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更新日:令和4(2022)年3月14日

ページ番号:8642

両総用水の各施設(4)東部幹線系ほか

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4.東部幹線系-南部幹線分岐から松潟堰注水口まで-

東部幹線用水路松潟堰のほか、分水工サイホンブレーカーの紹介です。

東部幹線用水路[山武市成東地先~長生村金田地先]

南部幹線用水路から第3揚水機場の下流で分岐する延長29キロメートルの管水路で、国営の更新事業で新たに設けられました。

今まで利根川からの水が届くまでに時間がかかっていた幅約10キロメートルの九十九里平野の海沿い側へ、最大毎秒5.45立方メートルの用水を送ります。最末端で一宮川へ注水し、その用水を松潟堰で取水して利用しています。

東部幹線の埋設状況

東部幹線の埋設状況

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松潟堰[長生村金田地先、一宮町一宮地先]

一宮川の河口から約5キロメートルの上流にある堰で、もとはかんがい排水事業により汐止堰として昭和12年(1937年)に造成され、その後県営かんがい排水事業により昭和46年(1971年)に改修されました。

現在の堰は、国営更新事業により基幹施設として平成21年(2009年)に位置を上流に移して改修され、構造は、鋼製ゲート1門、ゴム引布製ゲート2門、舟通し、魚道からなっています。堰の上流に水をため、合わせて改修された松潟支線揚水機場から用水を取水し、田んぼへ配水しています。

松潟堰

揚水機場(左)と松潟堰(右)

松潟支線揚水機場

松潟支線揚水機場

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5.その他施設

分水工

水を引くために争いごとが起き、水を公平に分けることは非常に重要なことです。

水を分けることを分水といい、そのための施設を分水工といいます。分水するためにはそれぞれの地域が利用する水量の比率で、水路断面を分けるのが一般的です。

斜流分水工(南条支線)

速い流れで分水の影響を抑える斜流分水工

東金東分水の堰による分水

ゲートの幅と開度による分水

しかし、分水する数が多くなって、上下流の水路の流れやすさ(あるいは流れにくさ)が変わると、分水比が変化してしまうことがあります。

円筒分水は、サイホンの原理で吹き上がった水を、所定の分水比に分けた円周上の堰を越えさせることにより分水します。円筒分水工の上下流では、水の流れやすさは影響し合わないので、常に所定の比率で分水されます。分水する数が多くても、円周を分割すれば良いので、見た目にも非常にわかりやすく安心感があります。

両総用水では、断面を分割するかたちの分水工が多いのですが、多古町と東金市には、3方向へ分水するため円筒分水工が1ヵ所ずつあります。

円筒分水工(多古支線)

多古支線の円筒分水工

円筒分水工(東金支線)

東金支線の円筒分水工

また、幹線用水路から各地域へ水を分水するための分岐を「分水口」と表現します。北部幹線に6箇所、栗山川に17箇所、南部幹線に45箇所、東部幹線に14箇所、西部幹線に19箇所の分水口があります。

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サイホンブレーカー

国営更新事業で南部幹線と東部幹線はパイプライン化されましたが、パイプラインの送水時や、用水前の春先はもとより、毎日の運転開始時刻には、幹線の管内が充水されていることが必要です。

幹線の途中や分支線への分水箇所で、サイホンブレーカー(真空破壊弁)という逆Uの字型の地上に管が突き出た形の装置を設け、送水停止時には管内に空気を取込み、幹線の水がそれより下流側へ全て流出してしまうのを防いでいます。

南部幹線のサイホンブレーカー

南部幹線の分水口とサイホンブレーカー

東金東分水のサイホンブレーカー

東部幹線の分水口とサイホンブレーカー

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お問い合わせ

所属課室:農林水産部山武農業事務所両総用水管理課

電話番号:0475-52-4186

ファックス番号:0475-54-1404

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