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更新日:令和4(2022)年4月14日

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令和3年度第2回議事録(千葉県総合支援協議会)

1.日時

令和4年3月16日(水曜日)10時から11時30分まで

2.場所

オンライン開催(千葉県庁本庁舎5階大会議室)

3.出席者

(1)委員

高梨会長、荒木委員、飯田委員、植野委員、唐鎌委員、木下委員、倉田委員、桑田委員、小林委員、佐藤愼二委員、澁川委員、
新福委員、貫井委員、藤尾委員、吉田委員、渡邉委員

(2)県(事務局)

  • 障害者福祉推進課

    大野課長、小原副課長、中島副課長、対馬共生社会推進室長、小泉障害者手帳審査班長、村椙障害保健福祉推進班長、
    矢嶋精神通報対応班長、共生社会推進室飯沼副主査、野中主事、木村主事、伊藤主事

  • 障害福祉事業課

    原見課長、廣田副課長、高木副課長、久保田副課長、古川法人指導班長、千代田県立施設改革班長、坂本事業支援班長、
    伊藤療育支援班長

4.議題

  1. 第6次千葉県障害者計画について
  2. 令和4年度重点事業について
  3. 医療的ケア児等支援センターについて
  4. 相談支援従事者養成研修等ワーキングチームの見直しについて
  5. その他

5.議事概要

(事務局)
本日はお忙しいところ御参加いただきまして誠にありがとうございます。ただいまから、第2回千葉県総合支援協議会(第7次千葉県障害者計画策定推進本部会)を開会いたします。私は、本日の進行を務めさせていただきます障害者福祉推進課副課長の小原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。皆様には、事前に資料と併せまして配付資料一覧をお配りしておりますので、資料の確認をお願いいたします。なお、本日御欠席の委員は、寺田副会長、阿部委員、安藤委員、池田委員、蒲田委員、亀山委員、佐藤彰一委員、澁澤委員、鈴木委員、角田委員、星野委員、三好委員でございます。それでは、会議に先立ちまして事務局を代表して大野障害者福祉推進課長より御挨拶申し上げます。

 

(大野障害者福祉推進課長)
皆様おはようございます。障害者福祉推進課長の大野でございます。委員の皆様におかれましては、大変お忙しい中、会議に御参加いただき誠にありがとうございました。また日頃より本県の障害者施策の推進に格別の御理解、御協力をいただき厚く御礼申し上げます。現在、厚生労働省の社会保障審議会障害者部会では、障害者総合支援法改正法施行後3年の見直しについて議論されておりまして、昨年の12月に中間整理が取りまとめられております。このうち一定の方向性を得るに至りました障害児支援については必要な措置を講じていくべきであると、またそれ以外の更に議論が必要な12の事項につきましては、今後も議論を継続し、本年半ばまでに最終的な報告書の取りまとめを目指すこととされました。県ではこの部会の議論を注視しつつ、障害者施策を推進してまいります。一方、県の来年度の当初予算案について申し上げます。現在、議会で審議中ですが、障害者福祉の充実について主なものを以下3項目挙げたいと思います。1つ目は、千葉リハビリテーションセンターの建替えに向けた実施設計でございます。老朽化、狭あい化している千葉リハビリテーションセンターにつきまして、県民のニーズに対応できるよう、建替えに向けた実施設計等を行います。2点目に、医療的ケア児の支援についてでございます。医療的ケア児とその家族への支援体制を構築するため、新たに医療的ケア児等支援センターを設置するとともに、医療的ケア児への対応可能な看護師等の育成研修を行います。また、保育所等に医療的ケア児を受け入れるために必要な看護師等の配置経費に対する助成を拡充し、受入れを促進いたします。3つ目は、盲ろう者支援についてです。日常生活を送る上で困難を抱える盲ろう者を支援するため、コミュニケーションや調理などの生活訓練を実施するとともに、新たに相談支援窓口を設置し、日常生活や福祉制度などに関する相談に対応いたします。予算の説明は以上でございます。さて、本日の会議でございますが、第6次千葉県障害者計画の評価や、令和4年度重点事業、相談支援従事者養成研修等ワーキングチームの見直しなど、4つの議題を予定しております。委員の皆様には忌憚のない御意見をお願いいたします。結びに、新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、今なお大変厳しい状況ですが、皆様におかれましては、障害のある方の福祉の推進に今後とも一層の御理解と御協力をお願い申し上げまして、私の挨拶といたします。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

(事務局)
ここから議事に入りますが、議事に入る前に、事務局からお願いがございます。御発言の際には、ミュートを解除の上、お名前を名乗っていただき、こちらで指名の後、御発言をお願いいたします。なお、御発言なさらない間は、ミュート設定にしていただきますようお願いいたします。それではここから議題に入ります。ここからは、千葉県総合支援協議会設置運営要綱第6条第3項の規定により、高梨会長に進行をお願いしたいと思います。高梨会長、よろしくお願いいたします。

 

(高梨会長)
おはようございます。本日は御多忙の中、御出席いただきありがとうございます。オンライン開催ということですので、途中で不都合などございましたら、遠慮なくお申し出いただきたいと思います。それでは、ここから私高梨が進行を務めさせていただきます。まず議題1「第6次千葉県障害者計画の評価」について、事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ただいまの説明について、御意見、御質問等ございましたらお願いします。ないようでしたら、最後に「その他」でお伺いしたいと思います。続きまして、議題2「令和4年度重点事業」について、事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
それでは、ただいまの説明につきまして、御意見、御質問等ございましたらお願いします。

 

(木下委員)
非常に細かいことで恐縮ですが、「ヘルプマーク普及・啓発事業」についてお願いしたいと思います。私ども、内部障害者のオストメイトということで、お腹に十字のマークの入ったオストメイトマークをトイレやストラップとして付けていますが、なかなか認知していただく機会がありません。実は、聴覚の方で耳の日がございまして、その際には、同じ障害者でも他の障害について知らないことも多いということで、オストメイトについて知っていただく機会を作っていただきました。それと同様に、この「ヘルプマーク普及・啓発事業」については、非常に当たり障りのないことが事業概要に書いてありますが、より具体的な形で普及・啓発活動をお願いしたいと思います。ヘルプマーク以外にも私どものオストメイトマークや、ほかにも内部障害者に関するマークがございますが、なかなか認知されていない。平成29年にJISにヘルプマークと同様、オストメイトマークも登録されたのですが、現在、認知度は相変わらず数パーセントです。ぜひ、行政の方からも御協力いただいて、何かもう少し工夫をしていただけたらありがたいと思っております。

 

(高梨会長)
良い制度ができましても、理解啓発が進まなければ意味がありません。ただいまの御意見について、事務局の方で何か具体的なお考えなどございますか。

 

(事務局)
ヘルプマークの普及・啓発事業については、例年、市町村に配付して広報などを呼び掛けているところでございます。来年度につきましても、作成の上、周知、啓発等をしっかりしていきたいと考えております。

 

(高梨会長)
私、常々思うのですが、例えば、県の広報番組などでメディアを通して、わずかな時間でも繰り返しやっていただけると随分効果が上がるのではないかなと思います。実が上がる方法を検討していただきたいと思います。ほかに御質問ございますか。

 

(植野委員)
2つ質問させていただきたいと思います。1つは2ページの「障害者ピアサポーター養成研修事業」について、精神障害者以外についても考えておられるということ非常に有り難く思います。ピアカウンセリングという行政窓口を始めた市町村もあると聞いていますが、市町村により大きく差がありますので、市の取組状況をまとめたデータがあれば情報提供いただきたいと思います。それから2つ目ですが、6ページの「障害者芸術文化活動」について、支援センターは毎年、場所を交代して委託されていますが、特定の障害に偏る傾向があります。芸術文化活動は障害特性によって様々な特徴があると思いますので、それぞれの在り方について協議の場を設けていただいた方が効率的な支援の在り方が模索されるのではないかと思っております。

 

(事務局)
ピアサポートの関係ですが、市町村で色々と差があるような話は聞いていますが、実態を把握したデータが手元にありません。もしデータがあるようでしたら、御提供できるか検討させていただきたいと思います。

 

(事務局)
障害特性に応じた活動ということで、そういった観点も踏まえ、来年度も障害者芸術文化活動支援事業を推進していきたいと思います。

 

(植野委員)
ピアサポーターに関して、市川市の場合、聴覚障害者を月1回ピアサポーターとして置く制度があります。こういった情報があれば、モチベーションが上がると思いますのでよろしくお願いいたします。それから二つ目の芸術文化活動について、毎年、委託先が変わり、聴覚障害者のニーズなど色々なものが少しずれているところがあります。どういった計画プランを作ったらいいか、一堂に会して話し合う機会を作っていただきたいと思います。

 

(吉田委員)
私、看護学生や福祉系の学生を教えていますが、アンケートを取ると、県の障害者条例を知らない学生がほとんどです。また、色々な障害に関するマークがありますが、これについてもほとんど知らない。知ろうとしないわけではないと思いますが、情報をスマホから取る人たちに対して、チラシやティッシュ配りなどの伝統的な方法に固執していると、若い人たちに届かないのではないかと思います。例えば、私、新京成電鉄を利用していて、企業のラッピングをして走っていたりもしますが、かなり派手なことをやらないと難しいのではないかなと思います。それから、県庁の中にも若い職員がいると思いますので、ワーキンググループみたいなものを作って周知方法を検討した方がよいと思います。

 

(高梨会長)
限られた予算をできるだけ有効に活用する点からも、事務局の方で御検討いただきたいと思います。他にはございますか。

 

(飯田委員)
「千葉リハビリテーションセンター再整備事業」について、高次脳機能障害の人に関する生活訓練や相談支援をやっていて、民間施設ではなかなか難しい方について、一旦、千葉リハに高次脳機能障害の方を受けて欲しいとお話をしたところ、4人部屋だから難しいだとか、高次脳機能障害に対応する設備がないから無理だとか、そういう感じで返ってくることがあります。ですので、高次脳機能障害に伴う障害特性に対応できる設備を整えていただきたいと思います。

 

(高梨会長)
是非、運営の中で検討していただきたいと思います。他にないようでしたら、次に移りたいと思います。続きまして、議題3「医療的ケア児等支援センター」について事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
医療的ケア児を養育されている御家族や支援者にとっては、この支援体制の整備が悲願だったと思います。千葉県では実態調査が行われ、そして国で法律ができ、いよいよ統合支援の体制づくりがスタートするわけです。御本人や御家族にとって、ニーズに合致した体制づくりが一番大事かと思います。皆様の方から、ただいまの説明につきまして御意見、御質問ございましたらお願いします。

 

(荒木委員)
まず1点目として、他課の県職員に医療的ケア児等支援センターについてお聞きしたところ、自分たちはこれについて知らないと言われてしまったので、このセンターの担当課がどこになるのか教えてください。先ほどの広報の話と一緒で、県職員の中でもこれについて広報がされていないのかなと感じました。もう1点は、県内800名弱ほどの医療的ケア児がいると言われていますが、自分が聞いた限りだと親の会があまりないと思います。もし、実態調査をするのであれば、歯科の部門についてお聞きしたい点が何点かありますので、そういったことを聞いてもらえるかお伺いしたいと思います。最後に、寝たきりではなく動けるけれども、気切などをしていて、医療的ケアが必要な「動ける医療的ケア児」という方がおりますが、このような方を対象とした相談もこちらでやっていただけるのかという点につき質問させていただきます。

 

(事務局)
支援センターについては、障害福祉事業課が担当となっています。庁内の広報が進んでいないというお話でしたが、センターの委託先がまだ決まっていませんので、委託先が決まりましたら、当課の方から庁内に周知させていただきたいと思っています。また、実態調査というお話でしたが、県は平成30年に実態調査を行いましたが、今後は、市町村の方で実態調査を進めていただきたいということで市町村に働き掛けております。また、こういうことを聞いて欲しいということが先生の方からあれば、市町村にお話させていただきたいと思っています。最後に、「動ける医ケア児」という方については、私どもも把握しておりますので、こういう方に対してもセンターの方で相談ができるようにと考えております。

 

(高梨会長)
他にございますか。

 

(飯田委員)
重点事業の「医療的ケア児等総合支援事業」に1500万円の予算が付いているのですが、この予算をどういったところに使うのか教えてください。国はこの発達支援センターに対して、どういった人員配置を考えているのかという点につき把握する範囲で教えていただければと思います。

 

(事務局)
まず予算についてですが、センターの委託事業に1250万の予算をとっておりまして、センターでの研修なども含めて予算措置を考えております。また、人員配置については、医療的ケアのコーディネーターを二名以上配置することになっておりまして、それを前提に今、委託を進めております。

 

(高梨会長)
他にございませんか。ないようでしたら、次に進めさせていただきます。議題4「相談支援従事者養成研修等ワーキングチームの見直し」について、事務局より説明をお願いします。

 

≪事務局説明≫

 

(高梨会長)
ワーキングチームにつきましては、確か10年余り有志の方々に御協力いただいてきているかと思います。きちんと体制を整備したいということでございますが、ただいまの説明につきまして、御意見、御質問ございましたらお願いします。

 

(倉田委員)
制度的に存在しないのはよく分かるのですが、ワーキングチームの中に障害当事者がいないのは疑問に感じます。セルフプランというものもあるわけで、相談支援専門員は、健常者側の視点で作っていることが多いというのが現状なので、実際の利用者である当事者から見たものを取り入れていかないといけないと思います。この辺についてどのようにお考えでしょうか。

 

(事務局)
今回のワーキングチームにつきましては、国等で示されるカリキュラム等を含めて相談支援専門員の研修をやるということですので、委員についてはそういった観点で考えさせていただいております。ただ、倉田委員がおっしゃるように、実際に障害のある方の視点は研修をやる上で重要なことだと思いますので、障害のある方の状況をどう受けとめていくかということについては、今後、研修を企画していく中で考えていきたいと思います。

 

(倉田委員)
それと関連して提案なのですが、相談支援専門員の方も大事ですが、相談支援専門員を補助する形で障害当事者を入れるというシステムがこれからの時代は必要ではないかと感じるのですが、その辺りについてどのようにお考えでしょうか。

 

(事務局)
倉田委員から御意見として、相談支援の現場に補助者として障害のある方がいた方が良いのではないかというお話ですが、現在、相談支援等の事業所は国で定められた基準に沿って開設することになっていますので、現時点でやれるとは申し上げられない状況でございます。

 

(高梨会長)
補足させていただきますと、ワーキングチームには障害のある方が特にいるわけではないのですが、相談支援専門員の養成研修の演習の講師としては、かつて積極的に障害者が関わっておりました。最近そういう方がいらっしゃらなくなったのかな、というふうに思いますし、また、国の指導者研修にも、都道府県に対して積極的に障害者を派遣するように、ということが厚労省の方からかつては示されていたと思います。時代が少しずつ変わりまして、影が薄れてきたのかと思いますけれども、障害のある方の視点をどのように取り入れていくかということは大変大事なところだと思いますので、今後の運用の中で、県の方で検討していただけたらと思っております。

 

(桑田委員)
高梨会長がおっしゃったように講師陣の中に障害当事者がいたかなと思っていて、講師の中に障害当事者の方を入れていくのであれば進めやすいかなと思います。今、相談支援事業所に障害当事者のピアサポーターを配置すれば加算が取れる仕組みもできていて、今までは精神障害者のピアサポーターの育成しかなかったのが、来年度事業から3障害全て入ってきますので、こういった研修や実際の現場などで、より障害当事者がピアサポーターとして活躍できる場面が増えていくと思います。ですので、この3障害を対象としたピアサポーターの育成というのは、とても重要な、課題になってくるかと思いますし、色々と当事者が参加でき、力になれる場面が出てきていると思います。

 

(高梨会長)
ピアサポーターの養成と、働く場がきちんと確保されることが合わせて行われる必要があると感じております。ほかになければ次の議題に入りたいと思います。議題5「その他」です。まだ御発言いただいてない方がおられると思いますし、先ほど議題1「障害者計画の評価」について御意見がございませんでした。後からお気付きなことがございましたらお願いしたいと思います。

 

(倉田委員)
先ほど吉田委員からお話しがあったと思うのですが、障害者理解について一般の人が知らない現実があるというお話しだったと思いますが、私もそのとおりだと思います。1つのやり方として、youtubeのチャンネル登録や、TikTokのフォロワーが多い方に話をして、県や障害当事者団体とコラボをして、障害者理解のための番組などを作った方がコスト的にも安く上がると思いますし、若い方も見てくれると思いますので、その辺をよく考えていただければと思います。

 

(高梨会長)
より効果的な啓発方法ということで検討させていただきたいと思います。他にはございますか。

 

(貫井委員)
今日の議題には書き込まれていないのですが、新社会福祉センターが来年度中には出来上がることについて、入居費がとても高く入居できないのではないかという話をよく聞きます。新たな社会福祉センターの事務室が使えないのはもったいないと思いますので、値段なども含め、障害者団体が使えるような形に御検討いただければと思います。

 

(事務局)
社会福祉センターにつきましては、担当課の健康福祉指導課の方にその旨をお伝えさせていただければと思います。

 

(高梨会長)
他に御質問、御意見ございますか。ないようでしたら、本日の議事を終了し、進行を事務局にお返ししたいと思います。

 

(事務局)
本日は長時間にわたり、誠にありがとうございました。以上をもちまして、令和3年度第2回千葉県総合支援協議会を終了いたします。どうもありがとうございました。

 

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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