元の千葉県手賀沼土地改良区との連携により、維持管理などを行っています。
また、手賀沼周辺は近年の大雨や都市化による流出量の増加や地盤沈下による施設機能の低下が問題となっているため、手賀排水機場や泉揚水機場等の改修を行う国営総合農地防災事業の令和3年度からの事業化に向けて、国や関係各市、各土地改良区と調整を図っています。
手賀排水機場(印西市)
泉揚水機場(左)・円筒分水工(右)
(柏市)
土地改良区とは、土地改良事業を行う一定区域の農業者を組合員とし、土地改良法に基づいて知事の認可により設立される公益法人です。土地改良事業の実施と、造成された土地改良施設の維持管理を行います。
当管内には現在11の土地改良区があり、農業用排水機場や用排水路の管理などを行っていますが、特に排水施設については農地の排水のみならず、地域全体の排水を管理するという重要な役割を担っています。
このような土地改良区の業務や運営が適切になされるよう、指導を行っています。
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