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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年8月8日

ページ番号:309186

平成27年度水道局事業決算見込みの概要について

発表日:平成28年8月8日

水道局管理部財務課

千葉県水道局では、安全で良質な水の安定供給を支えるため、経営基盤の強化に努めており、上水道事業の平成27年度決算の純利益は、約91億円となりました。
施設の老朽化の進展に伴い、今後は施設更新のための投資が増加していくなど厳しい経営環境となる見通しですが、引き続き健全経営の確保に努めてまいります。
また、平成28年度から県水道局が事業を担っていくことになった、工業用水道事業の平成27年度決算の純利益は、約10億円となりました。

1.上水道事業会計

【給水収益は増加・給水申込納付金は減少】
収益の中心である給水収益(水道料金)は594億円で、前年度より2億円の増、一方で、給水申込納付金は住宅等の新設に伴う申込件数が減少したこと等により、前年度より3億円の減少となりました。

【純利益は前年度に比べ8億円の増加】
収益的収入は747億円(前年度比5億円増)、収益的支出は656億円(前年度比3億円減)であり、その結果、純利益は91億円(前年度比8億円増)となりました。

【企業債残高を縮減】
企業債残高については、新規発行の抑制等による縮減に努めているところですが、平成27年度末の残高は、前年度末と比べ89億円減少し、1,473億円(平成10年度のピーク時と比べ43%、1,121億円減少)となりました。

(1)収益的収支(消費税抜き)

水道水をつくり供給するための営業活動等に要した収入・支出の会計です。

(単位:百万円)

区分 平成27年度(a) 平成26年度(b) 増減(a-b)
収益的収入 給水収益(水道料金)

59,356

59,197

159

給水申込納付金

3,910

4,254

▲344

長期前受金戻入

7,613

7,236

377

その他

3,801

3,527

274

計(A)

74,680

74,214

466

収益的支出 人件費

6,477

6,469

8

委託料

6,622

6,369

253

修繕費

6,108

5,620

488

動力費

2,556

2,897

▲341

薬品費

1,868

2,060

▲192

受水費

7,031

7,000

31

減価償却費・資産減耗費

27,794

27,282

512

支払利息

3,421

3,682

▲261

特別損失

1,482

2,235

▲753

その他

2,188

2,277

▲89

計(B)

65,547

65,891

▲344

純利益(A-B)

9,133

8,323

810

収益的収入は、747億円で、前年度と比べ5億増加しました。
これは、給水収益が前年度より2億円、長期前受金戻入が4億円増加したものの、給水申込納付金が3億円減少したこと等によります。
収益的支出は、656億円で、前年度と比べ3億円減少しました。
これは、浄水場施設修繕の増などにより修繕費が前年度より5億円、配水管布設替などにより減価償却費・資産減耗費が5億円それぞれ増加したものの、企業債残高の縮減等により支払利息が3億円、引当金計上額の減などにより特別損失が8億円それぞれ減少したことによります。
この結果、収支差である純利益は91億円となり、この利益は今後の企業債の元金償還に充当するために全額を減債積立金に積み立てます。

(2)資本的収支(消費税込み)

水道施設の整備等に要した収入・支出の会計です。

(単位:百万円)

区分 平成27年度(a) 平成26年度(b) 増減(a-b)
資本的収入 企業債

2,000

2,000

0

国庫補助金

112

135

▲23

工事負担金

1,562

1,269

293

開発負担金

1,187

1,025

162

その他

1,791

1,003

788

計(A)

6,652

5,432

1,220

資本的支出 建設改良費

28,704

22,080

6,624

拡張工事費

2,532

818

1,714

企業債償還金

10,917

10,461

456

その他

371

1,475

▲1104

計(B)

42,524

34,834

7,690

収支差(A-B)

▲35,872

▲29,402

▲6,470

資本的収入は、67億円で、前年度と比べ12億円増加しました。これは、湯西川ダム建設工事負担金の精算に伴う還付等によるものです。
資本的支出は、425億円で、前年度と比べ77億円増加しました。これは、老朽化した配水管や浄・給水場施設の更新事業の増加等によるものです。
なお、収入が支出に対し不足する額358億円については、減債積立金及び損益勘定留保資金等で補てんし、平成27年度末の補てん後の資金残高は、341億円となります。

(3)企業債残高

(単位:百万円)

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
借入額

2,000

2,000

2,000

2,000

企業債償還額

11,776

22,661

10,461

10,917

企業債残高

185,374

164,714

156,253

147,336

対前年度増減額

▲9,776

▲20,661

▲8,461

▲8,917

平成27年度末の企業債残高は、1,473億円であり、前年度と比べ、89億円減少しました。

(4)貸借対照表

財政状態を明らかにするため、保有するすべての資産、負債、資本を総括的に表示したものです。

(単位:百万円)

区分 平成27年度(a) 平成26年度(b) 増減(a-b)
資産 固定資産

720,324

719,036

1,288

流動資産

57,070

59,063

▲1,993

繰延勘定

42

87

▲45

777,436

778,186

▲750

負債及び資本 負債 固定負債

146,574

154,632

▲8,058

流動負債

27,740

25,622

2,118

繰延収益

232,252

219,983

12,269

小計

406,566

400,237

6,329

資本 資本金

313,106

191,554

121,552

剰余金

57,764

186,395

▲128,631

小計

370,870

377,949

▲7,079

777,436

778,186

▲750

資産の主な内容は、浄水場等に係る土地、建物、施設や送・配水管等の固定資産、現金預金、未収金等の流動資産等です。
負債の主な内容は、企業債、年賦未払金、引当金等の固定負債、1年以内の返済を要する企業債、年賦未払金、建設工事の未払金等の流動負債及び繰延収益です。
資本の主な内容は、自己資本金と施設の整備のため受け入れた補助金等の剰余金です。

(5)業務状況

(平成28年3月31日現在)

項目 単位 平成27年度(a) 平成26年度(b) 増減(a-b)
給水戸数 千戸

1,432

1,413

19

給水人口 千人

2,993

2,968

25

年間総給水量 千m3

318,402

316,692

1,710

有収水量(収入の対象となる水量) 千m3

299,694

298,274

1,420

有収率(有収水量÷年間総給水量)

94.1

94.2

▲0.1

一日平均給水量 千m3

870

868

2

一日最大給水量 千m3

1,011

1,038

▲27

供給単価(1立方メートル当りの売上単価)

201.01

201.43

▲0.42

給水原価(1立方メートル当りの製造原価)

181.39

181.85

▲0.46

職員数

876

875

1

平成27年度末現在の給水戸数は前年度末と比べ、1万9千戸、給水人口は2万5千人増加しました。
平成27年度末の有収水量は、前年度と比べ、142万立方メートル増加して2億9,969万4千立方メートルでした。

【参考】給水原価の構成

給水原価とは、水道水1立方メートルをつくるために要した費用です。
平成27年度の給水原価は、181.39円となっています。
上水道事業は、事業運営に係る経費のほとんどを水道料金で賄う独立採算制で行っています。

H27給水原価

[給水原価の構成費用の内容]

  • 減価償却費は、固定資産を耐用年数に応じて期間計算した費用です。
    上水道事業においては、保有する資産額が大きいため、費用に占める割合が比較的高くなっています。
    なお、給水原価の算出については、長期前受金戻入見合いの減価償却費等を控除しています。
  • 受水費は、用水供給事業体である北千葉広域水道企業団と君津広域水道企業団からの受水であり、受水量は、総給水量の約25%となっています。
  • 委託料は、浄・給水場の運転管理や検針業務等の委託です。
  • 修繕費は、固定資産に係る維持管理費用です。
  • 支払利息は、企業債の利息で、企業債残高の減少により年々減少傾向にあります。
  • 薬品費は、浄・給水場の浄水薬品です。
  • 動力費は、浄・給水場の電力料金等です。

2.工業水道事業会計

【純利益は、前年度に比べ2億円の増加】
収益的収支は、収入が前年度とほぼ同額の127億円(前年度128億円)であったのに対し、減価償却費や支払利息等の減少により支出が前年度より3億円減の117億円(前年度120億円)となったことから、純利益は、前年度より2億円増の10億円(前年度8億円)となりました。

【資金残高は、他会計からの出資により25億円の増加】
老朽化してきた施設の更新や大規模な地震の発生に備える耐震化を進めるに当たり、財務基盤の充実と受水企業の新たな負担の軽減を図るため、平成27年度から、毎年30億円、総額300億円の出資を造成土地整理事業会計から受け入れることとなりました。

【企業債残高を縮減】
企業債残高については、新規発行の抑制等による縮減に努めているところですが、平成27年度末の残高は、前年度末と比べ33億円減少し、310億円となりました。

(1)収益的収支(消費税抜き)

工業用水の給水に要した収入・支出の合計です。

(単位:百万円)

区分 平成27年度(a) 平成26度(b) 増減(a-b)
収益的収入 給水料金収入等※

10,886

10,849

37

長期前受金戻入

1,682

1,733

▲51

負担金(受水負担金を除く)

60

58

2

その他

124

204

▲80

計(A)

12,752

12,844

▲92

収益的支出 浄配水費

4,261

4,391

▲130

減価償却費・資産減耗費

6,243

6,332

▲89

支払利息

547

628

▲81

その他

672

693

▲21

計(B)

11,723

12,044

▲321

収支差(A-B)

1,030

800

230

収益的収入は、契約企業数の増加などにより給水料金収入等が微増しているものの、前年度とほぼ同額の127億円となりました。
一方、収益的支出は、修繕費や動力費の減により浄配水費が前年度より1億円減少したほか、減価償却費・資産減耗費や支払利息が前年度よりも減少したことにより、前年度よりも3億円減の117億円となりました。
この結果、収支差である純利益は10億円となり、この利益は今後の企業債の元金償還に相当するために全額を減債積立金に積み立てます。
※給水料金収入等:給水料金である給水収益に受水負担金を加えたものです。

(2)資本的収支(消費税込み)

工業用水道施設の施設整備等に要した収入・支出の会計です。

(単位:百万円)

区分 平成27年度(a) 平成26年度(b) 増減(a-b)
資本的収入 企業債

612

953

▲341

出資金

3,000

-

皆増

国庫補助金

162

137

25

固定資産売却代金

394

711

▲317

その他

207

42

165

計(A)

4,375

1,843

2,532

資本的支出 建設改良費(建設利息除く)

1,394

1,711

▲317

企業債償還金(建設利息含む)

4,045

4,076

▲31

他会計借入金返還金

700

1,494

▲794

その他

949

1,718

▲769

計(B)

7,088

8,999

▲1911

収支差(A-B)

▲2,713

▲7,156

4,443

資本的収入は、企業債の借入が3億円減少したが、造成土地整理事業会計から30億円の出資を受けたことなどから、前年度より25億円増の44億円となりました。
一方、資本的支出は、工事費等が3億円、他会計借入金返還金が8億円減少したこと等から、前年度より19億円減の71億円となりました。
なお、収入が支出に対し不足する額27億円については、減債積立金及び損益勘定留保資金等で補てんし、平成27年度末の補てん後の資金残高は、158億円となります。

(3)企業債残高

(単位:百万円)

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
借入額

1,760

1,364

953

612

企業債償還額

3,943

4,736

3,957

3,929

企業債残高

40,669

37,298

34,293

30,976

対前年度増減額

▲2,183

▲3,371

▲3,005

▲3,317

平成27年度末の企業債残高は、310億円であり、前年度と比べ、33億円減少しました。

(4)貸借対照表

財政状態を明らかにするため、保有するすべての資産、負債、資本を総括的に表示したものです。

(単位:百万円)

区分 平成27年度(a) 平成26年度(b) 増減(a-b)
資産 固定資産

177,181

181,926

▲4,745

流動資産

18,308

15,778

2,530

195,489

197,704

▲2,215

負債及び資本 負債 固定負債

58,406

63,502

▲5,096

流動負債

6,234

5,824

410

繰延収益

43,477

44,941

▲1,464

小計

108,117

114,267

▲6,150

資本 資本金

73,617

69,817

3,800

剰余金

13,755

13,620

135

小計

87,372

83,437

3,935

195,489

197,704

▲2,215

注意事項

表示単位未満を四捨五入し、端数処理をしていないため、合計と一致しない場合があります。

PDF版

平成27年度水道事業決算見込みの概要について(PDF:577KB)

お問い合わせ

所属課室:管理部経理課審査指導第一班

電話番号:043-211-8578

ファックス番号:043-274-9803

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