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更新日:令和4(2022)年12月23日

ページ番号:555041

誰もが暮らしやすい世の中へ(令和4年度心の輪を広げる体験作文入賞作品)

誰もが暮らしやすい世の中へ

中学生区分

千葉県身体障害者福祉協会理事長賞

いすみ市立国吉中学校3年
影山 大士(かげやま ひろと)

 

皆さんは、津久井やまゆり園での事件を知っていますか。この事件では、知的障害者が入所していた施設で十九人が殺害され、二六人が重軽傷を負いました。犯行に至ったのはこの施設で勤務していた元職員であまりにも無惨とされて死刑が言い渡された。彼は死刑判決後に手紙で、やまゆり園で仕事をしていた際は最初は楽しかったこともあったと言いますが、奇声を上げたりする入所者を目のあたりにして、人間とみられなくなったそうです。そして、犯行を行ったということです。この事件から言えるのは介護の大変さや苦痛から犯行に至ったというのがわかります。なぜそうなったのかと考えると相手に自分の気持ちをうまく伝えられないという点があります。

僕が小学生のころ、特別支援学校で障害者の方と交流をしたのですが、その時も、うまくコミュニケーションがとれませんでした。重度軽度問わずとも、障害者の方々と話題を共有するのは難しいです。そこで考えるのが手話です。この時も学校でならった手話を使って歌を手話で表現したりして、楽しむことができ、時には笑顔も見えました。いろんな人と接するこの時代には、手話も外国語のようにわかりあえるようになれば、どんな人にも理解が深められるのではないかと考えました。

この手話で覚えてもらいたいものがあります。それは、「ありがとう」です。どんな人でもありがとうと感謝を伝えられたら嬉しい気持ちになります。手話でありがとうは、片手の親指と人差し指とで眉間を軽くつまみ、その手を垂直に立てて少し前に出すというものです。この行動をするだけで手話がわかる人には、今僕は感謝されたのかと、伝えることができます。でも手話がわからない人には伝わらないです。ですが教え合いが可能な場所があります。それが学校です。学ぶ場としては一番理にかなっていると思います。特に総合的な学習な時間で取り入れれば「多様性」を深められるいい機会にもなります。

このように最初のような痛ましい事件を再発させないためにも、手話などを使い気持ちを共有することで誰もが暮らしやすい世の中を作ることができます。このことを意識していけばSDGsも貢献できると信じ生活していきたいです。

 

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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